ネット証券会社比較
2017年11月13日公開(2018年4月1日更新)
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久保田正伸

GMOクリック証券を「無料」で利用する裏ワザとは?
グループ会社の株主優待を効率よく利用することで、
1年間に「最大231回分」の売買手数料が0円に!

 投資家がトレードで勝つための大事な要素が、コスト(売買手数料)を抑えること。しかし、各証券会社は常に売買手数料の値下げ競争を行っているため、数多くの証券会社の中からもっともお得な1社を探し出すのはけっこう面倒だ。

 コストの安い証券会社を見つけるひとつの方法は、売買手数料の比較記事などを参考に選ぶこと。ザイ・オンラインでも、以下の記事などで証券会社の売買手数料を比較している。

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 しかし、実はある裏ワザを使うことで、上のリンク先に載っている売買手数料ランキング1位の証券会社より、売買手数料が安くなる証券会社が存在する。GMOクリック証券だ

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 ザイ・オンラインの売買手数料ランキングを見ても分かるように、もともとGMOクリック証券の手数料体系は安めに設定されており、ふつうに使っても十分に低コストと言える。今回はそんなGMOクリック証券を、より安く、一定の金額までは無料で利用する裏ワザを解説しよう。

株、先物・オプション、FXの売買手数料が
一定の金額までキャッシュバックされる!

 GMOクリック証券をさらに安く利用する裏ワザとは、スバリ「GMOインターネットグループ各社の株を買い、株主優待制度を利用する」こと。実は、GMOインターネットグループのいくつかの企業では、株主優待として、GMOクリック証券の売買手数料が一定の金額までキャッシュバックされるのだ。

 GMOクリック証券の売買手数料がキャッシュバックされる株主優待制度をまとめたのが下の表だ。

■株主優待でGMOクリック証券の手数料がキャッシュバックされる銘柄と優待内容
銘柄(コード) 保有株数とキャッシュバック金額の上限
GMOフィナンシャルホールディングス(7177) ・100株以上 300株未満:3000円
・300株以上 500株未満:5000円
・500株以上 1000株未満:7000円
・1000株以上 3000株未満:1万円
・3000株以上 5000株未満:1万3000円
・5000株以上 1万5000株未満:1万5000円
GMOインターネット(9449) ・100株以上:5000円
GMOアドパートナーズ(4784) ・100株以上:3000円
GMOクラウド(3788) ・100株以上(6ヵ月以上継続保有):3000円
GMOペパボ(3633) ・100株以上 200株未満:1500円
・200株以上:3000円
【全社共通】
・権利確定月/6月・12月(年2回)
・対象取引/現物取引、信用取引、投資信託、先物・オプション取引、FXネオ取引、くりっく365取引

 優待取りの権利確定月は、各銘柄とも6月と12月の年2回。日本株の取引に限らず、投資信託や先物・オプションやFXの売買手数料もキャッシュバック対象となる。証拠金取引でがんがんデイトレードをしている人にとっても、このキャッシュバック優待は魅力的だ。

株主優待をもっとも効率よく利用できる
銘柄の組み合わせは?

 嬉しいことに、GMOインターネットグループ各社の株主優待による売買手数料キャッシュバック金額は、合算して利用できる。例えば、GMOインターネットGMOクラウドをそれぞれ100株ずつ持っていれば、キャッシュバックの上限は合計で8000円になる。

 かといって、キャッシュバックのために、上の表の5銘柄をすべて保有するのは、予算的にもハードルが高い。では、どの株をどれだけ買うのがもっとも効率が良いだろうか?

 それぞれの銘柄の優待利回り[キャッシュバック上限額÷(株価×購入株数)]を算出したのが下の表だ(2017年10月31日時点)。

■株主優待でGMOクリック証券の売買手数料がキャッシュバックされる銘柄の配当利回り+優待利回り ※2017年10月31日時点
株価 優待利回り 予想配当
利回り
100株 200株 300株 500株
◆GMOフィナンシャルホールディングス(7177)
749円 8.01% 4.01% 4.45% 3.74% 2.76%
◆GMOインターネット(9449)
1743円 5.74% 2.87% 1.91% 1.15% 1.32%
◆GMOアドパートナーズ(4784)
486円 12.35% 6.17% 4.12% 2.47% 0.91%
◆GMOクラウド(3788)
2999円 2.00% 1.00% 0.67% 0.40% 0.79%
◆GMOペパボ(3633)
3035円 0.99% 0.99% 0.66% 0.40% 0.00%
※全社、単元は100株。

 まず、購入金額で比較すると、GMOクラウドGMOペパボは約30万円とちょっとお高め。一方、10万円以下で買いやすいのが、GMOアドパートナーズGMOフィナンシャルホールディングスだ。

 優待利回りの面から見ると、GMOアドパートナーズGMOフィナンシャルホールディングス、そしてGMOインターネットを、それぞれ100株ずつ買うと効率が良いことがわかる。この3社を100株ずつ持てば、合計で年間2万2000円(1万1000円×年2回)までGMOクリック証券の売買手数料が無料になる。

 優待利回り以外の面もチェックしてみよう。株主の権利取りをする意味では、配当利回りも気になるポイント。上の表のとおり、配当利回りから見ても、GMOフィナンシャルホールディングスGMOインターネットGMOアドパートナーズが有利となる。

 以上から、裏ワザとしては、GMOアドパートナーズGMOフィナンシャルホールディングスGMOインターネットの株をそれぞれ100株ずつ保有し、年間で最大2万2000円の売買手数料のキャッシュバックを受けるのがおすすめだ

10万円以下の売買であれば、
1年間に231回のトレードが実質手数料無料に!

 では、年間2万2000円は、GMOクリック証券の通常何回分の売買手数料にあたるのだろう? それを計算したのが次の表だ。

■2万2000円で売買手数料が実質無料になる回数
  10万円以下の売買 10万円超~
20万円以下の売買
20万円超~
50万円以下の売買
通常の売買手数料(税込) 95円 105円 260円
売買手数料が無料になる
最大回数
231回
(月19.3回)
209回
(月17.4回)
84回
(月7.1回)
※すべて「1約定プラン」で計算

 売買手数料が実質無料となる回数は1回の約定金額によって異なるが、いずれも投資スタンスが中長期の人にとっては十分な無料回数だろう。

 なお、1約定10万円以下の場合、楽天証券、SBI証券、松井証券では、売買手数料が無料で取引できる(1日定額制の手数料プランの場合)。だが、これらの証券会社と比較しても、GMOクリック証券の株主優待利用なら1約定10万円以下では、上の表の通り月平均で19回も取引が可能であり、お得感に遜色はない。

 中長期トレーダーには十分な無料回数、と書いたが、短期トレーダーにとってもGMOクリック証券の株主優待は魅力的と言える。GMOクリック証券の元々の売買手数料がランキング3位に位置するほど割安なため、売買手数料が実質無料となる売買回数を超えても、十分に安いからだ。

 次の表は、月10回から月50回まで売買を行った場合、GMOクリック証券の1約定あたり売買手数料が株主優待のキャッシュバックによって実質いくらになるのか試算したものだ。

■2万2000円キャッシュバックを受けた場合の実質的な売買手数料
  実質的な売買手数料(1約定あたり、税込)
10万円以下の売買 10万円超~
20万円以下の売買
20万円超~
50万円以下の売買



120回(月10回) 0円 0円 76.7円
240回(月20回) 3.3円 13.3円 168.3円
360回(月30回) 33.9円 43.9円 198.9円
480回(月40回) 49.2円 59.2円 214.2円
600回(月50回) 58.3円 68.3円 223.3円
参考:むさし証券の売買手数料 81円 102円 189円
※すべて「1約定プラン」で計算

 1約定10万円の売買では、年231回まで売買手数料が実質無料となるのは先ほどの表の通りだが、年480回(月40回)でも49.2円、年600回(月50回)でも58.3円と、激安なのがわかる。同様に、1約定20万円のトレードを年600回(月50回)行っても1回あたりの売買手数料は68.3円しかかからない。

 これは、ザイ・オンラインの売買手数料ランキング(1約定あたり)1位のむさし証券と比較しても、圧倒的に安い売買手数料となっている

 これよりも売買回数が多い場合は、1日定額制プランのほうがお得な場合も出てくるので比較が難しくなるが、裏ワザを使ったGMOクリック証券の売買手数料が短期トレーダーにとってもお得なのは確かだ。

 実はこの裏ワザは個人投資家の間でも有名で、株主優待名人の桐谷さんや、ザイ・オンラインで連載をしている億トレーダー・立川一さんも実際に利用している。

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株主優待狙いで株を買う場合
株価の下落リスクに注意!

 この裏ワザを実行する場合、気になるのは株価の変動リスクだ。いくら売買手数料で得をしても、株価が暴落してはそれ以上の損失を被ってしまう。

 GMOアドパートナーズGMOフィナンシャルホールディングスGMOインターネットのチャートは次の通りだ。

■GMOアドパートナーズ(4784)チャート
GMOパートナーズ(4784)チャート/週足・2年GMOアドパートナーズ(4784)チャート/週足・2年(出典:SBI証券公式サイト)
※画像をクリックすると最新のチャートへ飛びます
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■GMOフィナンシャルホールディングス(7177)チャート
GMOフィナンシャルホールディングス(7177)チャート/週足・2年GMOフィナンシャルホールディングス(7177)チャート/週足・2年(出典:SBI証券公式サイト)
※画像をクリックすると最新のチャートへ飛びます
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■GMOインターネット(9449)チャート
GMOインターネット(9449)チャート/週足・2年(出典:SBI証券公式サイト)GMOインターネット(9449)チャート/週足・2年(出典:SBI証券公式サイト)
※画像をクリックすると最新のチャートへ飛びます
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 直近2年を見ると、GMOアドパートナーズは比較的値動きが小さい一方、GMOインターネットの値動きは大きめだ。ただ、優待利回り+配当利回りが7%〜13%程度あるので、数年単位で長期保有するつもりでいれば、トータルでマイナスになるリスクはそれだけ低くなる

 また、日々値動きはしているので、日経平均株価の暴落時など、できるだけ安い時期に購入する工夫も必要だろう。

GMOクリック証券は、売買手数料以外の魅力も多い

 ここまでGMOクリック証券を安く利用する裏ワザを紹介してきたが、GMOクリック証券はコスト以外にもおすすめポイントが多い。最後にGMOクリック証券自体の特徴やメリットを紹介しておこう。

主要ネット証券における委託売買代金シェアの比較主要ネット証券における委託売買代金シェアの比較。出典:GMOクリックホールディングス(現・GMOフィナンシャルホールディングス株式会社)「個人投資家向け会社説明会資料(2017年)」より
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 そもそもGMOクリック証券は2006年にサービスを開始しており、ネット証券としては後発組と言える。そのため、SBI証券や楽天証券などに比べると知名度は低めだが、実はネット証券の中では大手の一角を占める。例えば、委託売買代金で比較すると、ネット証券で第5位の規模となっている。

 開業当初の特徴は、売買手数料が激安であることだった。一方で取引ツールはシンプルであり、「低コストとシンプルな機能で、取引に特化した証券会社」という印象だった。

 しかし、その後サービス年数を経るにつれて、取引ツールの「はっちゅう君」が高機能ツールへと進化。また、初心者向けのウェブ版ツール「レーザートレード」もリリースした。投資情報に関しても、アナリストレポートや企業分析情報が増加した。

 株以外の人気商品としては、CFD(差金決済取引)がある。CFDとは、国内外の株価指数、金や原油などの商品、海外ETF・REIT、メジャーな外国株といった多彩な商品を、FXのような感覚で、レバレッジをかけながら売買できる金融商品。品揃えが豊富で、CFDを通せば、世界中の金融商品を気軽に取引できる。

 さらに最近では、低コストの投資信託や、貸株サービスなど新サービスの提供も始めている。

 GMOクリック証券では、株式に限らず、FX、CFD、先物・オプションなど、低コストでサービスを提供するスタンスを、サービス開始以来ずっと継続している。

【まとめ】
少しでも売買手数料が安い証券会社を探しているなら
GMOクリック証券の裏ワザは検討する価値あり!

 以上、今回はGMOクリック証券を非常に安く、一定回数までは無料で利用する裏ワザを紹介した。

 株主優待を利用する以上、株価の値下がりリスクはあるが、それを加味しても十分に魅力的な裏ワザだ。特に長期的にGMOクリック証券を利用するのであれば、値下がりリスクはかなり抑えることができる

 少しでも売買手数料の安い証券会社を探している人にとって、検討する価値は十分にあるだろう。

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※手数料などの情報は定期的に見直しを行っていますが、更新の関係で最新の情報と異なる場合があります。最新情報は各証券会社の公式サイトをご確認ください。※1 投資信託の取扱数は、各証券会社の投資信託サーチ機能をもとに計測しており、実際の購入可能本数と異なる場合が場合があります。

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