闇株新聞[2018年]

トランプの強硬な通商政策が円高を招く理由。
機関投資家の過剰反応で1ドル=100円もある!?
闇株新聞が俯瞰する「ここからどうなる円相場」

2018年3月28日公開(2018年3月28日更新)
闇株新聞編集部
facebook-share
twitter-icon
このエントリーをはてなブックマークに追加
RSS最新記事
印刷向け表示
闇株新聞プレミアムメールマガジン 20日間無料!

米国長期金利上昇による世界的な株価下落やトランプ政権の混乱で、相場の先行きがいつになく不透明になっています。為替の方向性を決める要因が大きく変わってきているのを、皆さんも感じているのではないでしょうか。こうした局面ではただ経済だけを論じていても、先行きは読めません。刺激的な金融メルマガ『闇株新聞プレミアム』が、政治・経済・金融などあらゆる素材を俎上に載せて、皆さんと一緒に考えます。

トランプの強硬な通商政策が円高を招く理由。機関投資家の過剰反応で1ドル=100円もある!? 闇株新聞が俯瞰する「ここからどうなる円相場」

相次ぐ閣僚の辞任解任、強硬な通商政策…
トランプはいったい何を考えているのか!?

 トランプ政権による強硬的な通商政策ですが、大きく分けて3つあります。

①最大600億ドルの中国製品に高関税を課す対中制裁
中国だけを対象にした通商法301条による制裁で1300品目に達する見込み。中国からの輸入品の約1割に25%もの高関税。中国も強力な対抗措置を繰り出すはずで、仮に米国産大豆が報復対象となれば大豆価格は4割値下がりするとも言われる。
②米通商代表部が中国を知的財産権の侵害でWTOに提訴
トランプ政権は中国に対して製品(モノ)と知的財産(知恵)の両面から攻撃を仕掛けた。
③鉄鋼に25%・アルミに10%の高関税をかける輸入制限措置発動
日本も対象に含まれている。カナダ、メキシコ、EU、韓国など包括的な通商条約が締結されている国が除外されているのは、通商条約そのものを米国有利に変更するつもりだから。

 これにより世界経済が最も頼りにしている中国経済が大きく変調することは避けられません。OECDは米中欧が関税を引き上げると世界のGDPを1.4%下げると警鐘を鳴らしています。まだこの通りになると決まったわけではないものの、世界経済にとって大変に困った事態に陥るのは明らかです。トランプはいったい何を考えているのでしょう?

 最近は週替わりで政権やホワイトハウスの大物が辞任もしくは解任されています。もはやペンス副大統領と娘のイバンカ顧問以外は、いつだれが解任あるいは辞任となっても驚きはありません。そして辞任もしくは解任された人物の後釜には、いずれもタカ派・超タカ派とされる人物が就任しています。

 これらは、とりもなおさず「選挙対策」です。米国では今秋に中間選挙があり、下院全議席と上院33議席(総数100)が改選されます。また2020年には二期目の大統領選もあります。ロシアゲート疑惑やフェイスブック情報流出事件などの選挙戦に不利な難問を、強面を集めて一気に突破してしまおうという腹づもりなのかもしれません。

 最近、共和党の地盤である2地区で行われた補欠選挙で民主党が勝利しました。危機感を高めるトランプ政権は、今後「もっと過激な政策」を繰り出してきそうな予感がします。

ドルは下落しやすい状況がすべて揃っている
市場の過剰反応でレンジを突き破る可能性も

 第二次世界大戦後、米国が通商問題で講じた制裁措置の対象になった国は、そのほとんどが日本に対してのものでした。1995年はクリントン政権が猛烈なドル安政策も仕掛け、1ドル=79.75円という「当時の最円高」を記録しています。

 この最円高の状態を終わらせたのは、財務長官に就任したロバート・ルービンでした。メキシコの通貨危機が米国に飛び火しないようドル高政策に転換したことで、1998年の1ドル=147.67円まで円安に振れています。

 さて「米国がドル安政策を仕掛けた」「ドル高政策に転換した」と書きましたが、具体的に何をどうしていたのでしょう。実は、特に何もやっていません。政権担当者がことある毎に「ドルは強すぎる」「ドルはもっと上昇すべきだ」などと繰り返し言うだけで、それを聞いた市場参加者がそうなると思って為替を動かしていたのです。

 それ以降の財務長官も、基軸通貨としてのドルの特権を維持するために「強いドルは国益に適う」と発言してきました。ところがトランプ政権のムニューシン財務長官は、いとも簡単に財務長官として言い続けなければならない「強いドルは国益に適う」を覆したばかりか、「貿易赤字縮小のためにはドル安も辞さない」とまで公言しまいました。

 さらにリーマン・ショック以降、行き場のないMBSや米国債を押し込まれてとんでもない「水膨れ状態」にあるFRBが、資産の縮小を始めています。ドルは過去のどの時点に比べても下落しやすくなっていると考えるべきです。

 トランプ政権内には経済音痴の小物しかおらず、ドルが大きく下落した時の対応などは到底期待できません。そのことが為替の変動幅をさらに大きくするでしょう。トランプ大統領の強硬の通商政策の行方は、間違いなくどこかの時点で急激なドル安とならざるを得ないのです。

 リーマンショック以降(というより2010年代)の円相場は、1ドル=75~125円のレンジにありますが、円高/円安に振れた局面を分析すると、機関投資家の海外資産の取得・処分状況が相場水準を決めていることがわかります(例・2011年[円高]は東日本大震災で機関投資家が海外資産を処分する必要があった/2015年[円安]は量的緩和で円安が進むとみた機関投資家が円を売って海外資産を取得したため)。

 トランプ政権による強硬な通商政策も、機関投資家が過剰反応することで意外な円高を招くことにもなりかねません。当面のレンジは1ドル=104.5~108円と見ますが、さらにそこからもう一段進んで1ドル=100~104.5円に入ってしまう可能性もあり得ます。

闇株新聞プレミアムメールマガジン 20日間無料!

為替が1ドル=100円に迫れば日経平均の2万円割れも覚悟しなければならないところ(ただし、闇株新聞プレミアムは「その場合も比較的短期間で2万円を回復する」とも予想しています)。状況は流動的で、新たな展開があればそれに応じてシナリオを修正していく必要があります。刺激的な金融メルマガ『闇株新聞プレミアム』は、毎週5~6本の定期配信と速達便に加え、必要に応じて臨時版も発行して対応しています。

闇株新聞PREMIUM

闇株新聞PREMIUM
【発行周期】 毎週月曜日・ほか随時  【価格】 2,552円/月(税込)
闇株新聞PREMIUM 闇株新聞
週刊「闇株新聞」よりもさらに濃密な見解を毎週月曜日にお届けします。ニュースでは教えてくれない世界経済の見解、世間を騒がせている事件の裏側など闇株新聞にしか書けないネタが満載。
お試しはコチラ

 

DPM(ダイヤモンド・プレミアム・メールマガジン)

●DPM(ダイヤモンド・プレミアム・メールマガジン)とは?

金融・経済・ビジネス・投資に役立つタイムリーかつ有益な情報からブログに書けないディープな話まで、多彩な執筆陣がお届けする有料メールマガジンサービス。
初めての方は、購読後20日間無料! 


世の中の仕組みと人生のデザイン
【発行周期】 隔週木曜日  【価格】 864円/月(税込)
世の中の仕組みと人生のデザイン 橘 玲
金融、資産運用などに詳しい作家・橘玲氏が金融市場を含めた「世の中の仕組み」の中で、いかに楽しく(賢く)生きるか(人生のデザイン)をメルマガで伝えます。
お試しはコチラ

堀江 貴文のブログでは言えない話
【発行周期】 毎週月曜日、水曜、ほか随時  【価格】 864円/月(税込)
堀江 貴文のブログでは言えない話 堀江 貴文
巷ではホリエモンなんて呼ばれています。無料の媒体では書けない、とっておきの情報を書いていこうと思っています。メルマガ内公開で質問にも答えます。
お試しはコチラ

 


ダイヤモンド・ザイのお得な定期購読はこちら!
【クレジットカード・オブ・ザ・イヤー 2020年版】2人の専門家がおすすめの「最優秀カード」が決定!2020年の最強クレジットカード(全8部門)を公開! 最短翌日!口座開設が早い証券会社は? アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードは、 本当は“ゴールド”ではなく“プラチナ”だった!? 日本初のゴールドカードの最高水準の付帯特典とは? 高いスペック&ステータスを徹底解説!アメリカン・エキスプレスおすすめ比較 おすすめ!ネット証券を徹底比較!おすすめネット証券のポイント付き
ZAiオンライン アクセスランキング
1カ月
1週間
24時間
アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」付帯サービスはプラチナカード顔負け!最強ゴールドカード 実力を徹底検証 LINE証券で口座開設+クイズに正解すれば無料で3株ゲット! 資金ゼロで株主になれる! 初株チャンスキャンペーン実施中! LINE証券の詳細はこちら! 最強のマイル系クレジットカードはこれだ!専門家2人がおすすめするクレジットカード SPGアメリカン・エキスプレス・カード 楽天カードは年会費永年無料で、どこで使っても1%還元で超人気! ANAアメックスならANAマイルが無期限で貯められて還元率アップ! じっくり貯めて長距離航空券との交換を目指せ!
「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」付帯サービスはプラチナカード顔負け!最強ゴールドカード 実力を徹底検証 LINE証券で口座開設+クイズに正解すれば無料で3株ゲット! 資金ゼロで株主になれる! 初株チャンスキャンペーン実施中! LINE証券の詳細はこちら! 最強のマイル系クレジットカードはこれだ!専門家2人がおすすめするクレジットカード 楽天カードは年会費永年無料で、どこで使っても1%還元で超人気! ANAアメックスならANAマイルが無期限で貯められて還元率アップ! じっくり貯めて長距離航空券との交換を目指せ!
ダイヤモンド・ザイ最新号のご案内
ダイヤモンド・ザイ最新号好評発売中!

大化け10倍株
じぶん年金づくり
ふるさと納税

1月号11月20日発売
定価730円(税込)
◆購入はコチラ!

楽天で「ダイヤモンド・ザイ」最新号をご購入の場合はコチラ!Amazonで購入される方はこちら!

[大化け10倍株/毎月配当カレンダー]

◎第1特集
目指せ1億円!大化け10倍株を発掘する
5つの鉄則&注目株68

2020年に当たった株・外れた株は?
ザイの大反省会
時流のテーマに乗る株20銘柄
最新の好決算で強い株22銘柄
増配トレンドの株12銘柄
高成長の米国株14銘柄
今年儲けた「億り人」8人の勝ちワザ
桐谷さんの「2020年の勝ち株&負け株」

◎第2特集
「じぶん年金」で実現! 毎月配当生活
成功者が教える「じぶん年金」の作り方
高配当株72銘柄が勢ぞろい!
権利確定月別・高配当株カレンダー
【2大付録その1】
確定月別・銘柄管理シート

◎第3特集
収入が増える! 人生が変わる! 副業のススメ
●ちきりんさん
「好きや特技で副業に挑戦!」
●スキマ時間で稼ぐ! 
●特技やモノを売る! 
●本業のスキルを活かす!
●表現力を磨く
●副業で知っておきたい税金の話

◎第4特集
上がる米国株を投信でまとめ買い!
●GAFAM中心のIT株をまとめ買い
●米国の成長株全般をまとめ買い
●未来のGAFAMをまとめ買い

◎【2大付録その2】
駆け込み! ふるさと納税 大カタログ
今年の目玉は「訳アリ」返礼品

◎連載にも注目!
●10倍株を探せ! IPO株研究所
●AKB48株ガチバトル
●AKB48武藤十夢のわくわくFX生活!
●株入門マンガ恋する株式相場!


>>「最新号蔵出し記事」はこちら!

「ダイヤモンド・ザイ」の定期購読をされる方はコチラ!


>>【お詫びと訂正】ダイヤモンド・ザイはコチラ

【法人カード・オブ・ザ・イヤー2020】 クレジットカードの専門家が選んだ 2020年おすすめ「法人カード」を発表! 「キャッシュレス決済」おすすめ比較 山本潤の超成長株投資の真髄で、成長株投資をはじめよう!(ザイ投資戦略メルマガ)

ダイヤモンド不動産研究所のお役立ち情報