最下層からの成り上がり投資術!

自民党総裁選で安倍首相3選となり、日本株にとって
追い風が吹く状況に! 日経平均がボックス相場を
上放れした今、積極的に相場に参加していこう!

2018年9月25日公開(2019年11月6日更新)
藤井 英敏
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 ニューヨークで開かれる日米の閣僚級の貿易協議(FFR)が、当初予定されていた9月24日夕方(米現地時間)から25日朝に延期になりました。報道によれば、米側が求める自動車の追加関税の凍結確約を前提に、日本側は2国間の関税協議入りを視野に入れているそうです。そして、無事に双方折り合えば、安倍晋三首相とトランプ米大統領の26日の首脳会談での共同声明が検討されているとのことです。

 もちろん、協議の行方に予断は許せません。しかしながら、仮に、11月の米中間選挙を前に、日米貿易問題がいったん決着するようなら、日本株にとって超ポジティブな材料となり得るでしょう。

安倍首相3選によりアベノミクス継続が確定!
短期的にも中長期的にも、買い方にとってはプラス材料

 一方、国内では、大方の予想通り、9月20日投開票の自民党の総裁選で、安倍晋三首相が3選を果たしました。任期は2021年9月までの3年間です。このため、「アベノミクス」が最長3年続くことが確定しました。

 これは日本株にとって、追い風が吹き続けることを意味します。多くの買い方にとって、短期的にも、中長期的にもプラス材料です。

 ですが、買い方にとっての追い風は、少数派の売り方にとってみれば逆風です。様々な好材料を受け、日経平均株価はこれまでの概ね2万2000円~2万3000円のボックス相場を上放れし、2万4000円付近まで短期間で急騰しました。この結果、売り方の評価損は急激に膨れたはずです。

■日経平均株価チャート/日足・6カ月
日経平均株価チャート/日足・6カ月日経平均株価チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)
※画像をクリックすると最新のチャートへ飛びます
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 また、日経平均株価は急騰後、現時点において押し目らしい押し目を形成しておらず、多くの売り方は買い戻しのチャンスがない状況です。当面の東京株式市場では、売り方の損失確定の買い戻しが相場の押し上げ要因となる、所謂「踏み上げ局面」が継続する見通しです。

日本市場の当面のイメージは「押目待ちの押目なし」
1〜2週間以内に「初押し」が来る確率は五分五分か

 物色面に関しては、政府・与党が臨時国会を10月下旬に召集する調整に入り、自然災害の復旧作業対応としての2018年度補正予算案成立を最優先するそうです。また、安倍首相は、台風や地震などの災害頻発を受け、道路など重要インフラの点検結果と対策を11月末にとりまとめるよう関係閣僚に指示したそうです。このため、国土強靭化関連に注目しています。

 また、首相は、観光立国に向けた推進会議では「外国人が安心して日本を旅行できるよう万全の対策を講じたい」と述べたとのことなので、インバウンド関連にも注目しています。

 投資部門別では、さすがに海外投資家の明確な日本株への買い転換に期待したいところです。ちなみに、9月第2週(10~14日)の投資部門別株式売買動向では、海外投資家は2週連続で売り越しました。売り越し額は2819億円と、前週の5279億円からは縮小したとはいえ、高水準の売り越しでした。

 しかしながら、9月第3週の日経平均株価の急上昇を考慮すると、第3週に買い転換した可能性が高そうです。そして、彼らが安定的に日本株を買い越してくるようなら、年末に向け、非常に良好な投資環境となるとみています。

 当面の相場のイメージは、相場の勢いが強いときには、押し目を待つ投資家の望み通りにはなかなか下がってくれない「押目待ちの押目なし」といった感じです。

 ただし、年末までの今後、3か月を見通せば、どこかで、「初押しは買い」のタイミングがあるでしょう。ですが、そのような明確な初押しが、超目先(1~2週間程度の間)に実現するか否かといえば、その確率は五分五分とみています。もちろん、年末までの3か月間ということであれば、9割以上の確率で「初押し」は発生するでしょうが……。

上げ相場の今「押目待ち」はもったいない
積極的に現金を株式に替えていこう!

 市場関係者へのヒアリングベースでは、当然のことながら、ここ最近の相場上昇で、多くの個人の評価損益状況は改善しているそうです。ただし、傾向としては、大型株中心の投資を行っている個人のそれは劇的に改善しているものの、新興市場など小型株中心の投資を行っている個人のそれは大して改善していないそうです。やはり、1月下旬から8月中旬までの相場の調整で負った傷が大きく、まだ癒えていないのでしょう。

 なお、大型株投資の個人も劇的に改善したとはいえ、儲かっているかといえばそうでもないようです。

 例えば、日経平均株価が2万2000円くらいの時に、投資元本2000万円で、500万円の評価損だったのが、今は20万円程度の評価益になった。そんな感じのようです。つまり、520万円も改善したといえ、当初の投資元本からすれば20万円しか儲かっていないのです。このようなケースでは、多くの個人はまずは「ヤレヤレ売り」を出して、小幅利食い、現金化します。そして、「押し目」を待つものです。

 おそらく、今後、日経平均株価が高止まり、または、上値追いをするようなら、個人は売り越しを継続するでしょう。その間、多くの個人はセッセと持ち株を売却し、現金を後生大事に抱えて、押し目を待つ見通しです。

 私は、それは「もったいない」と思います。上げ相場の時には積極的に現金を株式にして、下げ相場の時は現金を後生大事に抱えてバーゲンハンティングを虎視眈々と狙う、というのが投資の基本だと考えるからです。

 多くの売り方が評価損を抱えていると確信できる局面は、どう考えても「上げ相場」です。こんな時に、せっかく証券口座に現金があるのに、株式にしていないなんて、もったいなさ過ぎです。とにかく、値動きの強い銘柄に狙い絞って、投資し続けるべきです。こんな最高の局面だからこそ、積極的にリスクを取りましょう。

上げ相場で積極的に買っていくときでも
「資金管理」と「ロスカットルールの徹底」は忘れない

 なお、積極的になるといっても、むやみやたらにリスクを取れとはいっていません。上げ相場でも重要なことは、資金管理と、ロスカットルールの徹底です。

 具体的には、以下の通り。

(1)身の丈を超えたレバレッジを効かせないこと
(2)よほど自信のある場合を除き、1銘柄集中投資を避けて多少の銘柄分散を心掛けること
(3)予めご自身で決めた撤退ルールを確実に実行すること

 この3点で十分です。

 とにかく、利益を取れる時にガッツリ取らないと、当たり前のことですが、株式投資で成り上がることなんてできません。「皆が押し目を待つのなら、阿呆になって、株を買うべし」という意気込みで、今は相場に参加すればよいでしょう。

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