IPO株の銘柄分析&予想

「アクシス」のIPO情報総まとめ!スケジュールから幹事証券、注目度、銘柄分析、他の業務アプリケーション、インフラシステム構築企業との比較や予想まで解説![2020年10月7日 情報更新]

2020年8月27日公開(2022年3月29日更新)
ザイ・オンライン編集部
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会社名 アクシス
市場・コード/業種 東証マザーズ・4012/情報・通信業
上場日 9月30日
申込期間(BB期間) 9月11日~9月17日
おすすめ証券会社 SMBC日興証券SBI証券楽天証券岡三オンライン証券DMM.com証券
フィスコ分析による
市場の注目度
★★★最高★5つ
初値(初値騰落率) 5700円(+432.71%)
最新チャート 【クリックで最新チャートへ】

その他のIPO銘柄の情報はこちら!

アクシスが9月30日にIPO(新規上場)!

「アクシス」の公式サイトより

 アクシスは、2020年8月27日、東京証券取引所に上場承認され、2020年9月30日にIPO(新規上場)することが決定した。

 アクシスは1991年6月12日に設立された。システムインテグレーション事業とクラウドサービス事業の2つの事業を営んでいる。

 システムインテグレーション事業は、金融機関、官公庁等の公共機関、などを顧客とし、各種業務アプリケーションの設計開発業務及び運用保守業務を請け負うサービスと、インフラシステムの設計構築業務及び運用保守業務を請け負うサービスを提供している。クラウドサービス事業は、デバイスを通して車両の様々な情報をクラウドにアップロードして有効活用するIoTのサービスを提供している。

【目次】(クリックで該当する情報へ移動します)
▼いつ申し込んで、いつ購入する?(ブックビルディング期間、上場日など)
▼どこの証券会社で申し込める?(幹事証券会社)
▼いくらで買える?(仮条件・公募価格・予想PER・初値・初値騰落率など)
▼発行株数・単元数・公開規模は?

▼どんな会社?
▼業績データ/業績コメント
▼企業の詳細情報/銘柄紹介
▼投資のポイント

 

アクシスのIPOは、いつ申し込んで、いつ購入する?
(ブックビルディング期間、上場日など)

■スケジュール
仮条件提示 9月10日
ブックビルディング(抽選申込)期間 9月11日~9月17日
公開価格決定 9月18日
購入申込期間 9月23日~9月28日
払込日 9月29日
上場日 9月30日

アクシスのIPOは、どこの証券会社で申し込める?
(主幹事証券会社・幹事証券会社・委託販売証券会社など)

■取り扱い証券会社(2020年9月23日時点。割当は変更になる場合があります)
証券会社名
(※青文字はクリックで詳細ページへ)
引受シェア 口座開設
SMBC日興証券(主幹事証券)
[最短3日で取引可能]
91.4
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SBI証券
[最短翌日に取引可能]
1.7
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楽天証券
[最短翌日に取引可能]
1.7%
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岡三オンライン証券
[最短2日後に取引可能]
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DMM.com証券
※委託販売の配分がなかったため取扱中止
 
エース証券 1.7%  
岡三証券 1.7%  
極東証券 1.7%  

アクシスのIPOは、いくらで買える? 割安/割高?
(仮条件・公募価格・予想PER・初値・初値騰落率など)

■価格情報
想定発行価格(※1) 1020
仮条件
[予想PER(※2)
1020~1070円
10.8倍~11.4倍]
公募価格 1070円
初値 5700円
初値騰落率 +432.71%
予想トレーディングレンジ(※3) 2000円~5000円
最新チャート 【クリックで最新チャートへ】
※1 有価証券届出書提出時。※2 予想EPS=今期(IPO時)予想純利益÷上場時発行済株式数、から計算したもの。※3 期間は上場後1年を想定。
■類似会社3社の予想PER(2020年9月8日終値の株価と会社側予想から計算)
会社名 ※クリックで最新チャートへ 予想PER
【3社平均】 15.5倍
SYSHD<3988> 19.1倍(連)
ニーズウェル<3992> 18.1倍
昭和システム<4752> 9.4倍

 予想EPSから割り出した仮条件の予想PERと、類似会社3社の平均PERと比較すると、本銘柄の公開価格は類似会社より割安と判断できる。

アクシスの発行株数・単元数・公開規模は?

■株数などに関する情報
発行済株式数(上場時) 205万株(予定)
公開株式数 公募7万8000株  売出44万株
(オーバーアロットメントによる売出7万7700株)
想定公開規模(※1) 6.1億円(OA含む)
※1 有価証券届出書提出時における想定発行価格で計算。

アクシスは金融向け中心にシステム開発等

 業務アプリケーションの設計開発・運用保守、インフラシステムの設計構築・運用保守の提供及びクラウドサービスの提供を行う。金融機関をエンドユーザーとする売上割合が多い。前期売上に占める大手SIerの割合は59.0%、銀行グループの割合は21.9%。クラウドサービス事業では、「はたらく車」向けのフリートマネジメントサービス「KITARO」を提供。

 創業以来得意とする金融分野を中核に、DX(デジタルトランスフォーメーション)など現在注目される分野でビジネスを展開している。公開規模が小さいことなどから、需給面も非常に良好。足元の業績は堅調で、株価バリュエーションには割安感がある。

 公開規模については6億円前後となる見込み。ベンチャーキャピタル株主はおらず、9/30に同時上場する企業もない。

◆「アクシス」IPOに申し込めるおすすめ証券会社
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アクシスの業績データ

■業績推移(単位:百万円・% )
決算期 売上高
(伸び率)
経常利益
(伸び率)
純利益
(伸び率)
2016/12 2,681
(―)
271
(―)
193
(―)
2017/12 2,883
(7.6%)
366
35.1%
225
16.2%
2018/12 3,213
(11.4%)
275
-25.0%
192
-14.4%
2019/12 3,410
(6.1%)
184
-33.0%
131
-31.9%
2020/12予 3,679
(7.9%)
274
48.8%
193
47.1%
2020/6 2Q 1,879
(―)
204
(―)
131
(―)
予想EPS(※)
/配当
単独:94.15円/-円
※予想EPSは「今期(IPO時)予想純利益÷上場時発行済株式数」で計算したもの。

アクシスの業績コメント

 2020年12月期の業績は、売上高が前期比7.9%増の36.7億円、経常利益が同48.8%増の2.7億円と増収増益の見通しとなっている。

 2018年期初からの中期事業計画の達成に向け、同社の創業以来の事業であるシステムインテグレーション事業及び2018年度から開始したクラウドサービス事業において、顧客からの信頼を獲得し持続的にサービスを提供することができるよう、様々な要望に対応したサービス提供を行うとともに、デジタルトランスフォーメーション等のデジタル社会の変化をビジネスのチャンスとするために、多数の先端技術の吸収を積極的に行うと同時に、業容拡大に向けた人材の積極採用を行っている。

 システムインテグレーション事業においては、依然としてIT技術者不足の状況にあり、人材の確保を図ることは依然として厳しい状況ではあるが、人材の積極採用に向けての取り組み、ビジネスパートナーとの協力関係の強化及び新規のビジネスパートナーの開拓を行い、更なる受注の獲得を行える体制の構築を進めている。

 なお、通期計画に対する第2四半期末時点における進捗率は、売上高18.7億円で51.0%、経常利益2.0億円で74.4%となっている。

アクシスの詳細情報

■基本情報
所在地 東京都港区西新橋二丁目3番1号
代表者名(生年月日) 代表取締役 小倉 博文(昭和36年12月13日生)
設立 平成3年6月12日
資本金 5000万円(令和2年8月27日現在)
従業員数 301人(令和2年7月31日現在)
事業内容 業務アプリケーションの設計開発・運用保守、インフラシステムの設計構築・運用保守の提供及びクラウドサービスの提供
■売上高構成比率(2019/12期 実績)
品目 金額 比率
システムインテグレーション事業 3,211 百万円 94.2%
クラウドサービス事業 199 百万円 5.8%
合計 3,410 百万円 100.0%
■大株主上位7位
順位 株主名 保有株数 保有シェア
1 小倉 博文 125万株 65.04%
2 日向 宏 25万株 13.01%
2 山本 浩史 25万株 13.01%
4 横田 佳和 10万株 5.20%
5 小泉 彰宏 5万株 2.60
6 石川 浩一 1万9800株 1.03%
7 白川 雄一 2200株 0.11%
合計   192万2000株 100.00%
■その他情報
手取金の使途 (1)人材採用費、(2)人材教育費、(3)社内基幹システムへの投資に充当する予定
関係会社
VC売却可能分(推定) -社 -株(売出し・保有期間などの制限があるもの以外)
直近有償第三者割当 年月日 -年-月-日
割当先
発行価格
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アクシスの銘柄紹介

 同社では、システムインテグレーション事業とクラウドサービス事業の2つの事業を営んでいる。それぞれの事業内容は以下のとおり。

(1)システムインテグレーション事業

 システムインテグレーション事業は、金融機関、官公庁等の公共機関、一般事業会社及びそのグループ会社、もしくは一次請けとなるシステムインテグレーターを顧客として、各種業務アプリケーションの設計開発業務及び運用保守業務を請け負うサービス(業務アプリケーション開発サービス)、インフラシステムの設計構築業務及び運用保守業務を請け負うサービス(インフラシステム構築サービス)を提供している。

 業務アプリケーション開発サービスは、主に金融機関のデリバティブ取引、外貨資金取引、債権管理、リスク管理、勘定データ移行、年金等のシステム開発・構築にこれまで携わってきた。これらの金融機関のシステム開発・構築にて培ったノウハウ、大規模プロジェクトの管理経験等をベースに、現在は官公庁分野(車両情報管理システム等)、電力分野(停電情報配信システム、配電設備点検システム等)、航空関連分野(予約システム等)等の公共性の高い業務アプリケーション開発等に対応可能な分野を広げている。

 インフラシステム構築サービスでは、業務アプリケーションを稼働させるための基盤となるインフラシステムを構成する各種サーバー、ネットワーク、ストレージ等の設計構築や、稼働後のインフラシステムの運用保守を行っている。運用保守においては、主に金融機関を対象として、同社技術者が日々のシステム稼働状況を監視し、適切なタイミングでの部品交換、ソフトウエア更新計画の策定・実行、次期システム構成に関する検討・提言を行っている。

 同社が行うインフラシステムの対象はメガバンクを始めとした金融機関、公共機関が中心となっている。インフラシステムでは安定稼働(処理量が多い場合でも処理速度が落ちないこと、インターネットからの一時的な利用増加にも対応可能であること)が求められているが、同社技術者は、そのために必要なサーバー仮想化に関する高度な設計構築能力を有していることが特徴である。さらに、近年ニーズが高まっている、顧客にてサーバー機器を保有しないインターネットを活用したインフラ構築についても対応可能であることが強みである。

 業務アプリケーション開発サービス及びインフラシステム構築サービスともに、同社の技術者だけでは人員が不足する場合には、技術者派遣や再委託先であるビジネスパートナーに協力してもらい、顧客からの需要増に対応している。

(2)クラウドサービス事業

 クラウドサービス事業は、「はたらく車」の位置情報や走行距離等をリアルタイムで把握することが可能となるフリートマネジメントサービス「KITARO」を提供している。「KITARO」サービスは、デバイスを通して車両の様々な情報をクラウドにアップロードし有効活用するIoT(モノのインターネット)のサービスであり、位置情報・走行履歴管理機能により、車の位置情報をリアルタイムで把握することができるとともに、渋滞情報と走行履歴情報から目的地の到着時刻を予測すること等が可能である。アクセル操作やアイドリング時間の基本情報に加え、急ブレーキ、急ハンドル等の発生情報を取得し、安全運転やエコドライブに関する分析評価を行う機能も備えている。

 また、多くの顧客と契約できるように、アフィリエイターに紹介してもらった契約実績に応じて紹介料を支払うアフィリエイトプログラムを提供している。

アクシスの投資のポイント

 創業以来得意とする金融分野を中核に、DX(デジタルトランスフォーメーション)、フィンテック(金融×IT)、RPA(ロボティクス・プロセス・オートメーション)など、現在注目される分野でビジネスを展開している。公開規模が小さいことなどから、需給面も非常に良好。2019年以降のマザーズIPOで公開規模が5億円以上10億円未満だった24社の公開価格に対する初値騰落率は平均+151.6%に上る。今期は3期ぶりに増益となる見込みで、株価バリュエーションは他のシステム開発会社と比べ割安感がある。取引先に大手システムインテグレーター(SIer)や金融機関が名を連ねていることは安心材料と受け止められそうだ。

 同社では、システムインテグレーション事業とクラウドサービス事業の2つの事業を展開している。前期実績で売上高の94.2%を占めるシステムインテグレーション事業は、金融機関、官公庁等の公共機関、一般事業会社及びそのグループ会社、もしくは一次請けとなるSIerを顧客として、各種業務アプリケーションの設計開発業務及び運用保守業務を請け負うサービス、インフラシステムの設計構築業務及び運用保守業務を請け負うサービスを提供している。金融機関をエンドユーザーとする売上割合が多い。

 前期売上に占める大手SIer(富士通<6702>グループ、NTTデータ<9613>グループ、日本ユニシス<8056>グループ)の割合は59.0%、銀行グループ(三井住友FG<8316>あおぞら銀行<8304>グループ、みずほFG<8411>)の割合は21.9%。同5.8%を占めるクラウドサービス事業では、「はたらく車」向けのフリートマネジメントサービス「KITARO」を提供している。

 業績面について、2020年12月期は売上高が前期比7.9%増の36.7億円、経常利益が同48.8%増の2.7億円と増収増益の見通しとなっている。上期(1-6月)は平均受注単価の向上とビジネスパートナーの活用で、売上高が前年同期比15.3%増の18.7億円となった。また、経常利益も同2.8倍の2.0億円と順調に推移しているが、第3四半期以降は新規上場に伴う費用増加を見込んでいる。なお、前期は間接部門の人件費等の増加に伴い増収減益だった。

 想定仮条件水準の今期予想PERは10~12倍程度。中小型のシステム開発会社株のなかでは低位に位置し、かなり保守的な印象を受ける。一般的な水準としては10倍台半ばから後半といったところ。

 公開規模については6億円前後となる見込み。代表取締役の小倉博文氏が発行済株式の65.0%を保有するほか、残りの株式も役職員が保有し、ベンチャーキャピタル株主はいない。また、9/29上場のヘッドウォータース<4011>が初値持ち越しとなる可能性こそあるものの、9/30に同時上場する企業はなく、需給面は非常に良好だろう。

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主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) ネット配分・抽選方法 口座数
2023 2022 2021
19社
52社
24社
47社
26社
80社
10%:1人1票の平等抽選
最大5%:「ステージ別抽選」
※1
345万
【ポイント】
大手証券の中でもIPOに力を入れており、例年、主幹事数・取り扱い銘柄数ともに全証券会社中でトップクラス! また、国内五大証券会社のひとつだけあり「日本郵政グループ3社」や「JR九州」「ソフトバンク」などの超大型IPOでは、主幹事証券の1社として名を連ねることも多い。10%分の同率抽選では、1人1単元しか申し込めないので資金量に関係なく誰でも同じ当選確率となっているのがメリット。さらに、2019年2月からは、預かり資産などによって当選確率が変わる「ステージ別抽選」がスタート。平等抽選に外れた人を対象にした追加抽選で、最高ランクの「プラチナ」だと1人25票が割り当てられて当選確率が大幅にアップする。
※1 預かり資産残高などによって決まる「ステージ」ごとに、別途抽選票数が割り当てられる。
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◆SBI証券
主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) ネット配分・抽選方法 口座数
2023 2022 2021
21社
91社
13社
89社
21社
122社
60%:1単元1票の平等抽選
30%:「IPOチャレンジポイント」順に配分
10%:知識・経験・資力と取引状況を踏まえて配分
1245万
【ポイント】
ネット証券にもかかわらず、主幹事数、取扱銘柄数ともに大手証券会社に引けをとらない実績を誇る。特に取扱銘柄数がダントツで、2023年は全96社中91社と約95%のIPO銘柄を取り扱った。つまり、SBI証券の口座さえ持っていれば、ほとんどのIPO銘柄に申し込めると考えていいだろう。個人投資家への配分の100%がネット投資家へ配分されるのも魅力。1単元1票の抽選なので、多くの単元を申し込むほど当選確率は高くなる当選確率がアップする「IPOチャレンジポイント」が、資金量・取引量と関係なく、IPOに申し込み続ければ誰にでも貯められるのもメリットだ。また、スマートフォン専用サイトでIPOの申し込みや情報確認ができるのも便利。
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