ウィルグループは、2021年3月期の配当予想を修正し、前期比および前回予想比で「増配」とする予想を、2020年11月9日の15時に発表した。これにより、ウィルグループの配当利回り(予想)は2.53%⇒2.89%にアップし、”2期連続増配”を達成する見通しとなった。
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ウィルグループは、2021年3月期の予想配当を、「1株あたり24円」に修正すると発表した。なお、ウィルグループは期末配当による年1回の配当を基本方針としており、中間配当は実施していない。
年間配当額の前回予想は「1株あたり21円」だったので、前回予想より「3円」の増配となる。今回の増配発表により、ウィルグループの配当利回り(予想)は2.53%⇒2.89%にアップした。
また、ウィルグループの2020年3月期の配当は「1株あたり23円」だったので、前期比では「1円」の増配となる見込み。
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ウィルグループは今回、配当予想の修正とともに業績予想の修正も発表しており、2021年3月期は前回予想比で「増収・増益」の業績予想となっている。ウィルグループは「2021年3月期の総還元性向目標を30%」としていることから、業績予想の修正を受けて、今回の「増配」が決まった形だ。
ウィルグループの過去8期の配当の推移は?
■ウィルグループ(6089)の過去8期の配当の推移 | ||||
期 | 年間配当額 | 期 | 年間配当額 | |
2014/3 | 3.25円 | 2018/3 | 18円 | |
2015/3 | 6円 | 2019/3 | 18円 | |
2016/3 | 10円 | 2020/3 | 23円 | |
2017/3 | 14円 | 2021/3 | 24円 (予想) |
ウィルグループは2013年12月に上場して以来、増配傾向が続いている。2019年3月期に配当額が「横ばい」となったことで上場来の連続増配はストップしてしまったものの、2020年3月期に再び「増配」をしていることから、2021年3月期の配当予想「1株あたり24円」が予想通り実施されれば、”2期連続増配”を達成することになる。
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また、ウィルグループの配当額の伸び具合にも注目しておきたい。上場した2014年3月期から2021年3月期までの7年間で、ウィルグループの年間配当額は「1株あたり3.25円」から「1株あたり24円」まで、7.3倍に増加することになる。
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参考として、ウィルグループの株価も確認しておこう。ウィルグループの株価は、上場した2013年12月の終値342.3円から本日(2020年11月9日)の終値830円まで、2.4倍に上昇した水準で推移している。
■ウィルグループ(6089)の株価チャート/月足・上場日~本日(2020年11月9日)
ウィルグループの配当利回りは?
ウィルグループの2020年11月9日時点の株価(終値)は830円なので、配当利回り(予想)は以下のようになる。
【※ウィルグループの配当利回り】
株価:830円
年間配当額:24円
配当利回り:24円÷830円×100=2.89%
ウィルグループの配当利回りは2.89%。2020年10月の東証1部の平均利回りは2.10%(配当実施企業のみ)なので、ウィルグループの配当利回りは「やや高め」と言える。
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また、ウィルグループは、保有株式数と継続保有期間に応じて「QUOカード」がもらえる株主優待を実施している。
■ウィルグループの株主優待制度の詳細 | |||
基準日 | 保有株式数 | 継続保有期間 | 株主優待内容 |
3月末 | 100株以上 200株未満 |
1年未満 | QUOカード500円分 |
1年以上~2年未満 | QUOカード1000円分 | ||
2年以上~3年未満 | QUOカード1500円分 | ||
3年以上 | QUOカード2000円分 | ||
200株以上 | 1年未満 | QUOカード1000円分 | |
1年以上~2年未満 | QUOカード2000円分 | ||
2年以上~3年未満 | QUOカード3000円分 | ||
3年以上 | QUOカード4000円分 |
ウィルグループの2020年11月9日時点の株価(終値)は830円、配当利回りは2.89%なので「配当+株主優待利回り」を計算すると、以下のようになる。
【※ウィルグループの配当+株主優待利回り(100株・1年未満保有時)】
投資金額:100株×830円=8万3000円
優待品(QUOカード):500円分
株主優待利回り:500円÷8万3000円×100=0.60%
配当+株主優待利回り:2.89%+0.60%=3.49%
【※ウィルグループの配当+株主優待利回り(100株・1年以上~2年未満保有時)】
投資金額:100株×830円=8万3000円
優待品(QUOカード):1000円分
株主優待利回り:1000円÷8万3000円×100=1.20%
配当+株主優待利回り:2.89%+1.20%=4.09%
【※ウィルグループの配当+株主優待利回り(100株・2年以上~3年未満保有時)】
投資金額:100株×830円=8万3000円
優待品(QUOカード):1500円分
株主優待利回り:1500円÷8万3000円×100=1.81%
配当+株主優待利回り:2.89%+1.81%=4.69%
【※ウィルグループの配当+株主優待利回り(100株・3年以上保有時)】
投資金額:100株×830円=8万3000円
優待品(QUOカード):2000円分
株主優待利回り:2000円÷8万3000円×100=2.41%
配当+株主優待利回り:2.89%+2.41%=5.30%
【※ウィルグループの配当+株主優待利回り(200株・1年未満保有時)】
投資金額:200株×830円=16万6000円
優待品(QUOカード):1000円分
株主優待利回り:1000円÷16万6000円×100=0.60%
配当+株主優待利回り:2.89%+0.60%=3.49%
【※ウィルグループの配当+株主優待利回り(200株・1年以上~2年未満保有時)】
投資金額:200株×830円=16万6000円
優待品(QUOカード):2000円分
株主優待利回り:2000円÷16万6000円×100=1.20%
配当+株主優待利回り:2.89%+1.20%=4.09%
【※ウィルグループの配当+株主優待利回り(200株・2年以上~3年未満保有時)】
投資金額:200株×830円=16万6000円
優待品(QUOカード):3000円分
株主優待利回り:3000円÷16万6000円×100=1.81%
配当+株主優待利回り:2.89%+1.81%=4.69%
【※ウィルグループの配当+株主優待利回り(200株・3年以上保有時)】
投資金額:200株×830円=16万6000円
優待品(QUOカード):4000円分
株主優待利回り:4000円÷16万6000円×100=2.41%
配当+株主優待利回り:2.89%+2.41%=5.30%
ウィルグループの「配当+株主優待利回り」は100株を1年未満保有あるいは200株を1年未満保有した場合で3.49%。株主優待の内容は個人投資家に人気の「QUOカード」で、継続保有期間が長くなるほど利回りは上昇していく。また、ウィルグループは上場以来、増配傾向が続いている銘柄でもあるので、今回の増配を機に長期保有を検討する価値は十分にありそうだ。
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ウィルグループは、人材派遣や業務請負などの人材サービスを手掛ける会社。販売・コールセンター・工場等軽作業の3事業が主力。2021年3月期(通期)の連結業績予想は、売上収益4.9%減、営業利益18.0%減、親会社の所有者に帰属する当期利益26.5%減と軟調(すべて前期比)。
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■ウィルグループ | |||
業種 | コード | 市場 | 年間配当額(予想) |
サービス業 | 6089 | 東証1部 | 24円 |
株価(終値) | 単元株数 | 最低投資金額 | 配当利回り(予想) |
830円 | 100株 | 8万3000円 | 2.89% |
※株価などのデータは2020年11月9日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。 |
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