2024年11月の「QUOカード」の株主優待を徹底調査!
大手コンビニ、ファミレスやドラッグストアなどで使えて
個人投資家に人気の「QUOカード」の株主優待を比較
全国共通のプリペイドカードである「QUOカード」は、さまざまな株主優待のなかでも、特に個人投資家からの人気が高い「優待品」だ。
人気がある理由は、幅広い業種の店舗で“金券”として利用でき、利便性が高い点にある。利用可能な店舗は全国約6万店に上り、セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソンといった大手コンビニをはじめ、一部のファミレスやドラッグストア、書店などでも使える。しかも、会計時に1円単位で利用できて、有効期限もないので、株主優待でどれだけ大量にもらっても、利用できずに無駄にしてしまう恐れがない。また、カードタイプで財布に入れておいてもかさばらないため、保管場所に困らないこともメリットと言えるだろう。
一方、株主優待を実施する企業側にもメリットがある。「QUOカード」なら個人投資家からの注目度が高いことに加えて、優待品の配送費を安く抑えられる点も、企業にとっては魅力的。さらに、消費者にとって身近な商品やサービスを扱っていない企業でも、「QUOカード」に会社のロゴや社名をデザインすれば、優待品として採用しやすい。これらの理由で「QUOカード」を優待品に採用する企業は非常に多くなっているのだ。
それでは、「QUOカード」がもらえる多くの株主優待銘柄の中から、何を基準に、どの銘柄を選べばいいのだろうか。なかには、人気アニメのキャラクターなどが描かれた限定デザインのカードを用意している企業もあるが、多くは社名やロゴなどがデザインされているだけなので、まずは「利回り」と「最低投資額」で絞り込むのが順当だ。
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そこで「2024年11月」に基準日を迎える株主優待銘柄のうち「QUOカード」を優待品としている全7銘柄(継続保有条件のある銘柄を除く)の「1年間でもらえるQUOカードの額面」と「年間配当額」、そして「最低投資額」を調査して、「株主優待利回り」や「配当利回り」を算出。「【2024年11月】QUOカードがもらえる株主優待利回りランキング」を作成した(※データは2024年10月30日時点。「QUOカード」がもらえる銘柄であっても、2024年11月の時点で一定期間以上継続保有していないと、株主優待の対象外になる銘柄はランキングに含めていない)。
なお、保有株数によって「QUOカード」の額面が変わる銘柄や「QUOカード」以外の優待品を選択できる銘柄、長期保有優遇制度を設けている銘柄については、備考欄に記載している。
この「【2024年11月】QUOカードがもらえる株主優待株利回りランキング」を参考にして「QUOカード」がもらえる高利回りの株主優待銘柄に投資しよう!
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【2024年11月】
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順位 | 最低投資金額 (株価×必要株数) |
QUOカード 額面(内訳) |
株主優待+ 予想配当利回り |
株主優待 利回り |
予想配当 利回り |
1位 | ◆タマホーム(1419) 【確定月】11月/5月 | ||||
38万6500円 (3865円×100株) |
1000円 (11月500円、5月500円) |
5.31% | 0.26% | 5.05% | |
【備考】3年以上の継続保有で1000円分に増額。 | |||||
2位 | ◆FPパートナー(7388) 【確定月】11月/5月 | ||||
28万8400円 (2884円×100株) |
6000円 (11月3000円、5月3000円) |
5.27% | 2.08% | 3.19% | |
【備考】特になし。 | |||||
3位 | ◆TONE(5967) 【確定月】11月 | ||||
13万6500円 (1365円×100株) |
5000円 (11月のみ) |
5.16% | 3.66% | 1.50% | |
【備考】過去最高の売上高更新記念で今回のみ。他に、1000株以上で5000円相当の自社商品(通常優待)。 | |||||
4位 | ◆大光(3160) 【確定月】11月/5月 | ||||
6万1200円 (612円×100株) |
1000円 (11月500円、5月500円) |
3.75% | 1.63% | 2.12% | |
【備考】500株で1000円分、1000株で2000円分、2000株以上で3000円分。アミカ商品券を選ぶと、それぞれ倍額になる。 | |||||
5位 | ◆北恵(9872) 【確定月】11月 | ||||
8万8800円 (888円×100株) |
500円 (11月のみ) |
3.71% | 0.56% | 3.15% | |
【備考】500株で1000円分。1000株以上は3000円相当の郵便局の「選べるギフト」 | |||||
6位 | ◆アスマーク(4197) 【確定月】11月 | ||||
25万8300円 (2583円×100株) |
1000円 (11月のみ) |
3.18% | 0.39% | 2.79% | |
【備考】今回から株主優待を新設。500株で5000円分、1000株以上で1万円分。1年以上、3年以上の継続保有で特典あり。100株の場合は、1年で3000円分、3年で5000円分。 | |||||
7位 | ◆ラクト・ジャパン(3139) 【確定月】11月 | ||||
27万4300円 (2743円×100株) |
1000円 (11月のみ) |
3.13% | 0.36% | 2.77% | |
【備考】3年以上の継続保有で、3000円相当の自社選定カタログギフト(6品から選択)。 | |||||
※最低投資額や利回りは2024年10月30日時点。順位は株主優待と配当の合計利回りで決定。 |
2024年11月の株主優待で、保有期間の条件なしで「QUOカード」をもらえるのは全部で7銘柄ある。「株主優待+配当利回り」がもっとも低い銘柄でも3.13%と3%を超えていて、全体に利回りが高いことが特徴と言える。以下では「株主優待+配当利回り」のランキングの詳細を見ていこう。
利回りランキング第1位は、11月(&5月)の高利回り「QUOカード」優待株の定番と言えるタマホーム(1419)で「株主優待+配当利回り」は5.31%だ。第2位のFPパートナー(7388)は5.27%、第3位のTONE(5967)が5.16%で、第3位まではいずれも利回りが5%を超えている。
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なお、第3位のTONEは今回の「QUOカード」贈呈について「2024年5月期事業年度に過去最高の売上高を更新できたことへの感謝の意」を表すための「記念品贈呈」と位置付けている。同社では「株主優待」という表現を用いていないが、内容的には株主優待と同様のため、この記事では記念株主優待として紹介する。
第4位の大光(3160)から第7位のラクト・ジャパン(3139)まではいずれも利回り3%台だが、大光と第5位の北恵(9872)が3.7%台なのに対して、今回から株主優待を新設した第6位のアスマーク(4197)と最後のラクト・ジャパンは、どちらも3.1%台となっている。なお、大光の場合は「QUOカード」ではなくアミカ商品券を選択することも可能だ。アミカ商品券の場合、利回りは5.39%までアップする。
このように全体的に高利回りの銘柄揃いだが、株主優待品としてもらえる「QUOカード」の金額には差がある。年間でもっとも高額なのは、第2位のFPパートナーの「QUOカード」で、11月と5月に3000円分ずつ、年間では6000円分になる。また、記念株主優待のTONEは今回限りだが、5000円分の「QUOカード」がもらえる。
その下になると、金額がぐっと下がって年間1000円分だ。タマホームと大光は11月と5月に各500円分で、アスマークとラクト・ジャパンは11月に1000円分がもらえる。また、利回りランキング第5位の北恵は11月のみ500円分がもらえる。
北恵は保有株数によって株主優待品が異なり、1000株以上の保有では郵便局の「選べるギフト」3000円相当がもらえる。ただし、「株主優待+配当利回り」は3.49%と、100株保有時の3.71%よりやや低下する。また、第2位のTONEには通常の株主優待制度もあり、1000株以上を保有していると今回限りの株主優待(「QUOカード」5000円分)に加えて、5000円相当の自社商品がもらえる。1000株を保有している場合の利回りは2.23%で、こちらは100株保有時に比べると大幅に利回りが低下する。
必要投資金額については、もっとも高いのが利回りランキング第1位のタマホームで、38万6500円だ。逆に、10万円以下で買えるのが、第4位の大光の6万1200円と、第5位の北恵の2銘柄となっている。では、必要投資金額がそれほど高くなく、もらえる「QUOカード」は比較的高額なのはどれかというと、第3位のTONEだ。必要投資金額は13万6500円と10万円台で、前述のとおり5000円分の「QUOカード」がもらえる。
長期保有の優遇制度を設けているのは、タマホーム、アスマーク、ラクト・ジャパンの3銘柄。特に注目したいのはアスマーク。「1年以上」「3年以上」という2段階の継続保有で「QUOカード」が増額する。たとえば100株保有の場合は、1年未満1000円分⇒1年以上の継続保有で3000円分⇒3年以上で5000円分となり、「株主優待+配当利回り」も3.18%⇒3.95%⇒4.73%とアップする(継続保有期間は考慮しない場合)。
また、ラクト・ジャパンの場合、3年以上にわたって継続保有すると、株主優待品が1000円分の「QUOカード」から3000円相当のカタログギフト(食品6種類から選択)に変わる。
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11月に権利を獲得できる「QUOカード」優待銘柄の中で、
「株主優待+配当利回り」が高い上位3銘柄を詳しく解説!
ここからは「【2024年11月】QUOカードの優待利回りランキング!」の第1~3位までの銘柄について詳しく見ていこう。
利回りランキングの第1位は、低価格で高品質の注文住宅を提供しているタマホーム(1419)で「株主優待+配当利回り」は5.31%。100株以上で500円分の「QUOカード」を年2回もらえる。長期保有の優遇制度もあり、3年以上継続保有すると「QUOカード」の金額が500円分⇒1000円分に倍増する。
なお、2025年5月期の通期業績は減収増益を見込んでいて、前期比5円の増配も予定している。
■タマホーム | |||
業種 | コード | 市場 | 権利確定月 |
建設業 | 1419 | 東証プライム | 11月末・5月末 |
株価 (終値) |
必要株数 | 最低投資額 | 株主優待+ 配当利回り |
3865円 | 100株 | 38万6500円 | 5.31% |
※株価などのデータは2024年10月30日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。 ※「必要株数」は株主優待の獲得に必要な株数、「最低投資額」は株主優待の獲得に最低限必要な資金を指します。 |
第2位は「株主優待+配当利回り」が5.27%のFPパートナー(7388)。無料FP相談サイト「マネードクター」の運営のほか、保険代理店からの契約譲受ビジネスなどにも力を入れている。2024年11月期の通期業績は2ケタの増収、1ケタの増益を見込んでいて、前期比2円の増配も予定している。
株主優待は11月と5月の年2回実施で、株主優待品は100株以上で一律3000円分の「QUOカード」となっている。
■FPパートナー | |||
業種 | コード | 市場 | 権利確定月 |
保険業 | 7388 | 東証プライム | 11月末・5月末 |
株価 (終値) |
必要株数 | 最低投資額 | 株主優待+ 配当利回り |
2884円 | 100株 | 28万8400円 | 5.27% |
※株価などのデータは2024年9月27日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。 ※「必要株数」は株主優待の獲得に必要な株数、「最低投資額」は株主優待の獲得に最低限必要な資金を指します。 |
「株主優待+配当利回り」が5.16%でランキング第3位になったのは、作業工具やトルク管理機器、ボルト締結機器などを扱う総合工具メーカーのTONE(5967)。
通常の株主優待は1000株以上で5000円相当の自社商品で、今回はショートハイパーウォームモンキレンチとセーフティリターンカッターの2アイテムセットとなっている。また、2024年5月期に過去最高の売上高を更新した記念で、今回のみ100株以上で5000円相当の「QUOカード」がもらえる。
2025年5月期の通期業績については、2ケタの増収ながらも2ケタの減益を見込んでいる。
■TONE | |||
業種 | コード | 市場 | 権利確定月 |
金属製品 | 5967 | 東証スタンダード | 11月末 |
株価 (終値) |
必要株数 | 最低投資額 | 株主優待+ 配当利回り |
1365円 | 100株 | 13万6500円 | 5.16% |
※株価などのデータは2024年10月30日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。 ※「必要株数」は株主優待の獲得に必要な株数、「最低投資額」は株主優待の獲得に最低限必要な資金を指します。 |
以上、2024年11月の株主優待で「QUOカード」がもらえる「株主優待+配当利回りランキング」の上位3銘柄を紹介した。
11月の「QUOカード」優待株は7銘柄のみだが、すべて「株主優待+配当利回り」が3%超の銘柄で、そのうち3銘柄は5%を超える。また、年間6000円分の「QUOカード」がもらえる銘柄や、10万円以下で買える銘柄など、さまざまな角度から魅力ある銘柄をチョイスできる。利回りや「QUOカード」の金額だけでなく、業績や直近の株価動向などもよく確認した上で、目当ての高利回り「QUOカード」優待株をゲットしよう!
(構成・文/肥後紀子)
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※手数料などの情報は定期的に見直しを行っていますが、更新の関係で最新の情報と異なる場合があります。最新情報は各証券会社の公式サイトをご確認ください。売買手数料は、1回の注文が複数の約定に分かれた場合、同一日であれば約定代金を合算し、1回の注文として計算します。投資信託の取扱数は、各証券会社の投資信託の検索機能をもとに計測しており、実際の購入可能本数と異なる場合が場合があります。 |
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