2021年度版【ふるさと納税ランキング～鶏肉編～】「ふるさと納税」で鶏肉がもらえる自治体を比較！コストパフォーマンスが最強の自治体はココだ！

「ふるさと納税」で「鶏肉」がお得にもらえる自治体トップ5を発表！
もも肉や手羽元など、おいしい鶏肉を手に入れよう！

 「鶏肉」は、ジューシーで旨味たっぷりの「もも肉」、低脂肪かつ高タンパク質な「むね肉」など、部位ごとにさまざまな料理に使えるので、毎日の食卓に欠かせない食材。近年は、安価なブラジル産の鶏肉などもスーパーで見かけるようになったが、やはり、おいしい国産の鶏肉をお得に手に入れたいところだ。
　
　そこでおすすめしたいのが「ふるさと納税」を活用すること。「ふるさと納税」の返礼品を見てみると、寄付金額1万円あたり「鶏肉5kg」以上がもらえる返礼品も少なくなく、手頃な寄付金額で大量の鶏肉を手に入れられてお得だからだ。

　今回、ザイ・オンライン編集部では「ふるさと納税」で「鶏肉」がもらえる自治体をリサーチ。そして“寄付金額1万円以下”の申し込みやすい返礼品に絞り、“1万円換算でどれだけ多くの鶏肉がもらえるか”というコスパの高さを基準にランキングを作成した。

　なお、現在は「返礼品の還元率を寄付金額の3割以下に抑えなかった自治体は、ふるさと納税の控除対象から除外する」といった規定が厳格化されているが、今回紹介する自治体は、すべて「ふるさと納税」の控除対象になっているので安心してほしい。
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　それでは、さっそく、2021年度の「ふるさと納税ランキング～鶏肉編～」を発表しよう。ぜひ、今回のランキングを参考にして、お得に鶏肉の返礼品を手に入れてほしい。

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【1位】1万円の寄付で鶏肉8kg！
コスパの高さで他の自治体に差をつけた
「まつぼっくり 若どりムネ肉8kg」がもらえる「鹿児島県長島町」！

　2021年度の「ふるさと納税ランキング～鶏肉編～」で栄えある第1位に輝いたのは、昨年度のランキングでもトップだった「鹿児島県長島町（ながしまちょう）」。

　鹿児島県の最北端に位置する「長島町」は、諸浦島・伊唐島・獅子島・長島本島など、23の島から成っている町。人口は約1万人と多くはないが、ヒオウギ貝やあおさ、ブリといった海産物のほか、島特有の赤土が育んだじゃがいもや甘夏といった農産物にも恵まれている。

　そんな「長島町」に1万円の寄付をすると「まつぼっくり 若どりムネ肉8kg」がもらえる。この返礼品は、徹底した飼育管理のもと、抗菌性物質を含まない独自の飼料で育てられた「鹿児島県産若どり」となっている。そんな鶏肉を8kgもらえるので、蒸し鶏や鶏ハムのほか、筑前煮などの料理に重宝するはずだ。

　また「長島町」では、特産品のブリの返礼品として、1万2000円の寄付でもらえる「長島町特産の鰤王のフィレ1.5kg」を用意している。潮の流れが早い「長島町」の海で養殖されたブリは、脂が乗っていて身の締りもピカイチ。その中でも「鰤王」は、一度食べたらやみつきになるおいしさとのことなので、こちらもチェックしてみては？

【同率2位】6000円の寄付で鶏肉4kg！（＝1万円あたり約6.7kg）
鶏肉の旨味とあっさりした味わいを堪能できる
「熊本県産 若鶏むね肉 約2kg×2袋」がもらえる「熊本県氷川町」！

　2021年度の「ふるさと納税ランキング～鶏肉編～」第2位は、寄付金額1万円あたり鶏肉を約6.7kgもらえる3つの自治体が同率で並ぶ結果となった。まずは「熊本県氷川町（ひかわちょう）」から紹介しよう。

　熊本県のちょうど中央に位置する「氷川町」は、人口1万1000人ほどの自治体。町の中央には、町名の由来でもある「氷川」が流れており、その水源によって潤された肥沃な土地からは「吉野梨」や柑橘類の「不知火（しらぬい）」など、みずみずしい果実が採れるそうだ。

　そんな「氷川町」に6000円の寄付をすると「熊本県産 若鶏むね肉 約2kg×2袋（1袋あたり約300g×7枚前後）」がもらえる。この返礼品は、旨味が強くて臭みのない若鶏を使用しているとのこと。脂身が少なくてあっさりとした「むね肉」を大量にもらえるので、ヘルシー志向の人におすすめだ。

　なお、本記事の最後では「氷川町」のふるさと納税担当者に行なったインタビューも掲載している。今回のランキングで同率2位にランクインした「熊本県産 若鶏むね肉 約2kg×2袋」の特徴や、そのほかのおすすめの返礼品なども聞いたので、ぜひ、読んでほしい。

【同率2位】6000円の寄付で鶏肉4kg！（＝1万円あたり約6.7kg）
独自配合の飼料で大切に育てられた
「宮崎県産若鶏むね肉4kg」がもらえる「宮崎県新富町」！

　続いて紹介する同率2位の自治体は「宮崎県新富町（しんとみちょう）」。

 「新富町」は、「日本のひなた」と称されるほど快晴日数が多い宮崎県内でも、特に有数の農業の町として知られている。とりわけ、国内で流通しているライチの中で、わずか1％の希少な「国産ライチ」の生産に力を入れており、高級な国産ブランドである「新富町」のライチは、銀座の一流洋菓子店などでも使用されているそうだ。

　そんな「新富町」に6000円の寄付をすると「宮崎県産若鶏むね肉4kg（2kg×2パック）」がもらえる。この返礼品の若鶏は独自配合の飼料で育てており、高タンパク質かつ低カロリーの肉質になっているとのこと。また、真空パックしてから急速冷凍することで、おいしさを逃さないように工夫されているのも特徴だ。

　また「新富町」は鶏肉の返礼品を豊富に用意しており、たとえば、1万3000円の寄付でもらえる「『宮崎県産若鶏3種』モモ・ムネ・手羽元6kgセット」は、それぞれの部位を2kgずつもらえるので、さまざまな料理に活躍するはず。このほかにも、鶏ミンチや骨付きもも肉などの返礼品もあるので、鶏肉の返礼品が欲しい人は「新富町」の返礼品をチェックしてみるといいだろう。

【同率2位】9000円の寄付で鶏肉が6kg！（＝1万円あたり約6.7kg）
宮崎県の名物料理であるチキン南蛮にもピッタリな
「宮崎県産若鶏むね肉・凍結6kg」がもらえる「宮崎県美郷町」！

　次に紹介する同率2位の自治体は「宮崎県美郷町（みさとちょう）」。

　宮崎県の中央山間部に位置する「美郷町」は、人口5000人ほどの小さな町。町内の92％が雄大な里山で、栗や梨といった山の幸がたくさん獲れる豊かな自然が魅力の自治体だ。

　そんな「美郷町」に9000円の寄付をすると「宮崎県産若鶏むね肉・凍結6kg」がもらえる。この返礼品は、全国有数の若鶏出荷量を誇る宮崎県の雄大な自然のもとで育てられた若鶏。鶏チャーシューや煮物、サラダチキンなどはもちろん、宮崎県の名物料理であるチキン南蛮にして味わうのもよさそうだ。

　また「美郷町」では、1万3000円の寄付でもらえる「栗利久1本、黄樹1本」という和菓子の返礼品も人気。「栗利久」は、栗餡の上に栗の渋皮煮を乗せた、栗の食感や風味を思う存分に味わえる一品。また「黄樹」は、栗餡と栗の甘露煮を混ぜ合わせた、栗本来の味わいが凝縮された一品とのことなので、栗好きの人は申し込んでみては？

【5位】1万円の寄付で鶏肉が6.5kg！
4種類の鶏肉がもらえてさまざまな料理に大活躍する
「宮崎県産若鶏6.5kgセット」がもらえる「宮崎県川南町」！

　最後に、2021年度の「ふるさと納税ランキング～鶏肉編～」第5位の「宮崎県川南町（かわみなみちょう）」を紹介しよう。

　宮崎県のほぼ中央に位置している「川南町」は、戦後の大規模な国営開拓事業が成功した“日本三大開拓地”の一つとして数えられる町。入植者が集まったことで、古くから養豚業や茶の栽培が盛んなほか、広大な太平洋側に面した漁港からはマグロやノドグロといった魚が揚がるそうだ。

　そんな「川南町」に1万円の寄付をすると「宮崎県産若鶏6.5kgセット（むね肉2kg、ささみ2kg、手羽元2kg、鶏ミンチ500g）」がもらえる。この返礼品は、むね肉、ささみ、手羽元、鶏ミンチと、4種類の鶏肉がもらえるのが最大の魅力。冷凍庫にストックしておけば、献立に困ったときの助けになるはずだ。

　ちなみに「川南町」は、1万円の寄付でもらえる「もも肉200g小分けパック12袋（合計2.4kg）」という返礼品も用意している。この鶏もも肉は、一口大にカットされているうえに、200g×12袋の小分けになっているので使い勝手が抜群。唐揚げやシチュー、鍋などに大活躍する鶏もも肉をお得に手に入れたい人におすすめだ。

　さて、改めて今回紹介した自治体のランキングをまとめると以下のとおり。

※ マークのものは、自治体がその特産品に関する「ふるさと納税」の受け付けを終了、もしくは一時的に中断しています。
※同じ自治体の同じような返礼品でも「ふるさと納税サイト」ごとに自治体が支払う手数料が異なり、返礼品の内容量や寄付額が違う場合もあるので、このランキングで返礼品を上手に選ぼう！

◆2021年度   「ふるさと納税」で「鶏肉」がもらえる自治体のお得度ランキング！ （※2021年10月10日時点）
順位	お得な特産品の商品と量	備考
	寄付金の使い道
1位	鹿児島県長島町
	・1万円⇒まつぼっくり 若どりムネ肉8kg	ほか、1万5000円で「鹿児島県産 黒毛和牛サーロインステーキ360g」などがある
	【寄付金の使い道】景観づくりに係る事業/夢追い獅子島架橋基金事業/ぶり奨学金基金に関する事業/その他地域活性化に関する事業
2位	熊本県氷川町
	≪1万円換算/約6.7kg≫ ・6000円⇒熊本県産 若鶏むね肉 約2kg×2袋（1袋あたり約300g×7枚前後） ・9000円⇒熊本県産 若鶏むね肉 約2kg/もも肉 約2kg 各1袋（袋あたり約300g×7枚） ・1万円⇒熊本県産 若鶏もも肉 約2kg×2袋（1袋あたり約300g×7枚）	ほか、1万円で「上赤身馬刺し【熊本肥育】100g×3ブロック（タレ5ml×3袋）」などがある
	【寄付金の使い道】ふるさとの生活を豊かにする地場産業の育成に関する事業/ふるさとの父母兄弟のための福祉、医療及び健康づくりに関する事業/ふるさとの次代を担う子どもたちの教育、子育て支援に関する事業など
2位	宮崎県新富町
	≪1万円換算/約6.7kg≫ ・6000円⇒宮崎県産［若鶏］ムネ肉 2kg×2パック ・7000円⇒≪小分けで便利！≫宮崎県産若鶏むね肉 計3.2kg（800g×4パック） ・1万円⇒1kgずつ個包装で便利＜宮崎県産若鶏 計4kg（モモ ムネ 各2kg）＞ ・1万円⇒宮崎県産若鳥 4種 計4kgセット＜ムネ 手羽先 手羽元 ささみ 各1kgずつ＞	ほか、1万円で「先行予約［期間・数量限定］宮崎県産 低温熟成 生栗 1.5kg」などがある
	【寄付金の使い道】【元気】誇りと自信を持ち元気が出る人・ものづくり/【安全・安心】安全・安心して生活できる地域づくり/【豊か】夢と希望が膨らむ豊かな暮らしづくり/【お任せ】町長が必要と認めるもの
2位	宮崎県美郷町
	≪1万円換算/約6.7kg≫ ・9000円⇒宮崎県産若鶏むね肉・凍結 ・1万円⇒宮崎県産若鶏むね、ささみ、手羽元セット 各2kg 合計6kg ・9000円⇒宮崎県産若鶏むね切身 ほぐれやすくて便利な小分け16袋セット 合計4kg ・9000円⇒宮崎県産若鶏もも むね肉セット 各2kg 合計4kg	ほか、1万円で「宮崎県産 豚・鶏バーベキューセット 1.8kg」などがある
	【寄付金の使い道】伝統文化を活かした魅力溢れるふるさとづくり事業/観光資源を活かした賑わいのまちづくり事業/ふるさとの自然を活かした農林水産業振興事業/赤ちゃんからお年よりまで安心して暮らせる医療福祉のまちづくり事業など
5位	宮崎県川南町
	・1万円⇒宮崎県産若鶏6.5kgセット（ムネ2kg、ササミ2kg、手羽元2kg、鶏ミンチ500g） ・1万円⇒宮崎県産若鶏6.5kg（ささみ・むね・レバー） ・1万円⇒1枚ずつの小分けがうれしい！宮崎県産若鶏むね肉小分けで約6kg ・9000円⇒合計4kg！宮崎県産若鶏ムネ切身IQF 250g×16袋	ほか、1万4000円で「【訳あり】伊勢海老500g※冷凍※」などがある
	【寄付金の使い道】①町におまかせ/②子育て・教育への事業/③地域振興のための事業/④環境保全への事業/⑤福祉への事業
■以降のランキングは後日発表する予定です！　お楽しみに！！

　今回紹介した5つの自治体以外にも「福岡県田川市（たがわし）」「北海道中札内村（なかさつないむら）」「岩手県軽米町（かるまいまち）」など、寄付金額1万円あたり鶏肉5kg以上がもらえる返礼品を用意している自治体も多かった。第6位以降の自治体については、後日公開する「【ふるさと納税】鶏肉がもらえる自治体ランキング！（2021年度版）」で発表するので、ぜひ、こちらもチェックしてみてほしい。

　ちなみに、「ふるさと納税」を実施している自治体数は2000近くあるため、今回の調査でもすべての自治体を調べるのは難しく、あくまで「ザイ・オンライン編集部調べ」となっている。

　もし、この記事を見て「ウチの特典の方がすごいぞ！」という自治体関係者の方や、「こっちのほうがお得だよ」という情報をお持ちの方は、ぜひ下記メールアドレスまで情報をお寄せください。確認の上、追記させていただきます。
◆情報はコチラまで！（zol-furusato@diamond.co.jp）

2021年度の「ふるさと納税ランキング～鶏肉編～」同率2位だった
「熊本県氷川町」のふるさと納税担当者にインタビュー！

　今回、ザイ・オンライン編集部では、2021年度の「ふるさと納税ランキング～鶏肉編～」同率2位にランクインした「熊本県氷川町」のふるさと納税担当者にインタビューを行なった。まずは、「氷川町」に6000円を寄付するともらえる「熊本県産 若鶏むね肉 約2kg×2袋」の特徴について聞いてみた。

 「こちらの熊本県産の若鶏むね肉は、柔らかくてジューシーで、旨みがギュッと詰まっているのが特徴です。鶏肉特有の臭みやクセが少ない『むね肉』なので、煮物やチキンステーキなど、さまざまな料理にお使いいただけますし、低脂肪かつ高タンパク質なのでダイエットをしている方などにもおすすめです。こちらの返礼品は冷凍でお届けしていますが、電子レンジなどで解凍するよりも、調理される前日に冷凍庫から冷蔵庫に移していただき、丸一日ほどかけて低温解凍してもらえると、おいしさが詰まった肉汁を損なうことなく味わっていただけますよ」

　続いて、このほかのおすすめの返礼品を教えてもらった。

 「1万1000円のご寄付で提供させていただいている『【先行予約】JAやつしろ氷川柑橘部会 晩白柚2Lサイズ2玉入』も自慢の返礼品です。『氷川町』の特産品である『晩白柚（ばんぺいゆ）』は、大きいもので直径25cmを超えることもある世界最大級の柑橘で、さっぱり爽やかな味わいと、サクサク・ぷちぷちとした食感がクセになります。また、見た目のインパクトが大きくて年末年始の贈り物にも最適なので、ぜひ、ご賞味いただきたいです」

　一般的なスーパーや八百屋では見かけない特産品を気軽に味わえるのも「ふるさと納税」の魅力の一つ。この機会に「氷川町」の「晩白柚」を味わってみてはいかがだろうか。

　そんな「氷川町」に昨年度の「ふるさと納税」の寄付実績を聞いたところ、寄付件数は1万876件、寄付金額は1億2200万5000円とのことで、今年度は、現時点で昨年度よりも多くの申し込みがあるそうだ。

　では「氷川町」は「ふるさと納税」の寄付金をどのように活用しているのだろうか。

 「昨年度は、0歳から高校3年生までの子どもの医療費を全額補助する『子ども医療費助成事業』や、町内の学校にタブレットや電子黒板などを整備する『小中学校ICT機器整備事業』といった7つの事業に活用させていただきました。子ども医療費の助成は以前から行なっていましたが、皆さまからいただいた寄付金を活用して、2019年度からは助成の範囲を従来の“中学校3年生まで”から“高校3年生まで”に引き上げることができました。その結果、住民を対象に行ったアンケートでは、子育て支援の住民満足度が向上しており、住民サービスの向上につながっています」

 「ふるさと納税」の寄付金は、確実に「氷川町」での暮らしを支える力となっているようだ。また、「ふるさと納税」のメリットは寄付金だけではないという。

 「町の特産品を返礼品という形でお届けできるので、県外の方々への大きなPRになっていると思います。『ふるさと納税』をキッカケにして『氷川町』にご興味を持っていただくことは、地場産業の活性化にもつながっていますので、ありがたいかぎりです」

 「ふるさと納税」は、日本各地のおいしい特産品などを手軽に味わえるだけでなく、その寄付金は「氷川町」を支える一助にもなっている。今回の「ふるさと納税ランキング～鶏肉編～」も参考にしながら、ぜひ、今年も「ふるさと納税」をフル活用してほしい。

（取材・文／TND幽介［A4studio］）