2020年東京オリンピック開催が決まった翌日、9月9日に内閣府から4-6月期のGDPが発表された。8月の速報値2.8%(前期比年率換算)から3.8%増と大きく伸びた。これをもって、政府は景気判断を「緩やかに回復しつつある」とし、甘利経済財政・再生相は「消費増税に向け好材料が1つ追加された」とコメント。安倍総理は10月初旬に決断を発表すると言っているが、今後のシナリオはどう展開するのだろうか。ZAi編集部は『めちゃくちゃ売れてるマネー誌ZAIが作った世界一わかりやすいニッポンの論点10』の著者であり、アベノミクスブレーンの高橋洋一さんに消費税導入の今後の流れと展望についてインタビューした。
安倍首相は10月1日に会見で決断を発表
――CPIが対前年同月比0.7%増で2カ月連続のプラス、鉱工業生産指数が3.2%で2カ月ぶりの上昇、完全失業率は0.1%低下し3.8%にとの発表がありました。経済指標が相次いで改善し、着実に景気回復しているとの印象を植え付け、まるで世の中全体が消費税増税の判断材料である「景気回復」を声高に後押ししているかのようですが。
そもそもGDPなどの経済指標の数値はいくらでも作れる。GDPが何%なら景気回復と言えるのか。前年比UPしていれば、それはいい数字なのか? 日銀の示しているインフレ目標は2%。このインフレ目標は2年前のマネーストックと密接な関係にある。
マネーストック増加率が7%程度とすると名目GDP成長率4%程度になる。さらに、各種の規制緩和が行われれば、名目GDP成長率は4~5%程度になるだろう。この数字は、リーマンショックがあった2000年代でもアメリカ、イギリス、カナダ、スウェーデン並みで先進国では平均的な数字だ。もし骨太素案にあるような名目GDP成長率3%台で景気回復と言うのなら、それは先進国でほぼビリの数字だ。
私は以前より消費税増税の前にやるべきことがあり、それを実行すれば、増税しなくとも財政再建は可能であると述べてきた。また、増税するにしても、インフレ目標2%の達成を見届けてから、つまり2年は増税をスキップすべきだとも考える。
――増税の地ならしがドンドン進行している現状をみると、消費増税シナリオの可能性は、残念ながら高いと言わざるをえないのではないでしょうか?
ここまで安倍首相は、消費税について一言も言及していない。10月1日に自分が判断して発表するとしているだけだ。まわりの思惑とは別に、首相は消費税について自分なりの思いがあるのではないか。
――10月の最終判断に向け、さまざまな動きがありますが、簡単にご説明していただけますか?
まず、自民党内では税制調査会が、消費税率を2014年4月に5%から8%に引き上げるかどうかを巡り、9月に党内の意見聴取に乗り出している。先ごろ、安倍首相が引き上げ判断の参考にするために行われた「有識者会議」では、出席者の約7割が「予定どおり増税すべきだ」との意見に集中し、2割は「1%ずつなど小刻みに上げるべき」、1割が「見送るべき」となった。これなどは、呼ばれた有識者を見れば、当たり前の結果だ。財務省の事務方にとって都合のいい人選がされていたからだ。
たしかに自民党内でも引き上げに慎重な声も根強くある。しかし現在の内閣の布陣を見れば、増税論者で占められていることがわかる。仮に消費税増税を先送りするとなると、内閣改造、秋の国会で消費税法の改正をしなければならない。これについては、安倍首相は早い段階で否定している。
――すべてが、「増税」があたかも決まったかのように既定路線として語られつつあるように感じられますが?
10日の閣僚懇談会では、安倍首相が成長戦略第2弾を含めた経済対策のとりまとめを閣僚に指示し、消費税を8%に引き上げることを想定した対応策が打ち出される始末。低所得者に1万円を配るといった「簡素な給付措置」など愚の骨頂だ。消費税を巻き上げておいて、それを国民にバラマキ、増税後の経済の落ち込みを少なくするというのは、馬鹿げた話だ。
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【アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カードのおすすめポイント】 日本で最初に発行されたゴールドカード「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」の後継カードだけに、ステータス&付帯サービスは最高レベルで、カードが金属製という特別感もあって、一般的なゴールドカードとはケタ違い。たとえば、年間200万円(税込)以上を利用してカードを継続保有すると、国内40カ所以上の高級ホテルに無料宿泊できる「フリー・ステイ・ギフト」は、もはや一般的なプラチナカードすら凌駕するレベルの特典だ。さらに、高級レストランを2人以上で利用すると1人分が無料になる「ゴールド・ダイニング by 招待日和」や、世界1400カ所以上の空港ラウンジを年2回まで無料で利用できる「プライオリティ・パス」、最高補償額1億円の「海外旅行傷害保険」が付帯するなど、もはや「ゴールドカード」の枠組みを大きく飛び越えている。また、家族カードは2人目まで年会費無料でお得(3人目以降は年1万9800円・税込)。 ※貯まるポイントをマイルに交換した場合。1マイル=1.5円換算。 |
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【関連記事】 ◆アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カードは“プラチナ”を超える“ゴールド”! 日本初のゴールドカードを受け継ぐ「新生ゴールド」を解説! ◆【アメリカン・エキスプレス・カードを一覧で比較】アメックスが発行する13枚のカードの年会費や特典、還元率を比較して、自分にピッタリの1枚を探そう! ◆アメックスの新規入会キャンペーンをまとめて紹介!「アメリカン・エキスプレス」の入会特典で、ポイントやマイルをお得に獲得しよう! |
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