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【第8回】 2012年4月19日 久保田正伸

無料なのに本格プログラム取引も可能!
最新のトレードツールの実力をチェックする

米国式の高機能を搭載した新「マネックストレーダー」

【図1】情報チェックから注文までできる、マネックストレーダーの「TradingOne」の画面。
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マネックス証券の株式用トレードツール「マネックストレーダー」は、注文機能、ランキング情報、銘柄検索やプログラムトレード機能など、他社にない機能を備えた独特なツールだ。

 アメリカの個人投資家に定評のあるトレードステーション・テクノロジーズ社をマネックス証券が買収したことで、最近では頻繁に更新が行われている。トレーダーには目が離せないツールに進化してきているのだ。

 マネックストレーダーは、マネックス証券のサイトからダウンロードし、パソコンにインストールして利用する。無料版と月額利用料1000円の「マネックストレーダー プロα(アルファ)」があるが、ほとんどの機能は、無料版で利用できる。ここでは無料版を紹介する。

156種類もの売買サインでヒットした銘柄が出てくる!

 まず、「TradingOne」という基本の画面を表示してみる【図1】。気配板、注文機能、登録銘柄一覧、ニュース、チャートなどがまとめて見られる画面だ。

 「TradingOne」からの注文方法は、通常の指値や成行以外にも、逆指値、ツイン指値(指値と逆指値の同時発注)が利用できる。ただし、連続注文(約定後、別名柄自動発注)やリバース注文(約定後、同一銘柄の反対売買発注)はできない。

 マネックストレーダーは、テクニカル指標を使った銘柄スクリーニング機能と、プログラムトレードツールを備えている。無料でここまでの機能を備えたツールは、他社には、なかなか見あたらない。

 「テクニカル検索」では、利用できるテクニカル指標の種類が非常に多い。「移動平均線のゴールデンクロス」「一目均衡表の雲上向き突破」など、売買のサインとなる指標が156種類も登録されている。また、移動平均線の日数などの変数は、自由に設定できる。検索条件は、複数組み合わせることも可能だ。

【図2】バックテストモードの画面。画面上部に損益の流れがグラフで表示されている。
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 また、プログラムトレードとは、過去のチャートのパターンから有効だった法則を探し出し、その法則に従って取引を行っていく手法だ。プログラムを検証するためには過去のデータを使った「バックテスト」が必要。マネックストレーダーには、「バックテストモード」と呼ばれるチャートが用意されている【図2】

 たとえば、移動平均線のゴールデンクロスでも、銘柄や期間によって、収益が上げられる移動平均線の種類が異なる。バックテストモードでは、「最適化」機能により、自動計算で最適な設定を探し出してくれる。最終的には、「リアルモード」という機能を使って自動売買も可能だ。

キーボードだけで、ほぼ注文が完結する「ロケット注文」

 注文機能でおもしろいのは、すばやく注文を出せる「ロケット注文」機能だ。【図3】。株数、価格など、ほとんどの条件が株価ボードからキーボードで設定でき、そのまま手を離さずに発注できる。いちいちマウスを操作するタイムロスが惜しい、というトレーダーにとっては待ち望まれたものかもしれない。他社のツールにない独特な機能だ。

【図3】キーボードが得意な人向けの「ロケット注文」。数字だけでなく、注文方法も「Z」などのキーで直接設定できる。

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【図4】板の価格上をダブルクリックして発注する「ダブルクリック注文」。
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 気配板上からマウス操作で行う発注機能は、最近の取引ツールでは一般的になりつつあるが、「マネックストレーダー」では、「ダブルクリック注文」という画面に装備されている。

 気配板から出せる注文は、指値、成行と逆指値。気配板の価格、または成行の行をダブルクリックすると、注文内容が板上に表示され【図4】、さらにダブルクリックすると発注される。注文の取消・訂正も板上からマウスのドラッグ&ドロップでできる。確認画面や暗証番号は省略設定が可能だ。

大口投資家が動けばすぐわかる!

【図5】「出来高フィルタ」を使えば、大口投資家の取引動向を知る手がかりになる。
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 また、最近の取引ツールでは、「歩み値情報」にひと工夫を加えているものが多い。マネックストレーダーで便利なのが「出来高フィルタ」【図5】。先頃バージョンアップしたカブドットコム証券「kabuステーション3」にも装備されており、その使い方は、3月29日の記事でも紹介した。

 「歩み値」情報では、刻一刻と約定する売買と株数がリアルタイムで表示される。この時、出来高フィルタを使えば、「5000株以上」「1万株以上」といった大きな約定だけに絞って見られる。また、チャート上に表示された過去の大出来高の時間を確認し、「歩み値」情報をさかのぼってチェックすれば、いくらで何株の大口取引が行われたか確認できる。大口投資家の動向を推測する際に役立つため、その後の売買に役立つだろう。

ストップ高、10分前に上昇開始した銘柄も

【図6】10分前に上昇が始まった銘柄など、最新情報をもとにランキングが表示される。
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 すばやい情報チェックができる点も特徴だ。「イベントビューア」では、「ストップ高/安」「ストップ高安直前」「ストップ高安くずれ」「ブレイクアウト」「ゴールデン・デッドクロス」の情報がリアルタイムでわかる。

 また、ランキング【図6】は、当日の情報でチェックができる。たとえば、寄り前時間込みの「気配値値上率・値下率」の情報を見ると、朝の寄付前に気配値が大きくつり上がっている銘柄などがわかる。また、10分前比の値上率・値下率、出来高急増、ギャップアップ・ダウンなど、実戦的な情報がチェックできる。

 このように、さまざまな情報から値上がりしそうな銘柄を瞬時に探し当てて、即発注ができるように工夫が施されている。さらに「iPhone版/Android版」「iPad版」も無料。マネックストレーダーは、お手軽に使いたい投資初心者から、デイトレードを行なうヘビートレーダーまで幅広いユーザーが利用できる取引ツールだ。

 なおマネックス証券では、別に「マネックス・マーケットステーション」という無料のトレードツールも提供されている。こちらは株式だけでなく、先物・オプション取引にも対応しているのが特徴だ。

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