2019年の「米ドル/円」の値動きをプロが大予想!
前半は「円安ドル高」継続も、米国の利上げ次第では
年末に1米ドル=105円の「円高ドル安」の可能性も!?
2019年の「米ドル/円」相場は「円安」か「円高」
発売中のダイヤモンド・ザイ2019年2月号は、年末年始の恒例企画「2019年『株』大予測&儲け方」を大特集! 投資のプロ100人が日経平均株価、マザーズ指数、NYダウなどの主な株価指数やドル円、ユーロ円などの為替レートの値動きを大予測しているほか、2019年に投資で儲けるための「勝ち戦略」&株価が上がる株や投資信託を掲載している。
今回はその中の「2019年の為替はどうなる?」から、「米ドル/円」の2019年の値動きを予想している記事を抜粋して紹介しよう!
日米の金利差は3%で、2019年前半は円安が継続!
一方、後半になると、プロの予想が二分する結果に

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2018年の後半は米国が6月・9月と3カ月ごとに利上げをしたため円安ドル高が進んだ。2019年前半もこの傾向は続きそうだ。
というのも、米国が利上げを続けた結果、長期金利は米国が2.9%を超えているのに対して、日本は0.07%程度と3%近い開きがあるからだ。
「米ドルは流動性が高いうえ、先進国通貨の中で最も高い金利水準です。価格が下がれば買い手が出てくるので、米ドルは下がりにくいのです」(三菱UFJモルガン・スタンレー証券チーフ為替ストラテジストの植野大作さん)
加えて、「日本では2019年10月から消費税の引上げが予定されており、日銀は2019年も超低金利政策を継続するでしょう」(植野さん)。日米金利差は2019年も縮まることはなさそうで、植野さんをはじめ多くのプロがドル高の状態が続くと見ている。

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ただし、2019年後半の動向になるとプロの見方が分かれてくる。アンケートでは「1米ドル=120円台」と、さらなる円安を予測するプロもいる一方で、「1米ドル=105円」以下の円高になると予測する声も多かった。
米国は2017~2018年は年3~4回とハイペースで利上げし、これがドル高を大きく進展させてきた。しかし、2019年は利上げが1~2回程度で頭打ちになりそうな点を懸念しているのだ。
さらに「米国の利上げの頭打ちに加えて、米国をはじめとする世界景気の減速が意識されれば、投資家はリスクを取りづらくなります。安全資産の円が買われるでしょう」と、指摘するのが大和証券チーフ為替アナリストの亀岡裕次さんだ。年末に向けて1米ドル=107円程度まで円高が進むと予測している。
「ユーロ/円」や新興国・資源国通貨の2019年の為替予想は、
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発売中のダイヤモンド・ザイ2019年2月号の特集「2019年『株』全予想&儲け方」では今回紹介した「米ドル/円」以外に「ユーロ/円」や、ブラジルレアル、トルコリラ、南アフリカランド、豪ドルなど「新興国・資源国通貨」の為替レートの値動きの予想も大公開しているので、ぜひチェックを! 特集内では、そのほかに投資のプロ100人が日経平均株価、マザーズ指数、NYダウなどの主な株価指数の値動きを大予測しているほか、2019年に投資で儲けるための「勝ち戦略」&株価が上がる株や投資信託を紹介している。2019年に株&投資信託で「勝てる銘柄」&「正しい儲け方」が載っているので、年末年始に読んで、2019年の投資戦略を構築してほしい。
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