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2021年9月24日 ザイ編集部

2021年1月~7月の「IPO」全62銘柄の中で、大きな利
益が狙える2銘柄! 今期は利益が3倍超の「WACUL」、
順調な業績拡大が見込める「ステムセル研究所」に注目

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2021年8月に新規上場した「IPO株」全4銘柄の分析と、2021年1~7月に上場した62銘柄の中でいまから株価上昇が期待できる2銘柄を紹介!

発売中のダイヤモンド・ザイ11月号は、連載「10倍株を探せ!【IPO株】研究所」を掲載!「IPO」とは、企業が上場して、市場に株式を公開すること。IPO株は公開価格と比較して、初値が大幅に上昇する場合が多いほか、上場してからも値動きがダイナミックで、短期間のうちに急騰することも少なくない。ただし、上場直後に盛り上がった後、すぐさま失速してしまう銘柄もあるため、“玉石混交”な側面もある。

この連載では、直近で新規上場したIPO株にスポットを当て、IPO株の専門家であるフィスコの小林大純さんが、今後の投資判断を「買い」「強気」「中立」「弱気」「売り」の5段階で評価。今回は2021年8月に新規上場したIPO株を紹介する。また、2021年1~7月に新規上場した株のうち、これから値上がりに期待できそうな銘柄も取り上げるので、「成長株」投資に興味がある人は、ぜひ参考にしてほしい!
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2021年8月の新規上場株は4銘柄と少なく、投資判断も辛口に!
8月中旬にかけて東証マザーズ指数が急落したことなどが影響

 2021年8月の新規上場株は4銘柄のみ。毎年お盆前後は休止期間となるため、この時期は例年、IPOが少なくなる。その4銘柄の投資判断は、決して好調とは言いがたい結果で、すべて「中立」どまりとなった。
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 たとえば、20日に上場したシイエヌエス(4076)フューチャーリンクネットワーク(9241)は、それぞれ初値が公開価格より+55%、+75%と、出足は比較的堅調だった。ところが、2銘柄とも初値直後に大きく下落してストップ安に。「これをみて“初値買い”への警戒感が拡大し、後に続く2銘柄も不調となりました」(フィスコ・小林大純さん)

 24日上場のタンゴヤ(7126)の初値は、公募・売出規模が小さかった割に伸び悩んだ。規模が比較的大きめだったジェイフロンティア(2934)に至っては、初値が公開価格を15%も下回っている。

 「6~7月に上場した株の中にも、8月中旬にかけて下落する銘柄が多数ありました。この時期はマザーズ指数も大きく下落しており、個人投資家の心理が悪化したと思われます」(小林さん)

 マザーズ指数はその後、大きくリバウンドしたため、投資家の心理も改善することを期待したい。

2021年8月の【IPO株】4銘柄の投資判断は?

上場日 公開価格 初値
(騰落率)
株価
(9/2)
PER
(PBR)
今後1年の
高値予想
(安値予想)
投資判断
20日  シイエヌエヌ(4076・東M)
1940円 3010円
(+55.2%)
2065円 17.5倍
(2.60倍)
2500円
(1500円)
中立
【分析コメント】企業向けシステムのサービスを手掛ける。成長領域に位置付けるクラウド関連やビッグデータ分析、そして時流に乗るDX系事業の伸びは好印象。ただ全体の業績の成長率は目を引くほど高いとはいえず、株価上昇の糸口をつかみにくい。
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20日  フューチャーリンクネットワーク(9241・東M)
2470円 4315円
(+74.7%)
2913円 31.4倍
(22.52倍)
4000円
(2000円)
中立
【分析コメント】地域情報サイト「まいぷれ」を軸に、中小企業・店舗の情報発信やマーケティング、 自治体のふるさと納税や地域共通ポイントなどを支援する。市場拡大で業績は順調に成長しているが、株価はすでに類似の情報サイト運営会社を大きく上回る水準。
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24日  タンゴヤ(7126・東J)
1600円 1703円
(+6.5%)
1383円 11.7倍
(2.55倍)
1700円
(1100円)
中立
【分析コメント】「Global Style」ブランドを中心に展開。市場は拡大傾向にあるとして、今後も積極的に出店を続ける構え。しかしビジネススーツ業界全体でみて、コロナ禍への懸念が強まっている。実際、代表的銘柄の青山商事などは株価の落ち込みが目立つ。
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27日  ジェイフロンティア(2934・東M)
4190円 3560円
(-15.0%)
4290円 37.6倍
(15.54倍)
5500円
(3100円)
中立
【分析コメント】需給面の要因で公開価格割れスタートを強いられたが、下げすぎ感が意識され、その後の株価は上昇。積極的な広告投資が奏功してサプリメントなど健康食品が伸びており、医療プラットフォームサービスにも期待がかかる。ただ足元の株価は織込み済み。
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※データは9月2日時点。

2021年1~7月に新規上場した銘柄のうち、これからでも投資する
価値があるのは「WACUL」と「ステムセル研究所」!

 この連載では、毎回直近で上場した株の中から、フィスコの小林大純さんが「買い」「強気」と診断した注目株を取り上げ、さらに詳しく掘り下げている。ただ、今回は8月に上場した4銘柄すべてが「中立」診断にとどまったため、特別編として、2021年1~7月に上場した株のその後を分析してもらった。
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 2021年1~7月に上場した株は62銘柄あるが、公開価格に対する初値の騰落率は平均で+78%。2020年(通年)の平均+130%に比べ、大幅に低下している。上場後の株価は、いっそう厳しい。初値から8月末まででみた騰落率の平均は-16%。8月末時点の株価が初値を上回っているものは、62銘柄中わずか13銘柄しかない。

 マザーズ市場全体の不調も背景にあるが、「この上場後の弱さが、新規上場株の初値の不振にもつながっている」と小林さんは指摘する。“どうせ下がる”と、投資家も積極的に初値を狙う気になりにくいからだ。

 「しかしその一方で、上場後に買っても大きな利益が狙える銘柄もあるのです。見極めるには、成長期待が続くこと、あるいは実際に高成長を実現していることが重要です。加えて、成長期待に対して足元の株価水準が高すぎないこともポイントです」(小林さん)

 ここからは、そうしたポイントを押さえた小林さん注目の2銘柄を紹介していこう。

 まずは、2月に上場したWACUL(4173)だ。

 WACULはウェブのアクセス解析やDXコンサルを手掛ける企業。足元でDXコンサルが急拡大。継続的に入る収益の比率が一時的に低下したため、評価されていないが、単価増大や紹介案件の増加といった好影響も。株価は調整が進み、高すぎの感はない。
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 続いて紹介するのは、6月に上場したステムセル研究所(7096)だ。

 ステムセル研究所はバイオベンチャーで、再生医療に使われる「さい帯血」の保管事業を手掛ける。臨床研究の進展、サービスの認知度向上とともに、順調な業績拡大が見込める。高PERは黒字バイオベンチャーに特有で、懸念は不要(※編集部注:データは9月2日時点だが、その後株価は急騰しているので、投資するタイミングはよく見極めたい)。
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