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2013年4月1日 ザイ編集部

退職金は「攻め過ぎず、守り過ぎず」の
3分割運用法で増やそう!

資産設計のプロ深野康彦さん直伝の退職金の増やし方

60代のお金は流動性と安全性が高い商品中心で!

 60代は、趣味や旅行などのイベントも盛んな時期。なにかと現金が出ていく機会も多い。よって、「60代の資金で、冒険をするのはご法度。安全性が高く、換金しやすい商品を選ぶのがポイント」(深野さん)となる。

 そこで、深野さんが勧めるのは資金の8割を、定期預金や低リスクの債券に振り分ける手堅いスタイル。ただし、少しでも金利が有利なものを選ぶのがポイントで、「定期預金は、メガバンクよりネット銀行や地方銀行のインターネット支店の1年ものなどが狙い目。債券は金利が有利で解約もしやすい変動10年の個人向け国債がオススメ」(深野さん)。多少リスクを取る余裕があれば、個人向け社債を組み入れてもいい。3~5年ものでBBB以上の格付けのものを選ぶといいだろう。

 残りの2割は国内債券、あるいは外国債券の為替ヘッジありタイプの毎月分配型ファンドが候補に。「リタイア層にとって、唯一の収入である年金は偶数月にしか受け取れません。分配金で無収入月を補填すれば、安心感にもつながります」(深野さん)

 

70代のお金は7割は手堅く運用し残り資産でリスクを取る!

 70代で留意しておきたいのは、「物価上昇によって資産が目減りしてしまうこと」(深野さん)。よって、資産の7割は60代同様、手堅い運用に回すとして、残り3割はインフレに負けない程度に、リスクを取った運用に振り分ける。

 そこで、深野さんが勧めるのが物価連動の国債ファンド。物価連動国債とは消費者物価指数の動きに合わせて償還額と利払い額が変動する10年満期の国債だ。

 この国債は個人では直接購入できないが、ファンドなら「手軽にインフレリスクに対応しやすい商品」と深野さん。消費者物価指数は税込み物価で換算するので、消費税率アップにも対応できる。

 また日本以外の国の成長性を享受したい人には、外国債券のインデックスファンドも候補となる。ただし、リスクの取りすぎには注意。上に挙げた新興国債券ファンドのように信用リスクを取る場合は、為替ヘッジありを選ぶなど他のリスクを抑えるのがポイントだ。