クレジットカードの達人!ゴールド&プラチナカード比較
【第5回】 2014年11月24日 岩田昭男 [消費生活評論家]

ゴールドカードやプラチナカードの「旅行保険」は
家族特約や航空機の遅延補償などが充実!
「このカードさえあれば旅行先でも安心」な1枚は?

 また、海外旅行傷害保険に加えて、「ショッピングガード保険(別名・ショッピングプロテクション)」がついているカードも多いです。ショッピングガード保険とは、カード決済で購入した商品が破損したり、盗難や火災などの事故で損害を被った際に、補償が受けられるというものです。

 話を海外旅行傷害保険に戻すと、補償の手厚さに関しては、一般的なクレジットカードとゴールドカードやプラチナカードで、大きくレベルが違います。それは、補償される金額で比較してみると、一目瞭然です。

 まず、一般的なクレジットカードの平均的な補償額ですが、傷害死亡や後遺障害で500万~2000万円、傷害や疾病の治療費用で1事故(疾病)あたり100万~200万円、賠償責任で2000万円、携行品の損害で20万円、救援者費用で200万円――といったところです。

 これに対し、ゴールドカードやプラチナカードの傷害死亡や後遺障害の補償は、平均5000万~1億円程度まで跳ね上がります。傷害や疾病の治療費用は1事故(疾病)あたり200万~500万円、賠償責任は3000万~1億円、携行品損害で50万~70万円、救援者費用で300万~500万円――といったところです。

 一般的なクレジットカードは年会費が無料だったり、少額だったりするので、少しでも補償がつくなら御の字ともいえますが、現実的には「十分な補償」とはいえません。もし突発的な病気で入院して、100万円くらいしか補償が出ないと、「あと100万円は持ち出しになった……」という事態になりかねないでしょう。

 その点、ゴールドカードやプラチナカードは、傷害や疾病の治療費用(現実に、保険を使うケースで最も多いのが「治療費用」の請求です)が200万~300万円出る場合が多く、とりあえずは安心していられます。

 1枚のカードでバッチリ補償を得たければ、やはりゴールドカードやプラチナカードを選ぶべきです。海外旅行に割とよく行く人であれば、たとえ年会費を支払ってでも、ゴールドカードやプラチナカードの手厚い補償を持っておく意味はあります(複数のクレジットカードを保有している場合、一般的には「傷害死亡」「傷害後後遺障害」は保有しているクレジットカードの中の最高額が適用され、それ以外の補償に関しては保障金額が加算される仕組みとなっていますが、何枚ものクレジットカードを持ち歩く手間、リスクを考えれば、補償内容、金額が充実した1枚のクレジットカードを保有しておいたほうがいいでしょう)。

「家族特約」で、家族にも手厚い補償を用意できるのが
ゴールドカード・プラチナカードの海外旅行傷害保険のメリット

 ゴールドカードやプラチナカードには、海外旅行傷害保険で補償される金額以外にも、注目すべきメリットがあります。その一つが、「家族特約」です。

 家族特約がついていると、カードの所有者(海外旅行傷害保険の被保険者)本人だけでなく、配偶者や子どもといった家族にも、海外旅行傷害保険の補償を適用させることができます。そのため、家族は旅行時にわざわざ保険に加入する必要がなくなります。

 病気やケガはもちろん、小さい子どもだとホテルの調度品を壊して、賠償責任が発生する――といった事態も十分考えられます。そのため、子どもにも保険は欠かせません。旅行のたびに、自分・配偶者・子どもの分の保険に加入すると1万~2万円はすぐにかかってしまいますが、家族特約があれば、これを支払わずに済むわけです。

 しかも、カード所有者本人が行かなかった旅行で、道中家族に何かあったときにでも、補償を適用させられる場合が多くなっています。そのため、妻と子どもだけで旅行に行くとき、あるいは子どもが短期留学するときなどにも、便利かつ安心です。

 配偶者と子どもはおろか、同居の親族までもが保障の対象になるカードもあります。そのようなカードを持っていれば、仮に自分と妻、子ども、同居の両親と海外旅行をする場合、5人分の保険料を1枚のカードで浮かすことができます(ただし、両親の場合は「扶養していること」などが条件となる場合もあります)。

 一般的なクレジットカードでは、海外旅行傷害保険に家族特約のつくクレジットカードはかなり少なく、あっても補償額が心許ない状態。そのため、海外旅行傷害保険の家族特約は、ゴールドカードやプラチナカードならではのメリットといえるのです。

アメリカン・エキスプレスのカードには「乗継遅延費用補償」や
「受託手荷物紛失費用補償」などのユニークな補償が自動付帯!

 それでは、補償が手厚く、家族特約で対象になる幅も広いゴールドカード・プラチナカードには、一体どのようなものがあるのでしょうか? 

 ここからは、私が「年会費に対して補償金額が十分」で、「プラスαのメリットがある」と評価するカードを何枚か紹介します。

 まず、ご紹介するのは「セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード」です。

セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード」は、年会費1万1000円(税込)のゴールドカードです。ゴールドカードのなかではそれほど高い年会費ではありませんが、海外旅行傷害保険の中身を見ると、傷害死亡や後遺障害の補償は最高5000万円、傷害や疾病の治療費用は1事故(疾病)あたり最高300万円、賠償責任は最高3000万円、携行品損害は最大30万円、救援者費用で最高200万円(すべて本会員の場合、以下同)と、バランスよく補償が用意されています。

セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード
還元率 0.75%
おすすめクレジットカード!アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
発行元 クレディセゾン
国際ブランド AMEX
年会費(税込) 1万1000円
家族カード(税込) あり(年会費1100円)
ポイント付与対象の
 電子マネー
モバイルSuica、ICOCA
セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カードの公式サイトはこちら

 特に、傷害や疾病の治療費用300万円というのは比較的高水準なので、補償は申し分ないと考えていいでしょう。

 家族特約に関しては、カード会員と同居する配偶者や子ども、生計を共にする(=健康保険証を共有しているか、税法上扶養関係にある)同居の親族、別居中の未婚の子どもまでもが補償の対象となります。1回でも家族みんなで海外旅行へ行けば、海外旅行傷害保険の保険料が浮いた分だけで、年会費を簡単にペイできます。また、カード所有者本人が行かない旅行でも、補償が適用されます。

 加えて、「出航遅延・欠航・搭乗不能費用」「乗継遅延費用補償」「受託手荷物遅延費用」「受託手荷物紛失費用」といった、ほかのカードではあまり見かけない補償が自動付帯されるのも特徴です。これらの補償は、アメリカン・エキスプレスでゴールド以上のランクを持つカードに付帯されています(一部提携カードやコーポレートカードは除く)。

 例えば、「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」にも、「出航遅延・欠航・搭乗不能費用」「乗継遅延費用補償」「受託手荷物遅延費用」「受託手荷物紛失費用」の補償は付帯されています。

 なお、この連載の第3回でも詳しくお話ししましたが、「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」は年会費が3万1900円(税込)かかるものの、「プライオリティ・パス」や「ダイニングサービス」が無料で利用できるなど、メリットの多い一枚です。

 海外旅行傷害保険に関しては、傷害死亡や後遺障害の補償が最高1億円(旅行代金をカード決済していない場合5000万円)、傷害や疾病の治療費用は1事故(疾病)あたり最高300万円(旅行代金をカード決済していない場合は200万円)、賠償責任は最高4000万円、携行品損害は最高50万円、救援者費用で最高300万円と充実しています。

 家族特約は、カード会員の配偶者、カード会員と生計を共にする子ども・両親などの親族まで補償の対象となり、カード所有者本人が行かない旅行でも補償されます。

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 続いて、ゴールドカードの中でも、特に旅行保険の補償が充実している「JCBゴールドカード」をご紹介しましょう。