クレジットカードの達人!ゴールド&プラチナカード比較
【第5回】 2014年11月24日 岩田昭男 [消費生活評論家]

ゴールドカードやプラチナカードの「旅行保険」は
家族特約や航空機の遅延補償などが充実!
「このカードさえあれば旅行先でも安心」な1枚は?

 「JCBゴールドカード」は、ゴールドカードの中でも特に旅行保険の補償が充実した一枚として知られています。ゴールドカードでありながら、傷害死亡の補償は1億円と、かなり高水準だからです(ただし、「JCBゴールドカード」を使って、事前に「搭乗する公共交通乗用具」または、「参加する募集型企画旅行」の料金を支払った場合のみ。カードでの支払いがない場合、最高補償額は5000万円)。

 また、「傷害・疾病治療費用」の補償額も、先ほどの「セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード」同様、「最高300万円」という高い水準になっています。

JCBゴールドカード
還元率 0.5~2.5%
おすすめクレジットカード!JCBゴールドカード
発行元 JCB
国際ブランド JCB
年会費(税込) 初年度無料、2年目以降1万1000円
家族カード(税込) あり(1人は年会費無料。2人目から年会費
 1100円)
ポイント付与対象の
 電子マネー
JCBゴールドカードの公式サイトはこちら

 家族特約は、対象者を「生計を一にする家族」としています。ただし、配偶者と19歳以上の子どもは含まれないので、注意が必要です。もっとも、「JCBゴールドカード」の家族カードは1枚まで無料で作れるので(2枚目以降は年会費1100円・税込)、配偶者や19歳以上の子どもも家族カードを持てば、ほぼ同等の補償を受けられます。

 ほかにも、「JCBゴールドカード」には、オリジナルの保険「ライフアクシデントケア制度」がセットされています。これは「JCBゴールドカード」独自の補償で、内容も魅力的です。たとえば、旅行中留守宅に空き巣が入ったときに見舞金を受け取れるほか、旅先で犯罪被害に遭ったときには、死亡時はもちろん、入院した際にも保険金が出ます。

 また、同じJCBのカードですが、「JTB旅カード JCB GOLD」にも注目しましょう。

 JTBはいわずと知れた大手旅行代理店です。「JTB旅カード JCB GOLD」は、貯めたポイントを旅行代金に充てることができたり、旅行積立プログラムが用意されていたりと、旅行代理店のJTBとの提携カードならではのユニークなサービスが備わっている一枚です。なお、年会費は1万6500円(税込)。

JTB旅カード JCB GOLD
還元率  
おすすめクレジットカード!アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
発行元  JCB
国際ブランド JCB
年会費(税込) 1万6500円
家族カード あり(1人は年会費無料。2人目から年会費
  2200円)
ポイント付与対象の
 電子マネー

 「JTB旅カード JCB GOLD」の海外旅行傷害保険は、傷害死亡や後遺障害の補償は最高5000万円、傷害や疾病の治療費用は1事故(疾病)あたり最高300万円、賠償責任は最高1億円、携行品の損害は最高50万円、救援者費用は最高400万円です。

 加えて、特徴的なのは「旅行取消料補償制度」があることです。これは、「JTB旅カード JCB GOLD」で代金を支払った、JTBグループが企画・実施するツアーについて、近しい身内のケガや病気といった理由によりキャンセルする場合、キャンセル費用の80%を、カード会員1名あたり10万円を上限に補償してもらえるというもの。

 そのほか、「JCBゴールドカード」と同様に「ライフアクシデントケア制度」もセットされているので、旅行に関連するあらゆる不安に応える補償を兼ね備えています。

海外旅行傷害保険は請求手続きが煩雑! 
大変なときこそコンシェルジェが頼りになる!

 ゴールドカードばかりご紹介してきたので、最後にプラチナカードも紹介しておきましょう。プラチナカードの中でも補償が高水準な1枚として、「SBIプラチナカード」を取り上げたいと思います。

「SBIプラチナカード」は年会費3万円ほどと、プラチナカードのなかでは安いほうですが、海外旅行傷害保険は傷害死亡や後遺障害の補償が最高1億円、傷害や疾病の治療費用は1事故(疾病)あたり最高1000万円(疾病は最高700万円)、賠償責任は最高1億円、携行品損害は最高100万円、救援者費用で最高500万円です。ほとんどすべてにおいて、一般的なゴールドカードの補償水準を上回っています。

 「SBIプラチナカード」は、よく審査の厳しいカードだともいわれていますが、手頃な年会費で充実した海外旅行傷害保険を確保したいなら、申し込む価値はあるでしょう。

 また、「三井住友カード プラチナ(旧・三井住友プラチナカード)」も海外旅行傷害保険の補償内容は充実しています。

 年会費は5万5000円(税込)と高額ですが、海外旅行傷害保険は傷害死亡や後遺障害の補償が最高1億円、傷害や疾病の治療費用は1事故(疾病)あたり最高500万円、賠償責任は最高1億円、携行品損害は最高100万円、救援者費用は「SBIプラチナカード」よりも高額の最高1000万円です。

 家族特約については疾病治療、賠償責任、携行品損害、救援者費用で「SBIプラチナカード」よりも「三井住友カード プラチナ(旧・三井住友プラチナカード)」のほうが補償額が高額に設定されているので、家族がよく海外に行く人なら「三井住友カード プラチナ(旧・三井住友プラチナカード)」を選んでもいいでしょう。

 ここまで海外旅行傷害保険付きのカードについてご紹介してきました。ただ、私自身は幸か不幸か、まだ保険を適用するような事態に直面したことがありません。ですが、周囲の友人・知人の話を聞くと、必ず出てくるのが「保険に入っていたのはよかったけど、手続きが大変だった」という意見です。

 確かに、保険の請求には、医師の診断書などの必要書類の提出を求められますが、言葉の通じにくい異国で診断書を書いてもらうのは、いかにも大変そうです。といって、書類に不備があると保険金が受け取れなくなるので、注意しなければなりません。

 そんなときに頼りになるのが、クレジットカード会社のコンシェルジェです。ゴールドカードやプラチナカードのコンシェルジェは、一般的なクレジットカードのコールセンターと違って、顧客一人ひとりにきちんと適したアドバイスをしてくれるので、非常に頼りになります。

 海外で急な病気やケガに見舞われたとき、まだ余裕がある状態なら、まずはコンシェルジェに連絡を取って、状況を説明しましょう。場合によっては、提携の病院を紹介してくれたり、日本語の通じる病院を教えてくれたりするはずです。

 そんな余裕はなく、最寄りの病院に担ぎ込まれた(あるいは家族を担ぎ込んだ)場合は、落ち着いたところで、やはりコンシェルジェに連絡してみてください。退院するまでにどんな書類をもらっておけばいいのかを聞いておけば、もし治療費をいったん立て替えることになったとしても、後からスムーズに保険金が出てカバーすることができます。

 コンシェルジェがつくことは、ゴールドカードやプラチナカード会員の特典なので、こういうときこそフル活用し、急場を乗り切るようにしましょう。

(取材・構成/元山夏香)

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