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2023年6月末に登場した新しい株価指数「日経連続増配株指数」を解説！ 10年以上も連続増配を続ける70銘柄で構成される指数に注目！
ダイヤモンド・ザイでは、毎号巻頭でマネーに関する旬の話題を取り上げているが、発売中のダイヤモンド・ザイ9月号で取り上げたテーマは「【増配銘柄の指数】が登場！ 組み入れ銘柄をチェック！」。
2023年6月末から「日経連続増配株指数」と「日経累進高配当株指数」の算出・公表が始まった。どちらも、名前にあるとおり、配当を出す株にフォーカスした指数なので、配当好きなら注目する価値があるだろう。この記事では、2つの指数のうち「日経連続増配株指数」について解説するので、参考にしてほしい。
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「日経連続増配株指数」の成績は日経平均株価を上回り、
下落幅も日経平均株価より小さいという結果に！
ここ数年、日本では配当による株主還元を重視する企業が増えており、「高配当株」の人気も高まるばかりだ。それを象徴するかのように、2023年6月末には、配当に関連する新たな指数が一気に2本登場。それが「日経連続増配株指数」と「日経累進高配当株指数」だ。
ここからは、日経連続増配株指数のほうに注目して、中身をのぞいてみよう。
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日経連続増配株指数は、10年以上増配し続けている企業のうち、増配年数が多い順に70銘柄を組み込れている。上の図は、過去10年間の日経連続増配株指数と、日経平均株価の配当込み指数（トータルリターン）を比較したものだ。
これを見ると、日経連続増配株指数は長期で日経平均株価を上回っていることがわかる。10年間で10％ほどの上ブレであり、新型コロナウイルス感染拡大の影響で日経平均株価がさえなかった時期にも、日経連続増配株指数の下落幅は、日経平均株価より小さかった。
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米国には、日経連続増配株指数と似た特徴を持つ「S＆P500配当貴族指数」がある。この指数は、S&P500採用銘柄のうち、25年以上連続で増配しいる優良銘柄で構成されているもの。今世紀に入ってからの成績を見ると、直近ではS&P500を大きく上回っており、長期になるほど優勢になっている。
2000年代の米国経済は何度となく危機に見舞われたが、高配当株は底堅さによって強さを発揮したことの表れだろう。日経連続増配株指数も、S＆P500配当帰属指数と同様の性格になっていく可能性が高そうだ。
組み入れ銘柄も見ておこう。前述のとおり70銘柄で構成されており、花王（4452）やSPK（7466）、三菱HCキャピタル（8593）、リコーリース（8566）、ユー・エス・エス（4732）といった、連続増配回数の多い定番の銘柄が顔を揃える。
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指数構成銘柄の顔ぶれについて、ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチの小林大純さんは「景気に敏感ではない内需系の銘柄群。長期の連続増配のためには利益成長が必須であり、『独自の強いビジネス』を持つ内需系グロース企業が多い」と分析する。
さらに、小林さんは「これらの銘柄が新NISAの投資先候補にもなる」とアドバイスする。「新NISAは長期運用が前提。増配が長期にわたって続くうえに、景気停滞時の底堅さが期待できる連続増配株は、選択肢の一つになります」
連続増配株の配当利回りは、足元の利回りが高い、いわゆる「高配当株」と比較すると高くないが、PBR1倍割れなどで割安感が強い銘柄も多い。一度チェックしてみては？
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