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日本は住み心地が世界一で、イノベーションがない!
アメリカは社会に問題があり、イノベーションが
世界一。日本に住んで、投資はアメリカがいい!

2023年7月28日公開(2023年7月28日更新)
ポール・サイ
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フランスのパリから経済番組に生電話出演! ハイテクや銀行の決算を総括。欧州の歴史から見えてくる、これからの欧州や世界の強国の行方は? 

 2023年7月25日(火)、米国・シアトルからメルマガ&オンラインサロン「米国株&世界の株に投資しよう!」で情報配信をしている元フィデリティ投信トップアナリストのポール・サイさんが、ストックボイス社が手掛ける経済・マーケット番組「WORLD MARKETZ」(TOKYO MX 月~金 22時~23時)に生出演した

ポール・サイさんプロフィール

 前回の放送では、欧州旅行中のポールさんが、スイスのアルペンリゾート地、インターラーケンから生電話出演。永世中立国で金融立国のイメージもあるスイスの金融事情や、最近急速に進んでいる円安について語ってもらった。
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 今回の放送でも、ポールさんは引き続き欧州旅行中。フランスのパリから生電話出演し、フランスのマクロン政権や年金問題について話してもらった。また、アメリカのハイテクセクターや銀行の決算について総括。さらに、欧州の歴史を振り返り、これからの欧州や世界の強国がどうなっていくのかを推測してもらったので、さっそくチェックしていこう。

ポールさんの欧州旅行は終盤に。イタリアからスイス、チェコなど東欧に行き、ドイツから今はパリ、次にロンドン

 前々回はトルコ、前回はスイスからの生電話出演となったポールさん。現在も引き続き欧州旅行中で、今回はフランスのパリからの出演となった。
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 番組冒頭、アシスタントの木村カレンさんに、パリの気候について聞かれたポールさん。

 ギリシャやイタリアはかなり暑かったけれど、パリは意外に涼しく、ポールさんが在住しているシアトルみたいな天気で、居心地がいい気温になっていると教えてくれた。

 すると、番組MCの渡部一実さんが、ポールさんの欧州旅行の行先を振り返り、イタリアからスイス、チェコなど東欧に行き、ドイツから今はパリ、次にロンドンと確認。木村さんからは「うらやましい」と羨望の声が上がった。

 以下は、ポールさんが提供してくれた欧州旅行の写真だ。

イタリアのミラノからスイスへの電車の車窓。窓からチューリッヒ湖は見えた
スイスのインターラーケンの写真。後ろに電車で行けるアルプス山脈ユングフラウが見える
チェコのプラハの写真。裏にカレル橋が映っている

 ポールさん提供の写真のなかで、渡部さんが特に面白いと感じたのが、ポールさんが旧東西ドイツの国境に立った写真だ。

 東西ドイツの国境を記念するために、鉄の板がはめ込んであるもので、写真のポーズは娘さんに指示されたと、少し照れながらポールさんが明かしてくれた。

ベルリンの壁記念公園の、旧西ドイツと旧東ドイツの国境の線。体の半分は西ドイツ、半分は東ドイツに入っている

マクロン政権による年金政策や、警官が有色人種の子供を撃ったことが問題になっているフランス。デモをするのはフランス人の文化

 続いては、ポールさんがパリにいるということで、フランスの話題に。

 フランスでは、マクロン政権による年金政策が問題になっているほか、警官が有色人種の子供を撃って、フランス版ブラックライブスマターのようになっていたが、その騒動は収まったのかと渡部さんが質問した。

 ポールさんによると、そういった騒動は今、収まっているとのこと。ポールさんが街の人に話を聞くと、警察や政府がかなり強い弾圧をかけたそう。それを恐れて、デモは収束したようだ。けれど、デモをするのはフランス人の文化と言われており、デモがまた始まる可能性は大きいとのことだった。

 年金問題に関する現地の見方は、仕方がないという感じではあったものの、マクロン首相が引退年齢の引き上げを、国会で討議せず、特別命令で行ったやり方が乱暴で、それに対して不満がある国民が多いようだ。

アメリカの第2四半期の決算は、7割ほどの会社が予想を上回る、いい決算

 次は、今回の放送翌日にFOMC(米連邦公開市場委員会)を控え、アメリカのインフレやリセッションの話題に。

 まず、今はリセッションの可能性は後退しているとポールさん。決算を見ても、7割ほどの会社が予想を上回っていて、第2四半期はいい決算になっているとのこと。

 インフレも落ち着いているため、FOMCは0.25%引き上げのあと、据え置きではないかと思うとコメントした。(※FOMCは7月26日、政策金利を0.25%引き上げることを決定した)

 その一方で、住宅の価格が上昇し始めているという報道や、統計の数値が実際に出ているようだ。住宅の値段が上がると、インフレが定着する恐れがあり、ポールさん的には心配とのこと。

 そんなアメリカの住宅価格の高さを、今回の欧州旅行を通じても感じたそうだ。

 シアトルで家族で住むくらいのアパートは月額2000ドル(約28万円:1ドル=140円で計算)から3000ドル(42万円)ぐらい。ベルリンは70㎡で1500ユーロ、米ドル換算だとおよそ1500ドル(21万円)で、ニューヨークやシアトルと比べると、とても安いとのこと。アメリカは需給バランス的に住宅不足で、賃金も高いため、欧米で家賃の違いも出てきていると話してくれた。

ハイテクセクターの決算は期待が高く持たれているが、長期のトレンドを変える内容は出てきていない

 ここで、渡部さんが「決算を見ると、多くの企業が市場予想を上回る、プラスサプライズが多い」と指摘。テスラの決算もそんなに悪いものではなく、ハイテクセクターの決算に期待が持てるのか、気になるようだ。

 ポールさんはまず、ハイテクセクターの決算は期待が結構高いと指摘した。

 例えば、ネットフリックスの決算はそんなに悪くなかったけれど、株価が乱高下して横ばいくらいになったのは、バリュエーション(企業価値評価)が高かったからだという。

ネットフリックス 日足 (出所:TradingView)

 そんな期待が高く持たれるハイテクセクターの決算だが、長期のトレンドを特に変えるような内容は出てきていないという。

銀行はいい決算。景気がソフトランディングまたはよくなるのなら、景気連動の銀行は中期、短期でよさそう

 続いて、決算つながりで銀行の決算の話題に。

 ゴールドマンサックスが決算発表前に業績低下をほのめかし、実際の決算も低調だったにもかかわらず、株価は上がっていて、大手銀行の決算はよかったという総括でいいのかと、渡部さんが切り出した。 

ゴールドマンサックス 日足 (出所:TradingView)

 銀行はいい決算が出ているとポールさんはコメントした。

 今は利息が高いため、銀行は貸し出しによる利息の収入や手数料で稼ぐことができるし、大手銀行は特に、預金流出問題も地方銀行よりはないし、規制の問題もそれほどないとのこと。

 銀行は景気連動で、景気がソフトランディング、またはよくなると考えると、銀行はいいかもしれないと考えているようだ。

 以前、銀行は長期投資に向いていないと言ったものの、銀行は景気サイクルに賭けるもので、中期、短期でトレードすることはできるため、それを考えてもよさそうとのことだった。
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イノベーションが起こりやすいのはアメリカ。イノベーションはないが、住み心地は世界一の日本に住みながら、アメリカに投資するのがいい

 最後は、欧州を旅行しているポールさんが、欧州の歴史を振り返り、これからの欧州や世界の強国がどうなっていくのかを推測していった。

 欧州はもともと、アジアと比べて貧しいところだったけれど、産業革命によって豊かになり、大航海時代で植民地を広げ、アジアからの技術による鉄砲を量産したことで躍進していったとポールさん。

 ただ、これからの躍進する要素はAIやテクノロジーになると断言。イノベーションが起こりやすく、これから世界をリードするのはアメリカで、投資するなら、アメリカ株はポートフォリオのなかには不可欠な存在だと力説した。

 ここで渡部さんが、数百年前はフランスやドイツが強国だったが、AIの産業革命は基本的にアメリカ発なわけで、世界で一番需要がある国が中国と考えると、これからの大国は米中で、ポールさんが旅行している仏独英の地位は、どのあたりになると見ているのかと切り込んだ。

 これからはアメリカと中国が強いけれど、AIの競争には、ある程度自由な社会が必要であり、最終的にアメリカが勝ち抜くのではないかと、ポールさんは返答。

 ドイツやフランスは、実は世界から見ると小さい国で、人口もあまりいないし、国土もあまりない。こんなに小さく、人もいない国が世界に影響を及ぼしたのは、人類の歴史のなかで異常値なのではないかと感じているようだ。

 また、ポールさん曰く、ベルリンは東京に似ているそう。ベルリンは戦争でほとんど平らになった状態から、新しく全部作り直しており、その過程でイノベーションやいいものが生まれてきたと、ポールさんは見ていて、そういった意味で、ドイツや日本は技術や工業的なところが進んできたとのこと。

 逆に、古い資産をたくさん持っているフランスなどでは、あまり新しいものは生まれにくいようだ。

 そして、ポールさんが欧州旅行を通じて、鮮明に見えるようになったのは、アメリカの国土の広大さだ。アメリカは貧しい人でも一軒家に住んでいて、庭があり、いろんな実験ができる環境があるからこそ、イノベーションが起こりやすいのだ。

 さらに、英語ができるというだけで、インターネットからいろんな情報をコラボレーションできることも、アメリカ人のアドバンテージだという。

 アメリカのソフトウェアの会社の賃金は圧倒的に高く、低くても日本円でいうと年収3000万円から4000万円。欧州の賃金は5万ユーロ(750万円:1ユーロ=150円で計算)や6万ユーロ(900万円)で、アメリカのエリートの賃金の5分の1だそう。

 結局、優秀な人材はアメリカに送りこまれ、パリにいてもグーグルで働いていれば、30万ユーロ(4500万円)もらえたりするし、長期の流れはアメリカがいいとポールさんは見ている。

 ただ、アメリカは社会的な問題があるので、アメリカに住むのがいいかは別だそう。日本はイノベーションがないものの、住み心地は世界一に近く、日本に住みながら、アメリカのイノベーションに投資するがよいのではないかと結論付けた。

 ここまで、7月25日(火)放送の「WORLD MARKETZ」に電話出演した、ポールさんのマーケット解説を中心にお届けした。

 冒頭でも紹介したとおり、ポールさんはメルマガ&オンラインサロン「米国株&世界の株に投資しよう!」で情報配信をしている。登録後10日間は無料だ。米国株投資をしてみたい、すでにしているけどもっと現地からの情報が欲しい、ポールさんが推奨する個別銘柄やポートフォリオを見てみたいという人は、こちらをぜひ登録してみてほしい。

(ザイ投資戦略メルマガ)

●ポール・サイ  ストラテジスト。外資系資産運用会社・フィデリティ投信にて株式アナリストとして活躍。上海オフィスの立ち上げ、中国株調査部長、日本株調査部長として株式調査を12年以上携わった後、2017年に独立。40代でFIREし、現在は、不動産投資と米国株式を中心に運用。UCLA機械工学部卒、カーネギーメロン大学MBA修了。台湾系アメリカ人、中国語、英語、日本語堪能。米国株などでの資産運用を助言するメルマガ「米国株&世界の株に投資しよう!」を配信中。推奨ポートフォリオは直近1年で40%強のパフォーマンス。


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