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【1】今日の株式相場早わかり！
4～6月期GDPは予想上回るも、内需や中国に懸念
日経平均株価は反発！ 14日の米国市場ではNYダウが小幅高にとどまる一方、ナスダック総合指数の上昇が目立った。長期金利の上昇が続いた上、中国の資産運用会社の支払い遅延をめぐる懸念などが相場の重石となったが、エヌビディアが一部証券会社の買い推奨を受けて急伸。また、日本では今朝発表された4～6月期の国内総生産（GDP、1次速報）が実質ベースで前期比年率＋6.0％と、市場予想を大きく上回った。一時1ドル＝145円台半ばまで円安が進んだこともあり、日経平均株価は反発してスタート。ただ、GDPの内需や中国の経済指標はさえない内容と受け止められ、鈴木俊一財務相の円安けん制発言も伝わった。
アドバンテストなどの半導体関連株が反発し、今日から自社株買いを始めると発表した日本郵政も買われた。一方、電通グループは業績下方修正を受けて売りがかさんだ。今晩の米国では7月の小売売上高や8月のニューヨーク連銀製造業景況指数、ホーム・デポの決算などが発表される。
【日経平均】32238.89円↑（+178.98円）
【マザーズ指数】741.49↓（-7.12）
【NYダウ】35307.63ドル→（+26.23ドル、14日）
【ナスダック】13788.331↑↑（+143.482、14日）
■日経平均株価チャート／日足・6カ月
（出典：SBI証券公式サイト）※画像をタップで最新データに飛びます
【2】今日の注目株！
第1四半期に大幅上方修正！ 京王やサンリオ
昨日で4～6月期の決算発表がおおむね終わったことを受け、その振り返りとして様々な切り口からランキングを作成していきたい。今日は「TOPIX500」指数（主力～中堅程度の銘柄で構成）に採用される3月期決算企業で、第1四半期決算発表時に通期の営業利益予想を上方修正した銘柄をランキングにまとめた。
修正率トップは＋57.1％の京王電鉄。期初予想は210億円だったが、第1四半期決算発表時に330億円（前期比53.6％増）へ上方修正した。訪日客（インバウンド）の増加などでホテル業が好調に推移している上、鉄道旅客運賃の改定や建設子会社のM＆A（合併・買収）も収益を押し上げる。第1四半期の営業利益は前年同期比2.3倍の119億円だった。私鉄からは相鉄ホールディングスも10位にランクインしており、やはり運輸・ホテル業の改善が大きい。
2位は修正率＋51.8％のサンリオ。人流の活発化が追い風となっているだけでなく、イベントやキャラクター展開などの施策が奏功しており、前期から業績の上振れ基調が鮮明だ。株価も昨年来好調だが、ここにきて一段と騰勢を強める決算となった。なお、サンリオと7位のデンソーは8月8日号で伝えた通り、早々に配当の増額にも踏み切っている。
3位の大和工業は主原料である鉄スクラップ価格の下落、4位のトヨタ紡織は自動車生産の回復、5位の日本空港ビルデングは旅客数の回復で大幅上方修正となった。事前に上振れがある程度想定されている可能性もあるが、修正幅の大きさはサプライズにつながりやすく、更なる株価上昇が見込めそうな銘柄もあるだろう。
■京王電鉄株価チャート／日足・6カ月
（出典：SBI証券公式サイト）※画像をタップで最新データに飛びます
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【3】火曜連載「ザイ編集部発！ 週イチ『投資信託ニュース』」
高分配型の人気が継続！ ESG株型は利益確定売り
7月に買われた投信・売られた投信の上位から、足元の傾向をチェック！
買われた投信のトップは、「インベスコ世界厳選株式オープン＜為替ヘッジなし＞（毎月決算型）【愛称：世界のベスト】」。月150円の高分配を継続していることから今年上半期で人気トップだった投信だ。依然、人気は継続している。
2位と3位は、米国株型と全世界株型の低コストのインデックス型だ。積立による流入が多くを占めるとみられる。4位は、7月31日に設定されたばかりの「半導体関連世界株式戦略ファンド【愛称：半導体革命】」。SMBC日興証券のみで販売しているにもかかわらず資金を集めた。続く5位は、上昇が続くインドの中型株に投資する投信だ。
一方で、売られた投信のトップは、「グローバルESGハイクオリティ成長株式ファンド（為替ヘッジなし）【愛称：未来の世界（ESG）】」。そのほかにも、カーボンニュートラル関連や5G関連のテーマ株型がランクイン。テーマ型は大きく上がったら利益確定する人が多いのだろう。
買われた投信の上位に入った半導体関連株型もテーマ株型。設定されたばかりで人気化しているが、売り時についてもあらかじめ考えておいたほうがよいだろう。
熊谷久美子
ダイヤモンド・ザイ編集部 副編集長
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