2024年4月に新規上場した「IPO株」6銘柄のうち、アナリストが「強気」と評価した「Will Smart」に注目!
ダイヤモンド・ザイ7月号の連載「10倍株を探せ!【IPO株】研究所」では、IPO株の専門家であるダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチの小林大純さんが、2024年4月に新規上場した「IPO株」全6銘柄を「買い」「強気」「中立」「弱気」「売り」の5段階で評価している。
今回は、その中でも小林さんが特に注目している銘柄をピックアップしたので、投資の参考にしてほしい!
【※関連記事はこちら!】
⇒IPOに当選して儲けたいなら「主幹事証券」を狙え! 通常の引受証券の50~100倍も割当がある主幹事と主幹事のグループ会社の攻略がIPOで勝つ秘訣!
2024年4月に新規上場した「IPO株」は全部で6銘柄!
金利上昇などで株価低調も、長い目で見れば期待十分!
2024年4月の新規上場は6社とやや少なめだった。公開価格に対する初値の平均騰落率は、14%にとどまっている。3月の64%に比べると、伸び悩みが鮮明だ。国内外の金利上昇による新興株全体の不調や、地政学リスクをめぐる投資家心理の悪化が、IPOにも影響したと見られる。
【※関連記事はこちら!】
⇒IPOに当選して儲けたいなら「主幹事証券」を狙え! 通常の引受証券の50~100倍も割当がある主幹事と主幹事のグループ会社の攻略がIPOで勝つ秘訣!
4月4日上場のアズパートナーズ(160A)などは、3月の好調ムードを引き継いだが、11日のハンモック(173A)以降の初値はいまひとつ。ゼンリン系のモビリティDX企業として注目されたWill Smart(175A)にいたっては、公開価格割れを強いられた。
「金利高の局面で、PERの高さがネックになったと思われます。もっとも、上場時点のPERは2024年3月期予想ベース。2025年3月期は利益拡大が見込まれています。上場の翌期にかけての業績推移を予測しながら投資することが重要です」(ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチの小林大純さん)
小林さんには、4月上場の6銘柄について、「買い」「強気」「中立」「弱気」「売り」の5段階で投資判断をしてもらったが、結果は6銘柄中4銘柄が「強気」と高評価に。株価が低調な一方で、将来的な利益成長による上昇の余地は十分にありそうだ。上場後のセカンダリー投資ではチャンスといえるだろう。
【※「IPO(新規公開株)」の最新情報はこちら!】
⇒【IPO(新規公開株)スケジュール一覧(2024年)】IPOの申込日や幹事証券、注目度などの最新情報を随時更新中!
2024年4月に上場した【IPO株】6銘柄! |
||||||
上場日 | 公開価格 | 初値 (騰落率) |
株価 (5/7) |
PER (PBR) |
今後1年の 高値予想 (安値予想) |
投資判断 |
4日 | ◆アズパートナーズ(160A・東S) | |||||
1920円 | 2923円 (+52.2%) |
1999円 | 13.5倍 (3.02倍) |
2800円 (1700円) |
強気 | |
【分析コメント】介護付きホーム「アズハイム」などのシニア事業を柱に、不動産も。首都圏でのホーム開設による成長が見込める。25年3月期は大幅増益へ。株価は再上昇の余地あり。 | ||||||
8日 | ◆イタミアート(168A・東G) | |||||
1600円 | 2000円 (+25.0%) |
1313円 | 11.6倍 (4.58倍) |
1700円 (1200円) |
中立 | |
【分析コメント】のぼり旗など販促物専門のECサイト。業界のEC化とウェブ集客の強みから、コロナ禍前を大きく上回る売上規模に拡大。初値後は株価下落。割高感はないが様子見。 | ||||||
11日 | ◆ハンモック(173A・東G) | |||||
2060円 | 2160円 (+4.9%) |
1666円 | 11.9倍 (3.83倍) |
2300円 (1400円) |
強気 | |
【分析コメント】法人向けソフトの開発・販売。DX機運の高まりで主力のIT資産管理・セキュリティ対策が堅調、営業支援も伸びている。PERに割安感があり、今後の成長に期待。 | ||||||
16日 | ◆Will Smart(175A・東G) | |||||
1656円 | 1580円 (-4.6%) |
1418円 | 20.5倍 (6.58倍) |
2100円 (1400円) |
強気 | |
【分析コメント】鉄道・バス・タクシーや都市・交通政策などに特化のDX支援を手掛ける。 | ||||||
24日 | ◆レジル(176A・東G) | |||||
1200円 | 1205円 (+0.4%) |
1100円 | 11.2倍 (2.88倍) |
1600円 (1000円) |
中立 | |
【分析コメント】マンション向け電力供給、グリーン電力小売などを手掛ける。防災用の創エネ・蓄エネシステムをテコに導入戸数を拡大へ。定常時の成長ペースを見極めたい。 | ||||||
25日 | ◆コージンバイオ(177A・東G) | |||||
1900円 | 2030円 (+6.8%) |
1717円 | 29.8倍 (2.70倍) |
2800円 (1500円) |
強気 | |
【分析コメント】微生物や細胞の培養に用いる「培地」の開発や、細胞加工物の製造受託。コロナ関連需要が一服するも、訪日客向け再生医療の需要が回復。25年3月期は利益増へ。 | ||||||
※データは2024年5月7日時点。 |
4月のIPO株の中で、アナリストおすすめの1銘柄を紹介!
出だし不調ながら”強気”診断の「Will Smart」に注目!
ここからは、4月のIPO株の中で、小林さんが特に注目するWill Smart(175A)について深掘りしていこう。
Will Smartは株式会社ゼンリンデータコムの社内ベンチャー企業として2012年に誕生した企業。鉄道・バス・タクシーや都市・交通政策などに特化したDX支援を手掛ける。コロナ禍で減少した顧客の投資が回復。地域交通のインフラ問題が追い風だ。カーシェア・ライドシェアを軸に成長軌道に乗る。
【※関連記事はこちら!】
⇒IPOに当選して儲けたいなら「主幹事証券」を狙え! 通常の引受証券の50~100倍も割当がある主幹事と主幹事のグループ会社の攻略がIPOで勝つ秘訣!
■「IPO株が当たらない!」という人は、まずこちらの記事へ!
⇒IPOに当選して儲けたいなら「主幹事証券」を狙え! 通常の引受証券の50~100倍も割当がある主幹事と主幹事のグループ会社の攻略がIPOで勝つ秘訣!
※証券や銀行の口座開設、クレジットカードの入会などを申し込む際には必ず各社のサイトをご確認ください。なお、当サイトはアフィリエイト広告を採用しており、掲載各社のサービスに申し込むとアフィリエイトプログラムによる収益を得る場合があります。 |
【2024年11月1日時点】
|
◆SMBC日興証券 | ||||
主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) | ネット配分・抽選方法 | 口座数 | ||
2023 | 2022 | 2021 | ||
19社 52社 |
24社 47社 |
26社 80社 |
10%:1人1票の平等抽選 最大5%:「ステージ別抽選」※1 |
345万 |
【ポイント】 大手証券の中でもIPOに力を入れており、例年、主幹事数・取り扱い銘柄数ともに全証券会社中でトップクラス! また、国内五大証券会社のひとつだけあり「日本郵政グループ3社」や「JR九州」「ソフトバンク」などの超大型IPOでは、主幹事証券の1社として名を連ねることも多い。10%分の同率抽選では、1人1単元しか申し込めないので資金量に関係なく誰でも同じ当選確率となっているのがメリット。さらに、2019年2月からは、預かり資産などによって当選確率が変わる「ステージ別抽選」がスタート。平等抽選に外れた人を対象にした追加抽選で、最高ランクの「プラチナ」だと1人25票が割り当てられて当選確率が大幅にアップする。 ※1 預かり資産残高などによって決まる「ステージ」ごとに、別途抽選票数が割り当てられる。 |
||||
【関連記事】 ◆【SMBC日興証券のおすすめポイントは?】信用取引完全無料、NISAや積立投資にも便利な株が小分けで買える「キンカブ」がおすすめ! ◆「日経テレコン」「会社四季報」が閲覧できる証券会社を解説! 利用料0円ながら、紙媒体では読めない独自記事や先行情報を掲載し、記事の検索機能も充実 |
||||
◆SBI証券 | ||||
主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) | ネット配分・抽選方法 | 口座数 | ||
2023 | 2022 | 2021 | ||
21社 91社 |
13社 89社 |
21社 122社 |
60%:1単元1票の平等抽選 30%:「IPOチャレンジポイント」順に配分 10%:知識・経験・資力と取引状況を踏まえて配分 |
1245万 ※ |
【ポイント】 ネット証券にもかかわらず、主幹事数、取扱銘柄数ともに大手証券会社に引けをとらない実績を誇る。特に取扱銘柄数がダントツで、2023年は全96社中91社と約95%のIPO銘柄を取り扱った。つまり、SBI証券の口座さえ持っていれば、ほとんどのIPO銘柄に申し込めると考えていいだろう。個人投資家への配分の100%がネット投資家へ配分されるのも魅力。1単元1票の抽選なので、多くの単元を申し込むほど当選確率は高くなる。当選確率がアップする「IPOチャレンジポイント」が、資金量・取引量と関係なく、IPOに申し込み続ければ誰にでも貯められるのもメリットだ。また、スマートフォン専用サイトでIPOの申し込みや情報確認ができるのも便利。 ※SBIネオトレード証券、FOLIOの口座数を含んだSBIグループ全体の口座数。 |
||||
【関連記事】 ◆【SBI証券の特徴とおすすめポイントを解説!】株式投資の売買手数料の安さは業界トップクラス! IPOや米国株、夜間取引など、商品・サービスも充実 ◆「株初心者&株主優待初心者が口座開設するなら、おすすめのネット証券はどこですか?」桐谷さんのおすすめは松井、SBI、東海東京の3社! |
||||
※ 主幹事数、取扱銘柄数はREITを除く。口座数は2023年12月末時点。 |