今日の注目株&相場見通し

【6月19日の注目株&日本株市場見通し】円安で業績上ブレ余地のある株/「市場予想」とは?/日経平均続伸 「デイリーZAi」6/19号

2024年6月19日公開(2024年6月19日更新)
ザイ編集部
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【1】今日の株式相場早わかり!
続伸、米国ではエヌビディアが時価総額トップに!

 日経平均株価は続伸! 18日は米半導体大手のエヌビディアが時価総額でマイクロソフトを抜いて世界トップに躍り出た。米国株式市場では半導体関連銘柄が盛り上がり、エヌビディアは3.51%、半導体メモリーのマイクロン・テクノロジーは3.80%上昇し、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が連日で最高値を更新した。NYダウなどの主要株価指数もそろって上昇した。

 これを受けて19日の東京市場では、アドバンテストソフトバンクグループなど半導体関連銘柄の一角に買いが入った。一方で東京エレクトロンは下げ、半導体関連株は高安まちまちの展開に。前場の日経平均株価は勢いがあり、300円超上昇する場面も。ただ後場に入ると失速し、一時下げに転じた。なお、19日の米国市場は奴隷解放記念日「ジューンティーンス」の祝日のため休場となる。

日経平均】38570.76円(+88.65円)
グロース250】628.68(-4.22)
NYダウ】 38834.86ドル(+56.76ドル、18日)
ナスダック】17862.232(+5.212、18日)

■日経平均株価チャート/日足・6カ月

日経平均株価チャート(出典:SBI証券公式サイト)※画像をタップで最新データに飛びます

【2】今日の注目株!
想定為替レートが保守的で業績上ブレが期待できる株

 円安が再加速している。4月末の大規模な為替介入で、160円台だったドル/円は151円台に急落。ただ、その後は徐々に値を戻し、6月14日には一時158円台に乗った。日銀の早期利上げ観測が後退、日米の金利差が縮まらない中で円安への動きは当面止まりそうもない

 こうした情勢の中で注目されるのが企業の想定為替レートだ。企業が今後の為替相場を予測して設定する為替レートで、これを元に業績の見通しが決まる。実際の相場が予測より円安になれば、海外で稼ぐ企業の収益は上ブレとなり、原材料等を輸入する企業の収益は下ブレとなる。株としての狙い目は、海外で稼ぎ、実際の相場よりも円高に想定している企業だ

 東証プライム上場の3月決算企業で想定為替レートを公表している330社をみると、2025年3月期通期のドル/円レートの平均は144円140円以下と予想する企業は84社もある。下記は、海外売上高の比率が高く、かつ想定レートと現在の為替相場と乖離が大きい10社だ。

海外売上高比率が高く、想定為替レートが保守的な企業

 ソシオネクストは半導体を開発するファブレス企業。今期は、大幅な増収増益だった前期の反動で減収減益の計画だが、為替が想定より円安になれば収益が大きく改善する。以下、半導体パッケージの新光電気工業、産業用ロボットのファナック、エアコンのダイキン工業と、いずれも世界的な高シェア企業だ。

 内需系のイメージが強い情報・通信業だが、NTTデータグループは海外売上高比率が約6割を占め、こちらも円安が進行すれば業績が上ブレとなる。和食を世界的なムーブメントに押し上げてきたキッコーマン同様、注目しておきたい。

■ソシオネクスト株価チャート/日足・6カ月

ソシオネクスト株価チャート(出典:SBI証券公式サイト)※画像をタップで最新データに飛びます
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【3】水曜連載「投資の疑問に答えます」
よく聞く「市場予想」ってナニ?

(ご質問)
 よく「市場予想に届かなかった」などとメディアで報じられますが、その市場予想の値はどうやって決まるのですか?

(答え)
 アナリストらの事前予想をまとめ、それらの平均を取ることで市場予想の値が決まります!

 そもそも市場予想とは、金融機関のアナリストやエコノミストら専門家が、企業の業績や経済指標を事前に予想した値のことです。

 最近は米国の消費者物価指数(CPI)や雇用統計の発表時に、「市場予想を上回った/下回った」というニュースで目にする人が多いかもしれません。この場合の「市場予想」は誰か一人の専門家による市場予想ではなく、金融情報会社などが複数の専門家の予想を集計した平均値を指します。「コンセンサス」と呼ぶこともあります。CPIなどは経済指標ですが、個別の企業の業績、例えば売上高や利益もアナリストらが独自に予想しています。

 この「市場予想(コンセンサス)」は、米国株市場でより重視される傾向があります。

 なぜなら日本株は、市場予想よりも「会社予想(会社側が発表する進行中の決算期の予想)」が重視されるからです。日本では決算短信などの共通のフォーマットで、定期的に、会社が自主的に予想値を公表するカルチャーが根付いています。これに対して米国では、そうした各社共通の予想値が少ないため、決算発表時には「市場予想を上回ったか」が重視され、株価も強く反応するのです。

 なお、「複数の専門家」の「複数」の人数は、経済指標や個別の企業によって異なります。時価総額の大きい企業や頻繁に売り買いされる銘柄は、予想するアナリストの数が多いですが、小型株など注目度が相対的に小さい企業はアナリストの数が少なくなります。そのため銘柄によっては、数人だけの専門家の予想値の平均が「市場予想」となっており、その値が信頼に足るものか注意が必要な場合があります。日本株の場合、証券会社によっては、スクリーニング機能で「予想しているアナリスト数(予想ブローカー数)」を確認できます。

水曜連載「投資の疑問に答えます」


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