成長する米国&世界に投資する最強のFIRE計画(プロジェクト)

DeepSeekの登場はスプートニクショック!
AIの発展はまだ初期段階。アメリカのエンジニアは
さらに強いモデルを作る可能性も

2025年1月31日公開(2025年1月31日更新)
ポール・サイ
facebook-share
x-icon
このエントリーをはてなブックマークに追加
RSS最新記事

 元フィデリティ投信トップアナリストで、米国・シアトルからメルマガ&オンラインサロン「ポール・サイの米国株&世界の株に投資しよう!」で情報配信をしているポール・サイさんが、東京MX2で毎週月曜~金曜22時から放送されている、「WORLD MARKETZ」に電話でゲスト出演した。

ポール・サイさんプロフィール

 今回の放送では、中国発の格安AI、DeepSeekがアメリカのAI業界にもたらす影響を徹底議論! NVIDIA株は大きく下げたけれど、メタなど他のAI関連株はむしろ上昇しているところもあるとポールさんは指摘。DeepSeekの登場はアメリカにとっていい面もあるようなので、さっそくチェックしていこう。

DeepSeekの登場はアメリカにとって目覚ましとなり、緊急性を出すことになる

 番組は、中国の格安AI、DeepSeekの登場で、1月27日(月)にアメリカのハイテク株関連株が売られたことをどう見ているのか、アシスタントの木村カレンさんがポールさんに質問するところから始まった。

 DeepSeekは、アメリカのOpenAIが何十億ドルもかけて作ったAIを、600万ドルくらいで作ったとポールさん。それが本当なら、NVIDIAなどテクノロジー会社の設備投資のニーズが大きく下がりそうとの思惑から、NVIDIA株が大きく下がったようだ。

NVIDIA 日足 (出所:TradingView)

 もっとも、AI関連株の中でもソフトウエアの会社はそこまで株価は下落せず、メタなどはむしろ上昇したそう。

メタ 日足 (出所:TradingView)

 これらのことから、NVIDIAのチップなどハードがそこまで必要なくなるのではということで、マーケットがパニックし始めたようだ。

 すると、番組MCの渡部一実さんが、AIの話はすぐに結論が出る話ではないと前置きしたうえで、「DeepSeekは本当にブレイクスルーなのか、それともメタなどアメリカのAIのオープンソースを少し改良したものなのか、そのあたりはどう見ていますか?」と質問した。

 DeepSeekはメタなどのオープンソースを改善して、安くいいものを作れたということで、AIの普及が早くなるという点ではいいことだし、実際にブレイクスルーはあったとポールさんは見ている。

 その一方で、600万ドルと何十億ドルの差があまり大きすぎるため、DeepSeekに対してアメリカがどこまで後れを取ったかは少しクエスチョンマークだとも語った。

 これに対し渡部さんも、これから始まるビッグテックの決算発表で、中国製の安いAIが出てきたからといって、アルファベットやマイクロソフトのCEOが、これまでの巨額のAI投資を見直すとは言わないのではと推測した。

 ポールさんも同様の意見で、DeepSeekはアメリカとほぼ同じものを安く作れたが、アメリカがさらにいいもの作りたくなくなるわけでもないとコメント。

 AIの発展はまだかなり初期段階で、これでストップするわけではないし、アメリカのエンジニアたちもDeepSeekのブレイクスルーを利用して、さらに強いモデルを作れる可能性もあるそう。

 また、AIは質問を答える際、推理するのにGPUの処理能力を使うため、最新のハードの必要性は引き続きあるようだ。

 そして、今までのテクノロジーの進化の中で、もっといいやり方ができたから、一番のパソコンはもう要らないという話は見たことがないとポールさん。

 食べ物は1日3食、車は家に何台かあれば満足できるけど、テクノロジーや知能に関しては、新しいことができるようになれば、それによる新しい需要が出来てくるため、ある意味無限な需要が残っているとも言えるのだという。

 「それでは、中国とアメリカのAI競争はこれから本格的に始まるという見方でいいですか?」と渡部さんが問うと、ポールさんは「アメリカは今、スプートニクショックのように例えられている」とコメント。

 スプートニクショックとは、ソ連が1957年に人類初の人工衛星「スプートニク1号」の打ち上げに成功したことで、アメリカを始めとする西側諸国が受けた衝撃や危機意識のこと。

 人工衛星でソ連が先んじたからといって、当時のアメリカが人工衛星に投資しなくていいとはならなかったし、DeepSeekの登場はアメリカにとって目覚ましとなり、緊急性を出すことになるため、いいことだとポールさんは捉えている。

トランプはアメリカの強みをできるだけ生かしたい。AIは重要な分野で、中東より生産量が多い石油も強み

 続いて、トランプ政権のスターゲイト計画の話題に。

 トランプ米大統領がソフトバンク、オラクル、OpenAIによるスターゲイト計画を発表して、そこに入れてもらえなかったイーロンマスクが冷ややかな対応を見せているけれど、スターゲイト計画をポールさんはどう見ているか、渡部さんが質問した。

 イーロンマスクは自身でAIのプロジェクトを行っており、スターゲイト計画に入れてもらえなかったのは、少しヤキモチだと思うとポールさん。

 また、トランプはアメリカの強みをできるだけ生かしたいと考えており、AIを重要な分野として注目しているほか、石油の生産量が中東より大きいことも強みだと考えているとのこと。

 トランプは石油を掘ってエネルギー価格を抑えることで、食品や工業全体のインフレも抑えることを狙っており、トランプ支持者が石油生産地域に多いことも、石油を掘りたい要因の1つとのこと。中長期の地球温暖化の問題はそこまで意識していないのだという。

トランプは急なことをやるため、人のマインドやセンチメントが不安定になる。ある程度分散投資する必要

 最後は、今後のマーケットで注意しておくべきことの話題に。

 ポールさん曰く、トランプは急なことをやるため、人のマインドやセンチメントが不安定になることから、ある程度分散投資する必要があるそう。

 今回のDeepSeekの話でも、NVIDIAだけ下落して、メタなど他のAIのテーマの銘柄はむしろ上昇したところもあったし、ビッグテックの決算発表時に設備投資は減らさないと表明すれば、株価は戻ってくるだろうから、リスクも大きいかもしれないけれど、チャンスも同時にあるようだ。

 現在の環境は投資家としては楽しい時代で、勉強もしなければいけない時期だと思うとポールさんは結論付けた。

 ここまで、1月28日(火)放送の「WORLD MARKETZ」に出演した、ポールさんのマーケット解説を中心にお届けした。

 冒頭でも紹介したとおり、ポールさんはメルマガ&オンラインサロン「ポール・サイの米国株&世界の株に投資しよう!」で情報配信をしている。登録後10日間は無料だ。米国株投資をしてみたい、すでにしているけどもっと現地からの情報が欲しい、ポールさんが推奨する個別銘柄やポートフォリオ(直近2年で100%近い上昇)を見てみたいという人は、こちらをぜひ登録してみてほしい。また、動画配信も予定しているので、こちらも注目だ。


三菱UFJ eスマート証券(旧:auカブコム証券)の公式サイトはこちら!
年200万円利用で高級ホテル宿泊券がもらえる!最強ゴールドカードを検証! ダイヤモンド・ZAi無料会員登録はコチラから 最短翌日!口座開設が早い証券会社は? おすすめ!ネット証券を徹底比較!おすすめネット証券のポイント付き
ZAiオンライン アクセスランキング
1カ月
1週間
24時間
三菱UFJ eスマート証券(旧:auカブコム証券)の公式サイトはこちら! 三菱UFJ eスマート証券(旧:auカブコム証券)の魅力を徹底解説!日本株の売買手数料が完全無料(0円)に! クレカ積立の還元率が業界トップクラスなのも魅力! 楽天カードは年会費永年無料で、どこで使っても1%還元で超人気! 【マイルの貯まりやすさで選ぶ!高還元でマイルが貯まるおすすめクレジットカード!
三菱UFJ eスマート証券(旧:auカブコム証券)の公式サイトはこちら! 三菱UFJ eスマート証券(旧:auカブコム証券)の魅力を徹底解説!日本株の売買手数料が完全無料(0円)に! クレカ積立の還元率が業界トップクラスなのも魅力! 楽天カードは年会費永年無料で、どこで使っても1%還元で超人気! 【マイルの貯まりやすさで選ぶ!高還元でマイルが貯まるおすすめクレジットカード!
ダイヤモンド・ザイ最新号のご案内
ダイヤモンド・ザイ最新号好評発売中!

株で1億円を作るワザ
家計を救う!株主優待
iDeCo入門


12月号10月21日発売
定価950円(税込)
楽天で「ダイヤモンド・ザイ」最新号をご購入の場合はコチラ!Amazonで購入される方はこちら!

[株で1億円を作るワザ]
◎巻頭インタビュー
橘玲が教える!「プアジャパン」時代のお金の守り方・増やし方
◎巻頭企画
ZAiの最新理論株価で判明!
増益割安&高配当の2大割安株ランキング

●人気20銘柄の最新割安度・割高度を公開
●割安株ランキング&プロの注目銘柄

◎第1特集
30代で達成も!最高10億円!
株で1億円を作るワザ

●[手法1]株ノートに記録
リョウジさん/株億太郎さん
●[手法2]高配当株に投資
配当君さん/かげやまさん
●[手法3]投信・優待株を売買
株_熱中症さん
●[手法4]割安・成長株を売買
のぶのぶ野郎さん/シンさん
●[手法5]順バリスイング
りんたんさん
●[Column]達人3人の座談会
ちょる子さん・桶井道さん・たぱぞうさんは
AI・半導体株にどう向き合う!?

◎第2特集
プロがガチ選出!
家計を救う!株主優待ベスト72

●優待名人・桐谷さんが力説!株主優待の底力
「ドン底の私を救ったのは株主優待でした」

●おトクで儲かる!株主優待神7
●予算別 インフレに勝てる!最強の優待株
●どんどん利回りアップ!長期で増える優待株
●新設優待利回りランキング

◎第3特集
保有株の見直し・余った枠の使い方など
NISAの年末駆け込み"ToDoやることリスト"

●保有株と投信は必要に応じて売却・乗換えを
●余剰資金があるなら株を購入&積立を増額

●金融機関の変更手続きは12月中旬まで
●旧NISAで買った株や投信を整理
●ザイ読者のリアルなNISA年末戦略

◎別冊付録
iDeCo入門第4回
「どこで始める?ネット証券&銀行のサービス比較」

●マンガで理解
口座選びで差がつく!3つのポイントを比較

●iDeCo口座の選び方 ネット証券5社/銀行6行
●口座開設の実践編
マイナカードを手元に総合口座を解説
審査完了後に手続きを開始

◎短期集中連載
株好きアイドル[ラフ×ラフ]高梨結VSザイ部員
スイングトレード株バトル最終回
トレード振り返り!勝敗のターニングポイントは?

◎いつもの連載も充実!​
●ZAiのザイゼンがチャレンジ!目指せ!お金名人Vol.27
「大雨被害にどう備える?」
●17億円トレーダー・ジュンのFX成り上がり戦略Vol.22
「細かく積上げるのがスキャル流」
●おカネの本音!VOL.52 西野亮廣さん
「お笑いも映画も舞台も!大きな夢をかなえる“稼ぐ力”のつくり方」
●10倍株を探せ!IPO株研究所2026年9月編
「半導体株が失速する中で中小型株に注目が!」
●株入門マンガ恋する株式相場!VOL.120
「国債は満期まで?恋はどこまで!?」
●マンガどこから来てどこへ行くのか日本国
「地価と物価高騰で大打撃!老人ホーム費用が高騰!入居先の選び方と落とし穴」
●人気毎月分配型100本の「分配金」速報データ!
「100本中10本が減配し利回りもダウントレンド!」
●ザイクラブ拡大版!1カ月で1番上がる株を当てろ!
「9月後半はAI・半導体株の復調機運が追い風に!」


>>「最新号蔵出し記事」はこちら!


ザイクラブ・アンケートはこちら!

>>【お詫びと訂正】ダイヤモンド・ザイはコチラ

「キャッシュレス決済」おすすめ比較 太田忠の日本株「中・小型株」アナリスト&ファンドマネジャーとして活躍。「勝つ」ための日本株ポートフォリオの作り方を提案する株式メルマガ&サロン

ダイヤモンド不動産研究所のお役立ち情報

ザイFX!のお役立ち情報

ダイヤモンドZAiオンラインαのお役立ち情報