「米国株&世界の株」のメルマガ配信をするポールさんが、「日本株」のメルマガ配信をする太田忠さんのラジオ番組に出演!
「メルマガで配信したポートフォリオのパフォーマンスは2年半で140%を超えました」
こう語ったのは、元フィデリティ投信トップアナリストで、米国・シアトルからザイ投資戦略メルマガ「ポール・サイの米国株&世界の株に投資しよう!」で情報配信をしているポール・サイさんだ。

ポールさんと言えば、ザイ・オンラインで連載中の「成長する米国&世界に投資する最強のFIRE計画(プロジェクト)」や、ストックボイス社が手掛ける経済・マーケット番組「WORLD MARKETZ」(TOKYO MX 月~金 22時~23時)で、アメリカ発のホットな話題を発信中だが、今回は「新たな番組」で、冒頭のポートフォリオの好調ぶりや、ポールさん自身の人となりを伝えたので、その様子を紹介したい。
ポールさんが出演した「新たな番組」とは、毎週土曜16時から放送されるFM軽井沢のラジオ番組「軽井沢発! 太田忠の経済・金融“縦横無尽”」だ。2月22日(土)と3月1日(土)の2回連続での出演となった。
(出所:FM軽井沢)
番組のパーソナリティを務める太田忠さんは、JPモルガン証券などでおもに中小型株のアナリストを歴任し、国内外で6年間にわたりランキング1位[日経金融新聞 「中・小型株」部門:5年連続1位(99~03年)、週刊エコノミスト 「店頭全般」部門:6年連続1位(98~03年)、Institutional Investor 「小型・店頭株」部門:5年連続1位(99~03年)など]を維持。現在は、ザイ投資戦略メルマガ「勝者のポートフォリオ」や、ザイ・オンラインの連載コラム「『勝者のゲーム』と資産運用入門」で、日本株を中心とした情報発信をしている。
つまり、太田さんが自身のラジオ番組で、「ザイ投資戦略メルマガでのメルマガ配信」と「ザイ・オンラインでのコラム連載」という2つの共通点を持つポールさんをゲストに迎えた、というのが出演の経緯となる。
もっとも、太田さんとポールさんに面識はなく、2月22日(土)の番組放送時が初対面だったそう。シアトル在住のポールさんが来日し、軽井沢まで足を運んでくれたことで実現した貴重なコラボのおもな部分を、さっそくチェックしていこう。
ちなみに、番組のポッドキャストは、FM軽井沢の公式サイト(https://fm-karuizawa.co.jp/)のほか、Apple PodcastsやSportifyから無料で視聴できるため、気軽に聞いてみてほしい。
台湾で生まれたポールさんはアメリカ移住後、UCLAに通いながら日本語を学び、36歳のときフィデリティ投信の日本株調査部長に
先ほども触れたとおり、太田さんはポールさんと初対面ということで、「ポールさんはどんな人?」と題して、ポールさんに自身の生い立ちや経歴などを紹介するよう促した。
台湾系アメリカ人であるポールさんは台湾で生まれた後、9歳で家族とアメリカ東海岸に移住して小・中学校を過ごし、大学は超名門のUCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)で機械工学を専攻したそう。
UCLAに通いながら、週末には日本語学校で日本語を習い、交換留学で東京大学に1年間留学。その後、UCLAに戻って機械工学部を卒業したと教えてくれた。
ポールさんが日本語を習おうと思った理由の1つは、ポールさんのおじいさんにあるという。台湾が日本の統治下だった時代に、ポールさんのおじいさんは日本の教育を受けた日本人として育ち、途中から台湾人になったという背景から、ポールさんも日本語を身近なものとして感じていたようだ。
UCLAを卒業すると、石油メジャーの一角エクソンモービルに2年半つとめ、その後、MBAを取得するためにカーネギーメロン大学ビジネススクールに2年間通ったそう。
その間にアメリカで9.11テロが発生。アメリカの金融市場の状況が良くなかったことから、日本で就職することを決意したポールさんは、Mars&Coというフランス系コンサルティ会社の日本法人で3年間、補佐を担当。日本や中国、東南アジアのプロジェクトに関わった後、フィデリティ投信に入社した。
フィデリティ投信にはセクターローテーション(投資対象とするセクターを切り替えること)という制度があり、ポールさんは最初、運輸セクターを担当した後、化学セクター、銀行セクターと担当が変わったとのこと。
その後、フィデリティ投信の上海オフィスを立ち上げるため、上海に移住。フィデリティ投信のメインアナリストが集まっている香港と行き来して、アナリストの採用やマネジメントの指導をするかたわら、ポートフォリオも運用。36歳の時に日本に戻り、日本株の調査部長になったそうだ。
ここまで話を聞いていた太田さんは「36歳で調査部長は相当若い。エリートですね」と褒めつつ、太田さんがJPモルガンのアナリスト時代に、フィデリティ投信のファンドマネージャーによくプレゼンをしにいったことを回想。そのファンドマネージャーの名前を聞いたポールさんは「私もその方と時期が重なっていました」と、共通の思い出話に花が咲いた。
ポールさんが42歳でFIREしたのは、子供と時間を過ごすため。日本に足りない金融教育や金融知識を広めるのが、ポールさんの「使命」
フィデリティ投信で12年過ごしたポールさんは、42歳でFIRE(経済的自立と早期退職)して独立した。
そのことを聞いた太田さんが「日本でもFIREを目指している人が多くなっているなぁ」と返すと、ポールさんはFIREした目的を話し始めた。
ポールさんが42歳のとき、ポールさんの息子さんが小学2年、下の娘さんが小学1年で、アメリカに移住して子供と時間を過ごしながら、教育を受けさせたかったことが、FIREした一番大きな目的だったそうだ。
続いては、ポールさんが配信するザイ投資戦略メルマガ「ポール・サイの米国株&世界の株に投資しよう!」の話に。
ポールさんがメルマガを配信するきっかけはなんだったのか、太田さんが質問すると、ポールさんは長年の日本滞在を通じて見出した「ミッション(使命)」について語りだした。
ポールさんは日本の金融教育や金融知識が足りないと感じていて、その分野を広げるために情報発信をする方法を探っていたそう。
そんなとき、フィデリティ投信時代の同僚が、アメリカのモトリーフールという金融メディアの日本法人の社長だったこと、そして、ザイ投資戦略メルマガの担当者と知り合いだった縁から、「ポール・サイの米国株&世界の株に投資しよう!」を始める流れとなったと教えてくれた。
ポールさんの長期目線のポートフォリオは2年半で140%上昇。個人投資家は時間、忍耐力、我慢強さを利用してリターンをとった方が勝ちやすい
太田さんは日本株のメルマガ担当、ポールさんは米国株&世界の株の担当ということで、ポールさんがどのようなサービスを提供しているのか紹介してほしいと太田さんが促すと、「アメリカのファンダメンタルズに重点を置いて、個別銘柄の動向を紹介し、長期目線で投資するメルマガです」と答えたポールさん。
短期目線で売買してがんばった気になっている投資家が、日本だけでなく世界でも多いけれど、長期の視点のほうが本当は儲かりやすいことを伝えるのも、ポールさんの重要な使命なのだという。
長期ではなく、短期の売買でも儲けることはもちろんできるけれど、最終的には大きなヘッジファンドと戦うことになるため、勝率は低くなってくるのだそう。個人投資家の強みである時間、忍耐力、我慢強さを利用してリターンをとった方が勝ちやすいようだ。
そして、「メルマガのパフォーマンスがすごいんでしょう?」と太田さんに聞かれ、冒頭の「メルマガで配信したポートフォリオのパフォーマンスは2年半で140%を超えました」という発言につながっていった。
ポールさんのポートフォリオのパフォーマンスについては、以下の記事やショート動画でも解説しているので、参考にしてみてほしい。
【※関連記事はこちら!】
⇒私が配信してきたFIREポートフォリオのパフォーマンスはS&P500を大きく上回り、2年5ヵ月の累計リターンは140%超! その成功の要因はどこにあるのか?
⇒推奨ポートフォリオの2024年年間パフォーマンスは約60%上昇! S&P500の約2倍のリターンを上げたポール・サイが予想する2025年の経済環境、株式市場は?
ポールさんはポートフォリオについて「銘柄選びを重要視していて、回転売買はしてない」と語り、大きなトレンドに乗ったらずっと保有し続けるのだという。
だからといって、何もしないのかというとそうではなく、「常に注目して状況を理解しながら、意識をもってわざと動かないことが大事」だそう。
ここまでの話を聞いて、太田さんはポールさんにおおむね同意。「回転率が高い人って、ひどい人だと毎日売ったり買ったりしてるけど、そういうことをやると、自分が投資家としてすごい仕事をしてるって錯覚しがち。結局じーっと何もせずに持っている方がいい銘柄は、リターンを全部取りやすい」とコメントした。
また、ポールさんの友人の、富裕層向けフィナンシャルアドバイザーの話で、ポールさんの心に響いたものがあるという。
人間の心理は「上がったら買いたい、下がったら売りたい」ものだけれど、フィナンシャルアドバイザーの仕事はそういう人たちの手を握って「高値で買わない、安値で売らないという心のサポートをする」という話だ。そうするには、しっかりとした情報がないと確信度を保つことができないし、ポールさんもこの話のようにメルマガを運営していきたいとのことだった。
AIやテクノロジーセクターはこれからも先を目指す。知能に対する需要は無限!
最後は、ポールさんが注目するテクノロジーセクターの話に。
太田さんはテクノロジーセクターについて「この2年ぐらいですごい上がった」という見方をしていたが、ポールさんは長期で上がりやすいセクターだと太鼓判を押した。
ポールさん曰く、夢が実現するかはお金をあてられるか次第だそう。AIには実際に、膨大なお金が入ってすごいスピードで進化しているため、AIで人類が変わるという夢は実現しそうだし、その最先端を行くテクノロジーセクターはアメリカ株でないと持てない資産だという。
ここで太田さんが、中国発の格安AI「DeepSeek」の印象をポールさんに聞いた。
DeepSeekの登場でみんな一時パニックになったけれど、AIに対する投資が減るのかというと、テクノロジーセクターの決算説明会を聞いた限りは増えるだけだったそう。
知能に対しての需要は無限であり、「これぐらいの頭の良さで十分です」というものはなく、競争も続いていくため、AIもテクノロジーセクターもまだ先を目指すとのことだった。
ここまで、ラジオ番組「軽井沢発! 太田忠の経済・金融“縦横無尽”」に出演した、ポールさんの様子をお届けした。
冒頭でも紹介したとおり、ポールさんはメルマガ&オンラインサロン「ポール・サイの米国株&世界の株に投資しよう!」で情報配信をしている。登録後10日間は無料だ。米国株投資をしてみたい、すでにしているけどもっと現地からの情報が欲しい、ポールさんが推奨する個別銘柄やポートフォリオ(直近2年半で140%上昇)を見てみたいという人は、こちらをぜひ登録してみてほしい。また、動画配信も予定しているので、こちらも注目だ。
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