「勝者のポートフォリオ」の累計パフォーマンスは+74.2%と最高値更新
このところ日米市場とも冴えないマーケット展開が続いている。NYダウは年初来の上昇がほぼ帳消し、日経平均株価に至っては2024年末の3万9894円から現在は3万6887円となっており年初から7.5%の下落だ。そうした中、「勝者のポートフォリオ」は3月6日に過去最高値を更新し、年初来では+3.2%と好調である。
「勝者のポートフォリオ」は太田忠投資評価研究所とダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチのコラボレーションによる個人投資家向けの投資助言サービスであり、主に日本株の投資銘柄をモデルポートフォリオ形式にて情報提供している。さらに毎月開催のオンライン形式でのWEBセミナー、基礎的&実践的な知識を身につけて投資スキルをアップするためのスペシャル講義という2大特典を提供している。
サービス開始以来、昨年来比でもパフォーマンスは一貫して指数を圧倒
2021年10月にサービスを開始して約3年半が経過し、累計パフォーマンスは+74.2%に達した。一方、同期間のTOPIXは+46.4%、日経平均は+36.4%、東証グロース250指数は-42.3%(いずれも配当込み)。昨年来でも「勝者のポートフォリオ」は+36.3%に対し、TOPIXは+19.1%、日経平均は+14.7%、東証グロース250指数は-8.4%。要するに一貫してマーケットに対してアウトパフォームしているということだ。
2024年9月に米連邦準備理事会(FRB)が4年半ぶりに利下げを行ったことで金融相場に入った。株式市場の行方を決めるのは、世界で最も重要な中央銀行である米国のFRBだ。金利低下の局面は株式市場が最も上昇する状況を作り出し、金融緩和による株価上昇を演出することから金融相場と呼ばれる。その金融相場入り直後こそ急騰を演じたものの、10月以降の日経平均は3万8000円~4万円での完全なるボックス圏で推移し、金融相場の高揚感は感じられない。それどころか、2月28日に日経平均はザラ場中に一時1416円安の3万6840円まで下落してボックス圏を完全に底割れした。年初来では3054円安、2024年9月以来の安値水準となった。トランプ関税の本格的発動、エヌビディアの急落、急速に進展する円高ドル安など多重的な要因によってマーケットが翻弄されている。
最高値更新の理由は「勝者」を伸ばす方針にあり。MVPは三菱重工業だ
そんな中、「勝者のポートフォリオ」が過去最高値を更新している要因は何か? それは、短期トレードを一切行わず、マーケットの変動によって株価が翻弄されながらも、長期の株価形成で最も重要なファンダメンタルズの強い銘柄を持っていることだ。現在のポートフォリオの銘柄数は31銘柄である(会員の方々にはこれらの中から各自の運用資産額に応じて銘柄ピックをお任せしている)。最初の組み入れ時は2%が基本であるが、株価が上昇するとともに「買い増し」を行っていく方針を取っている。一方、株価が一定割合以上下落すればリスク管理の逆指値がヒットして投資ウェートが2%から1%へと下がる形となる。優秀なポートフォリオの監督は「活躍する選手の給料を増やし、活躍しない選手の給料を減らす、あるいはクビ(完全売却)にする」という采配を行う。
現在、最もパフォーマンスを稼いでいる銘柄が今マーケットでホットな三菱重工業(7011)である。ポートフォリオ運用がスタートした直後に440円で2%の組み入れを行った。その後は好決算の度に買い増して現在の投資ウェートは5%、簿価は607円。それが3月6日に11%高と急騰して2520.5円まで上昇。簿価に対するリターンは+315.2%、すなわち4.15倍になった。これほど大きなパフォーマンスを演じている三菱重工業でも好決算後に決算プレイで大きく下落したり、「令和のブラックマンデー」で急落したり、日経平均がボックス圏で冴えない動きをしたりという状況をこなしながらの4.15倍である。簿価ベースの投資ウェートは5%だが、大幅高を受けて時価ベースの投資ウェートは15.6%だ。まさにこれが複利効果であり、株価が上昇すればするほどポートフォリオに与えるプラスのインパクトは大きい。
一方、個人投資家は短期トレードにあくせくして「利小損大」に陥りがち
ところが、日々の三菱重工業の動きを見ているとほとんどがマーケットノイズで動いている。1日に11%高などという特異なことは滅多に起こらない。日々1%~2%の値動きの中で大量の売買が行われている。その売買の主体は短期トレードであり、その主役が個人投資家である。要するに1日に20円、30円の値幅を取り、小さな利益を毎日稼ぐことでリターンを積み上げようと血眼になっている。一瞬一瞬の値動きについて、神経を研ぎ澄まさなければならず、ポジションを持ったら「必ず利益を出さねば」とのプレッシャーが大きい。厳格なリスク管理をしていれば大きなミスは起こらないが、何もルールがなければ「少しの利益を取ったら売り」「損失を抱えたらすぐに売らない」という投資行動に陥りがちで「利小損大」になりやすい。要するに、トレードすればするほど損失が膨らむ形だ。個人投資家にありがちな考え方が「トレードをすればするほど利益が上がる」だが、実際はその逆で「トレードすればするほど利益は上がらない、あるいは損失を抱える」という結果を招きやすい。
短期トレードでなくても「含み益が出たらすぐに売る、損を抱えたら売らない」という行動になりがちであるが、そのような投資スタンスを改めなければパフォーマンスは上がらない。
活躍する銘柄は存分に活躍させる。利確ではなく買い増して利を伸ばす
「ポートフォリオ運用では、リバランスする必要があるのでしょうか?」
との質問を受けたが、個人投資家においてはその必要はないだろう。活躍する選手は存分に活躍させることだ。さもないと、わざわざリターンを上げる銘柄の投資ウェートを削って、活躍しない選手に給料を支払うことになるからである。活躍する銘柄に「買い増し」をして投資ウェートを増やすのと、活躍しない銘柄へ「ナンピン買い」をして投資ウェートを増やすのとでは全く意味が異なる。ポートフォリオ運用には不可欠なスキルである。
さて、冒頭でも紹介した通り、「勝者のポートフォリオ」では、毎週のメルマガ配信による運用の指南に加えて、2大特典として毎月のWebセミナー開催とスペシャル講義を提供している。
低迷する日本株だが、勝機は到来する。6日セミナー録画を見て準備しよう
先週の3月6日(木)20時よりWebセミナーを開催した。テーマは『モタモタする日本株にこそ勝機あり、ボックス圏の動きはチャンス満載』。平日の夜にもかかわらず241名の参加者となり22時30分に終了。録画動画はすでに会員ページへアップ済みだ。次回は4月9日(水)20時より開催予定である。10日間の無料お試し期間を使えば誰でも参加が可能。オープンな開催はしていないのでご注意願いたい。
そして、スペシャル講義ではいよいよアンシステマティックリスク、すなわち個別銘柄リスクに関する詳細な講義をスタートした。2月は『大型株・中型株・小型株の定義と株価属性』『グロース株 vs バリュー株』の2本立て。皆さんは「きちんと決算短信を読めますか?」「財務分析できますか?」「業績予想に込められた企業の思惑を推測できますか?」。そして「個別銘柄にまつわる信用取引の状況を解読できますか?」。おそらく、そういう力が圧倒的に不足していると思う。そのための講義を3月以降に行う予定だ。
●太田 忠 DFR投資助言者。ジャーディン・フレミング証券(現JPモルガン証券)などでおもに中小型株のアナリストとして活躍。国内外で6年間にわたり、ランキングトップを維持した。現在は、中小型株だけではなく、市場全体から割安株を見つけ出す、バリュー株ハンターとしてもDFRへのレポート提供によるメルマガ配信などで活躍。
国内外で6年連続アナリストランキング1位を獲得した、
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