東京市場まとめ
1.概況
日経平均は295円安の37,832円で寄付きました。ドル円相場が円高に推移したことが重荷となり、またこのところ上昇が続いていた中で利益確定の売りが出やすく、軟調な推移となりました。ドル円相場の円高基調により、自動車等の輸出関連銘柄が弱く、一進一退ながら少しずつ下げ幅を広げ、前場は422円安の37,705円で取引を終えました。
後場は安値圏でスタートし、次第に持ち直す展開となりました。株価指数先物への買いが日経平均を支え、後場前半は下げ幅を縮小するも、今晩に発表される4月の米小売売上高の発表を前に、買い向かう姿勢は限定的となりました。引けにかけては37,700円台後半から37,820円程度のレンジで一進一退に推移し、最終的には372円安の37,755円と続落で大引けとなりました。
新興市場では東証グロース250指数が1.2%高、5日続伸で取引を終えました。
2.個別銘柄等
スクウェア・エニックス・ホールディングス(9684)は一時6.5%高となる9,219円をつけ年初来高値を更新しました。2025年3月期(前期)の年間配当を従来予想の81円から129円に引き上げ、また2025年10月1日を効力発生日として1株を3株に分割すると発表し、株主還元の強化や投資家層の拡大に寄与する株式分割を評価した買いが集まりました。
楽天グループ(4755)は8.8%安の806.1円をつけ大幅続落となりました。2025年12月期(今期)の第1四半期決算は、最終損益が734億円の赤字と前年から赤字幅が拡大となったと発表し、市場予想コンセンサスよりも赤字幅が大きかったこともあり、売りが優勢となりました。
商船三井(9104)は3.0%高の5,154円をつけ反発となりました。米政権による関税政策により物流量が減少した結果、需給が緩みコンテナ船運賃が下落するといったリスクが懸念されていたところ、米中の追加関税率が一時引き下げられたことで過度な警戒感が弱まったことが買い材料となりました。
パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(7532)は一時5.1%高の4,737円をつけ株式分割考慮後で実質的な上場来高値を更新しました。2025年6月期(今期)の第3四半期決算を発表し、純利益は前年同期比5.3%増の758億円と堅調な業績を示し、また同業他社との比較でも好調さが鮮明といった評価もあり、買いが優勢となりました。
自社開発のAIを用いたマーケティングにより化粧品や美容家電を販売するAiロボティクス(247A)はストップ高水準となる16.4%高の4,975円をつけ年初来高値を更新して取引を終えました。2026年3月期(今期)の当期純利益は95.5%増の33億円を見込むとし、大幅な増益予想を好感した買いが集まりました。
VIEW POINT: 明日への視点
日経平均、TOPIXともに続落となりました。日本市場では本日も、多くの銘柄の決算発表が実施され、大引け後にも日本郵政(6178)、キオクシアホールディングス(285A)、みずほフィナンシャルグループ(8411)、三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)、荏原製作所(6361)といった銘柄の決算発表に注目が集まります。
また米国でもウォルマート[WMT]やメルク[MRK]、アプライド・マテリアルズ[AMAT]の決算発表に注目です。また米国では、4月の小売売上高とPPI(生産者物価指数)、ニューヨーク連銀製造業景気指数といった複数の経済指標が発表されます。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
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