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AIやハイテク以外で注目の米国株は、日本の「味の素」のような会社! 割安、高配当でキャッシュフローも健全。チャートは底値圏にあり、分社化も好材料!

2025年10月10日公開(2025年10月10日更新)
ポール・サイ
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 元フィデリティ投信トップアナリストで、米国・シアトルからザイ投資戦略メルマガ「ポール・サイの米国株&世界の株に投資しよう!」で情報配信をしているポール・サイさんが、東京MX2で毎週月曜~金曜22時から放送されている、「WORLD MARKETZ」に電話でゲスト出演した。

ポール・サイさんプロフィール

 今回の放送は、ポールさんが注目するAIやハイテク以外の銘柄の話題に。日本の「味の素」のような会社が割安で配当が高く、キャッシュフローも健全でチャートも底値圏にあるようなので、さっそくチェックしていこう。

米政府機関閉鎖で、身近なところは影響がないが、経済は通常時よりうまく動いていない

 番組は、アシスタントの新宮志保さんがシアトル在住のポールさんと映像がつながっていることを紹介するところから始まった。

 新宮さんがまず「政府機関閉鎖の影響がポールさんの生活圏内でなにか出ていますか」と質問すると、「結論から言うと、身近なところで影響はない」とポールさん。

(出所:WORLD MARKETZ)

 日々に必要不可欠な緊急サービスや飛行機の運航などは維持されており、ポールさんの親御さんが台湾からシアトルに遊びに来て、無事帰れたことからも、出入国などのサービスがきちんと動作していることを確認できたそう。

 ただ、政府からのビジネスの許可や認可などは下りないとのこと。そのプロセスは政府機関閉鎖が終われば再開するため、時間の問題ではあるものの、経済活動に影響が出ているようだ。

 政府の下請け会社や政府との契約を持っている会社への支払いも止まるため、活動が止まったり、一時的な社員解雇などが起きて、通常時より経済がうまく動いていないことは確かだそうだ。

AIやハイテク以外で注目の銘柄はクラフト・ハインツ! 悪いところが織り込まれ、反転に期待できそう

 続いては、ポールさんが注目する銘柄の話題に。

 ポールさんは基本的に、番組MCの渡部一実さんとのやりとりで、AIやハイテク銘柄を下がった時に買う投資方法をおすすめしていて、ダイヤモンド公式チャンネルの以下の動画でも、AI関連株を中心に【今買いの米国株5選】を紹介している。

 渡部さんは今回、AIやハイテク以外の銘柄を教えてほしいとのことで、ポールさんが注目したのが、クラフト・ハインツ(ティッカーコード:KHC)という銘柄だ。

 クラフト・ハインツはチーズやケチャップ、加工食品などが定番の会社で、日本で言う「味の素」のような会社なのだそう。

 そして、クラフト・ハインツは、安定的で参入障壁が高い銘柄を好むウォーレン・バフェットの失敗銘柄の1つとも言われているようだ。

 クラフト・ハインツが失敗した理由はアメリカの健康志向だ。加工食品が選ばれなくなった結果、かなり減損して株価は下落したけれど「悪いところは織り込まれた」とポールさんは考えている。

 クラフト・ハインツの詳しい業績は、Form 10-k(フォームテンケイ、SEC(米証券取引委員会)への提出が義務付けられている企業活動の年次報告書)に出ているそう。日本の有価証券報告書(有報)より詳しい情報が書かれており、日本人でも翻訳ソフトを使えば情報を手に入れられるため、おすすめのようだ。

 その10-kで見ると、クラフト・ハインツの配当利回りは7%ほど。PERは10倍未満、売上が減少しても260億ドルくらいあり、2024年度の純利益も下落するはずが、繰延税金資産の調整など非キャッシュ的な調整があり、逆に上昇したそう。

 配当は毎年20億ドルくらい払うけれど、フリーキャッシュフローは30億ドルくらいで、配当に回すお金はあるし、時価総額は300億ドルで借金は20億ぐらいだから、すぐに破綻しそうにもない

 そして、10年以上続いている健康志向のトレンドが、さらに強まるわけでもなさそうで、加工食品にも一定の需要がある。

 これらのことから、クラフト・ハインツの悪いところは織り込まれ、これからの反転に期待してもよさそうとポールさんは考えたようだ。

クラフト・ハインツの株価は今のレベルのままか、少し上がる確率が高い。分社化もプラス材料

 ここで、クラフト・ハインツの株価を見てみると、ピークの100ドルあたりから4分の1に。この10年来の低いレベルで底値圏の印象があり、今後は今のレベルのままか、少し上がる確率が高いとのことだった。

クラフト・ハインツ 月足 (出所:TradingView)

 クラフト・ハインツのもう1つのプラス材料としてポールさんが挙げたのが、9月に発表された分社化だ。分社化は基本的にいいことで、小さくなって機動的に動けたり、イノベーションを起こせるそう。

 クラフト・ハインツはもともと、クラフトフーズとハインツが合併して誕生した会社で、コスト削減などによる業績回復を図ったものの、うまくいかなかった経緯がある。分社化して事業がうまくいけば株価は上がるし、うまくいかなくても横這いが続きそうという印象で、ポールさんは投資妙味を感じたようだ。

 なお、バフェットは分社化に賛成していないが、大きな反対もしていないという。

コナグラ・ブランズもクラフト・ハインツと同様で、チャートもそこまでひどくない

 クラフト・ハインツと同じ加工食品の会社で、コナグラ・ブランズ(ティッカーコード:CAG)もおすすめのようだ。

コナグラ・ブランズ 月足 (出所:TradingView)

 配当利回りが7%、PERは10倍、キャッシュフローを見ても配当は払えそうで、そこまで借金してないという点は、クラフト・ハインツとほぼ同じ。

 コナグラ・ブランズに分社化の話はないものの、チャート的にそこまでひどいチャートではなく、長期で見ると低いレベルにあるとのことだった。

 ここまで、10月8日(水)放送の「WORLD MARKETZ」に出演した、ポールさんのマーケット解説を中心にお届けした。

 冒頭でも紹介したとおり、ポールさんはザイ投資戦略メルマガ「ポール・サイの米国株&世界の株に投資しよう!」で情報配信をしている。登録後10日間は無料だ。米国株投資をしてみたい、すでにしているけどもっと現地からの情報が欲しい、ポールさんが推奨する個別銘柄やポートフォリオ(直近2年半で140%上昇)を見てみたいという人は、こちらをぜひ登録してみてほしい。

●ポール・サイ  ストラテジスト。外資系資産運用会社・フィデリティ投信にて株式アナリストとして活躍。上海オフィスの立ち上げ、中国株調査部長、日本株調査部長として株式調査を12年以上携わった後、2017年に独立。40代でFIREし、現在は、不動産投資と米国株式を中心に運用。UCLA機械工学部卒、カーネギーメロン大学MBA修了。台湾系アメリカ人、中国語、英語、日本語堪能。米国株などでの資産運用を助言するメルマガを配信中。


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