【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 46,590.41 ▼334.33 (11/28)
NASDAQ: 22,740.40 ▼213.27 (11/28)
1.概況
11月28日の米国市場は主要3指数が揃って上昇し、ともに5日続伸しました。短縮取引であった同日は、FRB(米連邦準備制度理事会)の追加利下げ観測を支えに堅調な推移となりました。
ダウ平均は55ドル高の47,482ドルで取引を開始すると、その後は上げ幅を拡大する展開となりました。堅調な推移となったダウ平均は中ごろに323ドル高の47,750ドルまで上昇し、当日の高値を更新すると、その後も高値圏で取引され最終的には289ドル高の47,716ドルで取引を終えました。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は150ポイント高の23,365ポイント、S&P500株価指数は36ポイント高の6,849ポイントでともに上昇して取引を終えました。
2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。
3.業種別動向
S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち10業種が上昇しました。エネルギーが1.3%高でセクターの上昇率トップとなりました。そのほか9業種は1%未満の上昇となった一方で、ヘルスケアのみ0.5%安となりました。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄は30銘柄中25銘柄が上昇しました。アマゾン・ドットコム[AMZN]やアイビーエム[IBM]、ジェイピー・モルガン・チェース[JPM]が揃って1.8%高となりました。一方で、5銘柄が下落となり、エヌビディア[NVDA]が1.8%安となりました。
ダウ平均構成銘柄以外では、インテル[INTC]が10.2%高となりました。2027年にもアップル[AAPL]の最も低価格なMプロセッサの先進ノードサプライヤーになる可能性を示唆したことが材料視されました。ディスカウントストアのターゲット[TGT]はブラックフライデーでの売り上げ期待感から買われ0.9%高となりました。そのほかメタ・プラットフォームズ[META]が2.3%高、ネットフリックス[NFLX]が1.4%高となりました。
5.為替・金利等
長期金利は、前営業日比0.02%高い4.01%となりました。12月1日朝のドル円は156円台前半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
米国市場は主要3指数が揃って5日続伸と、短縮取引ながらも堅調な推移となりました。これを受けて、本日の日本市場は上昇してのスタートが見込まれます。日中の材料には、金融経済懇談会での日銀植田総裁の挨拶が予定されているほか、設備投資などGDPの改定値で数値が用いられる7-9月期の法人企業統計が発表されます。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
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