東京市場まとめ
1.概況
日経平均は552円高の53,327円をつけ反発して寄付きました。米国によるグリーンランド取得を巡り、トランプ米大統領が欧州への追加関税を見送ると表明したことが投資家心理改善につながりました。前半は600円高ほどで推移した日経平均は、前場中ごろから上げ幅を急拡大し、986円高の53,760円で前引けとなりました。
後場も勢いを落とすことなく、高値圏での推移となりました。14時8分には1,147円高の53,922円をつけ本日の高値を更新しました。小型株への買いも見られ幅広い銘柄が上昇する中、日経平均は最終的に914円高の53,688円で6営業日ぶりに反発となりました。
TOPIXは26ポイント高の3,616ポイントで5営業日ぶりに反発、新興市場では東証グロース250指数が4ポイント高の715ポイントで3日続落となりました。
2.個別銘柄等
ディスコ(6146)はストップ高水準となる17.1%高の68,570円をつけ、株式分割考慮後の上場来高値(68,850円)に接近しました。21日、2026年3月期の当期純利益が前期比2%増の1264億円になると発表し、6期連続で最高益更新が見込まれるほか、年間配当は前期から24円増額となる437円になることなどを好感した買いが殺到しました。
TOTO(5332)は一時11.1%高の5,222円をつけ昨年来高値を更新しました。21日、外資系証券が同社の投資判断を3段階で真ん中の「中立」から最上位の「買い」、今後12ヶ月の目標株価を4,800円から6,100円に引き上げ、これを材料視する買いが入りました。
日本ハム(2282)は1.2%安の7,046円をつけ続落となりました。21日、外資系証券が、事業利益が伸び悩むリスクなどから同社の投資判断を3段階で最上位の「オーバーウエート」から真ん中の「ニュートラル(中立)」に引き下げ、これを材料視した売りが出ました。
VTuber(バーチャルユーチューバー)をマネジメントするANYCOLOR(5032)は2.6%高の4,535円をつけ反発となりました。21日、発行済み株式総数(自社株式を除く)の2.05%にあたる125万株、金額にして50億円を上限とする自社株買いを実施すると発表し、株主還元の強化を評価した買いが入りました。
CYBERDYNE(7779)は一時18.9%高の290円をつけ昨年来高値を更新しました。21日、国内証券が同社の目標株価を従来の274円から318円へと引き上げ、これを材料視した買いが入りました。アナリストは「2027年3月期(来期)の営業損益の黒字化が近づいている」と指摘しています。
VIEW POINT: 明日への視点
米欧の緊張感緩和から日経平均は1.7%高で大幅反発となりました。明日は日銀金融政策決定会合の結果が注目されます。政策金利は据え置きとなる公算が高いものの、直近におけるドル円相場の円安進行や急騰する国内金利について植田日銀総裁を始めとした審議委員メンバーが足元の金融市場をどう評価するかが注目されます。
また、米国では今晩2025年第3四半期のGDP速報が発表されるほか、同年10・11月のPCEデフレータの発表、また主力株であるプロクター・アンド・ギャンブル[PG]、インテル[INTC]の決算発表が予定されています。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
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