東京市場まとめ
1.概況
日経平均は、61円安の56,764円と小動きでのスタートとなりました。前日の米国市場は主要3指数が揃って下落したことで、寄付き後は56,732円まで下げ、この日の安値を更新しました。一方で、その後は持ち直し上げ幅を拡大する展開となりました。人工知能(AI)関連銘柄を中心に買いが入り、前引けは430円高の57,256円となりました。
後場も高値圏での推移となりました。今週はエヌビディア[NVDA]の決算を26日未明に控えており、好業績を先回りした買いが入ったことで指数は堅調に推移しました。大引けにかけて、利益確定の売りから上げ幅を縮小したものの、最終的に日経平均は495円高の57,321円で反発となりました。
TOPIXは7ポイント高の3,815ポイントで反発、新興市場では東証グロース250指数が16ポイント安の728ポイントで続落となりました。
2.個別銘柄等
ベイカレント(6532)は一時ストップ安水準となる15.6%安の3,780円をつけ、昨年来安値を更新しました。米国の新興AI企業であるアンソロピックが新サービスを次々に打ち出す中で、AIによるサービス代替懸念が同社にも波及し、売りが殺到しました。
横河電機(6841)は6.6%高の5,754円をつけ昨年来高値を更新しました。20日、国内証券が同社の目標株価を従来の5,300円から6,600円へと引き上げ、これを材料視した買いが入りました。アナリストは、グローバルで10-20件のAI自律制御プラントが実装されていることを踏まえ「AI制御技術の導入拡大は着実に進んでいる」と評価しています。
ライオン(4912)は一時8.1%高の1,885円をつけ昨年来高値を更新しました。20日、国内証券が同社の投資判断を3段階で真ん中の「2(中立)」から最上位の「1(アウトパフォーム)」に、目標株価を従来の1,640円から2,250円にそれぞれ引き上げたことが買い材料となりました。アナリストは「(2027年12月期(来期)を最終年度とする)中期経営計画の目標達成に向けた戦略転換の効果が表れ、質の高い成長が継続する確信が高まった」との見方を示しています。
日東紡績(3110)はストップ高水準となる23.6%高の26,200円をつけ上場来高値を更新しました。23日、外資系証券が同社の目標株価を従来の1万4500円から2万6500円に引き上げ、目標株価の大幅引き上げを好感した買いが入りました。
マーケティング支援のバリュークリエーション(9238)はストップ安水準となる23.3%安の986円をつけ大幅反落となりました。20日、2026年2月期(今期)の当期純利益が1億3400万円の赤字と前期の8600万円の黒字から、赤字転落が見込まれると発表しました。また、今期の年間配当を無配、株主優待制度も廃止すると発表し、これらが売り材料となりました。
VIEW POINT: 明日への視点
後場に高値圏で推移した日経平均は495円高の57,321円をつけ反発となりました。半導体や電線株が堅調な推移となりました。明日の材料には、米国での要人発言や経済指標の発表などがあげられます。トランプ米大統領が一般教書演説に臨むほか、米シカゴ連銀総裁とクックFRB(米連邦準備制度理事会)理事の講演などが予定されています。また、経済指標では、2月の米消費者信頼感指数の発表が予定されているほか、決算ではダウ平均構成銘柄のホームデポ[HD]の決算発表が予定されています。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
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