東京市場まとめ
1.概況
日経平均は448円高の54,148円と反発して取引を開始しました。前日の米国市場では主要3指数が揃って続伸したほか、原油の供給懸念が後退したことが買い材料となりました。前場は堅調に上昇し、上げ幅は1,000円を超える1,198円高の54,898円で前引けとなりました。
後場も一段高となり、早々に節目の55,000円台を超えると、その後も高値圏で推移しました。序盤に上げ幅を拡大した後は横ばい圏での値動きとなりました。日経平均は最終的に1,539円高の55,239円と高値引けとなり、5営業日ぶりに反発しました。
TOPIXは90ポイント高の3,717ポイントで続伸、新興市場では東証グロース250指数が27ポイント高の778ポイントで反発しました。
2.個別銘柄等
三菱マテリアル(5711)はストップ高水準となる14.3%高の5,603円をつけ、大幅反発となりました。18日、日本経済新聞は「日米両政府は19日にワシントンで開く首脳会談で、レアアース(希土類)やリチウム、銅の共同開発で合意する」と報じました。米国内で同社や三井物産(8031)が参加する4つの事業を推進するとして、業績拡大期待に伴う買いが殺到しました。三井物産も7.3%高と大幅高で取引を終えました。
東京電力ホールディングス(9501)はストップ高水準となる16.3%高の713.4円をつけ、大幅続伸となりました。18日、朝日新聞は「同社が経営再建計画の柱とする外部企業との資本提携について、国内外の投資ファンドや事業会社など数十社が関心を示していることがわかった」と報じました。株式の非上場化も視野に入れるとされ、TOB(株式公開買い付け)などへの思惑が買いを呼びました。
転職サイトの「ビズリーチ」を運営するビジョナル(4194)は7.6%安の6,834円をつけ、大幅続落となりました。17日、2026年7月期の上期決算では純利益が前年同期比24%増の93億円であったと発表しました。同期間としては過去最高を更新したものの、通期の業績見通しは据え置いたことで、これを嫌気した売りが出ました。
KADOKAWA(9468)は1.3%安の3,180円をつけ、4営業日ぶりに反落しました。17日、国内証券が同社の投資判断を3段階で最上位の「1(アウトパフォーム)」から真ん中の「2(中立)」に、目標株価も従来の4,400円から3,000円に引き下げたことが売り材料となりました。
衛星開発のSynspective(290A)は6.3%高の1,471円をつけ、大幅反発となりました。17日、防衛省情報本部の「画像調達案件」を落札したと発表し、これを材料視した買いが入りました。防衛強化の文脈で、アストロスケールホールディングス(186A)が10.3%高となるなど、そのほかの宇宙関連銘柄にも買いが入りました。
VIEW POINT: 明日への視点
日経平均は2.9%高で5営業日ぶりに反発しました。後場は横ばい圏の値動きとなったものの、節目の55,000円台を超えて取引を終えました。明日に向けて、FOMC(米連邦公開市場委員会)の結果公表や、米半導体のマイクロン・テクノロジー[MU]の決算発表が株価材料に挙げられます。また、国内では明日、日銀の金融政策決定会合の結果も公表される予定です。
20日(金)の日本市場は祝日のため休場であり、週末を控えることから持ち高調整の動きや金融政策決定会合の内容を見極めたいといった思惑で上値の重い展開が予想されます。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
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