【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 46,124.06 ▼84.41 (3/24)
NASDAQ: 21,761.89 ▼184.87 (3/24)
1.概況
24日の米国市場は主要3指数ともに反落しました。米国・イスラエルとイランの紛争を巡って、終結に向けた交渉の不透明感が投資家心理を慎重化させ、株式市場では売りが優勢となりました。
米国のトランプ大統領は23日にイランとの協議が進展しているとの認識を示し、イランの発電所およびエネルギーインフラへの軍事攻撃を5日間延期すると明らかにしましたが、イラン側が協議を否定したと伝わったことから、協議に関する先行き不透明感がくすぶりました。こうしたなか、ダウ平均は取引序盤から売りが先行し、一時438ドル安の45,769ドルでこの日の安値を付けました。その後、WTI原油先物価格の上昇が一服し、ダウ平均が下げ幅を縮める時間帯もあったものの、米国が第82空挺師団から約3,000人の部隊を派遣する計画と一部の米メディアが報じたことなどから、戻りは限定的となりました。NYダウは最終的に84ドル安の46,124ドルで取引を終えました。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は184ポイント安の21,761ポイント、S&P500株価指数は24ポイント安の6,556ポイントでともに反落しました。
2.経済指標等
3月のリッチモンド連銀製造業指数は0.0と前月(-10.0)や市場予想(-9.0)を上回りました。
3.業種別動向
24日の米国市場でS&P500の業種別株価指数は、11業種のうち7業種が前日と比較して上昇しました。エネルギーが2.1%高とセクターの上昇率トップとなり、素材が1.7%高、公益事業は0.7%高と続きました。一方、4業種が下落し、コミュニケーション・サービスは2.5%安、不動産が0.8%安、情報技術は0.7%安となりました。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄では30銘柄中14銘柄が上昇しました。シスコシステムズ[CSCO]が2.6%高で構成銘柄中の上昇率トップとなりました。キャタピラー[CAT]が2.1%高、ナイキ[NKE]が1.5%高と続きました。一方、16銘柄が下落し、セールスフォース[CRM]が6.2%安、アイビーエム[IBM]は3.2%安、マイクロソフトが2.7%安となりました。人工知能(AI)開発のアンソロピックのリポートにおいて、AIの活用が事務作業や財務分析など多岐にわたっていることが示されるなか、ソフトウエア関連銘柄が軟調でした。
ダウ平均構成銘柄以外では、子会社を通じて、光学・光通信製品を手掛けるルメンタム・ホールディングス[LITE]が10.0%高となりました。同銘柄は23日にS&P500株価指数に新規採用され、市場の一部で注目する向きがあります。一方、ジャン=ポール・ゴルチエやドリス・ヴァン・ノッテンといったブランドを展開するプーチ(ティッカー:PUIG)と合併協議が報じられたエスティローダー[EL]は大幅続落で、9.8%安となりました。
5.為替・金利等
長期金利は、前日比0.02%高い4.36%となりました。25日朝のドル円は158円台後半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
足元、米国がイランに追加で部隊を派遣する計画と報じられている一方、米国がイランとの1ヶ月の停戦を模索しているとも伝わるなど情報が錯そうしています。目先は中東情勢に関連する新たな情報に一喜一憂する展開が見込まれ、株式相場は上下に振れやすいものと想定されます。
(マネックス証券 シニアアナリスト 齊藤 聡)
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