東京市場まとめ
1.概況
日経平均は576円高の53,039円で反発して取引を開始しました。前日の米国市場ではハイテク株を中心に買われたことで、日本市場でも買いが優勢でのスタートとなりました。9時27分には963円高の53,426円で、この日の高値をつけました。もっとも、イラン情勢の不透明感は変わっておらず、高値をつけてからは伸び悩み、前引けは475円高の52,938円となりました。
後場は一進一退での推移となりました。週末であることに加え、今晩には3月の米雇用統計の発表が控えていることもあり、上値の重い展開となった日経平均は最終的に660円高の53,123円で反発しました。
TOPIXは33ポイント高の3,645ポイント、新興市場では東証グロース250指数が9ポイント高の733ポイントでそれぞれ反発しました。
2.個別銘柄等
シャープ(6753)は6.6%高の637.4円をつけ、大幅反発となりました。2日、格付け会社の格付投資情報センター(R&I)とS&Pグローバル・レーティングの2社が、それぞれ同社の発行体格付けを引き上げました。同社の信用力向上により資金調達がしやすくなるといったメリットを好感した買いが入りました。
ニトリホールディングス(9843)は一時5.1%安の2,379.0円をつけ、昨年来安値を更新しました。2日、外資系証券が同社の目標株価を従来の3,080円から2,680円に引き下げ、これを材料視した売りが出ました。アナリストは「販売回復に向けた取り組みの成果発揮が遅れている」と指摘しています。
日本製鋼所(5631)は4.6%高の9,513円をつけ、反発しました。2日、日本経済新聞は「日製鋼は2029年3月期の防衛関連機器事業の売上高が900億円程度になりそうだ。従来予想より100億円程度増える」と報じ、防衛関連事業の業績貢献度合いが高まることを期待した買いが入りました。
さくらインターネット(3778)は一時ストップ高水準となる20.3%高の2,967円をつけ大幅反発しました。3日、米マイクロソフト[MSFT]は日本でデータセンターなどに100億ドル(約1兆6000億円)を投資すると発表しました。さくらインターネットとの協業も盛り込まれていることから、今後の業績影響などへの思惑が買いを呼びました。
高機能計算ソリューションを提供するHPCシステムズ(6597)は、連日でストップ高水準の上昇となり、3日は23.8%高の2,598円で取引を終えました。1日、高性能コンピューティング(HPC)用サーバーの一式を138億円受注したと明らかにし、大口受注を好感した買いが殺到しています。
VIEW POINT: 明日への視点
日経平均は1.3%高で取引を終えました。依然として、中東情勢の不透明感は重荷になりながらも、底堅い値動きとなりました。
来週に向けて、今晩の米雇用統計が注目材料となります。非農業部門雇用者数は前月比60千人増が見込まれており、2月の92千人減から持ち直すとされています。足元では利下げ期待がはく落する中で、雇用の安定が示せるかがポイントとなります。また、本日の米国市場はグッドフライデーの祝日で休場です。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
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