【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 48,861.81 ▼280.12 (4/29)
NASDAQ: 24,673.24 △9.44 (4/29)
1.概況
28日の米国市場は主要3指数揃って下落しました。原油価格の上昇やFOMC(米連邦公開市場委員会)を控えて軟調な展開となりました。
29日の米国市場は高安まちまちとなりました。FOMC会合を終え、FF金利の誘導目標は据え置かれました。一方で、今後の金利見通しについては理事間の意見の相違が明らかとなり、先行きの不透明感を意識させる内容となりました。
ダウ平均は21ドル高の49,163ドルで取引を開始しました。寄付きでこの日の高値をつけた後に下落を続け、日本時間3時10分に433ドル安の48,708ドルでこの日の安値をつけました。その後は若干持ち直したものの、280ドル安の48,861ドルで取引を終えました。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は9ポイント高の24,673ポイントで反発、S&P500株価指数は2ポイント安の7,135ポイントで続落となりました。小型株で構成されるラッセル2000は16ポイント安の2,739ポイントで続落となりました。
2.経済指標等
FRB(米連邦準備制度理事会は)FOMC会合で、政策金利の指標であるFF金利の誘導目標を3.50%-3.75%で据え置きしました。
3.業種別動向
S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち4業種が上昇しました。原油価格高騰の恩恵を受けたエネルギーが2.4%高となりました。情報技術が0.2%高で続き、一般消費財・サービス、金融が0.1%高となりました。一方で、公益事業が1.2%安、素材が1.1%安となりました。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄は30銘柄中8銘柄が上昇しました。ビザ[V]が8.3%高で構成銘柄中の上昇率トップとなりました。シスコシステムズ[CSCO]が3.1%高で続き、シェブロン[CVX]が2.1%高となりました。一方で、22銘柄が下落し、ボーイング[BA]が2.9%安、アイビーエム[IBM]が2.6%安となりました。
ダウ平均構成銘柄以外では、第一四半期決算を発表し業績見通しを引き上げたTモバイル[TMUS]は6.1%高となりました。また、スターバックス[SBUX]も第二四半期決算を発表し、売上高が市場予想を上回った他、業績見通しを引き上げたことで8.4%高となりました。
5.為替・金利等
長期金利は前日比0.09%高い4.43%となりました。30日朝のドル円は160円台前半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
米国市場は高安まちまちの展開となりました。FOMC会合が終了し予想通りの金利据え置きの結果となりました。しかし、4人の反対があり、うち3人は今回の据え置きは支持したものの、声明文に今後の利下げ再開を示唆することに異議を唱える結果となりました。4人の反対というのは30年以上ぶりであり、中東情勢の先行きの不透明性から意見の相違が深まっていることが浮き彫りとなりました。夜間の日経平均先物は1,350円安の58,670円で取引を終えており、本日の日本市場は売り優勢のスタートが見込まれます。
個別株では、信越化学工業(4063)が28日引け後に2026年3月期決算を発表し、売上高が前期比微増の2兆5739億円、純利益が11%減の4744億円となりました。2027年3月期の業績見通しは予想の難しさを理由に開示見送りとしており、注目されます。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 荒谷 義孝)
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