株式投資で儲ける方法&注目銘柄を大公開!

トランプ大統領就任後の「円安局面」で上がる株は?プロ考案の「5つのスクリーニング条件」で抽出した就任直後の押し目買いチャンスで狙う3銘柄を紹介!

2017年1月19日公開(2022年3月29日更新)
ザイ編集部
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トランプ大統領誕生後、日本株ではどのような銘柄が「買い」になるのだろうか?

ダイヤモンド・ザイでは、「今月の株スクリーニング5」と題し、フィスコの佐藤勝己さんにこれから上昇する株の「5つのスクリーニング条件」を挙げてもらい、実際にそのスクリーニング条件で抽出された注目銘柄をランキングで紹介している。本誌では5銘柄挙げているが、ここではその中から3銘柄をピックアップ!

1月20日のトランプ大統領の就任式直後は、
押し目買いのチャンス!

 アメリカのトランプ大統領の就任式直後は、政策に対する過度な期待感の反動も想定しておく必要性がある。米国株だけでなく、もちろん日本株にとっても、調整局面が到来する可能性はある。ただ、トランプ大統領が掲げる大規模なインフラ投資や減税策、企業の海外滞留資金の国内還流政策などが実現すれば、第2ステージとして一段の円安が進む可能性は高く、調整は短期間で終わり、円安が進行して日本株は再び上昇していくだろう。つまり、トランプ大統領就任式直後は、押し目買いの好機と言える。

 今回と同様の円安局面は2014年の8月から12月にかけてで、102円から一気に121円まで円安が進んだ。その後、第2ステージとして2015年1月から6月にかけてさらに円安が進み、直近での最安値(125円85銭)をつけている。

2015年前半の円安局面と同じ銘柄に注目!
円安局面で上昇する株の「5大スクリーニング条件」を公開!

 今回はその当時の円安進行第2ステージで買われた銘柄に注目! それによって導き出した、円安局面で上昇する株の「スクリーニング条件」を5つ紹介していこう。

【条件1】円安で買いが連想されること!
⇒2015年1月から6月までの株価上昇率が30%以上

 当時は直近での最円安水準をつけている。この間に買われた銘柄は、今回も円安・第2ステージでの上昇が連想される。

【条件2】足元の業績がしっかりしていること!
⇒前期実績、今期予想ともに営業増益

 決算末が接近するなかでは、業績修正リスクなども高まりやすいため、足元の業績が堅調に推移している銘柄に安心感がある。

【条件3】外国人投資家も多く保有していること!
⇒外国人持株比率が10%以上

 相場の一段の上昇が見込まれる中では、個人投資家のみが中心となる銘柄よりも、機関投資家の物色対象となる銘柄が優位に。

【条件4】配当面でもオトクであること!
⇒今期予想の配当利回りが3%以上

 1月後半は配当権利取りの動きにも関心は高まりやすい。3%以上の高配当銘柄は物色対象となり得る。

【条件5】配当や優待の権利確定が近いこと!
⇒決算期が2月または3月の銘柄

 1月後半にかけて配当権利取りの動きに注目するのであれば、2月、3月に本決算を迎える銘柄が対象となる。

5つのスクリーニング条件にあてはまる3銘柄を紹介!

ダイヤモンド・ザイでは、ここで紹介した5つのスクリーニング条件にあてはまった銘柄のなかから、【条件1】で挙げた「2015年1月から6月までの株価上昇率」が高いものから5位までを紹介しているが、ここではそのうちの上位3銘柄を抜粋しよう。興味深いのは、結果的に自動車関連メーカーなど直接的な円安メリットではない銘柄がリストアップされた点だ。

 1位は、紳士服専門店を全国展開する「青山商事(8219)」だ。2015年1月に発表した中期計画では、円安を柱とするアベノミクスによる景気拡大で女性就業者数が増加するとの見込みからレディース事業を強化しつつ、株主還元を強化したことで株価は大幅上昇した。

 2017年3月期の上期は、そのレディース事業が好調。男性スーツも新規出店とシェア拡大で堅調。苦戦するカジュアルはテコ入れを図っている。

 2位は、システムLSIなど半導体設計や組込みソフト開発、主要IT企業への受託開発・SE支援、ネットワーク構築を手掛ける「KSK(9687)」。

 携帯電話関連は需要が縮小しているが、円安を背景に半導体設計業務や組込みソフトウェア業務においては引き続き車載関連が増加。ソフトウェア開発業務は今期も受注が堅調で稼働率は高い。ネットワークサービス事業は旺盛な需要が続いている。

 3位は、米国で自動車関連の受注が底堅く推移している「山善(8051)」だ。

 工作機械などの生産財、住設建材、家庭機器の3つの事業分野をコアとする専門商社である同社。円安で自動車部品加工業界の設備需要が増大するなどで、2015年4月に通期業績を上方修正、株価は大きく上昇した。2017年3月期も、米国で自動車関連産業からの受注は底堅く推移。東南アジア市場でも設備投資が上向いている。国内事業と海外事業を一本化して効率化を図る。

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