株式会社プロトコーポレーションは、毎年3月末時点の株主優待名簿に記載された株主に対して実施していた株主優待を廃止すると、2017年7月31日に発表した。
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プロトコーポレーションが廃止する株主優待は、「100株(1単元)以上保有する株主を対象に、保有株数や継続保有期間に応じて、2000円~1万5000円相当の品が選べるカタログギフトを贈呈」というもの。
プロトコーポレーションが株主優待を廃止する理由は、「今般、株主の皆様に対する公平な利益還元という観点から慎重に株主優待制度の在り方について検討を重ねてまいりました結果、配当により利益還元を行うことが、より適切であると判断し、株主優待制度を廃止させていただくことといたしました」とのこと。
また、「今後も株主の皆様への利益還元を重要な経営課題と位置づけ、企業価値の向上に取り組んでまいります」とのことで、株主優待は廃止されるものの、今後の増配には期待が持てそうだが、同日発表された「2018年3月期第1四半期決算短信」では、配当は前期と同じ1株あたり年50円で、直近の予想から修正もされていない。
プロトコーポレーションの株主優待は、2017年3月末の株主を対象として実施された分を最後に、廃止される。
プロトコーポレーションが廃止する株主優待の詳細と利回りは?
■プロトコーポレーションが廃止する株主優待の詳細 | |||
基準日 | 保有株式数 | 継続保有期間 | 株主優待内容 |
3月末 | 100株以上 | 3年未満 | カタログギフト(2000円相当) |
3年以上 | カタログギフト(3000円相当) | ||
1000株以上 | 3年未満 | カタログギフト(3000円相当) | |
3年以上 | カタログギフト(5000円相当) | ||
6000株以上 | 3年未満 | カタログギフト(5000円相当) | |
3年以上 | カタログギフト(1万円相当) | ||
2万株以上 | 3年未満 | カタログギフト(1万円相当) | |
3年以上 | カタログギフト(1万5000円相当) |
プロトコーポレーションの2017年7月31日時点の終値は1724円なので、もし、株主優待が実施されていれば、株主優待利回りは以下のようになっていた(※すべて継続保有期間3年未満として試算)。
(100株保有の場合)
投資金額:100株×1724円=17万2400円
優待商品:2000円相当
株主優待利回り=2000円÷17万2400円×100=1.16%
(1000株保有の場合)
投資金額:1000株×1724円=172万4000円
優待商品:3000円相当
株主優待利回り=3000円÷172万4000円×100=0.17%
(6000株保有の場合)
投資金額:6000株×1724円=1034万4000円
優待商品:5000円相当
株主優待利回り=5000円÷1034万4000円×100=0.04%
プロトコーポレーションの株主優待は、人気のカタログギフト。100株保有時は株主優待利回りが1.16%と高く、継続保有での優遇もあったため、長期的に保有していた個人投資家も少なくなかっただろう。今回の株主優待廃止は明日以降の値動きにインパクトを与える可能性もあるが、今後配当を重視することを発表済みで、現時点で配当利回りは2.90%と比較的高い。今期は増収増益予想なので、もし本当に増配が実施されるようなことがあれば注目度は高くなりそうだ。
なお、プロトコーポレーションは「カーと言えばグー!」のキャッチフレーズでおなじみの中古車情報誌「Goo」の発行や、中古車情報サイトの運営などを手掛ける企業。株主優待廃止と同時に発表された2018年3月期の第一四半期の連結業績は、すべて前年同期比で売上高13.2%増、営業利益25.3%増、経常利益38.3%増、四半期純利益34.1%増。2018年3月期の通期の連結業績も増収増益を予想している。
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■プロトコーポレーション | |||
業種 | コード | 市場 | 権利確定月 |
情報・通信業 | 4298 | JASDAQスタンダード | 毎年3月 |
株価(終値) | 単元株数 | 最低投資金額 | 配当利回り |
1724円 | 100株 | 17万2400円 | 2.90% |
※株価などのデータは2017年7月31日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。 |
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