「老後貧乏」に陥る危険性が高い人の「5つの特徴」を紹介!
発売中のダイヤモンド・ザイ10月号では「老後のお金 作り方&崩し方」特集を掲載! 退職後、100歳まで生きるとしたら、老後資金としていくら準備すればいいのか、最新の考え方と対策術を提案している。
今回はその中から、「老後貧乏に一直線の5つの危険サイン」を抜粋。住宅ローンの支払いが定年後も続く人、退職金が思ったほど出なかった人などが、老後貧乏に陥りやすいのはよくわかる。しかし、「住宅ローンを定年前に返済し、退職金も想定通り……」といった、一見すると順風満帆に見える人でも、実は老後貧乏に転落するケースが多いそう。ここでは、危険サインを5つ紹介するので参考に!
【老後貧乏になる危険サイン1】
60歳で「早すぎるリタイヤ」をした人(する予定の人)
「危険サイン1」は、60歳での定年退職。今や60歳以降も働くのは普通だが、さまざまな理由で60歳での定年退職を選ぶ人も多いだろう。
とはいえ、老後貧乏を防ぐコツは、資産を取り崩す期間の短縮である。いくら「年収が半分以下になる再雇用で、かつての部下の下で働くのはイヤ」だとしても、人生100年時代では、それは通用しない。仮に再雇用の年収が200万円でも、5年間働けば、老後資金に1000万円も差がつくのだ。
【老後貧乏になる危険サイン2】
退職金を使って、パーッと豪遊&投資デビュー!
退職金の使い方も老後の明暗を分ける要素。「退職金は大事な老後の資金です」(オフィス・リベルタス・大江英樹さん)。多少の贅沢を楽しむくらいならいいが、「豪華客船での世界一周」「高級外車の購入」など、身の丈以上の豪遊は厳禁。そんなことをすれば、老後の資金が一気に目減りしてしまう。
また、退職金での投資デビューもリスクが高すぎる。投資経験の浅い人が、退職金で一気に投資をするのは自殺行為と言っても過言ではない。対面式の証券や銀行に相談するのも、鴨が葱を背負って行くようなもの。退職金を運用したいなら、一度に投資せずに、投資信託を何回かに分けて購入するようなスタイルを選ぶべきだ。
【老後貧乏になる危険サイン3】
資金の準備もなく、子どもに教育費をかけ過ぎている
老後はまだ先、現時点では子どもの教育費の出費がかさみ、老後資金どころではない人も多いかもしれない。しかし、教育費のかけ過ぎは、将来自分の首を絞めることになる。
「教育費は聖域……」という気持ちは分かるが、幼稚園から大学まで公立の場合と、すべて私立の場合では、学費だけで1500万円程度の差が。習い事も含め、老後資金のことを念頭に置きつつ、事前に資金計画を立てよう。
【老後貧乏になる危険サイン4】
生活スタイルをなかなか「スリム化」できない
現役時代に高収入だった人は、自然に生活水準が高くなっており、贅沢が習慣化していることが多い。その場合、年金収入とのギャップが大きいため、生活スタイルを変えないと、早めに老後資金が枯渇する恐れがある。
また、現在の50代は傾向的に消費好きの人が多い。いきなり生活スタイルをスリム化するのは難しいので、贅沢好きの自覚がある人は、徐々にでも定年前から生活スタイルのスリム化を準備していくことが大事だ。
【老後貧乏になる危険サイン5】
孫や子どもに対し、過度な金銭的援助をしている
孫や子どもに援助をしている人もいるだろう。特に、結婚資金や住宅資金の援助をする人が多いが、気前よく援助しすぎると、自分の老後資金が不足してしまう。子どもが複数いる場合は、「子ども全員に援助でき、自分たちの老後資金が確保できるかを考えて」(ファイナンシャルプランナー・深田晶恵さん)。
まとまった金額の援助だけでなく、「子ども家族との外食で全額支払うといった支出も、10年単位では大きな金額になります」(深田さん)。
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今回は、当てはまると「老後貧乏」になり得る「5つの危険サイン」を紹介した。特集「老後のお金 作り方&崩し方」では、そのほかに年金の受取額を増やす方法や、介護破綻を避ける方法、老後資金を作るための家計の見直し方、運用の考え方などを紹介。老後資金に少しでも不安を持つ人は、本誌も併せてチェックしてみてほしい。
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