IPO株の銘柄分析&予想

「CRGホールディングス」のIPO情報総まとめ!スケジュールから幹事証券、注目度、銘柄分析、他の人材派遣企業との比較や予想まで解説![2018年10月17日 情報更新]

2018年9月4日公開(2022年3月29日更新)
ザイ・オンライン編集部
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会社名 CRGホールディングス
市場・コード/業種 東証マザーズ・7041/サービス業
上場日 10月10日
申込期間(BB期間) 9月21日~9月28日
おすすめ証券会社 大和証券SBI証券東海東京証券マネックス証券カブドットコム証券
フィスコ分析による
市場の注目度
★★★最高★5つ
初値(初値騰落率) 1832円(63.57%)
最新チャート 【クリックで最新チャートへ】

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【目次】(クリックで該当する情報へ移動します)
▼いつ申し込んで、いつ購入する?(ブックビルディング期間、上場日など)
▼どこの証券会社で申し込める?(幹事証券会社)
▼いくらで買える?(仮条件・公募価格・予想PER・初値・初値騰落率など)
▼発行株数・単元数・公開規模は?

▼どんな会社?
▼業績データ/業績コメント
▼企業の詳細情報/銘柄紹介
▼投資のポイント

 

CRGホールディングスのIPOは、いつ申し込んで、いつ購入する?
(ブックビルディング期間、上場日など)

■スケジュール
仮条件提示 9月19日
ブックビルディング(抽選申込)期間 9月21日~9月28日
公開価格決定 10月1日
購入申込期間 10月2日~10月5日
払込日 10月9日
上場日 10月10日

CRGホールディングスのIPOは、どこの証券会社で申し込める?(主幹事証券会社・幹事証券会社・委託販売証券会社など)

■取り扱い証券会社(2018年10月2日時点。割当は変更になる場合があります)
証券会社名
(※青文字はクリックで詳細ページへ)
引受シェア 口座開設
大和証券(主幹事証券)
[最短翌日に取引可能]
87.0
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SBI証券
[最短翌日に取引可能]
3.0
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東海東京証券 2.6
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マネックス証券
[最短2日後に取引可能]
0.4
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カブドットコム証券
[最短4日後に
取引可能]
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三菱UFJモルガン・スタンレー証券 3.9  
エース証券 2.2  
水戸証券 0.4%  
みずほ証券 0.4%  

CRGホールディングスのIPOは、いくらで買える? 割安/割高?(仮条件・公募価格・予想PER・初値・初値騰落率など)

■価格情報
想定発行価格(※1) 1020
仮条件
[予想PER(※2)
1020~1120円
16.3倍~17.9倍]
公募価格 1120円
初値 1832円
初値騰落率 63.57%
予想トレーディングレンジ(※3) 1100円~3000円
最新チャート 【クリックで最新チャートへ】
※1 有価証券届出書提出時。※2 予想EPS=今期(IPO時)予想純利益÷上場時発行済株式数、から計算したもの。※3 期間は上場後1年を想定。
■類似会社3社の予想PER(2018年9月18日ザラバの株価と会社側予想から計算)
会社名 ※クリックで最新チャートへ 予想PER
【3社平均】 19.8倍
ヒューマンHD<2415> 17.7倍(連)
フルキャストHD<4848> 24.6倍(連)
キャリアリンク<6070> 17.2倍(連)

 予想EPSから割り出した仮条件の予想PERと、類似会社3社の平均PERと比較すると、本銘柄の公開価格は類似会社より若干割安と判断できる。

CRGホールディングスの発行株数・単元数・公開規模は?

■株数などに関する情報
発行済株式数(上場時) 525万株(予定)
公開株式数 公募55万株  売出80万株
(オーバーアロットメントによる売出20万2500株)
想定公開規模(※1) 15.8億円(OA含む)
※1 有価証券届出書提出時における想定発行価格で計算。

CRGホールディングスは人材派遣会社のマザーズIPO

「CRGホールディングス」の公式サイトより

 人材派遣紹介関連事業を展開する。中核を担う事業会社であるキャスティングロードは、主にホワイトカラー及び看護・介護人材を登録型派遣として各クライアントに提供しており、売上の約9割をコールセンター派遣が占める。テレマーケティング等のコールセンター経験者を多数派遣することが可能であり、専門知識が必要となる業種に対しても派遣を行っている。

 人材派遣会社のIPOは目新しさに欠けるものの、企業における人手不足を背景に事業環境は良好とみられている。今年3月に上場した日総工産<6569>もしっかりした初値形成だった。ただ、IPO銘柄の初値買い人気は一時の勢いを失っており、7~9月IPOの初値上昇率は従前より落ち込んでいる。

 公開規模については16億円前後となる見込み。荷もたれ感こそないものの軽量感に乏しく、需給主導で初値を飛ばす展開は期待しづらい。

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CRGホールディングスの業績データ

■業績推移(単位:百万円・% )
決算期 売上高
(伸び率)
経常利益
(伸び率)
純利益
(伸び率)
2014/9 112
(―)
42
(―)
26
(―)
2015/9 165
(47.9%)
91
(118.8%)
57
(120.1%)
2016/9 495
(198.8%)
▲ 117
(―)
▲ 75
(―)
2017/9 574
(15.8%)
41
(―)
25
(―)
2018/9予
(―)

(―)

(―)
■連結業績推移(単位:百万円・% )
決算期 売上高
(伸び率)
経常利益
(伸び率)
純利益
(伸び率)
2016/9 16,600
(―)
151
(―)
87
(―)
2017/9 18,856
(13.6%)
290
(92.2%)
200
(128.0%)
2018/9予 20,507
(8.8%)
561
(93.1%)
329
(64.3%)
2018/6 3Q 15,514
(―)
513
(―)
320
(―)
予想EPS(※)
/配当
単独:-円 連結:62.67円/0.00円
予想EPSは「今期(IPO時)予想純利益÷上場時発行済株式数」で計算したもの

CRGホールディングスの業績コメント

 2018年9月期の業績は、売上高が前期比8.8%増の205.0億円、経常利益が同93.1%増の5.6億円と増収増益の見通しとなっている。

 同社グループが属する人材サービス業界においては、厚生労働省発表の2018年5月の有効求人倍率が1.60倍と44年4カ月ぶりの高水準、総務省発表の完全失業率が2.2%と25年7カ月ぶりの低水準と、好調な景況に少子高齢化を起因とする労働人口減少が重なり、人手不足の状況はますます深刻化してきている。クライアントの需要に見合う人員をいかに提供できるかが重要な課題となっている。

 こうした環境のなか、同社グループは主力サービスである人材派遣紹介事業において、既存クライアントの取引規模拡大に加え、新規クライアントの獲得に注力してきた。また、個別交渉の成果として、派遣キャストの人件費高騰を請求単価に転嫁、売上高及び売上総利益率の上昇へつなげることができた。

 なお、通期計画に対する第3四半期末時点における進捗率は、売上高155.1億円で75.6%、経常利益5.1億円で91.4%となっている。

CRGホールディングスの詳細情報

■基本情報
所在地 東京都新宿区西新宿二丁目1番1号
代表者名(生年月日) 代表取締役社長 古澤 孝(昭和48年1月13日生)
設立 平成25年10月1日
資本金 5000万円(平成30年9月4日現在)
従業員数 新規上場会社28人 連結会社413人(平成30年7月31日現在)
事業内容 人材派遣紹介関連事業
■売上高構成比率(2017/9期 実績)
品目 金額 比率
人材派遣紹介事業 17,288 百万円 91.7%
製造請負事業 1,534 百万円 8.1%
その他事業 33 百万円 0.2%
合計 18,856 百万円 100.0%
■大株主上位10位
順位 株主名 保有株数 保有シェア
1 井上 弘 228万9300株 48.71%
2 レッドロック株式会社 150万株 31.91%
3 古澤 孝 65万株 13.83%
4 株式会社TRM 20万株 4.26%
5 小田 康浩 1万5000株 0.32
6 岡野 務 1万株 0.21%
7 三並 史典 5000株 0.11%
7 小林 啓志 5000株 0.11%
7 大久保 裕次 5000株 0.11%
7 中原 宏朗 5000株 0.11%
合計   468万4300株 99.67%
■その他情報
手取金の使途 (1)業務効率向上のためのシステム開発
(2)事業拡大を目的とした新規出店に係る内装、造作等及び保証金
(3)財務体質の改善及び経営基盤安定化を目的とした金融機関からの短期借入金返済
(4)人員の拡大に伴う本社オフィス増床に伴う追加敷金
(5)優秀な人員の確保を目的とした正社員の中途採用手数料
として充当する予定
関係会社 株式会社キャスティングロード (連結子会社) 人材派遣紹介関連事業
株式会社ジョブス (連結子会社) 人材派遣紹介関連事業
株式会社プロテクス (連結子会社) 人材派遣紹介関連事業
他、連結子会社3社
VC売却可能分(推定) 株(売出し・保有期間などの制限があるもの以外)
直近有償第三者割当 年月日 -年-月-日
割当先
発行価格
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東海東京証券
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CRGホールディングスの銘柄紹介

 同社グループは、「必要なとき」に「必要な時間」、「必要な人数」と「必要なスキル」をクライアントに提供する総合人材サービスを行っている。創業以来、『「人」を大切にする』という考えを全ての意思決定の根底に置いている。社会は「人」の集合体であり、「人」が生き生きと暮らせる社会こそが、真に豊かな社会であると考えているからである。ここでの「人」とは、同社グループに関わるクライアント、派遣スタッフ、従業員等全ての人を指している。

 これらの人々に、最大限誠意を持った対応を行うということを念頭に、社会情勢のめまぐるしい変化や人々の価値観の多様化等により発生する人材に関するあらゆるニーズに積極的に応え、満足してもらえるサービスを提供している。

 同社グループ(同社及び同社の関係会社)は、同社及び子会社6社で構成されており、各社それぞれが特定の業界に特化する形式で事業運営を行うことでサービス品質の向上及び迅速で的確なサービスの提供に取り組んでいる。グループ各社が相互に連携することによって、人材サービスのトータルサポートを行っている。

(1)人材派遣紹介事業

 人材派遣紹介事業では、「労働者派遣事業」と「有料職業紹介事業」を行っている。

 労働者派遣事業は、「労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣スタッフの保護等に関する法律」(労働者派遣法)に基づき、厚生労働大臣の許可を受けて行う事業で、顧客からの幅広い人材ニーズに対応すべく、派遣スタッフを募集・登録し、教育研修したうえで各企業へ派遣している。それぞれのグループ会社が個々の強みを活かし、様々な業種に対応したサービスを提供している。

 また、少子高齢化による若年層の労働力不足への対応として、シニア層人材の提供を積極的に行っている。一方、有料職業紹介事業は、「職業安定法」に基づき厚生労働大臣の許可を受けて行う事業で、求人企業と求職者との間での雇用関係の成立を斡旋している。

(2)製造請負事業

 製造請負事業では、株式会社プロテクスにおいて、主に取引先メーカーからのペットフード、ペット衛生用品等ペット関連製品の製造請負及びその附随業務を行っている。取引先メーカーの工場及び取引先のOEM先である国内5拠点(兵庫県、埼玉県、静岡県、香川県、宮崎県)において、工場内製造請負(製造ラインオペレーター等)、工場内物流業務(フォークリフト業務等)、自社でSP倉庫運営業務(保管貨物の入出庫管理等)、輸送業務を行っている。

 基本的に、取引先メーカーの生産計画に基づいた業務となるが、外部業者の位置付けでありながら、現場の改善活動等に係る提案も行っている。取引先のニーズに幅広く対応することで、取引先との強固なリレーションを構築している。

(3)その他事業

 その他事業においては、クライアントの事業活動における生産性向上のためのサービスを展開している。

 1.BPOサービス事業、給与計算代行事業、採用代行受託事業
 2.RPA事業、システムソリューション事業、IT関連事業

CRGホールディングスの投資のポイント

 人材派遣会社のIPOとしては、今年3月に日総工産<6569>が東証1部に直接上場し、公開規模102億円という大型案件ながら公開価格比+23.7%というしっかりした初値を付けた。人材派遣会社のIPOは目新しさに欠けるものの、企業における人手不足を背景に事業環境は良好とみられている。

 ただ、IPO銘柄の初値買い人気は一時の勢いを失っており、7~9月に上場した16社の公開価格に対する初値上昇率は平均+75.1%と従前より落ち込んでいる。同社の公開規模は荷もたれ感こそないものの軽量感に乏しく、需給主導で初値を飛ばす展開も期待しづらい。

 同社グループは同社及び子会社6社で構成され、総合人材サービスを展開している。前期実績で売上高の91.7%を占める人材派遣紹介事業では、「労働者派遣事業」と「有料職業紹介事業」を行っている。労働者派遣事業は、顧客からの幅広い人材ニーズに対応すべく、派遣スタッフを募集・登録し、教育研修したうえで各企業に派遣している。一方、有料職業紹介事業は、求人企業と求職者との間での雇用関係の成立を斡旋している。

 同社グループの中核を担う事業会社であるキャスティングロードは、主にホワイトカラー及び看護・介護人材を登録型派遣として各クライアントに提供しており、売上の約9割をコールセンター派遣が占めている。テレマーケティング等のコールセンター経験者を多数派遣することが可能であり、金融、教育分野等、専門知識が必要となる業種に対しても派遣を行っている。売上高の17.0%(連結ベース)はりらいあコミュニケーションズ<4708>向け。

 業績面について、2018年9月期は売上高が前期比8.8%増の205.0億円、経常利益が同93.1%増の5.6億円と増収増益の見通しとなっている。中核の人材派遣紹介事業では、事業の拡大のみならず、クライアントとの価格交渉や利益率の高い新規案件の獲得活動を強化する一方、販管費の抑制及びITを活用した業務効率改善による生産性の向上を図っているという。好調な企業収益や慢性的な人手不足が追い風とみられる。

 想定仮条件水準の今期予想PERは16~17倍程度となる。類似の人材サービス会社と比べ割高な印象はない。なお、一部の人材サービス会社は好業績を背景にPER30~40倍の高評価を受けている。

 公開規模については16億円前後となる見込み。井上会長と古澤社長、井上会長が代表を務めるレッドロックが発行済株式の9割超を保有しており、ベンチャーキャピタル株主は見当たらない。ストック・オプション(新株予約権)の一部が権利行使可能とみられるが、既存株主の売り圧力は小さいだろう。また、10/10に同時上場する企業もない。しかし、前述のとおり公開規模は軽量感に乏しく、IPO人気に陰りが見られる現在の環境では初値の重しとなる可能性がある。

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[データ提供・銘柄分析]フィスコ 

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主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) ネット配分・抽選方法 口座数
2023 2022 2021
19社
52社
24社
47社
26社
80社
10%:1人1票の平等抽選
最大5%:「ステージ別抽選」
※1
345万
【ポイント】
大手証券の中でもIPOに力を入れており、例年、主幹事数・取り扱い銘柄数ともに全証券会社中でトップクラス! また、国内五大証券会社のひとつだけあり「日本郵政グループ3社」や「JR九州」「ソフトバンク」などの超大型IPOでは、主幹事証券の1社として名を連ねることも多い。10%分の同率抽選では、1人1単元しか申し込めないので資金量に関係なく誰でも同じ当選確率となっているのがメリット。さらに、2019年2月からは、預かり資産などによって当選確率が変わる「ステージ別抽選」がスタート。平等抽選に外れた人を対象にした追加抽選で、最高ランクの「プラチナ」だと1人25票が割り当てられて当選確率が大幅にアップする。
※1 預かり資産残高などによって決まる「ステージ」ごとに、別途抽選票数が割り当てられる。
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◆SBI証券
主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) ネット配分・抽選方法 口座数
2023 2022 2021
21社
91社
13社
89社
21社
122社
60%:1単元1票の平等抽選
30%:「IPOチャレンジポイント」順に配分
10%:知識・経験・資力と取引状況を踏まえて配分
1245万
【ポイント】
ネット証券にもかかわらず、主幹事数、取扱銘柄数ともに大手証券会社に引けをとらない実績を誇る。特に取扱銘柄数がダントツで、2023年は全96社中91社と約95%のIPO銘柄を取り扱った。つまり、SBI証券の口座さえ持っていれば、ほとんどのIPO銘柄に申し込めると考えていいだろう。個人投資家への配分の100%がネット投資家へ配分されるのも魅力。1単元1票の抽選なので、多くの単元を申し込むほど当選確率は高くなる当選確率がアップする「IPOチャレンジポイント」が、資金量・取引量と関係なく、IPOに申し込み続ければ誰にでも貯められるのもメリットだ。また、スマートフォン専用サイトでIPOの申し込みや情報確認ができるのも便利。
※SBIネオトレード証券、FOLIOの口座数を含んだSBIグループ全体の口座数。
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