「10倍株」に投資する際に注意すべき“3つの心得”をアナリストが解説!「10倍株」の発掘方法、売買タイミングの見極め方を投資のプロが伝授!
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⇒過去5年で「株価10倍」になった約170銘柄の上昇率ランキングベスト15を公開!“じっくり型”と“急騰型”の2種類の「10倍株」のうち、狙うべきは“じっくり型”
今回は、この特集の中から「”10倍株発掘”に必要な3つの心得」を公開する! 今国内は景気の「過熱期」もしくは「後退期」に入り始めており、必ずしも「10倍株」が発掘しやすい時期ではないが、この”3つの心得”に注意すれば「10倍株」を探し出せるとのこと。ぜひ、銘柄選びの参考にしてほしい!
【心得1】
「景気後退期」は力強く成長する株かどうかを
しっかり吟味して、最小単元ずつ買おう!
株価は、短期的にはさまざまな要因で動くが、中長期的には業績の成長に伴って動くものだ。好調な業績が続けば株価は評価されて上昇するし、業績が悪化すれば下落する。そのため、「10倍株」を狙うなら、長期の成長ストーリーが描ける株を探すのが王道だ。
ただし、今回、10倍株を紹介してくれたアナリストたちが口を揃えて言ったのが、「今は10倍株を見つけにくい環境だ」ということ。
どんな好景気も不景気も、永遠には続かない。景気は、「底期から回復への転換期」→「回復期」→「拡大期」→「過熱期」→「後退への転換期」→「後退期」→「景気の底期」を経て再び「回復期」へ、というサイクルを繰り返してきた。
そして、今は、「過熱期」か、あるいは「後退期」に入り始めた局面だ。
「リーマンショック後の2009年に代表されるように、景気の底期のほうが10倍株は見つけやすい。業績の成長期待は大きいのに、株価が割安に放置されている銘柄が多いからです」(成長企業アナリスト・朝香友博さん)
景気回復局面では、多くの人がリスクを取って買う「リスクオン」状態になるため、株価が上がりやすい状況になる。 「米国FRB(連邦準備制度理事会)が今年の秋口に予防的に利下げに踏み切れば好景気が続く可能性もありますが、景気後退期が視野に入れば、株価が上がりやすい環境ではなくなるため慎重になる必要があります」(朝香さん)。
しかし、景気後退期にも業績が力強く成長して10倍になる株は必ず出現する。その特徴は「参入障壁が高く高成長が維持できる株」や「まだ評価される前で成長性と比べると株価が割安な株」などだ。これらの点をじっくりと吟味し、まずは最小単元ずつ投資するなど慎重なスタンスも必要だ。
【心得2】
買いタイミングは底値圏から
「株価の上昇の兆し」が見えてきたとき!
どんな銘柄でも上がる環境ではないからこそ、「買いのタイミング」にも慎重になってほしい。
「多くの銘柄が低迷している中で、短期、中期、長期すべての移動平均線よりも株価が上にあるなど、力強い動きをしている銘柄は注目です」(朝香さん)
「過去につけた高値を突破した」「出来高が過去の平均より増えている」なども上昇の兆しだ。 株価は業績を反映するもので、下落が続いている銘柄は問題がある可能性もある。「上昇の兆しが見え、勢いが出てきたら買う」スタンスで臨もう。
【心得3】
株価が2~3倍になったら一度利益確定を!
成長シナリオの継続や出来高なども確認する!
これから景気後退期に入る可能性が高く、相場環境自体がよくないことを考えると、場合によっては買った株をいったん売ることも考えてほしい。 株価10倍を狙いつつも、株価が2~3倍になったときに一部を利益確定するのもありだ。
こころトレード研究所代表の坂本慎太郎さんは 「株価が2~3倍になったときに、業績の勢いなどから、そのまま10倍まで行けそうかが見えてくるはず」と言う。
また、グローバルリンクアドバイザーズ代表の戸松信博さんも、「10倍株」の具体的な特徴について、次のように分析してくれた。
「直近5年の10倍株の動きをみると、途中の段階で大きく出来高が増えている銘柄が多いという特徴が見られました。株価の動きや業績動向、出来高での注目度を見つつ、途中途中で長期で持ち続けるか判断していくのがいいでしょう」
株価が10倍になるには、多くの投資家の注目が集まるかどうかも重要な要素だ。買ったまま放置ではなく、注目度や業績の成長シナリオが崩れていないかなどもチェックしつつ、株価10倍を狙おう。
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