【今回のまとめ】
1.このところの米国市場は小動き
2.相場が静かなので投資家は慢心している
3.欧州危機は一見すると鎮静化したように見える
4.市場は既にECBによるスペイン国債買い支えを織り込んでしまっている
5.予定表には難関がずらりと並んでいる
小動きのマーケットに潜む罠
先週(8月27日~8月31日)のニューヨーク市場はダウ工業株価平均指数が-0.5%、S&P500指数が-0.3%、ナスダック総合指数が-0.1%でした。
このところのニューヨーク市場は、市場参加者がバケーションを取るシーズンだったということもあり、動きに乏しかったです。

このため市場参加者の心の中には慢心が忍び込んでいます。下は「ブルベア指数」と呼ばれる、投資家のセンチメント(市場心理)を示す指標です。このところ急速に「強気観(青)」が台頭している点が注目です。

このブルベア指数の使い方ですが、同指数は典型的な「逆指標」であることに注意してください。つまり強気が増えれば増えるほど、マーケットが下がる危険が高まると解釈すべきなのです。
これはどうしてでしょうか?
投資家の慢心
なぜなら、「そもそも強気の投資家なら、すでに株を買ってしまっている」からです。無限に投資資金を持っている人は別として、大半の投資家はひとたび株を買ってしまえば、次にできる行為はその株を処分、つまり売ることだけなのです。
つまり「自分は強気だ」という相場観とはウラハラに、次に自分が取れる行動は売りしかないのです。つまりブルベア指数は「気持ち」ではなく、「次に取れる行動の選択肢」を表した指標だと言えます。
なお、ブルベア指数はタイミング・ツールとしての価値はあまりありません。むしろ大掴みに、今、投資家全般が慢心しているか、ピリピリ緊張しているかの大局観を得るためのツールです。
現在の水準はボンヤリ者の投資家が増えていることを示唆しています。こういう時は、突発的な悪いニュースに対してマーケットがもろい局面であると言えるでしょう。
それでは今後、悪いニュースが出る余地はあるのでしょうか?
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