「サーキュレーション」のIPO情報総まとめ！
スケジュールから幹事証券、注目度、銘柄分析、
他の経営コンサルティング企業との比較や予想まで解説！［2021年8月5日 情報更新］

会社名	サーキュレーション
市場・コード／業種	東証マザーズ・7379／サービス業
上場日	7月27日
申込期間（BB期間）	7月7日～7月13日
おすすめ証券会社	大和証券、野村證券、SBI証券、岩井コスモ証券、楽天証券、auカブコム証券（旧：カブドットコム証券）、岡三オンライン証券、マネックス証券、CONNECT、DMM.com証券
フィスコ分析による 市場の注目度	★★★★（最高★5つ）

初値（初値騰落率）	3205円（+77.07%）
最新チャート	【クリックで最新チャートへ】

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サーキュレーションが7月27日にIPO（新規上場）！

　サーキュレーションは、2021年6月18日、東京証券取引所に上場承認され、2021年7月27日にIPO（新規上場）することが決定した。

　サーキュレーションは2014年1月6日に設立された。各経営テーマにおけるプロ人材(2021年4月末時点の登録者総数1万7116名)と協業し、法人企業向けに4つのサービス（「プロシェアリングコンサルティング」サービス、「FLEXY」サービス、「Open Idea」 サービス、「人が繋ぐ事業承継」サービス）を展開している。創業以来8005件（2021年4月末時点）のプロジェクトを支援してきた。

 

サーキュレーションのIPOは、いつ申し込んで、いつ購入する？
（ブックビルディング期間、上場日など）

■スケジュール
仮条件提示	7月5日
ブックビルディング（抽選申込）期間	7月7日～7月13日
公開価格決定	7月14日
購入申込期間	7月15日～7月20日
払込日	7月26日
上場日	7月27日

サーキュレーションのIPOは、どこの証券会社で申し込める？
（主幹事証券会社・幹事証券会社・委託販売証券会社など）

■取り扱い証券会社（2021年7月7日時点。割当は変更になる場合があります）
証券会社名 （※青文字はクリックで詳細ページへ）	引受シェア	口座開設
大和証券 ［最短翌日に取引可能］	2.6％
野村證券	1.7％
SBI証券 ［最短翌日に取引可能］	1.7％
岩井コスモ証券 ［最短3日後に取引可能］	0.9％
楽天証券 ［最短翌日に取引可能］	0.9％
auカブコム証券（旧：カブドットコム証券） ［最短翌日に取引可能］	―％
岡三オンライン証券 ［最短2日後に取引可能］	―％
マネックス証券 ［最短翌日に取引可能］	―％
CONNECT ［最短3日後に取引可能］	－％
DMM.com証券 ※委託販売の配分がなかったため取扱中止	―％
みずほ証券（主幹事証券）	87.8％
三菱UFJモルガン・スタンレー証券	1.7％
岡三証券	0.9％
いちよし証券	0.9％
東海東京証券	0.9％

サーキュレーションのIPOは、いくらで買える？ 割安／割高？
（仮条件・公募価格・予想PER・初値・初値騰落率など）

■価格情報
想定発行価格（※1）	1610円
仮条件 ［予想PER（※2）］	1610～1810円 ［45.3倍～50.9倍］
公募価格	1810円
初値	3205円
初値騰落率	+77.07%
予想トレーディングレンジ（※3）	1500～3000円
最新チャート	【クリックで最新チャートへ】
※1 有価証券届出書提出時。※2 予想EPS＝今期（IPO時）予想純利益÷上場時発行済株式数、から計算したもの。※3 期間は上場後1年を想定。

■類似会社3社の予想PER（2021年7月2日ザラバの株価と会社側予想から計算）
会社名 ※クリックで最新チャートへ	予想PER
【3社平均】	128.3倍
クラウドW<3900>	81.1倍
ビザスク<4490>	229.5倍(連)
みらいWK<6563>	74.2倍

 予想EPSから割り出した仮条件の予想PERと、類似会社3社の平均PERと比較すると、本銘柄の公開価格は類似会社より割安と判断できる。

サーキュレーションの発行株数・単元数・公開規模は？

■株数などに関する情報
発行済株式数（上場時）	815万3000株（予定）
公開株式数	公募102万株  売出110万4000株 （オーバーアロットメントによる売出31万8600株）
想定公開規模（※1）	39.3億円（OA含む）
※1 有価証券届出書提出時における想定発行価格で計算。

サーキュレーションはプロ人材のシェアリングサービス

　プロ人材の経験・知見を活用して経営課題の解決を支援する「プロシェアリングコンサルティング」、他を手掛ける。経営テーマにおけるプロ人材1万7116名と協業し、法人企業向けに「プロシェアリングコンサルティング」を中心とした4つのサービスを展開。創業以来8,005件のプロジェクトを支援してきた。累積取引企業数は2,870社。

　時流に乗る人材シェアリングビジネスで度々メディアに取り上げられるなど、比較的注目度の高い企業。株式市場でも類似企業が高く評価されており、同社にとって追い風となりそうだ。ただ、公開規模は荷もたれ感のある水準。「初値トレーダー」らが需給や株価バリュエーションにかなりシビアになっている点も気掛かり。

　公開規模については40億円前後となる見込みだが、公開株以外が市場流通する可能性は低そうだ。

◆「サーキュレーション」IPOに申し込めるおすすめ証券会社
大和証券［最短翌日に取引可能］
野村證券
SBI証券［最短翌日に取引可能］
岩井コスモ証券［最短3日後に取引可能］
楽天証券［最短翌日に取引可能］
auカブコム証券（旧：カブドットコム証券）［最短翌日に取引可能］
岡三オンライン証券［最短2日後に取引可能］
マネックス証券［最短翌日に取引可能］
CONNECT［最短3日後に取引可能］
DMM.com証券 ※委託販売の配分がなかったため取扱中止
⇒IPOで比較した証券会社ランキングはこちら！

サーキュレーションの業績データ

■業績推移（単位：百万円・％ ）
決算期	売上高 （伸び率）	経常損益 （伸び率）	純損益 （伸び率）
2017/7	1,355 （―）	106 （―）	69 （―）
2018/7	2,020 （49.0%）	64 （-39.5%）	42 （-37.9%）
2019/7	3,003 （48.6%）	26 （-58.7%）	17 （-59.3%）
2020/7	3,995 （33.0%）	▲ 139 （―）	▲ 109 （―）
2021/7予	5,450 （36.4%）	438 （―）	290 （―）
2021/4 3Q	3,951 （―）	366 （―）	256 （―）
予想EPS（※） ／配当	単独：35.57円／0.00円
※予想EPSは「今期（IPO時）予想純利益÷上場時発行済株式数」で計算したもの。

サーキュレーションの業績コメント

　2021年7月期の業績は、売上高が前期比36.4％増の54.5億円、経常損益が4.3億円の黒字（前期は1.3億円の赤字）転換する見通しとなっている。

　同社が展開する「プロシェアリング」事業は、順調に業績を維持している。新型コロナウイルス感染症罹患者の爆発的拡大を抑えるべく2020年4月に日本で発出された「緊急事態宣言」に伴い、全国的に外部活動の自粛が要請されるなか、同社においても稼働中プロジェクトの一次的休止が多く発生した。

　しかし、少子高齢化による働き手の不足及び働き方改革を背景に、同社のプロシェアリング事業は、様々な事業会社を中心に受注を拡大し、2020年9月に稼働プロジェクト数が800件と新型コロナウイルス感染症発症前の799件を超え、過去最高水準まで到達した。その後、2021年1月、4月と日本で再度「緊急事態宣言」が発出されたが、「緊急事態宣言」1回目を経て同社プロ人材による法人顧客へのWeb MTG等を用いたリモート遠隔支援が定着しており、「緊急事態宣言」2回目、3回目の同社事業への影響は軽微となっている。その結果、社内の生産性向上施策も奏功し、2021年4月プロジェクト件数が1,020件を超えた。また、平均顧客請求単価については大きな変動はなかった。

　なお、通期計画に対する第3四半期末時点における進捗率は、売上高39.5億円で72.4％、経常利益3.6億円で83.5％となっている。

サーキュレーションの詳細情報

■基本情報
所在地	東京都渋谷区神宮前3丁目21番5号
代表者名（生年月日）	代表取締役社長 久保田 雅俊（昭和57年9月30日生）
設立	平成26年1月6日
資本金	1200万円（令和3年6月18日現在）
従業員数	180人（令和3年5月31日現在）
事業内容	プロ人材の経験・知見を活用して経営課題の解決を支援する「プロシェアリングコンサルティング」、他

■売上高構成比率（2020/7期 実績）
品目	金額	比率
「プロシェアリングコンサルティング」サービス	2,427 百万円	60.8％
「FLEXY」サービス	1,311 百万円	32.8％
その他	256 百万円	6.4％
合計	3,995 百万円	100.0％

■大株主上位5位
順位	株主名	保有株数	保有シェア
1	久保田 雅俊	451万9200株	63.36％
2	(株)ニューアイデンティティクリエイション	245万株	34.35％
3	山口 征人	7万4900株	1.05％
4	福田 悠	7万1400株	1.00％
5	村上 亮太	1万7500株	0.25％
合計		713万3000株	100.00％

■その他情報
手取金の使途	（1）人材の採用等に係る費用及び人件費700,000千円、（2）当社の認知度向上を目的としたマーケティング費250,000千円、（3）新サービスとして開発中のソフトウエア開発投資150,000千円に充当し、（4）残額を借入金の返済に充当する予定
関係会社	－
VC売却可能分（推定）	－社 －株（売出し・保有期間などの制限があるもの以外）
直近有償第三者割当	年月日	2018年7月30日
	割当先	取締役経営管理部長山口征人、取締役プロシェアリング本部長福田悠
	発行価格	16円 ※株式分割を考慮済み

◆「サーキュレーション」IPOに申し込めるおすすめ証券会社
大和証券［最短翌日に取引可能］
野村證券
SBI証券［最短翌日に取引可能］
岩井コスモ証券［最短3日後に取引可能］
楽天証券［最短翌日に取引可能］
auカブコム証券（旧：カブドットコム証券）［最短翌日に取引可能］
岡三オンライン証券［最短2日後に取引可能］
マネックス証券［最短翌日に取引可能］
CONNECT［最短3日後に取引可能］
DMM.com証券 ※委託販売の配分がなかったため取扱中止
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サーキュレーションの銘柄紹介

 同社は「世界中の経験・知見が循環する社会の創造」をビジョンに掲げ、「知のめぐりをよくする。」をコンセプトに、プロシェアリング事業を提供している。プロシェアリングとは、企業が、雇用でも派遣でもなく、外部プロ人材の経験・知見をプロジェクト単位で活用し、自社の経営課題を解決する新しい人材活用モデルである。

　同社は、各経営テーマにおけるプロ人材1万7116名（2021年4月末時点の登録者総数、同社サービス退会済みの人を含めず）と協業し、法人企業向けに4つのサービスを展開している。創業以来8,005件（2021年4月末時点）のプロジェクトを支援してきた。

1. プロ人材の経験・知見を活用した経営課題解決支援サービス「プロシェアリングコンサルティング」

　主に、中小・ベンチャー企業の経営者、大企業の経営者・役員層向けに、プロ人材を活用した、経営課題解決支援サービスを展開している。中小・ベンチャー企業では、単に起業家がアイデアと情熱を持ち、そこに資金が投入されれば事業として成功するわけではない。大企業との競争に打ち勝つだけの競争優位となる技術やノウハウ、さらにはそのベースとなる優秀人材の確保・育成が成功の重要な鍵となっている。

　一方で、我が国の人口減少局面に当たって中小・ベンチャー企業が事業をスケールさせるための優秀人材の確保は困難を極めている。同社サービスを利用することで、企業は専門性の高いプロ人材を、雇用ではなくプロジェクト単位で必要な期間のみ活用できるため、効率的に事業を展開、成長を加速させることが可能となっている。

2. CTO経験者／エンジニア／デザイナー支援サービス「FLEXY(フレキシー)」

　時間・場所の制約に埋もれていた優秀なエンジニア／デザイナーを掘り起こし、企業の必要に応じて、フレキシブルに活用してもらう準委任契約型サービスである。多くのCTO経験者が登録しており、新規Web／ITサービスの開発・成長、エンジニア組織の目標・評価制度設計、データマイニング、IoTサービス開発案件等を得意としている。

3. 新規事業起ち上げ支援サービス「Open Idea（オープンアイデア）」

　これまで日本の企業は、自社の人材を経営資源と位置付け、その活用に注力してきた。内部資源の有効活用にこだわるあまり、新規事業の開発に長い時間を要したり、ITの発展による市場のスピードに乗り遅れ、新規サービスが陳腐化したりする危険性を常に抱えている。「Open Idea」は、同社に登録しているプロ人材1万7116名（登録者総数）からアイデアを募ることで、短期間で社内内製型新規事業開発では生まれにくい実行可能な多数の事業アイデアを募ることができる。

4. 人と組織、成長戦略に着目した事業承継支援サービス「人が繋ぐ事業承継」

　これまで「税」「M&A」の観点から語られることが多かった事業承継に対し、1万7116名（登録者総数）のプロ人材とともに、「人」「事業」の観点から事業承継支援を行っている。優秀な人材の確保が困難な地方企業に、専門性の高い人材を提供している。優秀な人材ほど都市部で活躍しており、「地方で働く」ということに対してはハードルが高いため、地方の経営者から「優秀な人が採れない」という声が増えている。同社は「雇用ではなく3～12カ月のプロジェクトベースで関わることができる」という新しい働き方の機会を提供し、通常は出会う事の難しい「地方企業」と「プロ人材」との協業体制を構築している。

サーキュレーションの投資のポイント

　時流に乗る人材シェアリング（プロ人材と企業のマッチング）ビジネスで度々メディアに取り上げられ、成長期待のベンチャーとして受賞歴もあるなど、比較的注目度の高い企業。株式市場でもビザスク<4490>などの類似企業が高く評価されており、同社にとって追い風となりそうだ。ただ、公開規模は荷もたれ感のある水準。昨年来、公開規模30億円以上50億円未満のマザーズIPOは11社あり、公開価格に対する初値騰落率は平均+56.0％とまずまず堅調で、直近では6/23のアイドマ・HD<7373>が+77.7％という初値を付けている。しかし、「初値トレーダー」らが需給や株価バリュエーションにかなりシビアになっている点は気掛かり。

⇒ビザスク<4490>のIPO情報はこちら！
⇒アイドマ・HD<7373>のIPO情報はこちら！

　同社は、各経営テーマにおけるプロ人材1万7116名（2021年4月末時点、退会済み含めず）と協業し、法人企業向けに4つのサービスを展開している。創業以来8,005件のプロジェクトを支援してきた。累積取引企業数は2,870社。

　前期実績で売上高の60.8％を占める「プロシェアリングコンサルティング」は、プロ人材の経験・知見を活用した経営課題解決支援サービス。「初期費用がかからず、雇用リスクゼロの人材活用」「6～12カ月程度で入れ替えできるミッションごとのアサイン」などが特徴。

　同32.8％を占める「FLEXY（フレキシー）」は、CTO（最高技術責任者）経験者／エンジニア／デザイナー支援サービス。その他、新規事業起ち上げ支援サービス「Open Idea（オープンアイデア）」や人と組織、成長戦略に着目した事業承継支援サービス「人が繋ぐ事業承継」がある。今第3四半期の月次平均稼働プロジェクト数は1,012件。代表取締役の久保田雅俊氏らは（株）インテリジェンス（現パーソルキャリア（株））出身。

　業績面について、2021年7月期は売上高が前期比36.4％増の54.5億円、経常損益が4.3億円の黒字（前期は1.3億円の赤字）転換する見通しとなっている。主力の「プロシェアリングコンサルティング」サービス、「FLEXY」サービスの堅調なプロジェクト件数の増加（平均月次件数949件）を見込む。前期はテレビCMやタクシーCM、支社開設の費用が出て赤字となったが、今期はコロナ禍の影響を鑑みてCMを止めており、支社開設も完了し、損益が大きく改善する。

　想定仮条件水準の今期予想PERは42～48倍程度。一見すると高水準だが、類似の人材サービスを手掛ける企業ほどではなく、穏当な価格設定という印象がある。

　公開規模については40億円前後となる見込み。久保田氏とその資産管理会社が発行済株式の97.7％を保有し、公開株以外が市場流通する可能性は低そうだ。また、7/21のランドネット<2991>からやや間を置いての上場となる。公開規模の荷もたれ感を打ち消すほどに成長期待が高まるか、今後の人気度変化を注視したい。

⇒ランドネット<2991>のIPO情報はこちら！

◆「サーキュレーション」IPOに申し込めるおすすめ証券会社
大和証券［最短翌日に取引可能］
野村證券
SBI証券［最短翌日に取引可能］
岩井コスモ証券［最短3日後に取引可能］
楽天証券［最短翌日に取引可能］
auカブコム証券（旧：カブドットコム証券）［最短翌日に取引可能］
岡三オンライン証券［最短2日後に取引可能］
マネックス証券［最短翌日に取引可能］
CONNECT［最短3日後に取引可能］
DMM.com証券 ※委託販売の配分がなかったため取扱中止
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