昨年末からのアベノミクス期待で最も得した投資先は?
さて、ここからが本題ですが、こうしたアベノミクスへの期待に対して、株やFX、あるいは指数取引、商品先物といった投資商品はどのように反応したのでしょうか? それぞれの投資に関して、数字を拾ってみましょう。2012年11月14日とおよそ3か月後の2013年2月12日の動向を比較しました。下の表をご参照ください。

まずは現物株です。この間に100%を超える上昇率を示したのはマツダ(7261)、大平洋金属(5541)、NTN(6472)、シャープ(6753)の4銘柄。
飛びぬけたのは自動車メーカーのマツダで、1株あたりの価格は107円から273円へとおよそ1.5倍になりました。ステンレス鋼の原料となるフェロニッケル(鉄とニッケルの合金)の専業メーカーで世界3位の大平洋金属は247円から514円へ、ベアリング大手のNTNは131円から266円へ、家電のシャープは163円から328円といった具合です。
では100万円を元手に、これらの銘柄を購入した場合を考えてみましょう。上昇率が最も高かったマツダは1単元が1000株ですから107円×1000株=10万7000円となり、100万円の元手なら9000株が購入できたはずです。これを1株273円で売り抜ければ、元手を差し引いて約149万円の利益を手にすることができる計算です。同様に大平洋金属、NTN、シャープはそれぞれ約100万円の利益となります(以下、取引手数料は割愛)。
FXや株価指数先物ならさらに高パフォーマンス
では、FXならどうだったでしょうか。
証拠金取引のひとつであるFXでは、価格変動の結果生じる差額のやり取りで取引を終えることを前提としているため、取引総額の一部を証拠金(担保)として預ければいいので、資金効率が優れています。
例えば、米ドルなら約4万円の証拠金で1万ドル相当の取引が一般的で、100万円あれば25万ドル相当の取引が可能になります。
少額の投資で大きな取引ができるのは、レバレッジのおかげです。
取引総額を証拠金額で割って求めるレバレッジは、FXでは最高25倍と定められています。したがって、1米ドルが80円から94円までの円安になった時に25万ドルの取引に対して1米ドルあたりの価格差14円の利益が生じるのですから、収益は(14円×25万)-元手100万円=250万円となる計算です。
実は米ドル/円の上昇率は約18%で、先のマツダなどの個別株の上昇率にくらべてかなり低いのですが、同じ100万円を投資しても得られるリターンはマツダの場合の約1.7倍にもなります。
これがFXのレバレッジ効果で、売買代金の総額がそのまま投資資金として必要な(つまりレバレッジがかかっていない)現物株取引との大きな違いなのです。
FXと同じく証拠金取引である指数先物(日経平均先物)ではどうでしょうか? ある証券会社が提示していた11月14日時点の日経平均先物1枚の証拠金は39万円でした。レバレッジはおよそ28倍です。100万円ならば2枚の取引ができます。
レバレッジは約28倍。価格差が2705円だと、100万円の元手で441万円(2705円×1万倍×2枚)あまりの利益になります。FXよりも高いですね。
商品先物取引の資金効率は指数先物やFXを凌ぐ
最後に商品先物取引、今回は金の先物取引を調べてみました。
2012年11月14日から13年2月12日の間で金価格は1グラムあたり4436円から4987円へと上昇しています。円建ての金価格が5000円に迫るのは実に30数年ぶりのことで大いに話題になりました。ただ、上昇率は12%と、マツダや大平洋金属などの株にははるかに及ばず、株価指数先物やFXよりも低い数字でした。
さて、11月14日時点で、ある商品先物会社が提示していた金先物取引の証拠金は1枚(1000グラム)あたり10万円。レバレッジは約44倍です。100万円の資金があれば10枚の取引ができます。価格差が4987円-4436円=551円なら、100万円の元手で得られる利益は451万円(551円×1000倍×10枚)になります。これは個別株やFX、株価指数先物を上回る金額です。
さらに注目していただきたいのは、比較した投資商品の中で最も高い利益が、最も低い価格上昇率のもとで実現できたことです。わずかな値動きでも大きなリターンが稼げる。それが商品先物取引なのです。
脱デフレを目指す大胆な金融政策を含むアベノミクスはまだ動き出したばかり。投資効果を享受するなら、レバレッジを効かせた投資効率のよい商品先物取引を候補に考えてみるべきでしょう。
もちろん、投資には必ずリスクがありますし、レバレッジが高いということはそれだけ損失のリスクも高まる可能性があります。
ただ、昨今の商品先物取引ではリスクを限定させて高リターンを目指すスマートCXのような取引形態も用意されていますし、投資家保護のためのさまざまな仕組みも整備されています。
株やFXよりも資金効率が高く、しかもリスク管理もしっかり整備されている商品先物取引を選択肢に加えて賢い投資活動を行ってみてはいかがでしょうか?
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【※関連銘柄の株価チャートはこちら!】 |
◆マツダ(7261) |
◆大平洋金属(5541) |
◆NTN(6472) |
◆シャープ(6753) |
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【2025年3月24日時点・最新情報】
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還元率 | 年会費 (税込) |
ブランド | 電子マネー対応 (ポイント付与対象) |
カード フェイス |
◆三井住友カード(NL) |
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0.5~7.0% | 永年無料 | VISA Master |
iD |
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【三井住友カード(NL)のおすすめポイント】 券面にカード番号が記載されていない「ナンバーレス(NL)」なのが特徴(カード番号はアプリで確認可能)。通常還元率は0.5%と一般的なクレジットカードと同等だが、Apple PayやGoogle Payに「三井住友カード(NL)」を登録して「Visaのタッチ決済」または「Mastercardタッチ決済」を利用すれば、セブン-イレブン、ローソン、マクドナルド、サイゼリヤ、バーミヤンなど、対象のコンビニや飲食店では還元率7%に大幅アップ(※)する! さらに、獲得できる「Vポイント」は、dポイント、Pontaポイント、楽天ポイント、ANAマイルなどに交換できるほか、「1ポイント=1円分」としてカード利用額に充当できるなど、ポイントの汎用性が高いのも魅力! ※ 一部店舗および一定金額を超える支払いでは指定の決済方法を利用できない場合、または指定のポイント還元にならない場合あり。カード現物のタッチ決済、iD、カードの差し込み、磁気取引による決済は7.0%還元の対象外。Google PayではMastercardタッチ決済は利用不可。 |
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【関連記事】 ◆「三井住友カード(NL)」は年会費無料+高還元+最短10秒発行の“三拍子”が揃ったおすすめカード!「対象コンビニ&飲食店で最大7%還元」特典は利用価値あり! ◆「三井住友カード(NL)」は、年会費無料&対象コンビニで最大還元率7%のお得なクレジットカード! カード情報を記載していないのでセキュリティも抜群! |
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◆三菱UFJカード |
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0.5~5.5% (※1) |
永年無料 | VISA JCB Master AMEX |
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【三菱UFJカードのおすすめポイント】 通常還元率は0.5%だが、セブン‐イレブンなどのコンビニのほか、オーケー、松屋、ピザハットオンライン、スシロー、くら寿司などでの利用分は還元率5.5%の高還元に!(※1)カード利用で貯まる「グローバルポイントは、スマートフォンアプリ「MUFGカードアプリ」を利用することで「Amazonギフトカード」「Apple Gift Card」「Google Play ギフトカード」などのギフトカードに“即時交換”できるのもメリット! また、2024年8月から年会費が“永年無料”になって、さらにお得なクレジットカードになった。 ※1「1ポイント=5円相当」の商品に交換した場合の還元率。還元率5.5%はセブン‐イレブンなどの対象店舗で利用した場合(AMEXブランドのみ一部加盟店が5.5%還元特典の対象外)。各社の利用金額は合算されず、各社単位の1カ月の利用金額合計1000円ごとにポイントを付与。なお、Apple PayはQUICPayでの利用が対象(Apple PayとQUICPayはMastercardまたはVisaのみ利用可能)。 |
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【関連記事】 ◆「オーケー」「オオゼキ」「東武ストア」などのスーパーでも5.5%還元になる「三菱UFJカード」は主婦にもおすすめ! コンビニや飲食店だけでなくスーパーでもお得! ◆「三菱UFJカード」の年会費が“永年無料”になり、最大5.5%還元の対象加盟店も大幅に追加! スシロー、くら寿司、オーケーなどでもお得にポイントが貯まる! |
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◆アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カード |
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0.3~1.5% (※1) |
3万9600円 | AMEX | - |
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【アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カードのおすすめポイント】 日本で最初に発行されたゴールドカード「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」の後継カードだけに、ステータス&付帯サービスは最高レベルで、カードが金属製という特別感もあって、一般的なゴールドカードとはケタ違い。たとえば、年間200万円(税込)以上を利用してカードを継続保有すると、国内40カ所以上の高級ホテルに無料宿泊できる「フリー・ステイ・ギフト」は、もはや一般的なプラチナカードすら凌駕するレベルの特典だ。さらに、高級レストランを2人以上で利用すると1人分が無料になる「ゴールド・ダイニング by 招待日和」や、世界1300カ所以上の空港ラウンジを年2回まで無料で利用できる「プライオリティ・パス」、最高補償額1億円の「海外旅行傷害保険」が付帯するなど、もはや「ゴールドカード」の枠組みを大きく飛び越えている。また、家族カードは2人目まで年会費無料でお得(3人目以降は年1万9800円・税込)。 ※貯まるポイントをマイルに交換した場合。1マイル=1.5円換算。 |
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【関連記事】 ◆アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カードは“プラチナ”を超える“ゴールド”! 日本初のゴールドカードを受け継ぐ「新生ゴールド」を解説! ◆【アメリカン・エキスプレス・カードを一覧で比較】アメックスが発行する13枚のカードの年会費や特典、還元率を比較して、自分にピッタリの1枚を探そう! ◆アメックスの新規入会キャンペーンをまとめて紹介!「アメリカン・エキスプレス」の入会特典で、ポイントやマイルをお得に獲得しよう! |
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還元率 | 年会費 (税込) |
ブランド | 電子マネー対応 (ポイント付与対象) |
カード フェイス |
◆三井住友カード ゴールド(NL) |
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0.5~7.0% |
5500円 (ただし、年100万円以上の 利用で次年度から永年無料) |
VISA Master |
iD |
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【三井住友カード ゴールド(NL)のおすすめポイント】 券面にカード番号が記載されていない“ナンバーレス(NL)”のゴールドカード。年会費5500円(税込)だが、年間100万円を利用すると(※1)、次年度から年会費が“永年無料”になるうえに、1万ポイントが「継続特典」としてもらえるのが大きな魅力! さらに、通常還元率は0.5%と一般的なクレジットカードと同等だが、Apple PayやGoogle Payに「三井住友カード ゴールド(NL)」を登録して「Visaのタッチ決済」または「Mastercardタッチ決済」を利用すれば、セブン-イレブン、ローソン、マクドナルド、サイゼリヤ、バーミヤンなど、対象のコンビニや飲食店では還元率7%に大幅アップ(※2)するなど、ポイントも貯まりやすくてお得! ※1 対象取引などの詳細は、三井住友カードの公式サイトで要確認。※2 一部店舗および一定金額を超える支払いでは指定の決済方法を利用できない場合、または指定のポイント還元にならない場合あり。カード現物のタッチ決済、iD、カードの差し込み、磁気取引による決済は7.0%還元の対象外。Google PayではMastercardタッチ決済は利用不可。 |
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【関連記事】 ◆「三井住友カード ゴールド(NL)」は、年100万円以上を使うと年会費が“永年無料”に! コンビニで7%還元、空港ラウンジや旅行保険などの特典も付帯してお得! ◆三井住友カード ゴールド(NL)のメリット・デメリットを解説! 同じく“実質”年会費が無料の「エポスゴールドカード」と付帯サービスなどを比較して魅力を解剖! |
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◆JCB CARD W(ダブル) |
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1.0~10.5% (※) |
永年無料 | JCB | QUICPay |
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【JCB CARD W(ダブル)のおすすめポイント】 39歳以下の人だけが申し込める、年会費無料のうえに通常還元率1%のお得な高還元クレジットカード!(40歳以降も継続して保有可能)さらに「ORIGINAL SERIESパートナー加盟店」の「ポイントアップ登録(無料)」をすれば、Amazonやセブン-イレブンなどでは還元率2%、スターバックスでは「スターバックスカード」へのチャージで還元率5.5%、「Starbucks eGift」の購入で還元率10.5%に! ※貯まったOki Dokiポイントを「JCB PREMO」に交換した場合の還元率。 |
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◆楽天カード |
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1.0~3.0% | 永年無料 | VISA JCB Master AMEX |
楽天Edy (楽天Edyへの チャージ分は 還元率0.5%) |
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【楽天カードのおすすめポイント】 楽天市場や楽天ブックス、楽天トラベルを利用している人はもちろん、楽天ユーザー以外にもおすすめの「年会費無料&高還元」クレジットカードの代表格。通常還元率は1.0%だが、楽天市場や楽天ブックスでは最低でも還元率が3.0%以上に! また、「楽天ポイントカード」や電子マネーの「楽天Edy」との併用で、楽天グループ以外でも還元率は1.5~2.0%以上になる! ゴールドカードの「楽天プレミアムカード」も格安の年会費で「プライオリティ・パス」がゲットできてコスパ最強! |
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