ちなみに、「ダイナース」とは「食事をする人」という意味です。「ダイナースクラブ」は当初、「食事を楽しむ人のクラブ」として、1950年に設立されました。設立者の一人である米国の実業家・マクナマラ氏が、食事の際に財布を忘れて難儀したことから、「カードさえあれば、自分の顔を知らない店でもツケで食事ができるクラブ」を作ろうと考えたことが、設立のきっかけだったといわれます。
このように、「ダイナースクラブ」は「食」にルーツを持つので、「ダイニングサービス」ばかりでなく、食に関連するサービスには、他社以上に力を入れている傾向が見られます。
ところで、今回初めて「ダイニングサービス」について知った方は、「ダイニングサービスって、どんなお店でどんな料理が1人分無料になるの?」「本当に通常のコースが無料になるの?」「実は、安いメニューに変更されているのでは?」「ダイニングサービスを使ったら、そのお店で冷遇されるようなことはないの?」などと、さまざまな疑問を抱いたのではないでしょうか?
たしかに、一流店のコースメニューが1人分無料だなんて、おいしい話すぎて警戒したくなる気持ちもよくわかります。そこで、ここからは、実際に「ダイニングサービス」を利用した私自身の体験談をお話ししましょう。
「ダイナースクラブカード」の「ダイニングサービス」を実体験!
超一流レストランで食べる無料のコース料理のお味は?
私は「ダイナースクラブ プレミアムカード」を所有しているので、ダイナースクラブの「ダイニングサービス」である「エグゼクティブ ダイニング」を利用しました。一般の「ダイナースクラブカード」に比べると、「ダイナースクラブ プレミアムカード」のほうが、使えるお店が多いですが、無料になるコースの内容が大幅に変わるわけではありません。
まず、私は「エグゼクティブ ダイニング」で利用できる都内のレストランを探しました。都内だと、2014年10月末現在では84店舗が登録されており、エリアは銀座や青山、赤坂、日本橋、白金など、一等地に位置している店が中心です。料理のジャンルは和食、中華、フレンチなど多様で、「夜景が見える」「個室がある」「子連れOK」などの条件から絞って選ぶこともできます。
店のラインアップを見てみると、ミシュランの星を獲得した名店もチラホラ。ダイナースクラブのホームページでは店を写真付きで紹介していますが、どこもラグジュアリーな雰囲気で、大切な接待やお祝い事などに活用してみたい――と、見ているだけでとてもワクワクさせられます。
迷った末に選択したのは、南青山にある「BENOIT(ブノワ)」という店です。フランス料理界の巨匠、アラン・デュカスがプロデュースする超有名レストランなので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。「エグゼクティブ ダイニング」では、この「BENOIT(ブノワ)」を2名以上で利用すると1人分のコースが無料になるので、友人を誘って2人で出かけました。
店に入って通されたのは、夜景の見えるいい席です。洗練されたインテリアでありながら、温かみがあって居心地のよい店内、一流店ならではの高いホスピタリティにも満足しました。肝心のコース料理は、結論からいうと、どの皿も申し分のない美味しさで、もちろん「タダの客だからって、適当な安い料理が出されている」なんて様子は微塵もありません。逆に、「1人分無料だなんて、申し訳ない……」と思うほどでした。
奮発した高級ワインが進んだせいもあり、1人分のコース料理が無料になったとはいえ、最終的には結構な金額になっていましたが、満足感はかなり高く、「エグゼクティブ ダイニング」の素晴らしさを強く実感しました。
無料のコースを提供する店側は、「自分の店の味を知ってもらうきっかけとしてほしいから」という思いで、サービスを提供しているとのこと。たしかに、もう一度来たくなる味であることは間違いなく、店の狙いどおりに、たちまちファンになってしまいました。「エグゼクティブ ダイニング」の場合、利用に制限はありませんが、同一店舗での利用は半年に一度なので、半年後にまた来たい――強くそう思ったのでした。
おすすめのゴールドカード、プラチナカードは?
「ダイニングサービス」の内容で比較してみると……
もちろん、人によって味の好みは多少なりともあるでしょうが、少なくとも「ダイニングサービス」で提供される料理が「一般のコース料理とは違う」ということはなく、「無料の客だからといって冷遇される」ということもないのは、おわかりいただけたと思います。
そもそも「ダイニングサービス」を利用するのは、ゴールドカードやプラチナカードなどのステータスの高いクレジットカードを利用している人ですから、店側にとっては「将来、常連客になる可能性がある客」なので、「ダイニングサービス」を利用して1人分が無料になるからといって、料理の質を落としてチャンスを逃すようなことはしないでしょう。
そこで、ここからはそんな「ダイニングサービス」が充実した、注目のゴールド&プラチナカードをご紹介していきましょう。
その前に、マメ知識として覚えていただきたいことがあります。それは、「ダイニングサービス」を提供するのはクレジットカード会社ですが、実際には、クレジットカード会社の社員が店の取捨選択を行っているわけではない――ということです。サービス自体が、丸ごと外部の会社(株式会社フィールドプランニングなど)に委託されています。
国内の「ダイニングサービス」の提供会社は、それほど数があるわけではないので、大半のカード会社は、同じ会社のサービスを採用しています(例えば、「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」が採用している「招待日和」などが代表的です)。
同じ会社が提供する「ダイニングサービス」であれば、クレジットカード会社ごとにサービス名を変えていたとしても、フタを開けてみれば中身はほぼ同じ。店のラインアップは同一になります。そのため、ゴールドカードとプラチナカードを1枚ずつ持っていて、両方に「ダイニングサービス」がついていたとしても、使える店が2倍に増えるとは限らない――ということです。
ただし、同じ会社に委託していても、「ダイニングサービス」を使える店舗の数はクレジットカード会社によって異なりますし、コースの内容なども、若干異なる場合があるようです。そのため、「ダイニングサービス」をフル活用したいならば、なるべく使える店の多いクレジットカードを選んだ方がベターかもしれません。
その意味で、比較的使える店舗の多い「ダイナースクラブカード」と「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」はおすすめです。
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【2024年11月1日時点・最新情報】
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還元率 | 年会費 (税込) |
ブランド | 電子マネー対応 (ポイント付与対象) |
カード フェイス |
◆三井住友カード(NL) |
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0.5~7.0% | 永年無料 | VISA Master |
iD | |
【三井住友カード(NL)のおすすめポイント】 券面にカード番号が記載されていない「ナンバーレス(NL)」なのが特徴(カード番号はアプリで確認可能)。通常還元率は0.5%と一般的なクレジットカードと同等だが、Apple PayやGoogle Payに「三井住友カード(NL)」を登録して「Visaのタッチ決済」または「Mastercardタッチ決済」を利用すれば、セブン-イレブン、ローソン、マクドナルド、サイゼリヤ、バーミヤンなど、対象のコンビニや飲食店では還元率7%に大幅アップ(※)する! さらに、獲得できる「Vポイント」は、dポイント、Pontaポイント、楽天ポイント、ANAマイルなどに交換できるほか、「1ポイント=1円」としてカード利用額に充当できるなど、ポイントの汎用性が高いのも魅力! ※ 一部店舗および一定金額を超える支払いでは指定の決済方法を利用できない場合、または指定のポイント還元にならない場合あり。iD、カードの差し込み、磁気取引による決済は7.0%還元の対象外。Google PayではMastercardタッチ決済は利用不可。 |
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◆楽天カード |
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1.0~3.0% | 永年無料 | VISA JCB Master AMEX |
楽天Edy (楽天Edyへの チャージ分は 還元率0.5%) |
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【楽天カードのおすすめポイント】 楽天市場や楽天ブックス、楽天トラベルを利用している人はもちろん、楽天ユーザー以外にもおすすめの「年会費無料&高還元」クレジットカードの代表格。通常還元率は1.0%だが、楽天市場や楽天ブックスでは最低でも還元率が3.0%以上に! また、「楽天ポイントカード」や電子マネーの「楽天Edy」との併用で、楽天グループ以外でも還元率は1.5~2.0%以上になる! ゴールドカードの「楽天プレミアムカード」も格安の年会費で「プライオリティ・パス」がゲットできてコスパ最強! |
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◆イオンカードセレクト |
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0.5~1.0% |
永年無料 | VISA JCB Master |
WAON モバイルSuica SMART ICOCA (モバイルSuicaと SMART ICOCAへの チャージ分は還元率0.25%) |
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【イオンカードセレクトのおすすめポイント】 一般的な「イオンカード」ではポイントがつかない「WAON」チャージでポイントが貯まり、「ポイント2重取り」ができるのが最大のメリット。また、「イオンカードセレクト」の保有+月1回のカード(または搭載のWAON)決済+ネットバンキングに登録という3つの条件を満たすだけで「イオン銀行Myステージ」の「シルバーステージ」に到達し、「イオン銀行」の普通預金金利がアップするので、「イオンカードセレクト」以外の「イオンカード」保有者はすぐ切り替えよう! しかも「イオンカードセレクト」で年間50万円以上を利用すれば、年会費無料のゴールドカード「イオンゴールドカードセレクト」が手に入り、無条件で「イオン銀行Myステージ」が「ゴールドステージ」に! なお、2024年10月1日~12月8日に入会すると、カード発行後1カ月間は対象のイオンモール専門店での買い物が5%OFF(請求時)になるキャンペーンを開催中! |
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【関連記事】 ◆イオンカードを作るなら「イオンカードセレクト」が一番お得! WAONチャージでのポイント2重取り&イオン銀行で預金金利が優遇されやすくなる特典も! ◆【イオン銀行の金利・手数料・メリットは?】イオン銀行利用者は「イオンカードセレクト」が必須!普通預金金利などがアップしてさらにお得に使える! |
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還元率 | 年会費 (税込) |
ブランド | 電子マネー対応 (ポイント付与対象) |
カード フェイス |
◆三井住友カード ゴールド(NL) |
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0.5~7.0% |
5500円 (ただし、年100万円以上の 利用で次年度から永年無料) |
VISA Master |
iD | |
【三井住友カード ゴールド(NL)のおすすめポイント】 券面にカード番号が記載されていない“ナンバーレス(NL)”のゴールドカード。年会費5500円(税込)だが、年間100万円を利用すると(※1)、次年度から年会費が“永年無料”になるうえに、1万ポイントが「継続特典」としてもらえるのが大きな魅力! さらに、通常還元率は0.5%と一般的なクレジットカードと同等だが、Apple PayやGoogle Payに「三井住友カード ゴールド(NL)」を登録して「Visaのタッチ決済」または「Mastercardタッチ決済」を利用すれば、セブン-イレブン、ローソン、マクドナルド、サイゼリヤ、バーミヤンなど、対象のコンビニや飲食店では還元率7%に大幅アップ(※2)するなど、ポイントも貯まりやすくてお得! ※1 対象取引などの詳細は、三井住友カードの公式サイトでご確認ください。※2 一部店舗および一定金額を超える支払いでは指定の決済方法を利用できない場合、または指定のポイント還元にならない場合あり。iD、カードの差し込み、磁気取引による決済は7.0%還元の対象外。Google PayではMastercardタッチ決済は利用不可。 |
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【関連記事】 ◆「三井住友カード ゴールド(NL)」は、年100万円以上を使うと年会費が“永年無料”に! コンビニで7%還元、空港ラウンジや旅行保険などの特典も付帯してお得! ◆三井住友カード ゴールド(NL)のメリット・デメリットを解説! 同じく“実質”年会費が無料の「エポスゴールドカード」と付帯サービスなどを比較して魅力を解剖! |
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◆JCB CARD W(ダブル) |
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1.0~10.5% (※) |
永年無料 | JCB | QUICPay | |
【JCB CARD W(ダブル)のおすすめポイント】 39歳以下の人だけが申し込める、年会費無料のうえに通常還元率1%のお得な高還元クレジットカード!(40歳以降も継続して保有可能)さらに「ORIGINAL SERIESパートナー加盟店」の「ポイントアップ登録(無料)」をすれば、Amazonやセブン-イレブンなどでは還元率2%、スターバックスでは「スターバックスカード」へのチャージで還元率5.5%、「Starbucks eGift」の購入で還元率10.5%に! ※貯まったOki Dokiポイントを「JCB PREMO」に交換した場合の還元率。 |
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【関連記事】 ◆「JCB CARD W」は「楽天カード」などとほぼ同じ、年会費無料+還元率1~10.5%のJCBの入門カード!Amazonやスタバをよく利用する20~30代は注目! ◆「JCB CARD W」は、年会費無料で還元率1%以上のお得な高還元クレジットカード!「JCB CARD W」のメリット・デメリットを他のカードと比較して検証! ◆JCB CARD W(ダブル)のメリットを解説!「年会費無料」「常に還元率1.0%以上」「ポイントの使い勝手が良い」と三拍子そろった高還元クレジットカード! |
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◆アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カード |
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0.3~1.5% (※1) |
3万9600円 | AMEX | - | |
【アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カードのおすすめポイント】 日本で最初に発行されたゴールドカード「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」の後継カードだけに、ステータス&付帯サービスは最高レベルで、カードが金属製という特別感もあって、一般的なゴールドカードとはケタ違い。たとえば、年間200万円(税込)以上を利用してカードを継続保有すると、国内40カ所以上の高級ホテルに無料宿泊できる「フリー・ステイ・ギフト」は、もはや一般的なプラチナカードすら凌駕するレベルの特典だ。さらに、高級レストランを2人以上で利用すると1人分が無料になる「ゴールドダイニング by 招待日和」や、世界1400カ所以上の空港ラウンジを年2回まで無料で利用できる「プライオリティ・パス」、最高補償額1億円の「海外旅行傷害保険」が付帯するなど、もはや「ゴールドカード」の枠組みを大きく飛び越えている。また、家族カードは2人目まで年会費無料でお得(3人目以降は年1万9800円・税込)。 ※貯まるポイントをマイルに交換した場合。1マイル=1.5円換算。 |
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