「ふるさと納税」でおいしい「りんご」を手に入れよう!
お得に「りんご」がもらえる自治体ランキングを発表!
秋~冬は、スーパーや八百屋などに「りんご」が並ぶ季節。意外と日持ちもするので、バラで買うよりもお得な“箱買い”をするという人もいるのではないだろうか。しかし、箱買いするよりもお得に「りんご」を手に入れる方法がある。それは「ふるさと納税」を活用することだ。
「ふるさと納税」では、全国のさまざまな自治体が「りんご」の返礼品を用意しており、その中には、1万円の寄付で10kg以上の「りんご」がもらえる返礼品もある。つまり「ふるさと納税」を活用すれば、全国のおいしい「りんご」をお得かつ大量にゲットできるというわけだ。
そこで、ザイ・オンライン編集部では「ふるさと納税」で「りんご」がもらえる自治体を徹底リサーチ。今回は、気軽に申し込める“寄付金額1万円以下”の返礼品に絞り、“寄付金額に対してどれだけ多くの「りんご」がもらえるか”という基準でランキング化した。
なお、現在は「返礼品の還元率を寄付金額の3割以下に抑えなかった自治体は、ふるさと納税の控除対象から除外する」といった規定が厳格化されているが、今回紹介する自治体は、すべて「ふるさと納税」の控除対象になっているので安心してほしい。
【※関連記事はこちら!】
⇒「ふるさと納税」は新制度の導入でどう変わったのか?還元率が30%以上&地元産品以外の「返礼品」は禁止でも、“やらなきゃ損する”お得な制度に変わりなし!
それでは、さっそく、2020年の「ふるさと納税ランキング~りんご編~」を発表しよう。旬の関係もあって、早期に申し込みが締め切られてしまう返礼品もあるので、気に入った返礼品を見つけたら、早めに申し込むのがおすすめだ。
【第1位】5000円の寄付でりんご5.5kg!(=1万円で11kg)
“訳あり“でも、おいしさには問題なしの
「訳あり サンフジ 約5.5~6kg」がもらえる「長野県千曲市」!
2020年の「ふるさと納税ランキング~りんご編~」第1位に輝いたのは「長野県千曲市(ちくまし)」。今回のランキングでは、各自治体がかなりの提供量を見せているのだが、その中でも見事にトップに輝いた。
長野県の北部にある「千曲市」は、市の中央に一級河川の「千曲川」が流れているほか、重要文化的景観の「姨捨(おばすて)の棚田)」は、2020年度に「日本遺産」に選ばれている。さらに、県内でも有数の温泉地と名高い「戸倉上山田温泉」や、日本一のあんずの花が咲き誇る「あんずの里」など、見どころのある名所が点在している自治体だ。
そんな「千曲市」に5000円の寄付をすると「訳あり サンフジ 約5.5~6kg」がもらえる。この返礼品は、傷などがあるせいで流通に出せない「訳あり」の品。しかし、味は通常の「サンフジ」と変わらないそうで、実際に寄付者からは「どれもシャキシャキでおいしかった」といった声が寄せられているので、お得においしい「りんご」を味わいたい人におすすめの返礼品だ。
なお、本記事の最後では、「千曲市」のふるさと納税担当者へのインタビューも掲載している。「訳あり サンフジ 約5.5~6kg」を提供するに至った理由や、おすすめの返礼品などについて聞いたので、ぜひ、最後まで読んでいただきたい。
【同率2位】1万円の寄付でりんご10kg!
香りが爽やかで、強い甘みと酸味が特徴の
「サンジョナゴールド 訳アリ10kg」がもらえる「青森県弘前市」!

2020年の「ふるさと納税ランキング~りんご編~」第2位は、なんと、寄付金額1万円あたり「りんご10kg」がもらえる12自治体が同率で並ぶ結果となった。今回は、そのうち、ザイ・オンラインがおすすめする4自治体を紹介しよう。まずは「青森県弘前市(ひろさきし)」だ。
青森県の南西部に位置する「弘前市」は、東北で唯一、天守閣が現存している「弘前城」がそびえ立っているなど、町並みの中に藩政時代の趣が残っている地域。また、農業も盛んで、「りんご」の生産量で日本一という記録を保持している“りんご王国”でもある。
そんな「弘前市」に1万円の寄付をすると「個性派!酸味 サンジョナゴールド(葉とらず)訳あり 10kg」がもらえる。「ジョナゴールド」は、甘みと酸味が強く、香りも爽やかなのが特徴の品種。この返礼品に申し込むともらえる「ジョナゴールド」は、岩木山麓の栄養たっぷりの土壌と有機肥料で丹精込めて育てているので、深い甘みがあるのが魅力なのだとか。
さらに「弘前市」は、同じく1万円の寄付でもらえる返礼品として「黄色系! 美味・芳香 トキ 訳あり 10kg」なども用意している。なお、どちらも多少の傷や色ムラがある「訳あり」の返礼品となっているが、味には問題ないとのことなので安心してほしい。
【同率2位】1万円の寄付でりんご10kg!
サイズが小さい分、たくさん入っている
「山形産りんご(小玉サンふじ)10kg」がもらえる「山形県山形市」!

次に紹介する同率2位の自治体は「山形県山形市(やまがたし)」。
山形県の東中部に位置し、同県の県庁所在地でもある「山形市」は、冬になると“樹氷”ができることでも有名な「蔵王山(ざおうさん)」があり、多くの観光客がスキーや温泉を楽しみに訪れる地域。また、寒暖差が激しい気候ゆえに、甘みの強い「りんご」やシャインマスカットが育つのも特徴で、フルーツの名産地としても知られている。
そんな「山形市」に1万円の寄付をすると「山形産りんご(小玉サンふじ)10kg」がもらえる。「ふじ」は、日本でもっとも生産量が多い品種。この返礼品は、サイズは小さいものの、これまで紹介してきた「訳あり」の品ではなく、一般的に売られている「りんご」と同じなので、近所や友人へのおすそ分けにも最適だ。
ちなみに「山形市」は「りんご」以外にもさまざまなフルーツの返礼品を取り揃えており、たとえば、1万5000円の寄付でもらえる「【家庭用】ラフランス 秀品 約5kg」は、とろける舌触りと芳醇かつ爽やかな甘みがたまらない逸品とのこと。このほかにも、シャインマスカットや柿などを多数用意しているので、フルーツ好きの人はチェックしてみては?
【同率2位】1万円の寄付でりんご10kg!
甘みと酸味のバランスのほか、歯ごたえもいいのが特徴の
「サンふじりんご10kg」がもらえる「山形県」!

続いて紹介する「山形県」も同率2位の自治体だ。ザイ・オンラインが作成しているランキングの中では珍しく、「市区町村」ではなく「都道府県」として用意している返礼品がランクインした。
「山形県」は、県域の85%ほどを山地が占めているという豊かな自然が魅力の自治体。また、特産品も実に豊富で、甘み豊かなブランド米「雪若丸」や、2020年2月に誕生したばかりという、飼料に麦芽を与えて育てた「月山maltポーク」など、知られざるおいしい食材に溢れている。
そんな「山形県」に1万円の寄付をすると「♪フルーツ王国山形♪サンふじりんご10kg」がもらえる。甘みと酸味のバランスが良く、シャクっとした心地いい歯ごたえが特徴の「サンふじ」は、そのまま食べるのはもちろんのこと、アップルパイやスムージーなどにもピッタリだ。
ちなみに「山形県」は、このほかにも、1万1000円の寄付でもらえる「令和2年山形県産 雪若丸10kg」や、1万円の寄付でもらえる「月山maltポーク【汎用】切り落とし パラパラミンチセット(合計1.6kg)」など、「山形県」の魅力がたっぷり詰まった返礼品を多数用意しているので、ぜひ、一度チェックしてみてほしい。
【同率2位】1万円の寄付でりんご10kg!
料理と相性抜群の酸味が強い青りんご
「ブラムリー 家庭用10kg」がもらえる「長野県飯綱町」!

最後に紹介する同率2位の自治体は「長野県飯綱町(いいづなまち)」。
人口1万人ほどの小さな町「飯綱町」は、長野県の北部に連なる“北信五岳”の一つである「飯縄山(いいづなやま)」を有しているなど、風光明媚な地域。農業も盛んで、「飯綱町」で栽培されている艶やかなコシヒカリや「りんご」などは実に美味で、町の発展にもこれまで大きく貢献してきたという。
そんな「飯綱町」に1万円の寄付をすると「【先行予約】信州産のりんご【ブラムリー】 家庭用10kg」がもらえる。この「ブラムリー」はイギリス発祥の品種で、近年は、料理に合うことから日本でも知名度を上げてきている。酸味が強いので、ジャムなどの加工品や、実をすりおろしてお肉のソースにすると絶品なのだとか。ただし、残念ながら、すでにこの返礼品は申し込み受付を終了してしまっているので、実際に「ブラムリー」を食べてみたい人は、また来年に申し込むことも検討しよう。
ちなみに「飯綱町」では、8万1000円の寄付でもらえる返礼品として「サンクゼール 飯綱シードル(2019)750ml×12本セット」を用意している。「シードル」とは、「りんご」から造られたスパークリングワインのこと。この返礼品に申し込むと、「ブラムリー」と「ふじ」の2品種をブレンドして造られた珍しいシードルがもらえるので、その味が気になる人は申し込んでみてはいかがだろうか。
改めて、今回紹介したランキングをまとめると以下のとおり。
※ マークのものは、自治体がその特産品に関する「ふるさと納税」の受け付けを終了、もしくは一時的に中断しています。
※同じ自治体の同じような返礼品でも「ふるさと納税サイト」ごとに自治体が支払う手数料が異なり、返礼品の内容量や寄付額が違う場合もあるので、このランキングで返礼品を上手に選ぼう!
◆2020年度 「ふるさと納税」で「りんご」がもらえる自治体のお得度ランキング! (※2020年9月16日時点) |
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順位 | お得な特産品の商品と量 | 備考 | ||
寄付金の使い道 | ||||
1位 | 長野県千曲市 | |||
≪1万円換算/11kg≫ ・5000円⇒訳あり サンフジ 約5.5~6kg【ふるさとチョイス限定】 ・1万円⇒サンふじりんご 小玉 約6kg(18~28玉) |
ほか、1万円で「ピオーネ(大粒種3~4房)」(2kg)などがある | |||
【寄付金の使い道】「さ」いがい(災害)に強いまちづくり/み「ら」い(未来)へつながるまちづくり ~シティプロモーション事業~/「し」ゅっしん(出身)区・自治会のコミュニティ振興など | ||||
2位 | 青森県弘前市 | |||
・1万円⇒個性派!酸味 サンジョナゴールド(葉とらず)訳アリ 10kg ・1万円⇒新収穫!!美味 葉とらず つがる 訳あり 10kg ・1万円⇒珍品・美味 葉とらず 黄王 訳あり 10kg ・1万円⇒令和2年 黄色系! 美味・芳香 トキ 訳アリ 10kg |
ほか、1万円で「無添加りんごジュース詰め合わせ」(1L×6本) | |||
【寄付金の使い道】日本一の「さくら」応援コース/弘前4大まつり応援コース/弘前子ども未来応援コース/がんばる弘前応援コース/【特別コース】弘前城天守がお引越し!世紀の石垣大修理~石垣普請応援コース~など | ||||
2位 | 山形県山形市 | |||
・1万円⇒山形産りんご(小玉サンふじ)10kg(40~56玉) ・1万円⇒【自宅用】ふじ林檎 10kg ・1万円⇒【ご自宅用】山形産 ふじりんご 10kg ・1万円⇒ 【ご自宅用】山形産 バラ詰め ふじりんご 10kg |
ほか、1万5000円で「【家庭用】ラフランス 秀品 約5kg」などがある | |||
【寄付金の使い道】市政一般/健康の保持・増進/健やかな子どもの育成/地域共生社会の実現/創造都市の推進/地域経済の活性化/山形ブランドの浸透と交流の拡大/都市の活動を支える基盤整備/環境保全/チャレンジできる環境の創出、広域連携・協働の推進等 | ||||
2位 | 山形県 | |||
・1万円⇒♪フルーツ王国山形♪サンふじりんご10kg【2020年12月発送】 ・1万円⇒♪フルーツ王国山形♪サンふじりんご10kg【2021年1月発送】 |
ほか、1万2000円で「令和2年山形県産特別栽培米つや姫10kg(5kg×2)」などがある | |||
【寄付金の使い道】次代を担い地域を支える人材の育成・確保/競争力のある力強い農林水産業の振興・活性化/高い付加価値を創出する産業経済の振興・活性化/県民が安全・安心を実感し、総活躍できる社会づくりなど | ||||
2位 | 長野県飯綱町 | |||
・1万円⇒信州産のりんご【ブラムリー】 家庭用10kg ・7000円⇒飯綱町のカネツ農園 季節のりんご【サンふじ】訳あり5kg ・7000円⇒飯綱町のカネツ農園 季節のりんご【シナノスイート】 訳あり5kg ・7000円⇒松橋りんご園 【サンふじ】 小玉5kg(家庭用) |
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【寄付金の使い道】小学校跡地活用推進プロジェクト/環境保全・自然体験/子育て・健康福祉・公共交通/公共基盤整備・安全対策・行財政運営/産業(農業・商工業)・観光/教育・スポーツ・芸術・文化/地域活性化・情報発信/自治体におまかせ | ||||
■以降のランキングはこちら!⇒【ふるさと納税】りんごがもらえる自治体ランキング(2020年度版)人気の「りんご」がもらえる自治体を比較して、コスパ最強のおすすめの自治体を発表! |
今回の記事では、同率2位の自治体を4つまでしか紹介できなかったが、このほかの自治体については、第30位までの自治体をまとめた「【ふるさと納税】りんごがもらえる自治体ランキング(2020年度版)」で発表しているので、ぜひ、こちらもチェックしてみてほしい。
ちなみに、「ふるさと納税」を実施している自治体数は2000近くあるため、今回の調査でもすべての自治体を調べるのは難しく、あくまで「ザイ・オンライン編集部調べ」となっている。
もし、この記事を見て「ウチの特典の方がすごいぞ!」という自治体関係者の方や、「こっちのほうがお得だよ」という情報をお持ちの方は、ぜひ下記メールアドレスまで情報を寄せてみてほしい。確認の上、追記させていただきたい。
◆情報はコチラまで!(zol-furusato@diamond.co.jp)
2020年の「ふるさと納税ランキング~りんご編~」で第1位に輝いた
「長野県千曲市」のふるさと納税担当者にインタビュー!
2020年の「ふるさと納税ランキング~りんご編~」で見事に第1位を飾ったのは、5000円の寄付で「訳あり サンフジ 約5.5~6kg」がもらえる「長野県千曲市」。そこで、今回は、「千曲市」のふるさと納税担当者である企画政策部・総合政策課の関口彩香さんにインタビューを行なった。
まずは、今回のランキングで第1位に輝いた「訳あり サンフジ 約5.5~6kg」について聞いてみた。
「『りんご』は、生産する過程でどうしても形がいびつになったり、傷がついてしまったりすることがあるのですが、そうなると、味は通常の『りんご』と変わらないのに、規格品として出荷できなくなってしまうんです。そんな『りんご』に対して、生産者さんたちは『無駄にしたくない!』という強い想いを抱かれておりました。また『千曲市』では、2015年の国連サミットで掲げられた『SDGs(持続可能な開発目標)』にもつながる“食品ロスの削減”を目指しているので、おいしいのに規格品にはならない『りんご』をお得な返礼品という形で提供することにしました」
この「訳あり サンフジ 約5.5~6kg」は、生産者としては丹精込めて育てた「りんご」を無駄にせず全国に届けることができ、「千曲市」としては自治体のPRになり、寄付者としてはお得においしい「りんご」を手に入れられるという“一石三鳥”の返礼品というわけだ。
続いて「千曲市」がおすすめする「りんご」以外の返礼品について教えてもらった。
「『あんず』や『ぶどう』などのフルーツの返礼品もおすすめですが、そのほかにおすすめしたいのが『精米機 新鮮風味づき 無水米とぎコース付き(1~5合)』というものです。この商品は、精米したてのツヤツヤのお米をご自宅で味わえるうえ、玄米・精白米問わず、水を使わず米とぎができる優れものです」

この「精米機 新鮮風味づき 無水米とぎコース付き(1~5合)」は、「千曲市」に5万円を寄付するともらえる返礼品。「使い方は簡単で、お手入れの手間も気にならない」などと好評なので、精米したてのおいしいお米が食べたい人は、この精米機に申し込んでみてはいかがだろうか。
【※関連記事はこちら!】
⇒【ふるさと納税】お米がもらえる自治体ランキング!(2020年度版)人気の「お米」がもらえる自治体を比較して、コスパ最強のおすすめの自治体を発表!
人気の返礼品を多数用意している「千曲市」だが、2020年度の「ふるさと納税」の寄付状況はどうなのだろうか。
「今年度の8月末時点の集計では、申し込み件数は2834件、寄付金額は約6200万円となっております。『ふるさと納税』のおかげで『千曲市』に関心を持っていただく機会が増え、地元の特産品を返礼品とすることで、市内産業の振興および活性化につながっていると肌で感じています。また、『千曲市』の『りんご』『あんず』『ぶどう』といった返礼品に申し込んでいただいた寄付者の方々からは、『毎年、返礼品が届くのを楽しみにしている』や『返礼品で味わったあとにファンになり、直接、事業者の方から購入しました』といった嬉しいお声もいただいております」
多くのリピーターを生んでいるということは、それだけ「千曲市」で生産しているフルーツの返礼品がおいしいということだろう。
最後に、「千曲市」では「ふるさと納税」の寄付金をどのように活用しているのか教えてもらった。
「毎年、深刻な夏の暑さによって熱中症にかかる人も多いですが、実は『千曲市』にある保育園でエアコンが設置されているのは、3歳未満児のクラスだけでした。しかし、みなさまの寄付金のおかげで、3歳以上児のクラスにもエアコンを設置できるようになり、市内のすべての保育園が安心安全な環境へ改善され、子どもたちが思い切り遊べる快適な場所になりました。また、『千曲市』は、2019年度の台風19号による爪痕が未だに残っているうえに、今年は新型コロナウイルスの影響も重くのしかかっています。そのため、今後は、さらに災害に対する設備の強化・充実を図り、『千曲市』が元気になるような活動の促進にも活用していきたいと思っています」
「ふるさと納税」の寄付金は、「千曲市」の小さな子どもたちの健康、そして、台風被害や新型コロナウイルスの影響から立ち直るためにも活かされているようだ。もちろん、これは「千曲市」に限った話ではなく、「ふるさと納税」による寄付金は、全国の自治体の大きな支えとなっている。2020年も残りわずかだが、ぜひ、今回のランキングを参考にして、お得に返礼品をもらえて自治体の助力にもなる「ふるさと納税」をフル活用してほしい。
(取材・文/TND幽介[A4studio])
【2019年度版】
寄付金額1万円あたり20kg以上の「りんご」がもらえる自治体も!
「ふるさと納税」を活用して、お得に「りんご」を手に入れよう!
「りんご」の旬は秋~冬。そのまま食べるのはもちろん、ジャムやアップルパイなど加工してもおいしい「りんご」が恋しくなってきた人もいるのではないだろうか。
そんな人におすすめしたいのが「ふるさと納税」。なぜなら、全国には「りんご」を返礼品として用意している自治体が数多く存在しており、「ふるさと納税」を上手に利用すれば、大量の「りんご」をお得に手に入れられるからだ。
そこで、ザイ・オンライン編集部では、昨年に引き続き「ふるさと納税」で「りんご」がもらえる自治体を徹底リサーチ。さらに「寄付金額に対して、どのくらい多くの『りんご』をもらえるか」を基準にして、ランキングを作成した。
なお、2019年6月から「返礼品の還元率を寄付金額の3割以下に抑えなかった自治体は、ふるさと納税の控除対象から除外する」という新制度が始まったが、今回紹介する自治体はすべて「ふるさと納税」の控除対象になっている自治体なので安心してほしい。
それではさっそく、2019年の「ふるさと納税ランキング~りんご編~」を発表しよう! このランキングを参考にすれば、お得に「りんご」がもらえる自治体が一目でわかるので、2019年の「ふるさと納税」で迷わずに済むはずだ。
【ふるさと納税の基礎知識はコチラ!】 | |
■ | ふるさと納税の仕組みと始め方をわかりやすく解説!自己負担額たった2000円だけで返礼品をもらう方法や通信販売並みに便利に使いこなすワザを一挙紹介! |
■ | ふるさと納税して確定申告が必要になる人とは?「ワンストップ特例」と「確定申告」の違いやそれぞれの注意点、用意すべき書類をまとめて紹介! |
【第1位】1万円の寄付でりんご20kg!
全国でも有数の「りんご」の本場から、
加工用「サンふじ」などが大量に届く「長野県中野市」!

2019年の「ふるさと納税ランキング~りんご編~」で、2位以下を大きく引き離して「長野県中野市」が第1位に輝いた。
長野県の北東部に位置する「中野市」は、一年の気温差が大きく、夏は30度以上、冬はマイナス10度以下になるうえに、比較的に降水量が少ないので、果樹栽培に最適な気候となっているそうだ。実際に「中野市」で生産された「りんご」や「ぶどう」は、全国トップクラスの品質と生産量を誇っているという。
そんな「中野市」に1万円を寄付すると「サンふじりんご加工用20kg」がもらえる。「サンふじ」は、「りんご」のなかで生産量がもっとも多い人気品種で、しっかりとした歯ごたえと、強い甘味と適度な酸味を兼ね備えているのが特徴だ。
“加工用”となっているのは、表面にわずかな傷があったり、規格よりも大きすぎたりするからとのことだが、味的にはまったく問題ない様子。そんな「りんご」を寄附金額1万円あたり20kgもらえるのだから、非常にお得だ。
なお、現在、この返礼品は「準備中」となっているが、近々、提供を始める予定とのこと。「りんご」の生育状況に左右されるので、申し込み開始の明確な時期は断言できないものの、必ず提供を始めるとのことなので、申し込めるようになる日を楽しみに待っていよう。
【第2位】1万円の寄付でりんご15kg!
山形の豊かな自然のなかで育った人気品種「サンふじ」が、
なんと最高で69玉ももらえる「山形県山形市」!

2019年の「ふるさと納税ランキング~りんご編~」第2位にランクインしたのは「山形県山形市」。
山形県の県庁所在地である「山形市」は、県内でもっとも人口の多い地域である一方で、スキー場や温泉などで知られる「蔵王山(ざおうさん)」があるなど、豊かな自然もある町。また、農業も盛んで、「つや姫」や「山形牛」といったさまざまな特産品を生産している。
そんな「山形市」に1万円の寄付をすると「【家庭用】山形産りんご(サンふじ)15kg(39~69玉)」がもらえる。通常の「ふじ」は袋をかけて育てるが、「サンふじ」は袋をかけずに太陽の光を浴びさせて栽培しており、蜜の入りがよく、見た目が美しいのもウリだ。
この返礼品も「若干の傷や形が不揃いの場合がある」とのことで“家庭用”となっているが、味は通常の「サンふじ」と変わらないようだ。ただし、残念ながら、この返礼品はすでに「品切れ中」となっている。しかし、「りんご」の生育状況しだいで追加分が提供される可能性もあるとのことなので、「山形市」の「りんご」が欲しい人は、こまめにチェックしてみよう。
【第3位】1万5000円の寄付でりんご20kg!(=1万円で約13.4kg)
“傷あり”なものの、生産者の思いが詰まった
絶品の「サンふじ」がもらえる「山形県天童市」!

次は、第3位の「山形県天童市」を紹介しよう。
日本一の将棋駒生産量を誇っていることで知られる「天童市」は、盆地特有の寒暖差が激しい気候を活かして、「ぶどう」「桃」「さくらんぼ」といった果物の生産が盛んに行われている町だ。
そんな「天童市」に1万5000円を寄付すると「笑顔のてん×てん りんご(傷あり)20kg」がもらえる。つまり、1万円あたり約13.4kgの「りんご」がもらえる計算だ。この返礼品に申し込むと、人気の「サンふじ」を10kgずつ、11月と12月の2回に分けて送られてくる。
この返礼品の「サンふじ」も、小さな色むらや傷などがあるため、この高いコスパを実現できたとのこと。厳格な基準があるので、市場には出荷されていないものの、味には影響がなく、傷ついた部分を取り除けば生でもおいしく食べられるそうだ。
味には問題がないものの、色むらや傷のせいで商品としての価値が低いことから、通常なら廃棄されてしまう「りんご」を、返礼品として受け取れば、生産者の応援にもつながるはず。ただし、残念ながら、この返礼品も「品切れ」となっており、現在は申し込み受付を終了してしまっている。そのため、今年の「ふるさと納税」で「りんご」を手に入れたい人は、第4位以下の自治体をチェックしてほしい。
【同率4位】1万円の寄付でりんご10kg!
りんご栽培に最適な町で育った、
甘い「りんご」が送られてくる「長野県小諸市」!
同率4位には「1万円の寄付でりんご10kg」がもらえる16自治体が同率で並んだ。今回は、その16自治体の中から、ザイ・オンライン編集部がおすすめする2自治体を紹介しよう。
最初に紹介する同率4位の自治体は「長野県小諸市(こもろし)」だ。「小諸市」は昼夜の気温差が非常に大きいため、「りんご」が昼は成長して、夜は寒さから身を守るという過程を通じて、おいしく育つそうだ。また、「小諸市」は、晴天率が全国随一なので、太陽の光をたくさん浴びて、甘味をたっぷりと蓄えた「りんご」が栽培できるという。
そんな「小諸市」に1万円を寄付すると手に入るのが「信州小諸産 ご家庭用サンふじりんご約10kg」または「信州小諸産 ご家庭用シナノスイート約10kg」だ。
前者の「サンふじ」は、おいしい「りんご」の生育に適した「小諸市」で栽培されたもの。しかも、JA選果機の光センサーによって選別されているので、味は折り紙付きだ。この返礼品は、申し込み受付が12月1日までとなっているので、「小諸市」で栽培された甘い「りんご」を味わってみたい人は早めに申し込もう。
一方、後者の「シナノスイート」は、「ふじ」と「つがる」を交雑することで生まれた品種で、名前にもあるように強い甘味が特徴。「小諸市」で育ったシナノスイートは、一口噛めば、シャキシャキとした食感と口いっぱいに溢れる果汁を楽しむことができるそうだ。ただし、残念ながら、シナノスイートの返礼品はすでに申し込み受付を終了してしまっている。しかし、来年以降も提供される可能性が高いので、時期が来たら忘れずにチェックしよう。
なお、本記事の最後には「小諸市」の「ふるさと納税」担当者へのインタビューを掲載している。「小諸市」で育った「りんご」について詳しく話を聞かせてもらったので、ぜひ、最後までご覧いただきたい。
【同率4位】1万円の寄付でりんご10kg!
「ふじ」「サンつがる」「とき」など、
さまざまな「りんご」を用意している「青森県鶴田町」!

続いて紹介する同率4位の自治体は「青森県鶴田町」。
津軽平野の中心に位置する自然豊かな「鶴田町」は、「鶴田米」などのお米に加えて、「りんご」の生産を主な産業として発展してきた町。また、現在では「スチューベン」という糖度の高い「ぶどう」の生産量で全国1位になっているという。
そんな「鶴田町」は、「1万円の寄付でりんご10kg」がもらえる返礼品を多数用意している。たとえば、1万円の寄付でもらえる「10月 家庭用 葉取らず早生ふじ約10kg 鶴田町産」は、「ふじ」の突然変異などにより生まれた「早生ふじ」がもらえる。「ふじ」に比べて、一カ月ほど早く収穫できるという「早生ふじ」は、「ふじ」よりも柔らかい食感と酸味が少ない味わいが特徴なのだそう。
このほかにも「鶴田町」は、果汁の多い「サンつがる」や黄色い見た目の「とき」、王道の「サンふじ」などの返礼品も用意しているので、好みの品種を選べるのが嬉しいポイントだ。品種によっては、すでに申し込み受付を終了してしまっている場合もあるが、人気の「サンふじ」については、2月末まで申し込むことが可能だ。
※ マークのものは、自治体がその特産品に関する「ふるさと納税」の受け付けを終了、もしくは一時的に中断しています。
◆2019年度 「ふるさと納税」で「りんご」がもらえる自治体のお得度ランキング! (※2019年9月20日時点) |
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順位 | お得な特産品の商品と量 | 備考 | ||
寄付金の使い道 | ||||
1位 | 長野県中野市 | |||
・1万円⇒サンふじりんご加工用20kg ・1万円⇒りんご(品種おまかせ)加工用20kg ・1万円⇒サンふじ家庭用10kg |
ほか、1万円で「天日 干しりんご(80g×6)」などがある | |||
【寄付金の使い道】市長が選定する施策/環境保全/都市基盤整備/教育関係/文化振興/医療・福祉/産業振興・市民交流/スポーツ振興 | ||||
2位 | 山形県山形市 | |||
・1万円⇒【家庭用】山形産りんご(サンふじ)15kg(39~69玉) ・1万円⇒山形産 自宅用ふじりんご10kg ・1万円⇒山形産りんご(サンふじ 小玉)10kg(40~56玉) ・1万円⇒山形産 バラ詰め ふじりんご10kg |
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【寄付金の使い道】世界に誇る健康・安心のまち「健康医療先進都市」の実現/ふるさとの未来をつくる子どもたちへ 「子育て・教育環境」の充実/特に希望はありません(市政一般に対する寄附) | ||||
3位 | 山形県天童市 | |||
≪1万円換算/13.4kg≫ ・1万5000円⇒笑顔のてん×てん りんご(傷あり)(10kg×2回) ・1万円⇒好ひょうEKBりんご(訳あり品)(10kg) ・1万5000円⇒りんご(早生ふじ)10kg ・1万5000円⇒りんご(王林)10kg ・1万5000円⇒りんご(サンふじ)10kg |
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【寄付金の使い道】将棋のまちの振興/フルーツのまちの振興及び水と緑と景観の保全/天の童(わらべ)の育成/障がい者及び高齢者福祉/スポーツと文化の振興/地域振興と交流の拡大/市長におまかせ | ||||
4位 | 長野県小諸市 | |||
・1万円⇒信州小諸産ご家庭用サンふじりんご約10kg ・1万円⇒信州小諸産御家庭用シナノスイート約10kg ・1万円⇒信州小諸産シナノスイート 約5kg ・1万円⇒信州小諸産サンふじりんご 秀品約5kg |
ほか、1万1000円で「福井りんご園のシナノゴールド 秀約5kg」などがある | |||
【寄付金の使い道】子育て支援事業/地域振興事業/健康長寿事業/福祉医療費給付金の拡充/多極ネットワーク型コンパクトシティ推進事業/「音楽のまち・こもろ」推進事業/小諸キャンパス構想の推進/持続可能な野生鳥獣対策事業の実施/市長にお任せ | ||||
4位 | 青森県鶴田町 | |||
・1万円⇒家庭用葉取らずサンつがる約10kg(36~46玉) 津軽鶴田町産 ・1万円⇒家庭用葉取らずとき約10kg(36~46玉) 津軽鶴田町産 ・1万円⇒家庭用葉取らずサンふじ約10kg(32~46玉)津軽鶴田町産 ・1万円⇒家庭用葉取らず早生ふじ約10kg(32~46玉) 津軽鶴田町産 |
ほか、1万円で「【年内】鶴田町産 スチューベンぶどう約2kg」などがある | |||
【寄付金の使い道】鶴の舞橋改修事業/その他、鶴田町の発展のための事業 | ||||
■以降のランキングはこちら!⇒【ふるさと納税】りんごがもらえる自治体ランキング(2019年度版)人気の「りんご」がもらえる自治体を比較して、コスパ最強のおすすめの自治体を発表! |
2019年の「ふるさと納税ランキング~りんご編~」では、前述の通り、同率4位に「1万円の寄付でりんご10kg」がもらえる16自治体が並んだ。この記事では紹介しきれなかったが「【ふるさと納税】りんごがもらえる自治体ランキング!(2019年度版)」では、同率4位以降の自治体も発表しているので、ぜひ、こちらもチェックして、自分好みの「りんご」の返礼品を見つけてほしい。
ちなみに、「ふるさと納税」を実施している自治体数は2000近くあるため、今回の調査でもすべての自治体を調べるのは難しく、あくまで「ザイ・オンライン編集部調べ」となっている。
この記事を見て「ウチの特典の方がすごいぞ!」という自治体関係者の方や、「こっちのほうがお得だよ」という情報を持ちの方は、ぜひ下記メールアドレスまで情報をお寄せください。確認の上、追記させていただきます。
◆情報はコチラまで!(zol-furusato@diamond.co.jp)
2019年度「ふるさと納税ランキング~りんご編~」同率4位の
「長野県小諸市」の「ふるさと納税」担当者にインタビュー!
今回、ザイ・オンライン編集部では、2019年の「ふるさと納税ランキング~りんご編~」同率4位にランクインした「長野県小諸市」の「ふるさと納税」担当者・山本さんにインタビューを敢行した。
まずは、1万円の寄付でもらえる「信州小諸産 ご家庭用シナノスイート約10kg」、同じく1万円の寄付でもらえる「信州小諸産 ご家庭用サンふじりんご約10kg」について聞いてみた。
「『ふるさと納税』の『りんご』の返礼品は、1万円の寄付で5kg程度もらえるというのが一般的かと思います。しかし、今回取り上げていただいた『シナノスイート10kg』または『サンふじ10kg』は、形や色がまばらな“ご家庭用のりんご”なので、1万円の寄付で10kgという、お得な返礼品になっているんです。贈答には向かない『りんご』なので“ご家庭用”となっていますが、『光センサー』という機械で糖度の高い『りんご』だけを厳選しているので、味は抜群ですよ! りんご農家さんでは、従来、見た目が悪い『りんご』は利益率が低いジュースやジャムに加工していたそうなのですが、現在は『小諸市』が『ふるさと納税』の返礼品として買い取っているので、農家の方々にとっても大きな利益になっているそうです」
やや見た目は悪くても、機械を用いて選別しているので味は保証済みだ。実際に、届いた「りんご」を食べた寄付者からは、多くの反響があるという。
「この返礼品の提供を始めてから、毎年のように寄付者の方から『昨年に届いたりんごはとてもおいしかった。今年はいつから募集しますか?』といった問い合わせが多数寄せられるようになりました。生産者の方々にも、寄付者の方々にも喜んでいただけているという意味では、非常によい取り組みができていると思います」
続いて「小諸市」の「ふるさと納税」の寄付状況を聞いたところ、8月末の時点で、件数は約1万2000件、金額は約1億3000万円もの寄付が集まっているという。これは、年度初めの想定を上回るペースとのことだが、その理由は?
「『小諸市』の返礼品の主力は果物なので、果物関係の返礼品の種類を増やしたり、早期に申し込み受付をしたり、といった取り組みが数字に表れているのではないでしょうか。また、夏場には、桃の返礼品の申し込みが大きな山場を迎えるのですが、品切れなどにならないように、昨年よりも商品を多めに確保したことが、この数字につながったのかもしれません」
では、「小諸市」は、集まった寄付金をどのように活用しているのだろうか。
「いただいた寄付金は、さまざまな事業に活用させていただいていますが、その中でも大きかったのは『福祉医療給付金』として、子どもの医療費が500円以上かからないようにする制度の対象を高校3年生にまで拡充できたことです。全国的に見ても、かなり早い段階で導入しており、子どもを持つ家庭の負担を減らし、子育て世代を応援するための仕組みを実現できました。『小諸市』のような地方都市では、年々、どうしても人口が減ってきてしまっています。いかに地域を維持していくか、という問題に直面したときに『ふるさと納税』による財源が大きな役割を果たしてくれていますね」
「小諸市」のように、「ふるさと納税」による寄付金が、地域を維持または発展させるための頼みの綱となっている自治体は多く存在する。寄付者にとっても、「ふるさと納税」は、全国のおいしい特産品を手軽に手に入れられるお得な制度。ぜひ、今回の「ふるさと納税ランキング~りんご編~」も参考にして、2019年も「ふるさと納税」をフル活用してほしい。
(取材・文/A4studio)
【2018年度版】
寄付金額1万円あたり10kg以上の「りんご」がもらえる自治体が続出!
「ふるさと納税」でりんごをお得かつ大量に手に入れよう!
「りんご」は、秋~冬の定番フルーツのひとつ。そのまま食べてもおいしいのはもちろん、アップルパイなどのお菓子に加工できたり、肉を柔らかくする作用を持っているため料理にも使えたりと、用途は多岐に渡る。
そんな万能フルーツの「りんご」をお得かつ大量にゲットできるうえに、地方自治体に貢献もできる一石二鳥の制度が「ふるさと納税」だ。
「ふるさと納税」を実施している自治体を見てみると、「1万円の寄付でりんご10kg以上」の返礼品を用意している自治体が数多く存在する。しかし、「ふるさと納税」を実施している自治体数は2000近くあるため、もっともお得にりんごをもらえる自治体を探しだすのは、なかなか困難だろう。
そこで今年も、ザイ・オンライン編集部が「ふるさと納税」でりんごの返礼品を用意している自治体を独自調査。品種・ブランドは問わず、“寄付金額に対して、どのくらい多くのりんごをもらえるか”という観点で自治体をランキング化した。
それではさっそく、2018年の「ふるさと納税ランキング~りんご編~」を発表しよう!
【ふるさと納税の基礎知識はコチラ!】 | |
■ | ふるさと納税の仕組みと始め方をわかりやすく解説!自己負担額たった2000円だけで返礼品をもらう方法や通信販売並みに便利に使いこなすワザを一挙紹介! |
■ | ふるさと納税して確定申告が必要になる人とは?「ワンストップ特例」と「確定申告」の違いやそれぞれの注意点、用意すべき書類をまとめて紹介! |
【第1位】1万5000円の寄付でりんご20kg!(=1万円で約13.4kg)
王道ブランドの「サンふじ」をたっぷりゲット!
「笑顔のてん×てん りんご(傷あり)」がもらえる「山形県天童市」!

2018年の「ふるさと納税ランキング~りんご編~」第1位に輝いたのは「山形県天童市」だ。
「天童市」は、県庁所在地である「山形市」のベッドタウンとして発展を遂げてきた、人口6万人強の自治体。市全体が山形盆地に収まっており、果物の生産にうってつけの気候となっているため、りんごのほかにも、さくらんぼや桃などの栽培も盛んだ。
そんな「天童市」に1万5000円の寄付をすると、「笑顔のてん×てん りんご(傷あり)20kg」がもらえる。つまり、寄付金額1万円あたり約13.4kgのりんごがもらえる計算になる。なお、この返礼品に申し込むともらえるのは「サンふじ」。そして、りんご20kgを10kgずつ、2回に分けて発送してくれる。
「サンふじ」は、「ふじ」という品種に袋をかけずに育てたもので、太陽の光をたっぷり浴びている。そのため、歯ごたえがよく、果汁をふんだんに含んでおり、甘みと酸味のバランスも抜群。老若男女に人気のりんごで、市場に出回っているりんごの大半が、この「サンふじ」なのだ。
そんな人気の「サンふじ」をお得にもらえる理由は、傷のついてしまった規格外品のりんごを提供しているから。しかし、傷を取り除いてしまえば、通常のりんごと変わらないおいしさを楽しめるそうなので、コスパは非常に高い。
ただし残念ながら、この返礼品はすでに申し込み受付を終了している。お得かつ大量にりんごが欲しい人は、第2位以降の自治体も参考にしてほしい。
なお、本記事の最後には「天童市」の「ふるさと納税」担当者のインタビューを掲載している。「ふるさと納税」を通じて、最近「天童市」に起きている変化などを伺ったので、ぜひ、そちらもご覧いただきたい。
【第2位】9000円の寄付でりんご10kg!(=1万円で約11.1kg)
生産量が5%にも満たない希少なりんご
「北斗」がもらえる「北海道余市町」!

第2位にランクインしたのは「北海道余市町」。今回紹介する自治体の中で、唯一「1万円未満の寄付」でりんご10kgをもらえるのも特徴だ。
日本海に面している「余市町」は、北海道内でも比較的に温暖な気候ながら、1日の最高気温と最低気温の差が大きいため、果物の栽培に適している自治体。町内にある、観光農園として開放されている果樹園では、果物の収穫体験もできるそうだ。
そんな「余市町」に9000円の寄付をすると「少し傷有り不揃い『北斗』10kg」がもらえる。つまり、寄付金額1万円あたり約11.1kgのりんごがもらえる計算だ。
「北斗」は、全国で生産量が5%にも満たないといわれる希少な品種で、一般市場に出回る数もごくわずか。果汁と蜜の多さが特徴で、数あるりんごの品種の中でも、最高レベルの味を持つと絶賛する人もいるそうだ。この返礼品は「傷有り不揃い」のため、贈答用には向かないが、風味は通常のものと変わらないとのこと。
なかなか味わえない「北斗」を「ふるさと納税」でゲットできるのはチャンス。絶品の激レアりんごをお得に手に入れたい人は、「余市町」に「ふるさと納税」で寄付してみよう。
【同率3位】1万円の寄付でりんご10kg!
通常よりも糖度が1度以上も高い、葉取らずの
「サンふじ」がもらえる「青森県鶴田町」!

第3位には、寄付金額1万円あたり「りんご10kg」がもらえる20自治体が並んだ。今回はそのうち、編集部がおすすめする3自治体を紹介しよう。
最初に紹介する同率3位の自治体は「青森県鶴田町」。
人口約1万3000人の「鶴田町」は、りんご産業が盛んな津軽地方の中心に位置する自治体だ。また、ニューヨーク生まれの「スチューベン」というぶどうの生産量が日本一なのだとか。というのも「鶴田町」は、ニューヨークと北緯がほぼ一緒なので、果物の栽培環境が似通っているからだそうだ。
そんな「鶴田町」に1万円の寄付をすると「家庭用葉取らずサンふじ10kg(32~46玉)」がもらえる。「葉取らず」とは、文字どおり、葉を摘み取らずに育てられたりんごのこと。葉で隠れた部分が赤くならないため、りんごの表面に色むらができてしまうが、葉で作られた養分が果実に移ることで、通常のりんごよりも1度以上、糖度が高くなっているそうだ。
ちなみに、前述のぶどう「スチューベン」も糖度が高いことで知られており、ほかのぶどうと比較しても、群を抜くほど甘いという。しかも、「スチューベン」の旬の時期は10~2月となっており、「サンふじ」の旬の時期とかぶっている。「鶴田町」の返礼品にも、1万円の寄付でもらえる「鶴田町産 スチューベンぶどう約2kg」が用意されている(ふるさとチョイスのみ)ので、「サンふじ」の返礼品と一緒に申し込むのもいいだろう。
【同率3位】1万円の寄付でりんご10kg!
長野県を代表する、甘みの強いりんご
「シナノスイート」などがもらえる「長野県小諸市」!
続いて紹介する同率3位の自治体は「長野県小諸市」だ。
長野県東部に位置する「小諸市」は、人口4万人強の自治体。町の北部には標高2000mの高峰高原が広がっており、夏は涼しく、冬は厳しい寒さになる。また、降水量が少なく、日照時間が長いことも特徴だ。
そんな「小諸市」に1万円の寄付をすると「信州小諸産御家庭用シナノスイート10kg」や「信州小諸産ご家庭用サンふじりんご10kg」がもらえる。前者の「シナノスイート」は、大玉で甘みが強い、長野県を代表する品種。子供から大人まで、多くの世代に愛されるりんごなのだとか。
また、「小諸市」ではりんごの返礼品を約40種類用意しており、「シナノスイート」のほかにも、「シナノゴールド」「シナノドルチェ」「秋映」「名月」「サンふじ」など、多種多様な品種がラインナップされている。「小諸市」に寄付して、この機会に様々なりんごを食べ比べてみてはいかがだろうか。
【同率3位】1万円の寄付でりんご10kg!
国内トップクラスのりんご生産地で作られた
「サンジョナ」や「王林」がもらえる「青森県青森市」!

最後に紹介する同率3位の自治体は、昨年の第5位からランクアップを果たした「青森県青森市」。
人口28万人ほどの「青森市」は、特に降雪量が多い豪雪地帯に属する町。雪の重みでりんごの木が折れたりするなど、降雪による被害を受けることもあるが、そういった逆境に屈することなく、国内トップクラスのりんご生産地の座を守り続けている。
そんな「青森市」に1万円の寄付をすると「サンジョナ10kg(訳ありお徳用)」や「王林10kg(訳ありお徳用・糖度13度以上保証)」がもらえる。「サンジョナ」は、アメリカ発祥の品種である「ジョナゴールド」に袋をかけずに栽培したもので、酸味と甘みの釣り合いが取れている品種。一方、「王林」は、黄緑色をした「青りんご」の代表格で、酸味が弱く、甘みが先行する味わいになっているそうだ。
なお、この返礼品は「訳ありお徳用」のため、もらえるのは多少のツル割れが見られるりんごとなっているが、味は通常のものと変わらないそうだ。「味さえ良ければ見た目は気にしない」という人は、「青森市」に寄付してみてはいかがだろうか。
さて、改めて今回紹介した自治体のランキングをまとめると以下のとおり。
※ マークのものは、自治体がその特産品に関する「ふるさと納税」の受け付けを終了、もしくは一時的に中断しています。
◆2018年度 「ふるさと納税」で「りんご」がもらえる自治体のお得度ランキング! (※2018年9月14日時点) |
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順位 | お得な特産品の商品と量 | 備考 | ||
寄付金の使い道 | ||||
1位 | 山形県天童市 | |||
≪1万円換算/約13.4kg≫ ・1万5000円⇒笑顔のてん×てん りんご(傷あり)20kg 【ふるさとチョイス限定】(りんご10kg×2回) ・1万5000円⇒りんご(サンふじ)10kg ・1万5000円⇒りんご(秋陽)10kg ・1万5000円⇒りんご(王林)10kg |
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【寄付金の使い道】将棋のまちの振興/水と緑と景観の保全/天の童(わらべ)の育成/障がい者及び高齢者福祉 /スポーツと文化の振興/地域振興と交流の拡大/市長におまかせ | ||||
【関連記事】 ■【山形県天童市】ふるさと納税の返礼品ランキング!「ふるさと納税」の受入額が全国9位の天童市で、もっとも申込数が多かった、おすすめの特典を発表! |
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2位 | 北海道余市町 | |||
≪1万円換算/約11.1kg≫ ・9000円⇒少し傷有り不揃い「北斗」10kg ・1万円⇒少し傷有り早生ふじ/昂林ミックス10kgセット ・1万2000円⇒少し傷有り不揃い「ふじ」10kg ・1万1000円⇒ふじ/王林ミックス5kg |
ほか、1万円で「冷凍ホッコク、アカエビ(甘エビ)500g」などがある | |||
【寄付金の使い道】地域の強みを生かした産業の振興と雇用の創出に関する事業/移住・定住、ひとの流れをつくる施策に関する事業/若い世代の安定と、安心して子どもを産み、育てられる環境づくりに関する事業など | ||||
3位 | 青森県鶴田町 | |||
・1万円⇒家庭用葉取らずサンつがる約10kg(36~46玉) 津軽鶴田町産 ・1万円⇒家庭用葉取らずとき約10kg(36~46玉) 津軽鶴田町産 ・1万円⇒家庭用葉取らずサンふじ約10kg(32~46玉)津軽鶴田町産 ・1万円⇒家庭用葉取らず早生ふじ約10kg(32~46玉) 津軽鶴田町産 |
ほか、1万円「津軽鶴田町産 りんごジュース1L×6本」などがある | |||
【寄付金の使い道】鶴の舞橋改修事業/その他、鶴田町の発展のための事業 | ||||
3位 | 長野県小諸市 | |||
・1万円⇒信州小諸産ご家庭用シナノスイート約10kg ・1万円⇒信州小諸産ご家庭用サンふじりんご約10kg ・1万円⇒宮嶋林檎園の葉取らずりんご シナノゴールド約5kg ・1万円⇒宮嶋林檎園の葉取らずりんご シナノドルチェ約5kg |
ほか、1万円で「小諸産 こしひかり 7kg」などがある | |||
【寄付金の使い道】多極ネットワーク型コンパクトシティ推進事業/福祉医療費給付金の拡充/持続可能な野生鳥獣対策事業の実施/小諸キャンパス構想の推進/子育て支援事業/地域振興事業/健康長寿事業/市長にお任せ | ||||
3位 | 青森県青森市 | |||
・1万円⇒りんご「とき」10kg(訳ありお徳用・糖度13度以上保証) ・1万円⇒りんご「サンジョナ」10kg(訳ありお徳用) ・1万円⇒りんご「早生ふじ」10kg(訳ありお徳用) ・1万円⇒サンふじ10kg(訳ありお徳用) |
ほか、1万円で「特選りんごジュース6本セット」(1L×6本)などがある | |||
【寄付金の使い道】スポーツの振興及び市民の交流を促進するための施設を整備する事業/次代の社会を担う子どもの健康の増進に資する食育に関する事業/地域企業の新ビジネス等への挑戦を支援するための事業/若者等の「ふるさと就職」を応援するための事業 | ||||
■以降のランキングはコチラ!⇒【ふるさと納税】りんごがもらえる自治体ランキング(2018年度版)人気の「りんご」がもらえる自治体を比較して、コスパ最強のおすすめの自治体を発表! |
今回紹介しきれなかった同率3位以下の自治体の中には、やはり、定番の「サンふじ」を提供している自治体が目立つ一方で、その土地にゆかりがある品種を用意している自治体もあった。お得にりんごがもらえる約30自治体をまとめた記事も公開中なので、そちらも確認して、自分好みのりんごがもらえる自治体を見つけてほしい。
【※関連記事はこちら!】
⇒【ふるさと納税】りんごがもらえる自治体ランキング(2018年度版)人気の「りんご」がもらえる自治体を比較して、コスパ最強のおすすめの自治体を発表!
ちなみに、「ふるさと納税」を実施している自治体数は2000近くあるため、今回の調査でもすべての自治体を調べるのは難しく、あくまで「ザイ・オンライン編集部調べ」となっている。
この記事を見て「ウチの特典の方がすごいぞ!」という自治体関係者の方や、「こっちのほうがお得だよ」という情報を持ちの方は、ぜひ下記メールアドレスまで情報をお寄せください。確認の上、追記させていただきます。
◆情報はコチラまで!(zol-furusato@diamond.co.jp)
2018年の「ふるさと納税ランキング~りんご編~」第1位に輝いた
「山形県天童市」の「ふるさと納税」担当者にインタビュー!
2018年の「ふるさと納税ランキング~りんご編~」第1位に輝いたのは「山形県天童市」。そこで今回は、「天童市」の「ふるさと納税」担当者・高橋さんにインタビューを実施した。
まず、1万5000円の寄付をするともらえる「笑顔のてん×てん りんご20kg(傷あり)」について聞いてみた。
「2014年、『天童市』では大規模な雹(ひょう)の被害に遭い、畑のりんごが商品にならなくなってしまいました。『もうどうしようもない……』と諦めかけていましたが、『ふるさと納税』のポータルサイトである『ふるさとチョイス』さんと相談して、『農家のみなさんを救うために』と、傷のついたりんごを“訳あり品”として提供することに決めたのです。その結果、多くの寄付者の方々からご支援をいただけまして、それ以降も引き続き、同様の返礼品をご用意している次第です」
りんごを生産するうえで、味は通常のものと変わらないものの傷や色むらがある、いわゆる「規格外品」は、どうしても発生してしまうそうだ。かといって、せっかくのおいしいりんごを廃棄してしまうのはもったいない。そこで「天童市」は、農家や寄付者などの誰もが“笑顔”になる方法として、「笑顔のてん×てん りんご20kg(傷あり)」の提供を決めたというわけだ。
続いて、「天童市」の「ふるさと納税」の寄付状況を教えてもらったところ、今年度は8月末時点で、寄付件数は約4万5000件、寄付金額は約7億7000万円も集まっているという。そんな「天童市」では、「ふるさと納税」によってどのような恩恵がもたらされているのだろうか。
「以前よりも『天童市』の知名度が向上したのは実感しています。特に、西日本の方々にとって、東北地方にある『天童市』は馴染みのない町だったと思うのですが、今では少しずつ認知され始めており、手ごたえを感じていますね。また、『天童市』が『ふるさと納税』を開始した大きな理由の一つとして、将棋駒職人の後継者不足問題を解消したい、という願いもありました。実際に『ふるさと納税』をスタートしてから、『天童市』の将棋駒に注目が集まり、将棋駒産業に活気が出てきているんですよ」
実際に「ふるさと納税」を活用している人の中には、「さくらんぼや桃などの果物の返礼品が欲しいときは『天童市』をチェックする」という人もいるだろう。「ふるさと納税」をキッカケに「天童市」の果物が評価されると同時に、市の認知度も向上したというわけだ。
「おかげさまで、『天童市』に集まる寄付金額は、全国でもトップクラスになっています。少し前までは、『自分たちの地元は大したことない……』などと卑下している市民もいたようなのですが、『ふるさと納税』が盛んになってからは、自分たちの町に誇りを持ってくれる方が増えました。『天童市』としての頑張りが、市民の方にも認めてもらえるようになってきたと感じています」
総務省が発表した「各自治体のふるさと納税受入額及び受入件数(2017年度)」によると、「天童市」は2017年度に約29億円の寄付を集めており、寄付受入額で全国14位にランクインしている。「ふるさと納税」で「天童市」の特産品が評価されていることで、町全体が活気づいているようだ。
【※関連記事はこちら!】
⇒【山形県天童市】ふるさと納税の返礼品ランキング!「ふるさと納税」の受入額が全国9位の天童市で、もっとも申込数が多かった、おすすめの特典を発表!
では、「天童市」の返礼品を受け取った寄付者からは、どのような反応があるのだろうか。
「『天童市』では、高品質な返礼品を送ることを一番に心がけています。返礼品のラインナップとしては、りんごを始めとする果物が多いのですが、実際に寄付者のみなさんにも好評で『私たちの近所には売っていない、素晴らしい果物を送ってくれてありがとうございます』という声をたくさんいただいております。また、1万円以上の寄付をしてくださった市外の方には、お名前を彫った『将棋駒ストラップ』をプレゼントしているのですが、こちらも非常に好評ですよ」

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高品質でおいしい果物に加えて、おまけとして名入れした将棋駒ストラップをもらえるという付加価値も、「天童市」が「ふるさと納税」の人気自治体になっている要因だろう。
最後に、「天童市」では、今後「ふるさと納税」をどのように活用していきたいか展望を伺った。
「繰り返しになりますが、伝統産業である将棋駒職人の後継者問題には、これからも取り組んでいきたいと考えています。また、返礼品に果物が目立つことからもわかるように、『天童市』の地理や気候は果物の栽培に適しており、りんご以外にも、さくらんぼや桃、洋梨などの栽培が行われています。しかし、その一方で、農家の後継者不足というものも、対応すべき問題として挙がっています。『天童市』が今後も発展していくために、みなさまからの寄付金を有効に使いながら、解決策を探っていきたいですね」
高橋さんが言うように、「ふるさと納税」の寄付金は、それぞれの自治体が抱える問題を解決するための貴重な財源となっている。また、「ふるさと納税」は、寄付者にとっても節税につながるお得な制度なので、今回のランキングを参考にしながら、ぜひ、今年も「ふるさと納税」をフル活用していただきたい。
(取材・文/吉野匠[A4studio])
【2017年度版】
「りんご」の返礼品を約130自治体が提供中!
「ふるさと納税」で大量のりんごをお得にもらおう!
「りんご」は、そのまま食べるのはもちろん、アップルパイやジャムのほか、スムージーなどに使ってもおいしい、みんなに人気のフルーツ。さらに、ビタミンやミネラルなどの栄養素がバランス良く含まれており、健康や美容に効果的だとされているのも嬉しいところだ。
「ふるさと納税」を活用すれば、そんな「りんご」を大量に、しかもお得にもらうことが可能だ。自治体を応援する寄付といった形で、各自治体の農家がこだわりを持って育てた、おいしいりんごをお得かつ大量にゲットできるのだ。また、品種などにもよるが、りんごは1カ月以上の長期保存もできる果物。食べ切れそうにない場合でも、近所の人などにおすそ分けすれば喜ばれるはすなので、大量にもらっても無駄にはならないだろう。
今回、ザイ・オンライン編集部では、「ふるさと納税」でりんごをもらえる、約130自治体を調査。「1万円の寄付につき、どのくらい多くのりんごをもらえるか」というコストパフォーマンスを基準に、ランキングを作成した。
なお、2017年4月に、総務省が各自治体に向けて「返礼品の価格を寄附金額の3割以下に抑えるように」と通知したものの、昨年のランキングで上位だった自治体の多くは、今年も昨年同様にお得な特典を提供しているので安心してほしい。
さっそく、ランキング発表といきたいところだが、まずは「ふるさと納税」の仕組みについて改めて説明しておこう。
「ふるさと納税」とは、「納税」と銘打っているが、要するに各自治体への寄付金制度のことだ。寄付した翌年に、寄附金控除の適用下限額である2000円を超える部分は、一定の上限まで所得税・個人住民税から全額が控除の対象となる。例えば、控除の対象となる寄付金上限額が5万円の人の場合、適用下限額である2000円を引いた額、すなわち4万8000円が控除対象額となるのだ。
※2000円以外が戻ってくる上限額の詳細は下記の記事を参照!
⇒ふるさと納税の仕組みと始め方をわかりやすく解説!自己負担額たった2000円だけで返礼品をもらう方法や通信販売並みに便利に使いこなすワザを一挙紹介!
また、以前はサラリーマンであっても、寄附金控除を受けるために確定申告をする必要があったが、現在は、寄付先が年間5自治体までであれば確定申告が不要な「ワンストップ特例制度」も創設されている(「ワンストップ特例制度」を利用するためには、マイナンバーの記入と本人確認の書類が必要)。
※「ワンストップ制度」と「確定申告」の詳細は下記の記事を参照!
⇒ふるさと納税して確定申告が必要になる人とは?「ワンストップ特例」と「確定申告」の違いやそれぞれの注意点、用意すべき書類をまとめて紹介!
それではいよいよ、2017年の「ふるさと納税ランキング~りんご編~」を発表しよう!
【第1位】1万円の寄付でりんご20kg!
傷を取り除くだけでもおいしく食べられる
「サンふじりんご加工用」がもらえる「長野県中野市」!
2017年の「ふるさと納税ランキング~りんご編~」第1位に輝いたのは、「長野県中野市」だ。昨年の同ランキングでは同率1位だった「中野市」だが、今年はついに単独で第1位を獲得した。
「中野市」は、古くからりんごと密接に関わってきた町。1904年(明治37年)からりんご栽培を始めたそうで、現在では、市内のりんご農家の数は約3000件にも上るという。さらに、長野県で生まれたとされる「シナノゴールド」「シナノスイート」「秋映(あきばえ)」の3品種は、「信州りんご3兄弟」と呼ばれており、そのうち「秋映」は、「中野市」の農家の手によって誕生したそうだ。
そんな「中野市」に1万円の寄付をすると、「サンふじりんご加工用 20kg(10kgを2回に分けて送付)」がもらえる。加工用とあるが、傷がついている部分を取り除けば、そのままおいしく食べられるそうだ。
ただし、この「サンふじりんご加工用 20kg」は限定20名までの特典。現在(10月19日時点)は申し込み受付前となっているが、受け付けが始まると同時に申し込みが殺到し、早期に品切れすることが予想される。手に入れたい人は、できるだけ毎日、「中野市」のWebサイトをチェックするといいだろう。また、「中野市」では、前述の「秋映」の特典も用意しており、1万円の寄付で「秋映5kg」がもらえるので、こちらの特典を申し込むのもおすすめだ。
ちなみに、本記事の最後には「中野市」の「ふるさと納税」担当者のインタビューを掲載しているため、ぜひ、最後までご覧いただきたい。
【同率2位】1万円の寄付でりんご15kg!
果物の栽培に適した地域で育てられた
「ふじりんご」がもらえる「山形県山形市」!
第2位には、同率で2つの自治体がランクインした。まずは、「山形県山形市」を紹介しよう。
山形県の県庁所在地である「山形市」は、夏と冬の昼夜の温度差が大きい盆地にあるうえに、水はけのいい扇状地があるため、果物の栽培に適している町。「りんご」のほかにも、「さくらんぼ」や「ぶどう」など、さまざまな果物を生産していることで有名だ。
そんな「山形市」に1万円の寄付をすると「山形産 お徳用ふじりんご15kg」がもらえる。この「ふじりんご」は、小玉りんごとなっており、比較的に保存性が高いことと、シャキシャキとした歯ざわりとジューシーな果肉が特徴とのこと。なお、この特典は、申し込み期限が12月15日までとなっているので注意しよう。
このほかにも「山形市」では、それぞれ1万円の寄付でもらえる「大玉ラ・フランス7kg(16~20玉)」や「山形市産 冷凍ブルーベリー1kg」など、フルーツの特典を数多く取り揃えている。フルーツ好きなら、一度は「山形市」のWebサイトをチェックしてみよう。
【同率2位】1万円の寄付でりんご15kg!
国内生産量ナンバーワンの人気品種
「サンふじ」がもらえる「山形県中山町」!
続いて紹介する、2017年の「ふるさと納税ランキング~りんご編~」同率2位の自治体は「山形県中山町」だ。
「中山町」は、清らかで水量が豊富な最上川が流れていることから、水稲や果樹を主体とした農業が盛んに営まれている。中でも、「すもも(プラム)」の生産量は、東北一を誇っているそうだ。
そんな「中山町」に1万円の寄付をすると、「お得です!ご自宅用 サンふじ 15kg」がもらえる。太陽の光をたっぷり浴びた「サンふじ」は、甘味と酸味と歯ごたえの三拍子が揃ったりんごで、国内生産量ナンバーワンの人気品種。サイズがばらばらだったり、多少傷があったりするため、この特典は「ご自宅用」となっているが、味は抜群とのことだ。
しかし、残念ながらこの特典は、すでに受付を終了してしまっている。もらえるりんごの総量は減ってしまうが、それぞれ1万円の寄付でもらえる「太陽の恵み サンふじ 5kg」や「どっちも食べたい!たくさん食べたい!!詰合せ<ラ・フランス&ふじりんご>」などは、現在も受け付けている。いずれも「数量限定」のため、「中山町」のりんごを味わいたい人は、早めに申し込むのがおすすめだ。
【第4位】1万8000円の寄付でりんご20kg!(=1万円あたり約11kg)
傷はついているものの、味は一級品の
「笑顔のてん×てん りんご」がもらえる「山形県天童市」!
2017年の「ふるさと納税ランキング~りんご編~」第4位にランクインしたのは、2014年と2016年の同ランキングで第1位だった「山形県天童市」。順位は落としてしまったものの、まだまだコスパの高い特典を用意している。
「天童市」は、乱川扇状地と立谷川扇状地の間に位置している、水はけが良い地域。果樹栽培に適した環境が整っているため、県内一の収穫量を誇るラ・フランスをはじめ、りんごやもも、さくらんぼなど、さまざまな果物の栽培が盛んな町だ。
そんな「天童市」に1万8000円の寄付をすると、「笑顔のてん×てん りんご20kg(傷あり)」がもらえる。つまり、寄附金額1万円あたり約11kgのりんごがもらえる計算だ。「傷あり」とのことだが、若干の傷や色むらがある程度なので、その部分を取り除いてしまえば、そのままおいしく食べられるとのことだ。
しかし、残念ながらこの特典も、すでに受付終了となってしまっている。「天童市」では、それぞれ1万円の寄付でもらえる「りんご5kg(サンふじ)」や「大玉ラ・フランス5kg」など、さまざまな果物の特典を用意しているので、一度、「天童市」のWebサイトをチェックしてみても損はないだろう。さらに、同じく1万円の寄付で、「天童市」の観光果樹園を満喫できる「旬のフルーツ狩り食べ放題チケット」がもらえるので、現地で採れたてのフルーツを味わいたい人は、こちらの特典も検討してみてはいかがだろうか。
【第5位】1万円の寄付でりんご10kg!
青森でしか手に入らない限定品種
「とき」などがもらえる「青森県青森市」!
第5位には、「1万円の寄付でりんご10kg」の特典を用意している21自治体が並んだ。今回は、その中から、全国のりんご生産量の約60%を占める青森県にある、「青森市」を紹介しよう。
「青森市」は、青森県内でも有数のりんご生産地で、「ジョナゴールド」「王林」「ふじ」など、さまざまな品種のりんごを栽培している。「青森市」のりんご産業を維持発展するための施設「青森市りんごセンター」なるものがあるほど、りんご生産に力を入れている自治体だ。
そんな「青森市」に1万円の寄付をすると、「りんご10kg」がもらえる。「青森市」は、「とき10㎏」「サンふじ5kg&王林5kg」「サンふじ10kg」など、さまざまな品種のりんごの特典を用意しているのが嬉しいところ。どれを選ぶか迷ってしまうが、せっかくなので、それぞれの品種を食べ比べてみるのもおすすめだ。
このほかにも、「青森市」では、それぞれ1万円の寄付でもらえる「特選りんごジュース 6本セット」や「水菓子『蜜りんご』(12個)」、「天然青色りんごジャム&コンセントレイト セット」など、りんごに関する特典が用意されているので、りんご好きの人にはおすすめの自治体だ。
改めて、今回紹介した自治体をまとめると以下のとおり。
※ マークのものは、自治体がその特産品に関する「ふるさと納税」の受け付けを終了、もしくは一時的に中断しています。
◆2017年度 「ふるさと納税」で「りんご」がもらえる自治体のお得度ランキング! (※2017年9月15日時点) |
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順位 | お得な特産品の商品と量 | 備考 | ||
寄付金の使い道 | ||||
1位 | 長野県中野市 | |||
・1万円⇒サンふじりんご加工用 20kg (サンふじ10kg×2回) ・1万円⇒I-107-2 家庭用シナノスイート 10kg ・1万円⇒サンふじ家庭用 10kg ・1万円⇒りんご(あいかの香)家庭用 10kg |
ほか、1万円で「美味しさを追求したぶどう3色3房セット」(種無シャインマスカット、種有しなのくれないまたは種有シナノスマイル、種有巨峰または種有ブラックオリンピア)などがある | |||
【寄付金の使い道】市長が選定する政策に活用/環境保全/都市基盤整備/教育関係/文化振興/医療・福祉/産業振興・市民交流/スポーツ振興 | ||||
2位 | 山形県山形市 | |||
・1万円⇒山形産 お徳用約15kgふじりんご(申込期限:12月15日) ・1万円⇒山形県産 ふじりんご 10kg ・1万円⇒無袋栽培ふじ 10kg(32~46玉) ・1万円⇒山形産ふじりんご秀品10kg(24~40玉) |
ほか、1万円で「山形牛 バラスライス900g」などがある | |||
【寄付金の使い道】世界に誇る健康・安心のまち「健康医療先進都市の実現」/ふるさとの未来をつくる子どもたちへ | ||||
2位 | 山形県中山町 | |||
・1万円⇒お得です!ご自宅用サンフジ15kg ・1万2000円⇒太陽の恵み 「サンふじ 15kg」 ・1万3000円⇒秋を先取り 「早生ふじ お得な10kg」 ・1万3000円⇒太陽の恵み 「サンふじ 10kg」 |
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【寄付金の使い道】子育て支援に関する事業/健康・福祉に関する事業/教育・文化に関する事業/産業の復興に関する事業/生活の安心・安全に関する事業 | ||||
4位 | 山形県天童市 | |||
・1万8000円⇒笑顔のてん×てん りんご(傷あり)20kg (りんご10kg×2回、ふるさとチョイス限定) ・1万5000円⇒りんご(早生ふじ)10kg ・1万5000円⇒りんご(サンふじ)10kg ・1万8000円⇒りんご(サンふじ)10kg |
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【寄付金の使い道】将棋のまちの振興/水と緑と景観の保全/天の童の育成/障がい者及び高齢者福祉/スポーツと文化の振興/地域振興と交流の拡大/市長におまかせ | ||||
5位 | 青森県青森市 | |||
・1万円⇒サンふじ 10 kg (訳ありお徳用) ・1万円⇒サンふじ5kg&王林5kg(訳ありお徳用、合計10kg) ・1万円⇒福士農園のりんご「とき」 10kg(訳ありお徳用) ・1万円⇒りんご「つがる」 5kg |
ほか、1万円で「八甲田沖揚コーン(冷蔵)」(スイートコーン約12本で5kg)などがある | |||
【寄付金の使い道】地域企業の新ビジネス等への挑戦を支援するための事業/若者等の「ふるさと就職」を応援するための事業/農林水産物の高付加価値化・ブランド化・販売促進のための事業など | ||||
■以降のランキングはコチラ!⇒お得な『ふるさと納税』ランキング~りんご編~特産品でもらえる『りんご』で得する自治体は? |
同率5位には、「青森県青森市」のほかに、「秋田県横手市」「長野県喬木村」「山形県米沢市」など、全21自治体がランクインした。上位の32自治体をまとめた「お得な『ふるさと納税』ランキング~りんご編~特産品でもらえる『りんご』で得する自治体は?」も公開中なので、ぜひ、こちらもチェックしてほしい。
ちなみに、「ふるさと納税」を実施している自治体は1700以上に上るため、今回の調査でもすべての自治体を調べきるのは難しく、あくまで「ザイ・オンライン編集部調べ」となっている。
この記事を見て「ウチの特典の方がすごいぞ!」という自治体関係者の方や「こっちのほうがお得だよ」という情報を持ちの方は、ぜひ下記メールアドレスまで情報をお寄せください。確認のうえ、追記させていただきます。
◆情報はコチラまで!(zol-furusato@diamond.co.jp)
2017年の「ふるさと納税ランキング~りんご編~」で第1位に輝いた
「長野県中野市」の「ふるさと納税」担当者にインタビュー!
2017年の「ふるさと納税ランキング~りんご編~」を制したのは、1万円の寄付でりんご20kgがもらえる「長野県中野市」。そこで今回は、中野市役所・経済部の秋元正幸さんにインタビューを敢行した。
まずは、今回のランキングで第1位を獲得した「サンふじりんご加工用 20kg」の提供に至った経緯について伺った。
「今まで『中野市』では、1万円の寄付で『りんご10kg』という返礼品を用意していました。こちらの返礼品は、傷のついたりんごではなく、お店に並んでいるものと同じ品質のりんごなのですが、寄付をしていただいた方から、『このりんごでジュースを作りました』とのお声をいただいたんです。そこで、『りんごを加工して楽しむ人向けに、通常よりも量を増やして、加工用のりんごを提供したらどうだろうか』と考え、『サンふじりんご加工用 20kg』をご用意することにしました。ただ、『加工用』となっているものの、味は通常のりんごと変わりませんし、少し傷がついている程度なので、生で召し上がっていただいても問題ありませんよ」
現在、「サンふじりんご加工用 20kg」は準備中となっており、いつから受け付けを始めるか検討中とのこと。ただ、限定20名までの特典とのことなので、圧倒的なコストパフォーマンスの高さから申し込みが殺到し、すぐに募集定員に達してしまう可能性が高いだろう。
「確かにそうかもしれません。ただ、『品質の良いりんご10kg』を提供したいという農家さんは多いのですが、『傷のついた加工用りんご20kg』を提供してくれる農家さんは、今のところ1カ所しかない状況なんです。現在、加工用りんごを提供してくれる農家さんを増やそうと、いくつかの農家さんと交渉しているところです」
つまり、加工用りんごを提供してくれる農家が増えれば、限定20名の枠が広がる可能性もあるというわけだ。寄付者としては、加工用りんごを提供してくれる農家が現れることを願うばかりだ。
続いて、「中野市」の「ふるさと納税」の寄付状況について伺った。
「8月末時点では、申し込み件数は約5100件、寄付金額は約7900万円となっています。昨年までの傾向を踏まえると、正直、もう少し多く集まるだろうと予想していました。総務省の通知により、返礼品の内容を見直している最中なので、そのあたりが原因だろうと推測しています」
返礼品の見直しを進めているとのことだが、1万円の寄付でもらえる「サンふじりんご加工用 20kg」のように、「中野市」では、まだまだお得な特典を多数用意しているので、ぜひ、返礼品一覧を確認してみてほしい。
では、「中野市」では、「ふるさと納税」で集めた寄付金をどのように使っているのだろうか。
「寄付をしていただいた方には、『環境保全』や『教育関係』など、活用希望先を選んでいただいています。例えば、『中野市』では、医師が不足している病院があるため、『医療・福祉』を選んでいただいた方からの寄付金は、医学生の奨学金の貸付金に充てるなど、医師を確保するための費用に使っています」
地方の医師不足が叫ばれるようになって久しいが、「ふるさと納税」の寄付金がこの問題を解決する糸口になれば、寄付者としても嬉しい話だ。
最後に、「中野市」では、来年以降どのように「ふるさと納税」を活用していく予定なのかを伺った。
「今回のランキングで第1位をいただき、大変ありがたく思っております。これからも、りんごなどの返礼品を通じて『中野市』の魅力を感じていただき、さらにみなさんに喜んでいただけるような企画を考えていきたいですね。また、『ふるさと納税』が市の収入財源として重要なのはもちろんですが、『中野市』の認知度アップや農産物のPRのためにも『ふるさと納税』を活用できればと思います」
医師不足を解消するため、寄付金を活用している「中野市」のように、地方自治体が抱えている問題を解決するキッカケになるのが「ふるさと納税」のメリットのひとつ。たとえ、お得に特産品をもらうために自治体に寄付したとしても、その寄付金が何らかの形で地域の発展に貢献していることは確かだ。ぜひ、今回のランキングを参考に「ふるさと納税」を活用して、自治体を応援しつつ、各自治体の農家が丹精込めて育てた「りんご」を味わってほしい。
(取材・文/柿﨑みのり、森井隆二郎[A4studio])
【2016年度版】
各自治体が自信を持っておすすめする「りんご」を
「ふるさと納税」で大量にゲットしよう!
「りんご」は、そのままガブリと食べるのはもちろん、パイやジャムなどに加工しても、カレーなどの隠し味に使ってもおいしい万能フルーツだ。
しかも、「1日1個のりんごは医者を遠ざける」という言葉があるように、りんごはビタミンやミネラルのほか、腸を整えるペクチンなどがバランスよく含まれていて栄養満点。そのうえ、りんごは果物の中でも日持ちが良く、品種や保存方法などによって異なるが、1カ月以上も保存が利く場合もある。つまり、りんごは「調理方法の幅が広い、健康に良い、長期保存できる」と、三拍子そろったフルーツなのだ。
そんな万能フルーツのりんごを大量にゲットできるのが「ふるさと納税」だ。1万円の寄付で10kg以上ものりんごがもらえる自治体が数多く存在しているため、「ふるさと納税」を活用すれば、大量のおいしいりんごをお得に手に入れられる。
そこで今回は、ザイ・オンライン編集部が「ふるさと納税」の特典にりんごを用意している自治体をリサーチ。「1万円の寄付につき、どのくらい多くのりんごがもらえるか」を基準にして、りんごを特典に用意している各自治体をランキング化した。
年々、「ふるさと納税」にりんごの特典を用意している自治体は増えている上に、全体的にもらえる量も増加。ザイ・オンラインでは、2014年にも「ふるさと納税ランキング~りんご編~」を公開したが、その際は「1万円の寄付でりんご5kg」がもらえる自治体が第6位にランクインしていた。しかし、今回のランキングでは、「1万円の寄付でりんご5kg」では、ランキング圏外となっている。それほど、お得にりんごをもらえる自治体が増えたというわけだ。
さっそく、ランキング発表といきたいところだが、まずは「ふるさと納税」の仕組みについて改めて説明しておこう。
「ふるさと納税」とは、「納税」と銘打っているが、要するに各自治体への寄付金制度のことだ。寄付した翌年に、寄附金控除の適用下限額である2000円を超える部分は、一定の上限まで所得税・個人住民税から全額が控除の対象となる。例えば、控除の対象となる寄付金上限額が5万円の人の場合、適用下限額である2000円を引いた額、すなわち4万8000円が控除対象額となるのだ。
また、制度改正により、2015年からは控除額が約2倍にUP! つまり、2014年以前の控除額が3万円だった人は、今は6万円ほどになっている。さらに、制度改正前は、サラリーマンであっても、寄附金控除を受けるために確定申告をする必要があったが、現在は、寄付先が年間5自治体までであれば確定申告が不要な「ワンストップ特例制度」も創設されている。
要するに、控除対象額以内におさえれば実質負担額は2000円のままで、よりお得に、よりお手軽になったのだ。ただし、2016年から、「ワンストップ特例制度」を利用するためには、マイナンバーの記入と本人確認の書類が必要になったので注意しよう。
※2000円以外が戻ってくる上限額の詳細は下記の記事を参照!
⇒4月1日からふるさと納税のお礼品を申し込もう! 寄附できる限度額やワンストップ特例の解説、都城市など5つの人気自治体とお礼の品も紹介!
さて、いよいよ、2016年の「ふるさと納税ランキング~りんご編~」を発表! ザイ・オンライン編集部が、りんごを特典として用意している自治体を調査して、コストパフォーマンスが優れた自治体をまとめたので、ぜひ「ふるさと納税」の参考にしてほしい。
【同率1位】1万円の寄付でりんご20kg!
ジューシーな「サンふじ」を食べて農家を支援!
第1位は「訳ありりんご」を大放出の「山形県天童市」!

2016年の「ふるさと納税ランキング~りんご編~」を制した自治体は2つ。最初に紹介するのは「山形県天童市」だ。
「天童市」は、2014年の「ふるさと納税ランキング~りんご編~」でも第1位に輝いた自治体。2014年当時は、「1万円の寄付でりんご10kg」の特典を提供していたが、2016年はさらにスケールアップし、1万円の寄付をすると「笑顔のてん×てんりんご(傷あり)20kg」がもらえる。つまり、寄付額はそのままに、2014年の倍の量のりんごがもらえるというわけだ。
同特典のりんごは、「傷あり」との注釈があるように、ちょっとした傷や色むらがあるものの、その部分さえ取り除いてしまえば問題なく食べられるそうだ。さらに、特典の申し込みページには明記されていないが、「笑顔のてん×てんりんご」は、甘い果汁が豊富で、シャキッとした歯ごたえが特徴の品種「サンふじ」。多少の傷はついているが、りんごの中でも人気品種の「サンフジ」を1万円の寄付で20kgもらえるのは非常にお得だ。
残念ながら「笑顔のてん×てんりんご(傷あり)20kg」は、すでに品切れとなっているが、2017年も同様の特典が用意されるはずなので、りんごの収穫シーズンが来たら真っ先に「天童市」をチェックしよう。
なお、当記事の最後には「天童市」のふるさと納税担当者のインタビューを掲載している。傷ありのりんごを提供することになったエピソードのほか、「ふるさと納税」に対する思いをうかがったので、ぜひ最後までご覧いただきたい。
【同率1位】1万円の寄付でりんご20kg!
千曲川と夜間瀬川の恵みを受けて育った
「サンふじりんご加工用」がもらえる「長野県中野市」!

2016年の「ふるさと納税ランキング~りんご編~」第1位に輝いた2つ目の自治体は「長野県中野市」だ。
市の中心を千曲川(ちくまがわ)が縦断している「中野市」は、えのきたけの生産量が全国トップだったり、巨峰や桃などのフルーツ栽培に力を入れていたりと、農業が盛んな自治体だ。それは、千曲川から枝分かれした夜間瀬川(よませがわ)が扇状地を形成しているおかげ。扇状地は水はけがよく、果樹などを育てるのに適しているのだ。
そんな「中野市」に1万円の寄付をすると、「サンふじりんご加工用20kg」がもらえる。傷ありのりんごのため「加工用」となっているが、傷んだ部分を取り除けば、そのまま食べても問題ないようだ。もちろん、ジュースやスムージー、ジャムなどに調理して楽しんでもいいだろう。
しかし、「サンふじりんご加工用20kg」は限定20名の特典だったため、現在は受け付けが締め切られている。1万円の寄付でもらえる「サンふじ家庭用10kg」はまだ申し込めるので、「中野市」のりんごを味わいたい人は、こちらの特典に申し込むといいだろう。
【第3位】1万円の寄付でりんご15kg!
「サンふじ」とは一味違う魅力を持った
有袋栽培の「ふじ」がもらえる「山形県山形市」!

第3位にランクインしたのは「山形県山形市」だ。
「山形市」に1万円の寄付をすると、「お得用15kgフジりんご」がもらえる。「国光」と「デリシャス」という品種を交配したりんご「ふじ」は、甘みや香りが強いのが特徴。現在、日本で栽培されているりんごのほとんどは「ふじ」なのだが、その優れた味からアメリカや中国などでも人気が高まっている。
今回の「ふるさと納税ランキング~りんご編~」で第1位となった「山形県天童市」、第2位となった「長野県中野市」に寄付するともらえるりんごは、それぞれ「サンふじ」だったが、「山形市」に寄付するともらえるのは「ふじ」となっている。この両者の違いは、有袋栽培か無袋栽培かの違いだ。病害虫を防ぐために袋をかぶせて育てたのが「ふじ」で、太陽の光を浴びせて育てたのが「サンふじ」となる。一般的には、「ふじ」のほうが見た目や保存性が優れており、「サンふじ」のほうが甘みは強いとされているそうだ。「サンふじ」のほうが甘いと言っても、もともと「ふじ」自体が甘みや香りが強い品種。見た目と味のバランスを求めるなら「ふじ」のほうが良いというわけだ。
しかし、残念ながらこちらの特典も現在は受け付けを終了している。ただ、「山形市」ではフルーツの特典を数多く取り揃えており、現在は「さくらんぼ」や「プルーン」の先行予約を実施中。りんご以外のフルーツも狙っている人は、「山形市」のWebサイトをチェックしてみよう。
【同率4位】1万円の寄付でりんご10kg!
青森県のりんご栽培はここから始まった!
お徳用の「サンふじ」がもらえる「青森県青森市」!

第4位には、「1万円の寄付でりんご10kg」の特典を用意している18の自治体が並んだが、まだ申し込みを受け付けている自治体は4つのみ。今回は、その4つの自治体から2つの自治体をピックアップして紹介しよう。
最初に紹介する第4位の自治体は、「青森県青森市」だ。
青森県でりんご栽培が始まったのは明治時代初期の1875年。「青森市」にある県庁の敷地内に、内務省勧業寮(今日の農林水産省)から送られた3本のりんごの苗木が植えられたことから、青森県でのりんご栽培がスタートしたそうだ。本州最北端の県という冷涼な気候、そして広大な土地はりんご作りにうってつけで、現在では、日本で生産されているりんごの約58%は青森県産となっている。
そんな「青森市」に1万円の寄付をすると、「サンふじ10kg(訳ありお徳用)」がもらえる。「訳あり」とは言っても、ツルが割れていたり形が悪かったりするだけで、味そのものは贈答用のりんごと引けを取らないそうだ。
「青森市」は、このほかにも、りんご関連の特典が数多く取り揃えられている。例えば、1万円の寄付でもらえる「青い森の天然りんごジャム&ティーセット」や「りんごのピューレ」、「特製アップルパイとタルト詰合せ」など、りんご好きにはたまらない特典が勢揃い。さらに、甘みが強くて酸味が弱い黄緑色のりんご「王林」も特典として用意されているので、「サンふじ」と食べ比べてみるのもいいだろう。
【同率4位】1万円の寄付でりんご10kg!
昼夜の寒暖差や長い日照時間で甘く育った
「安曇野のサンふじ」がもらえる「長野県松川村」!

次に紹介する第4位の自治体は、「長野県松川村」だ。
長野県の北安曇郡に属する「松川村」は、人口が1万人に満たない小さな村なのだが、2010年の国勢調査によると、「松川村」に住む男性の平均寿命は82.2歳で全国ナンバーワン。その理由はハッキリとは突き止められていないが、北アルプスの麓という「松川村」の恵まれた自然環境は無関係ではないはず。もちろん、その清らかな水や空気は、米作りやフルーツ栽培にも大いに貢献している。
そんな「松川村」に1万円の寄付をすると「安曇野のサンふじ並品10kg」または「サンふじ(家庭用)約10kg」がもらえる。量を重視するとこれらの特典がお得だが、「松川村」の特典には、さまざまな品種のりんごが取り揃えられている点も見逃せない。例えば、「秋映」や「シナノドルチェ」といった長野県のオリジナル品種のほか、「サンつがる」や「ぐんま名月」など、他県生まれの品種まで幅広くカバーしているので、「松川村」に寄付して、さまざまなりんごを食べ比べてみるのも一興だろう。
改めて、今回紹介した自治体をまとめると以下の通りとなる。
※ マークのものは、自治体がその特産品に関する「ふるさと納税」の受け付けを終了、もしくは一時的に中断しています。
◆2016年度 「ふるさと納税」で「りんご」がもらえる自治体のお得度ランキング! (※2016年12月31日時点) |
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順位 | お得な特産品の商品と量 | 備考 | |||
寄付金の使い道 | |||||
1位 | 山形県天童市 | ||||
・1万円⇒笑顔のてん×てん りんご(傷あり)20kg (りんご10kg×2回) ・1万円⇒天からお届け童・りんご(サンふじ)15kg (サンふじ15kg) ・1万円⇒りんご(早生ふじ)10kg (早生ふじ10kg) ・1万円⇒りんご(秋陽)【ふるさとチョイス限定】10kg (秋陽10kg) |
![]() ほか、1万円で「ラ・フランス&りんごジュースセット(りんごジュース1000ml×3本、ラ・フランスジュース1000ml×3本)」などがある |
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【寄付金の使い道】将棋のまちの振興/水と緑と景観の保全/天の童の育成/障がい者及び高齢者福祉/スポーツと文化の振興/地域振興と交流の拡大/市長におまかせ | |||||
1位 | 長野県中野市 | ||||
・1万円⇒サンふじりんご加工用 20kg (サンふじ10kg×2回) ・1万円⇒サンふじ家庭用 10kg (サンふじ10kg) ・1万円⇒りんご(秋映)家庭用 10kg (秋映10kg) ・1万円⇒りんご(シナノスイート)家庭用 10kg (シナノスイート10kg) |
![]() ほか、1万円で「3年連続モンドセレクション金賞受賞 無添加果汁 100%(無添加りんごジュース1000ml×6本)」などがある |
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【寄付金の使い道】緑豊かなふるさと信州中野/文化が香る信州中野/元気なまち信州中野/市長におまかせ信州中野 | |||||
3位 | 山形県山形市 | ||||
・1万円⇒お得用フジりんご15kg (ふじ15kg) ・1万円⇒【限定】山形県産 りんご(早生ふじ)10kg (早生ふじ10kg) ・1万円⇒葉とらず蜜入りふじりんご 10kg (ふじ10kg) ・1万円⇒山形産完熟ふじりんご10kg(28~40玉) (ふじ10kg) |
![]() ほか、1万円で「厳選いずみ米(白米10kg)」などがある |
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【寄付金の使い道】世界に誇る健康・安心のまち「健康医療先進都市の実現」/ふるさとの未来をつくる子どもたちへ 「子育て・教育環境」の充実/特に希望はありません(市政一般に対する寄附) | |||||
4位 | 青森県青森市 | ||||
・1万円⇒サンふじ(訳ありお徳用)10kg (サンふじ10kg) ・1万円⇒りんご 「サンふじ」5kg (サンふじ5k) ・1万円⇒りんご 「サンふじ・王林詰合せ」5kg (サンふじ、王林合わせて5kg) ・1万円⇒りんご 「王林」5kg (王林5kg) |
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【寄付金の使い道】地域の絆を深めるコミュニティ活動・市民活動を応援するための事業/ふるさと青森の情報発信のための事業/市役所新庁舎を建設するための事業など | |||||
4位 | 長野県松川村 | ||||
・1万円⇒安曇野のサンふじ 並品 10kg (サンふじ10kg) ・1万円⇒サンふじ(家庭用)10kg (サンふじ10kg) ・1万円⇒りんご「秋映」5kg (2016年度産 秋映5kg) ・1万円⇒りんご「シナノドルチェ」5kg (2016年度産 シナノドルチェ5kg) |
ほか、1万円で「苺4パック(章姫350g×4パック)」などがある | ||||
【寄付金の使い道】次代に残す安曇野らしい景観の保全、整備に関する事業/伝統と文化を生かす教育環境の整備に関する事業/ふれあいを大切にする観光振興に関する事業など | |||||
※以降のランキングはコチラ!⇒お得な「ふるさと納税」ランキング~りんご編~特産品でもらえる「りんご」で得する自治体は? |
前述のように、2016年の「ふるさと納税ランキング~りんご編~」では、第4位に「1万円の寄付でりんご10kg」の特典を用意している18自治体が並んだ。今回の記事では、同率4位の自治体の中から2つをピックアップして紹介したが、このほかにもコスパが優れた自治体は多数あるため、上位30位の自治体をまとめた「お得な「ふるさと納税」ランキング~りんご編~」も参考にしてほしい。
ちなみに、「ふるさと納税」を実施している自治体は1500以上に上るため、今回の調査でもすべての自治体を調べきるのは難しく、あくまで「ザイ・オンライン編集部調べ」となっている。
この記事を見て「ウチの特典の方がすごいぞ!」という自治体関係者の方や「こっちのほうがお得だよ」という情報を持ちの方は、ぜひ下記メールアドレスまで情報をお寄せください。確認の上、追記させていただきます。
◆情報はコチラまで!(zol-furusato@diamond.co.jp)
2016年度りんごランキング第1位に輝いた
「山形県天童市」の「ふるさと納税」担当者にインタビュー!
2016年の「ふるさと納税ランキング~りんご編~」では、1万円の寄付でりんご20kgがもらえる「山形県天童市」と「長野県中野市」の2つの自治体が第1位に輝いた。今回は、この2つの自治体のうち「天童市」にインタビューを敢行! 対応してくれたのは、「天童市」の総務部市長公室ふるさと納税推進係主査の沼澤さんだ。
まずは、今回のランキングで第1位に輝いた「笑顔のてん×てんりんご(傷あり)20kg」を提供するに至った経緯について聞いてみた。
「2014年の8月頃に『天童市』で雹(ひょう)が降ったんですが、雹に当たったりんごは、市場に出しても1つの箱で100~200円の金額でしか売れないため、農家の方にとっては二束三文といった感覚だったんです。雹に当たった部分さえ取ってしまえば、そのままおいしく食べられるにも関わらず、です。そこで『天童市』では、農家さんを救うべく、雹に当たったりんごを『好ひょうEKB(え・く・ぼ)りんご』と名付け、『ふるさと納税』の特典として用意したんです。これがキッカケになって、2016年度も、おいしく食べられるのに市場価値の低い『訳ありりんご』を『笑顔のてん×てんりんご(傷あり)20kg』として提供することにしたんです」
当時、雹による農産物の被害額は10億円ほどだったそうだ。農家にとっては大打撃だったに違いない。それでも「天童市」は悲観的にならず、「ふるさと納税」を通じて農家を支援しようと前を向いたわけだ。
「雹に当たっていなくても、傷があるりんごは絶対に出てきてしまいますが、『天童市』では、それらのりんごを加工品にしないで、そのまま『ふるさと納税』の特典にしているんです。むしろ、訳あり品のほうが正規のりんごよりも好評で、すぐ品切れになるんですよ。寄付してくださった方からは、『せっかく寄付をするんだったら、農家の方の力になれる形で寄付したい』というコメントが多いですね」
これは、「ふるさと納税」の利用者たちが「天童市」の理念に共感している証だろう。さらに話を聞くと、「ふるさと納税」は、「天童市」の伝統工芸を振興する一助にもなっているとのことだった。
「『ふるさと納税』は、自治体の認知度の向上などに効果がありますが、『天童市』の場合は、伝統工芸の保存や振興にも役立っています。『天童市』の伝統工芸の一つに将棋駒がありまして、市外から1万円以上の寄付をしてくださった方には、おまけとして『将棋駒ストラップ』をプレゼントしているんですが、この将棋駒ストラップの人気がけっこう高いんです」
「天童市」は、日本全国の将棋駒生産量の大部分を占めるほど、将棋駒の生産が盛んな町。さらに、将棋漫画「3月のライオン」とコラボレーションするなど、将棋人口の拡大にも努めている。このコラボによる反響はかなり大きく、漫画をキッカケに「天童市」の「ふるさと納税」に申し込んだり、もともとフルーツが好きで「天童市」に寄付していた人が「3月のライオン」に触発されて将棋を始めたりと、相乗効果を生んでいるそうだ。
最後に、「天童市」の今後の展望について伺った。
「『天童市』は、山形県の中でも有数のフルーツ生産地です。『ふるさと納税』のおかげで『フルーツと言えば天童市』というイメージが根付いてきたと思うので、そのイメージを守ることに加えて、今まで『ふるさと納税』に申し込んだことがない方にも『天童市』の名を広めていきたいですね。また、『天童市』では、特に寄付金額や特産品の数にはこだわっていません。あくまでも『天童市のファンになってもらいたい』『将棋の駒の産業を守っていきたい』という気持ちなんです。これからも、総務省が設けている『ふるさと納税』の趣旨にのっとりながら取り組んでいきたいです」
「ふるさと納税」は、寄付者にとって、各自治体の自慢の特産品をお得にもらえるありがたい制度だが、自分の寄付金の使い道がどうなるのかというのも忘れてはならないポイントだ。「将棋の町の振興」を掲げる「天童市」のように、自分が心から応援したいと思える自治体を見つけ、地域の発展を見守るのも「ふるさと納税」の楽しみ方の一つだろう。
(取材・文/森井隆二郎、増田理穂子[A4studio])
【2014年度版】
そのまま食べても、ジャムやスイーツに加工しても良し!
「ふるさと納税」を活用して旬のりんごをドッサリもらおう!
旬が到来した「りんご」は、昔からのことわざにも「1日1個のりんごは医者を遠ざける」とあるほど、健康にいい果物ということが知られている。しかし、仮に「りんご」を1日1個食べようとしたら結構な出費になるうえに、スーパーで買っても持ち帰るのが重たくて……。だが、ちょっと待ってほしい。「ふるさと納税」を活用すれば、おいしい「りんご」をお得にどっさり自宅に届けてもらうことが可能なのだ!
「りんご」を特典に用意している自治体は、全国で26カ所ほどある。各自治体も地域のPRになる「ふるさと納税」の特典として「りんご」を用意するくらいだから、もちろん味も甘くておいしいに違いない! もちろん、生の「りんご」をそのまま食べる以外にも、ジャムやアップルパイ、お酒に漬けてりんご酒を作って味わうのもいいだろう。
しかも、「ふるさと納税」を活用すれば、旬の「りんご」を堪能しながら、上限と条件はあるものの支払う税金が控除されるのだ!
改めて説明しておくと「ふるさと納税」とは、納税(寄付)した翌年に確定申告をすれば、寄附金控除の適用下限額である2000円を超える部分は、一定の上限まで所得税・個人住民税から全額が控除の対象となる制度。いくら控除されるかは納税者によって異なるが、例えば控除の対象となる寄付金の上限額が3万円の場合、適用下限額である2000円を引いた額、すなわち2万8000円が控除対象額となるのである。
つまり、1万円の寄付で「りんご」10kgをもらえる自治体が3カ所あるとすれば、各自治体に1万円ずつ寄付をして計30kgの「りんご」を手に入れたとしても、実質負担額は2000円で済むのだ! これだけあれば「りんご」を1日1個食べたとしても食べきれないかも!?
そこで今回は「ふるさと納税」の特典で「りんご(りんごジュースやりんごジャムなどの加工品は除外)」がもらえる自治体のお得度をザイ・オンライン編集部が調査し、ランキングを作成! なお、今回は品種に関係なく、「寄付金額に対して、どれだけ多くの「量」をもらえるか」を選定基準にした。
それではさっそく「『ふるさと納税』の特典でりんごがもらえる自治体のコストパフォーマンスランキング」の上位を発表していこう!
【第1位】1万円の寄付で「サンふじ10kg」!
「東北の青果編」に続いて「山形県天童市」が2冠を達成!!
来年度の「さくらんぼ(佐藤錦)」の募集も開始!
第1位は「お得な『ふるさと納税』ランキング~東北の青果編~」に続いて、同率1位ながらも2冠を達成した「山形県天童市」。一般的な「りんご」の品種である「ふじ」は、果実に袋をかけて栽培することで鮮やかな紅色になるのに対し、「サンふじ」は袋をかけないで栽培したもの。見た目の美しさは有袋の「ふじ」に劣るものの、袋をかけない「サンふじ」のほうが太陽光を多く浴びるので糖度が高くなるそうだ。残念ながら、通常の「サンふじ」の受付はすでに終了しているが、8月22日に雹(ひょう)が降った際に被害を受けた「りんご」を1万円(実質2000円)の寄付で10kg×2回(合計20kg)送ってくれる超お得な特典を11月末まで募集中!

また、「山形県天童市」では「さくらんぼ(佐藤錦)」を1万円の寄付で1kgもらえる人気の特典もあるが、すでに平成27年産の「さくらんぼ(佐藤錦)」の受付が始まっている。ほかにも、米や牛肉、お酒なども特典として用意されているので、ぜひ来年度に備えて山形県天童市のサイトをチェックしよう。
【同率1位】5000円の寄付で「ふじ+シナノゴール合計5kg」!
長野県オリジナルの品種“シナノゴールド”が
1万円で10kgももらえる「長野県松川町」!

同率1位の「長野県松川町」に5000円を寄付するともらえるのは、「ふじ」と「シナノゴールド」の2種類の品種を合計5kg! つまり、1万円を寄付すると10kgももらえる!「シナノゴールド」とは長野県果樹試験場で「ゴールデンデリシャス」と「千秋」の2品種を交配してできた、長野県オリジナルの品種。現在では「りんご」で有名な青森県でも生産されている人気の品種だ。ただ、残念ながらこちらの特典はすでに募集が締め切られているので、来年に備えてチェックしておこう。また、松川町では「りんご狩り入園券4枚」が特典に用意されており、しかも「信州まつかわ温泉『清流苑』入湯券4枚」もセットになっているので、実際に松川町に訪れて自らの手でりんご狩りをし、その後はゆっくり温泉で疲れをとるのもいいかも。
【同率1位】1万円の寄付で「ふじ10kg」!
さまざまなフルーツを「ふるさと納税」の特典に用意する
「茨城県石岡市」もお得で同率1位に!

「山形県天童市」「長野県松川町」と同じく、1万円で10kgの「りんご」がもらえる「茨城県石岡市」。この自治体には、1万円の寄付で「巨峰4kg」や「ブルーベリー2.5kg」など、フルーツの特典が10種類ほど用意されている。ただ、残念ながら「ふじ10kg」を含め、すでにフルーツの特典のほとんどは募集を締め切っているので、こちらも来年の特典に期待しておこう。しかし、「茨城県石岡市」ではフルーツ以外にも「特別純米筑波3.6リットル」など、コストパフォーマンスに優れた特典が盛り沢山!「ふるさと納税」にチャレンジするのならとにかく一度、石岡市のサイトをチェックしておこう!
【第4位】1万円の寄付で「由仁産りんご9kg」!
わずか1kg差で惜しくも1位は逃したものの、
1万円で9kgの「りんご」がもらえる「北海道由仁町」

わずか1kg差で惜しくも同率1位を逃して4位になった「北海道由仁町」。しかし、「りんご」のほかにも、1万円の寄付で「じゃがいも5kgと玉ねぎ5kgのセット」や「長芋10kg」、「マンモスメロン2個とマンモスイカ1個のセット」など、フルーツや野菜類の特典のコストパフォーマンスが優れている自治体だ。しかし、由仁町も応募が殺到し、「由仁産りんご」は今年度の募集を締め切ってしまったとのこと。応募が殺到した理由については、後述の由仁町の「ふるさと納税」担当者のコメントをご覧になっていただきたい。
【第5位】1万円以上の寄付で「ふじ8kg」!
ベスト5なかで唯一、西日本からランクインしたのは
「りんご」産地のイメージがない「和歌山県かつらぎ市」

第5位には「りんご」の産地というイメージがない、西日本の自治体がランクイン。それが「和歌山県かつらぎ町」だ。しかし、実はこの「かつらぎ町」は「フルーツの里かつらぎ」と呼ばれているほど、果樹栽培が盛んにおこなわれているそうで、「ふるさと納税」の特典もフルーツ類が豊富に用意されており、「富有柿7kg」や「みかん10kg」などのフルーツそのものはもちろん、「イチジクのロールケーキとシフォンケーキ」や「あんぽ柿」といったフルーツの加工品も豊富に取り揃えている。すでに「ふじ8kg」も含めて、多くのフルーツは受付を終了しているが、「みかん10kg」「不知火(柑橘類)4kg」「きよみ4kg(柑橘類)」などは受付中。フルーツ好きなら要チェックの自治体の一つだ。
以上のランキングを振り返ってみると、意外にもりんごで有名な青森県がランクインしていないことがわかる。実はりんごを特典にしている青森県の自治体は「つがる市」と「五所川原市」のたった2カ所しかないのだ。(ザイ・オンライン編集部調べ)
ちなみに6位は1万円の寄付で「りんご」を5kgもらえる「北海道増毛町」や「群馬県沼田市」などの自治体が同率で並んでいる。つまり、ほとんどの自治体が「1万円以上の寄付でりんご5kg」の特典ということ。この結果を見ても、今回紹介した上位5つの自治体のコストパフォーマンスが優れていることがわかるだろう。特に第1位の「山形県天童市」「長野県松川町」「茨城県石岡市」は、相場の2倍の量がもらえるので、かなりお得な自治体といえる。
ここで改めて、1位から5位までのランキングをまとめると以下のとおり。
◆2014年度 「ふるさと納税」で「りんご」がもらえる自治体のお得度ランキング! (※2014年11月15日時点) |
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順位 | お得な特産品の商品と量 | 寄付金の使い道 | |||
1位 | 山形県天童市 | ||||
・1万円→王林、またはサンふじ(どちらか10kg) | 将棋のまちの振興/水と緑と景観の保全/天の童(わらべ)の育成/スポーツと文化の振興/地域振興と交流の拡大など | ||||
1位 | 長野県松川町 | ||||
・1万円→ふじ+シナノゴールド(計10k) | 自然環境・農村景観・公園整備事業/子育て・教育・人材育成事業/高齢者の生きがいづくり・公共交通事業など | ||||
1位 | 茨城県石岡市 | ||||
・1万円→ふじ(10kg) | 笑顔と元気あふれる健康づくり(福祉政策)に関する事業/新しい時代を担うひとづくり(教育施策)に関する事業など | ||||
4位 | 北海道由仁町 | ||||
・1万円→由仁産りんご(9kg、時期により品種は異なる) | 未来を築く人材育成コース /人にやさしいふれあいコース/快適な生活環境づくりコース/魅力あふれるまちおこしコースなど |
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5位 | 和歌山県かつらぎ町 | ||||
・1万円→ふじ(8kg) | 環境保全/高齢者福祉の増進/その他福祉の増進/スポーツ・文化活動の推進/過疎・辺地地域の振興/教育の振興など | ||||
※第6位以降のランキングはコチラ!⇒【2014年度版】お得な「ふるさと納税」ランキング~りんご編~特産品で「りんご」がもらえる量が多い自治体は? |
もし、この記事を見て「ウチの特典の方がすごいぞ!」という自治体関係者の方や、「こっちのほうがお得だよ」という情報をお持ちの方は、ぜひ下記メールアドレスまで情報をお寄せください。確認の上、追記させていただきます。
◆情報はコチラまで!
惜しくも「りんご編」第4位(実質2位)となった
「北海道由仁町」の「ふるさと納税」担当者を直撃!
「お得な『ふるさと納税』ランキング~東北の青果編~」に続き、「りんご編」でも1位を獲得した「山形県天童市」が大盤振る舞いできる理由は「東北の青果編」を読んでいただくとして、今回はわずか1kgという僅差で第4位になってしまった「北海道由仁町」の「ふるさと納税」担当者、総務まちづくり課の澤田憲且さんに話を聞いた。

「由仁町では前年度も『ふるさと納税』の特典はご用意してはいたのですが、こちらで農産物や加工品など、その時期に合ったものを選んで送付していたんですが、今年度からは納税者の方が特典を選択できるように変更しました。前年度の『ふるさと納税』の申込件数は18件だったのですが、今年度は優に10倍を超える申し込みをいただいています。『りんご』の特典も人気で、すでに予定数に達したため募集を締め切ってしまったんですよ。というのも、『ダイヤモンドZAi(10月号)』で由仁町をご紹介していただいたんですが、そこから急に応募が殺到しまして。りんご農家さんも驚いていましたね」
なんと、奇しくもダイヤモンドZAi本誌で由仁町を取り上げたことにより、「りんご」の特典に応募が殺到したという! ただ、これだけ話題になっているのだから、来年度は「りんご」を11kgにして1位を狙うなんてことも!?
「いや、他の自治体さんと競い合うことは考えてないです(笑)。あくまで農家さんとお話をして決められた予算内でりんごの量を決定していますので。でも、量では負けてしまいましたが味では決して負けていないと思います! 農家さんも一生懸命『りんご』を作っていますし、町外の方からの評判もいいんですよ。『ふるさと納税』をきっかけに、由仁町の『りんご』もおいしいんだ!ということを知ってもらい、実際に足を運んでいただければ、と思っております!」
さらに由仁町では「ふるさと応援隊コース」という特典もあり、特産品の他にも、由仁町内の協賛店で提示することでさまざまなサービスが受けられる隊員証がもらえる。さらに、その隊員証には由仁町の景色がプリントされており、その場所の写真を自分で撮影してメールで送信すると由仁町のオリジナルグッズがもらえるというユニークな趣向で、由仁町観光をしながらちょっとした宝探しのようなゲームを楽しめるようになっている。
今回紹介した「りんご」を特典にしている自治体では、旬を待たずに早々に応募の予定数に達して募集を締め切っているところがいくつかある。自治体の予想を遥かに上回るほど「ふるさと納税」に対する注目度もアップしているということだろう。もちろん、これは「りんご」だけに限った話ではなく、今年以上に「ふるさと納税」への注目度が上がりそうな来年は、自分が欲しい特典がある自治体には早めに寄付をするように心がけたほうがよさそうだ。
(取材・文/千葉雄樹、昌谷大介[A4studio])
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【2025年4月1日時点・最新情報】
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還元率 | 年会費 (税込) |
ブランド | 電子マネー対応 (ポイント付与対象) |
カード フェイス |
◆三井住友カード(NL) |
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0.5~7.0% | 永年無料 | VISA Master |
iD |
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【三井住友カード(NL)のおすすめポイント】 券面にカード番号が記載されていない「ナンバーレス(NL)」なのが特徴(カード番号はアプリで確認可能)。通常還元率は0.5%と一般的なクレジットカードと同等だが、Apple PayやGoogle Payに「三井住友カード(NL)」を登録して「Visaのタッチ決済」または「Mastercardタッチ決済」を利用すれば、セブン-イレブン、ローソン、マクドナルド、サイゼリヤ、バーミヤンなど、対象のコンビニや飲食店では還元率7%に大幅アップ(※)する! さらに、獲得できる「Vポイント」は、dポイント、Pontaポイント、楽天ポイント、ANAマイルなどに交換できるほか、「1ポイント=1円」としてカード利用額に充当できるなど、ポイントの汎用性が高いのも魅力! ※ 一部店舗および一定金額を超える支払いでは指定の決済方法を利用できない場合、または指定のポイント還元にならない場合あり。カード現物のタッチ決済、iD、カードの差し込み、磁気取引による決済は7.0%還元の対象外。Google PayではMastercardタッチ決済は利用不可。 |
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【関連記事】 ◆「三井住友カード(NL)」は年会費無料+高還元+最短10秒発行の“三拍子”が揃ったおすすめカード!「対象コンビニ&飲食店で最大7%還元」特典は利用価値あり! ◆「三井住友カード(NL)」は、年会費無料&対象コンビニで最大還元率7%のお得なクレジットカード! カード情報を記載していないのでセキュリティも抜群! |
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◆三菱UFJカード |
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0.5~5.5% (※1) |
永年無料 | VISA JCB Master AMEX |
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【三菱UFJカードのおすすめポイント】 通常還元率は0.5%だが、セブン‐イレブンなどのコンビニのほか、オーケー、松屋、ピザハットオンライン、スシロー、くら寿司などでの利用分は還元率5.5%の高還元に!(※1)カード利用で貯まる「グローバルポイントは、スマートフォンアプリ「MUFGカードアプリ」を利用することで「Amazonギフトカード」「Apple Gift Card」「Google Play ギフトカード」などのギフトカードに“即時交換”できるのもメリット! また、2024年8月から年会費が“永年無料”になって、さらにお得なクレジットカードになった。 ※1「1ポイント=5円相当」の商品に交換した場合の還元率。還元率5.5%はセブン‐イレブンやローソンなどの対象店舗で利用した場合(AMEXブランドのみ一部加盟店が5.5%還元特典の対象外)。各社の利用金額は合算されず、各社単位の1カ月の利用金額合計1000円ごとにポイントを付与。なお、Apple PayはQUICPayでの利用が対象(Apple PayとQUICPayはMastercardまたはVisaのみ利用可能)。 |
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【関連記事】 ◆「オーケー」「オオゼキ」「東武ストア」などのスーパーでも5.5%還元になる「三菱UFJカード」は主婦にもおすすめ! コンビニや飲食店だけでなくスーパーでもお得! ◆「三菱UFJカード」の年会費が“永年無料”になり、最大5.5%還元の対象加盟店も大幅に追加! スシロー、くら寿司、オーケーなどでもお得にポイントが貯まる! |
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◆アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カード |
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0.3~1.5% (※1) |
3万9600円 | AMEX | - |
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【アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カードのおすすめポイント】 日本で最初に発行されたゴールドカード「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」の後継カードだけに、ステータス&付帯サービスは最高レベルで、カードが金属製という特別感もあって、一般的なゴールドカードとはケタ違い。たとえば、年間200万円(税込)以上を利用してカードを継続保有すると、国内40カ所以上の高級ホテルに無料宿泊できる「フリー・ステイ・ギフト」は、もはや一般的なプラチナカードすら凌駕するレベルの特典だ。さらに、高級レストランを2人以上で利用すると1人分が無料になる「ゴールド・ダイニング by 招待日和」や、世界1300カ所以上の空港ラウンジを年2回まで無料で利用できる「プライオリティ・パス」、最高補償額1億円の「海外旅行傷害保険」が付帯するなど、もはや「ゴールドカード」の枠組みを大きく飛び越えている。また、家族カードは2人目まで年会費無料でお得(3人目以降は年1万9800円・税込)。 ※貯まるポイントをマイルに交換した場合。1マイル=1.5円換算。 |
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【関連記事】 ◆アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カードは“プラチナ”を超える“ゴールド”! 日本初のゴールドカードを受け継ぐ「新生ゴールド」を解説! ◆【アメリカン・エキスプレス・カードを一覧で比較】アメックスが発行する15枚のカードの年会費や特典、還元率を比較して、自分にピッタリの1枚を探そう! ◆アメックスの新規入会キャンペーンをまとめて紹介!「アメリカン・エキスプレス」の入会特典で、ポイントやマイルをお得に獲得しよう! |
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還元率 | 年会費 (税込) |
ブランド | 電子マネー対応 (ポイント付与対象) |
カード フェイス |
◆三井住友カード ゴールド(NL) |
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0.5~7.0% |
5500円 (ただし、年100万円以上の 利用で次年度から永年無料) |
VISA Master |
iD |
![]() |
【三井住友カード ゴールド(NL)のおすすめポイント】 券面にカード番号が記載されていない“ナンバーレス(NL)”のゴールドカード。年会費5500円(税込)だが、年間100万円を利用すると(※1)、次年度から年会費が“永年無料”になるうえに、1万ポイントが「継続特典」としてもらえるのが大きな魅力! さらに、通常還元率は0.5%と一般的なクレジットカードと同等だが、Apple PayやGoogle Payに「三井住友カード ゴールド(NL)」を登録して「Visaのタッチ決済」または「Mastercardタッチ決済」を利用すれば、セブン-イレブン、ローソン、マクドナルド、サイゼリヤ、バーミヤンなど、対象のコンビニや飲食店では還元率7%に大幅アップ(※2)するなど、ポイントも貯まりやすくてお得! ※1 対象取引などの詳細は、三井住友カードの公式サイトで要確認。※2 一部店舗および一定金額を超える支払いでは指定の決済方法を利用できない場合、または指定のポイント還元にならない場合あり。カード現物のタッチ決済、iD、カードの差し込み、磁気取引による決済は7.0%還元の対象外。Google PayではMastercardタッチ決済は利用不可。 |
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【関連記事】 ◆「三井住友カード ゴールド(NL)」は、年100万円以上を使うと年会費が“永年無料”に! コンビニで7%還元、空港ラウンジや旅行保険などの特典も付帯してお得! ◆三井住友カード ゴールド(NL)のメリット・デメリットを解説! 同じく“実質”年会費が無料の「エポスゴールドカード」と付帯サービスなどを比較して魅力を解剖! |
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◆JCB CARD W(ダブル) |
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1.0~10.5% (※) |
永年無料 | JCB | QUICPay |
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【JCB CARD W(ダブル)のおすすめポイント】 39歳以下の人だけが申し込める、年会費無料のうえに通常還元率1%のお得な高還元クレジットカード!(40歳以降も継続して保有可能)さらに「ORIGINAL SERIESパートナー加盟店」の「ポイントアップ登録(無料)」をすれば、Amazonやセブン-イレブンなどでは還元率2%、スターバックスでは「スターバックスカード」へのチャージで還元率5.5%、「Starbucks eGift」の購入で還元率10.5%に! ※貯まったOki Dokiポイントを「JCB PREMO」に交換した場合の還元率。 |
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◆楽天カード |
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1.0~3.0% | 永年無料 | VISA JCB Master AMEX |
楽天Edy (楽天Edyへの チャージ分は 還元率0.5%) |
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