【今回のまとめ】
1.夏のボーナスでNISAを始めるなら5年間ずっと保有できる堅実な銘柄を選べ
2.エクソン・モービルはロックフェラーのスタンダード石油がルーツ
3.エクソン・モービルは原油を生産した以上に新しい石油を発見するのが得意
4.バンガード・トータル・ストック・マーケットETFは経費率が驚異的に低い
NISAではBUY&HOLD戦略が適している。
投資対象は手堅い銘柄でなければ不安だ
NISAとは少額投資非課税制度を指します。20歳以上の人であれば毎年100万円までこの制度を利用して投資することができます。
NISA口座のメリットは、その口座で購入した株式や投信は、最長5年間、配当金、分配金、キャピタルゲインが全て非課税となる点にあります。ただし非課税扱いになるのは、一回限りなので、デイトレなどの売買を繰り返す投資スタイルには向きません。
だからNISA口座で一度購入したら、なるべく5年間の期間のギリギリまで保有し続ける方が有利です。つまりBUY&HOLD戦略が、この制度にもっとも適った投資スタイルということになります。
簡単に5年間と言うけれど、5年は本当に長いです。その間には弱気相場の局面も一度ならず訪れるでしょうし、景気後退や国際情勢の急変などのイベント・リスクも覚悟する必要があります。
そのような不確実性を乗り越えて、じっと保有し続けるということになると、相当堅い投資対象でなければ不安です。
そこで今日は堅実な銘柄を二つ紹介します。
エクソン・モービルはキャッシュフローが潤沢。
トータル・リターンは平均で年率12.5%
エクソン・モービル(ティッカーシンボル:XOM)は上場石油会社としては世界最大です。同社の前身はジョンD.ロックフェラーのスタンダード石油です。
スタンダード石油は、余りに強大になりすぎたせいで、シャーマン反トラスト法により分社化を命ぜられました。それによって生まれたスタンダード・オイル・オブ・ニュージャージーがエクソン・モービルの母体です。
エクソン・モービルは極めて堅実に経営されていることで有名です。とりわけ石油を地中から汲み上げ、販売した分だけ、別に新しい石油を見つけてくる(=そのことをリザーブ・リプレースメントと言います)事が上手いです。直近の10年間のリザーブ・リプレースメント・レシオは120%でした。これはたいへん立派な数字です。
石油を見つけてくることが上手いということは、投下資本利益率も高くなることを意味します。
エクソン・モービルはキャッシュフローが潤沢な会社としても知られています。
そして儲けたお金を、積極的に投資家に還元しています。
過去20年の年率トータル・リターン(値上がり+配当)は平均して年率12.5%でした。
つまり過去20年の実績が今後も続くと想定すれば、年率12.5%前後のリターンが期待できるということです。
エクソン・モービルの業績はこのところ足踏みしています。これは同社固有の原因ではなく、原油価格下落が原因です。
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経費率が驚異的な低さの
バンガード・トータル・ストック・マーケットETF
次にETFを紹介します。バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTO)は米国の上場株全体に投資するETFです。
バンガードはインデックス投資のパイオニアで立志伝中の経営者であるジョン・ボーグルによって創業されました。その哲学は、徹底的に運用コストの安いファンドを消費者に提供してゆくというものです。
実際、バンガード・トータル・ストック・マーケットETFの経費率は0.05%という驚異的な低さです。
ポートフォリオのターンオーバー(回転率)も3%を切っています。
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⇒米国株投資で注意が必要な「為替」と「税金」とは?「特定口座(源泉徴収あり)」か「NISA口座」で投資をして、口座内に「米ドル」を残さないのがポイント!
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