都銀はボーナスキャンペーンに消極的?
力を入れているのは新規顧客集めを目指す地銀、信金など
さて、銀行キャンペーンを活用する際の心構えをお話ししたところで、いよいよ具体的なキャンペーンを紹介していきましょう。
一昔前までは、どこの銀行でもボーナスキャンペーンを6~8月に実施していました。ところが、最近ではキャンペーンを実施していない銀行もあります。正確にいうと、何らかのキャンペーンはどこでも随時行っているのですが、ボーナスに関するキャンペーンは行っていない銀行もある、ということです。
ボーナスキャンペーンを積極的に行っていない銀行の代表例は、都銀です。都銀とは、東京などの大都市に本店を置き、他にも支店を全国に展開している銀行のことです。都銀と呼ばれているのは、以下の銀行です。
●みずほ銀行
●三菱UFJ銀行
●三井住友銀行
●りそな銀行
●埼玉りそな銀行(定義によっては都銀にカウントされないこともあります)
みなさんもおなじみの銀行ばかりですよね。なぜ、都銀がボーナスキャンペーンに積極的でないかといえば、「預金が集まりすぎても困る」からだと思われます。
都銀の場合、自分たちが頑張らなくても、それなりに預金者は集まります。好景気の時代なら、預金をガンガン集めて、それを元手に多くの融資を行い、貸出金利で儲けることが可能です。
しかし、今はアベノミクスで多少テコ入れされているとはいえ、銀行が片っ端から融資できるほどの好景気ではありません。企業の内部留保は高い水準にあり、設備投資を積極的に行うところもそれほど多くありません。
そのため、都銀からしてみると大量の預金を運用しづらい状況なのです。となると、預金確保に走るより、投資信託や保険を売ったほうが、銀行にとっては手数料収入が期待できます。
このような理由から、今の都銀はボーナス時期だからといって、一斉にキャンペーンを張るということをしないのだと考えられます。むしろ、投資信託の購入者を呼び込むために、NISAの口座開設者確保のほうに力を割いているように見えます。
これとは対照的に、地方銀行(地銀)や信金、JAなどは、依然としてボーナスキャンペーンに積極的です。都銀と違い、地方は人口流出の影響もあるためか、積極的に顧客を確保する努力をしています。その分、ボーナスキャンペーンも魅力的なものが多く、注目してみるといいと思います。
元々高金利が売りの地銀・インターネット支店
さらにキャンペーンも行っているところをチェック!
ここからは、地銀のインターネット支店のボーナスキャンペーンをピックアップします。
通常、地銀は地元の人が利用します。しかし、それだけでは顧客が少なすぎるので、一部の地銀ではインターネット支店を開き、全国どこからでも預金などができるようにサービスを拡充しています。
もちろん、何らかの魅力がないと人は集められないので、定期預金金利は全体的に高めです。ここからは、元々高金利のインターネット支店で、さらに魅力的なキャンペーンを行っているところをいくつか取り上げてみましょう。
とはいえ、地銀のインターネット支店は最初から限界ギリギリまで金利を上げているので、キャンペーンを行っているところはそれほど多くありません。が、キャンペーン終了後も金利水準が高いので、「1回だけ定期預金を作って終わり」とならないところもメリット。探して預ける価値があります。
◆スルガ銀行インターネット支店「定期預金キャンペーン」
⇒https://www.surugabank.co.jp/
インターネット支店に力を入れているスルガ銀行には、ANA支店、Dバンク支店など、いくつものインターネット支店があります。それぞれの支店で、9月30日まで限定で『スペシャルギフト付き定期預金』特別金利キャンペーン、『ジャンボ宝くじ付き定期預金』宝くじ増量キャンペーンを実施しています(実施キャンペーンは支店ごとに異なります)。
ギフト付き定期預金は金利が0.32%(預入が300万円未満の場合)。さらに、抽選でホテルペア宿泊券が当たるというユニークなもの。宝くじ付きの定期預金も、実際に同行で宝くじを当てた人もいるということで、楽しみながらお金を預けられます。
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◆静岡銀行インターネット支店「ウルトラ金利」
⇒http://shizugin.net/
静岡銀行のキャンペーンは、8月31日まで限定で、1年もの、3年ものの円定期預金の金利が0.33%になります。都銀の1年もの定期預金金利が0.025%程度であることを考えると、かなり高金利です。
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◆高知銀行インターネット専用よさこいおきゃく支店「土佐からの便り定期」
⇒https://www.kochi-bank.co.jp/yosakoi-okyaku/
7月31日まで限定で、500万円、あるいは1000万円を3年定期で預けます。預入期間中は年2回、高知の特産品をプレゼントしてもらうことができます。ふるさと納税のような感覚で楽しめますね。
なお、募集枠があるので、上限を超えると募集停止になります。ただ、冬場のボーナスシーズンにも同じキャンペーンが実施されるので、チェックしてみるといいでしょう。
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◆北都銀行あきたびじん支店専用定期預金「美人日和」
⇒http://www.hokutobank.co.jp/akitabizinbranch/
7月31日まで限定の定期預金です。50万円以上1000万円以内の預入で、6カ月もの定期預金が0.4%、1年もの定期預金が0.45%です。特に、1年ものの定期預金金利が高いので注目しておきましょう。
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次回は、その他の銀行、信金などの注目キャンペーンをチェックします。
(取材・構成/元山夏香)
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⇒夏のボーナスはどこの銀行に預けたらお得か?メガバンクの17倍の利息がつく銀行を見つけた!~2015年夏の定期預金金利レポート~
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【2024年4月1日時点・最新情報】
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還元率 | 年会費 (税込) |
ブランド | 電子マネー対応 (ポイント付与対象) |
カード フェイス |
◆楽天カード |
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1.0~3.0% | 永年無料 | VISA JCB Master AMEX |
楽天Edy (楽天Edyへの チャージ分は 還元率0.5%) |
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【楽天カードのおすすめポイント】 楽天市場や楽天ブックス、楽天トラベルを利用している人はもちろん、楽天ユーザー以外にもおすすめの「年会費無料&高還元」クレジットカードの代表格。通常還元率は1.0%だが、楽天市場や楽天ブックスでは最低でも還元率が3.0%以上に! また、「楽天ポイントカード」や電子マネーの「楽天Edy」との併用で、楽天グループ以外でも還元率は1.5~2.0%以上になる! ゴールドカードの「楽天プレミアムカード」も格安の年会費で「プライオリティ・パス」がゲットできてコスパ最強! |
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◆三井住友カード(NL) |
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0.5~7.0% | 永年無料 | VISA Master |
iD | |
【三井住友カード(NL)のおすすめポイント】 券面にカード番号が記載されていない「ナンバーレス(NL)」なのが特徴(カード番号はアプリで確認可能)。通常還元率は0.5%と一般的なクレジットカードと同等だが、Apple PayやGoogle Payに「三井住友カード(NL)」を登録して「Visaのタッチ決済」または「Mastercardタッチ決済」を利用すれば、セブン-イレブン、ローソン、マクドナルド、サイゼリヤ、バーミヤンなど、対象のコンビニや飲食店では還元率7%に大幅アップ(※)する! さらに、獲得できる「Vポイント」は、dポイント、Pontaポイント、楽天ポイント、Tポイント、ANAマイルなどに交換できるほか、「1ポイント=1円」としてカード利用額に充当できるなど、ポイントの汎用性が高いのも魅力! ※ 一部店舗および一定金額を超える支払いでは指定の決済方法を利用できない場合、または指定のポイント還元にならない場合あり。iD、カードの差し込み、磁気取引による決済は7.0%還元の対象外。 |
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【関連記事】 ◆「三井住友カード(NL)」は年会費無料+高還元+最短10秒発行の“三拍子”が揃ったおすすめカード!「対象コンビニ&飲食店で最大7%還元」特典は利用価値あり! ◆「三井住友カード(NL)」は、年会費無料&対象コンビニで最大還元率7%のお得なクレジットカード! カード情報を記載していないのでセキュリティも抜群! |
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◆三井住友カード ゴールド(NL) |
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0.5~7.0% |
5500円 (ただし、年100万円以上の 利用で次年度から永年無料) |
VISA Master |
iD | |
【三井住友カード ゴールド(NL)のおすすめポイント】 券面にカード番号が記載されていない“ナンバーレス(NL)”のゴールドカード。年会費5500円(税込)だが、年間100万円を利用すると(※1)、次年度から年会費が“永年無料”になるうえに、1万ポイントが「継続特典」としてもらえるのが大きな魅力! さらに、通常還元率は0.5%と一般的なクレジットカードと同等だが、Apple PayやGoogle Payに「三井住友カード ゴールド(NL)」を登録して「Visaのタッチ決済」または「Mastercardタッチ決済」を利用すれば、セブン-イレブン、ローソン、マクドナルド、サイゼリヤ、バーミヤンなど、対象のコンビニや飲食店では還元率7%に大幅アップ(※2)するなど、ポイントも貯まりやすくてお得! ※1 対象取引などの詳細は、三井住友カードの公式サイトでご確認ください。※2 一部店舗および一定金額を超える支払いでは指定の決済方法を利用できない場合、または指定のポイント還元にならない場合あり。iD、カードの差し込み、磁気取引による決済は7.0%還元の対象外。 |
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【関連記事】 ◆「三井住友カード ゴールド(NL)」は、年100万円以上を使うと年会費が“永年無料”に! コンビニで7%還元、空港ラウンジや旅行保険などの特典も付帯してお得! ◆三井住友カード ゴールド(NL)のメリット・デメリットを解説! 同じく“実質”年会費が無料の「エポスゴールドカード」と付帯サービスなどを比較して魅力を解剖! |
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還元率 | 年会費 (税込) |
ブランド | 電子マネー対応 (ポイント付与対象) |
カード フェイス |
◆JCB CARD W(ダブル) |
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1.0~10.5% (※) |
永年無料 | JCB | QUICPay | |
【JCB CARD W(ダブル)のおすすめポイント】 39歳以下の人だけが申し込める、年会費無料のうえに通常還元率1%のお得な高還元クレジットカード!(40歳以降も継続して保有可能)さらに「ORIGINAL SERIESパートナー加盟店」の「ポイントアップ登録(無料)」をすれば、Amazonやセブン-イレブンなどでは還元率2%、スターバックスでは「スターバックスカード」へのチャージで還元率5.5%、「Starbucks eGift」の購入で還元率10.5%に! ※貯まったOki Dokiポイントを「JCB PREMO」に交換した場合の還元率。 |
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【関連記事】 ◆「JCB CARD W」は「楽天カード」などとほぼ同じ、年会費無料+還元率1~10.5%のJCBの入門カード!Amazonやスタバをよく利用する20~30代は注目! ◆「JCB CARD W」は、年会費無料で還元率1%以上のお得な高還元クレジットカード!「JCB CARD W」のメリット・デメリットを他のカードと比較して検証! ◆JCB CARD W(ダブル)のメリットを解説!「年会費無料」「常に還元率1.0%以上」「ポイントの使い勝手が良い」と三拍子そろった高還元クレジットカード! |
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◆au PAY カード |
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1.0~2.0% |
初年度無料 次年度以降も 条件次第で無料(※) |
VISA Master |
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【au PAY カードのおすすめポイント】 通常還元率1.0%でPontaポイントが貯まり、マツモトキヨシやかっぱ寿司などの「au PAY ポイントアップ店」では還元率1.5~2.0%以上に達する、auユーザー以外も得するクレジットカード! しかも、初年度は年会費無料、2年目以降は年会費1375円(税込)だが、年に1回でもカード決済、もしくは携帯電話などのauのサービスを利用していれば次年度以降の年会費も無料に! ※ 2年目以降1375円。ただし、年一回でも利用した場合、もしくは「au ID」に「au PAY カード」を紐付けて、携帯電話などのauサービスを利用している場合は次年度無料。 |
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【関連記事】 ◆「auカブコム証券+au PAY カード」で積立投資すると1%分のPontaポイントが貯まる! つみたてNISAも対象なので、これから投資を始める人にもおすすめ! |
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◆セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード Digital |
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0.5~2.0% (※1) |
初年度無料 次年度以降も 条件次第で無料(※2) |
AMEX | Suica | |
【セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード Digitalのおすすめポイント】 通常還元率は0.5%だが、QUICPay決済を利用した場合は還元率2%に大幅アップ!(※3)セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソンといったコンビニはもちろん、マツモトキヨシやツルハグループなどのドラッグストア、ビックカメラやヨドバシカメラといった家電量販店など、QUICPayを利用できる店舗ではいつでもどこでも還元率2%になるので非常にお得! 貯まるポイントは、有効期限のない「永久不滅ポイント」なので、ポイントの失効を気にする必要がないのもメリット! ※1 通常1000円(税込)につき1ポイント貯まる永久不滅ポイントを 「1ポイント=最大5円相当」 の商品に交換した場合の還元率。交換する商品によっては、1ポイントの価値が5円未満になる場合あり。※2 2年目以降は1100円(税込)。ただし、年一回でもクレジットカードの利用があれば次年度以降も無料。※3 年間合計30万円までの利用分が対象。以降は還元率0.5%。 |
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