「がん保険」の「定期タイプ」と「終身タイプ」のどちらを選ぶべきかは、以下のように考えることができます。
◆どうしても生涯にわたって「がん」の不安を軽減したい人
◆月数千円程度の負担が苦にならない人
⇒「終身タイプのがん保険」を選択
◆「現在お金がなく、住宅ローンも返済しているから、急に『がん』になったら困る」または「これからお金を貯めるから、保障は生涯続かなくてもいい」というように、期間限定で「がん」に備えたい人
◆「がん」には備えたいが、月々の保険料は極力抑えたい人
⇒「定期タイプのがん保険」を選択
「終身タイプのがん保険」で月数千円程度の保険料負担が苦になる人は、無理に加入しないでください。「医療保険」と同様、「がん保険」も貯金があれば不要な保険です。そのため、無理やり保険料を工面するくらいなら、その分を貯金に回したほうがいいのです。
その代わり、「定期タイプのがん保険」に入る手もあります。たとえば、住宅ローンの返済をしている一家の大黒柱で、「今、『がん』で寝込んでしまい、仕事ができなくなったら困る」という状況の人などは、「定期タイプのがん保険」で保険料を安くあげつつ、「がん」に備えるのも得策でしょう。
基本的な「がん保険」選びの考え方を紹介したところで、続いては「がん保険」のメリットをまとめて説明します。「がん保険」の主なメリットは以下のとおりです。
【がん保険のメリット】
◆掛け捨てが主流で、保険料が安い商品が多い
◆「がん」の診断を受けたらすぐにまとまった一時金(診断給付金)がもらえる
◆再発した場合、再度診断給付金がもらえることが多い
◆入院時には入院給付金が出るが、医療保険と違って支払い限度日数がない保険が多い
「がん保険」は掛け捨てが基本で、その分、保険料が抑えられています。保障が「がん」に限られているので「医療保険」より相対的に保険料が安いです。
続いて、最大のメリットと言えるのが「診断給付金」が出る点です。「がん」の診断を受けると、入院していなくても給付金が出ます。この点は、入院しないと給付金が出ない「医療保険」と大きく違うところです。
「がん」や「三大疾病」などの重い病気にかかっても、入院日数は短く、通院治療は長くなる傾向もあります。たとえば、「『がん』になったものの1週間程度の入院で退院し、その後は通院で放射線治療を長期的に続けることになった」というようなケースは、決して珍しくありません。
そんなとき、「がん保険」の診断給付金により、100万円や300万円程度の一時金をもらえたら、非常に心強いでしょう。最近は一時金ではなく、何度かに分けて給付金をもらえる年金タイプの「がん保険」もありますが、いずれにせよ入院日数に関わらずにお金がもらえるのはありがたい話です。
「がん」は再発することも多い病気ですが、最近の「がん保険」には、再発時にも診断給付金が出るものが増えており、安心感があります。さらに、一回ごとの入院は短くても、再発して何度も入院することもあるかもしれません。そんなとき、「がん保険」は「医療保険」と違って限度日数がない場合が多いので、どれだけ「がん」で入院しても入院給付金が受け取れるのです。
「がん」になっても給付金がもらえない
「がん保険」の“待機期間”に注意!
ただ、「がん保険」にはデメリットもあります。それは以下のとおりです。
【がん保険のデメリット】
◆油断すると保険料が高くなる場合がある
◆契約してから90日間の待機期間がある
◆上皮内新生物は対象外の場合がある
原則として、「がん保険」の保険料は安いです。ただ、何しろ「がん」になることを不安視している人が加入する保険なので、不安になりすぎたあまりに、診断一時金や入院給付金をやたら多くもらえるように設定したり、特約をつけすぎたりして、保険料が高くなってしまうことがあります。保険の営業担当者も、不安な気持ちにつけ込み、過剰に保障を手厚くさせようとするかもしれません。
たとえ「がん」になっても、公的な健康保険があるので、そこまで莫大なお金はかからないことも多いです。したがって、何百万円もの一時金は不要ですし、毎日何万円も入院給付金を受け取る必要もないのです。家計を圧迫しない程度の保険料で、どのような保障をつけるかよく考えましょう。
また、「90日間の待機期間」にも注意しなければなりません。「がん保険」の契約日から90日間は待機期間となり、この間に「がん」と診断されても給付金が出ないことになっています。これはどの「がん保険」でも同じで、「医療保険」とは異なる仕組みです。
「がん」は初期だと自覚症状がない場合が多い病気です。すでに「がん」になってから保険に加入する人がいると、健康な状態で「がん保険」に入る人に対して不公平ですよね。そのため、「がん」の疑いのある人が加入しないように、90日の待機期間が設けられているのです。
とはいえ、たとえ「がん」の疑いがあっても、待機期間が終わってから受診すれば、診断給付金を受け取れることもあります。原則として、「がん保険」は「契約前に発症していた『がん』に対しては保障しない」という断り書きがされています。ただ、「がん」の潜伏期間は長いので、保険会社をだますつもりはなくても、知らないうちに「がん」になった状態で保険に入ってしまうこともあります。その場合、受診歴も自覚症状もなく、きちんと告知してから契約していたら、形式上は“契約後の発症”ということになり、給付金を受け取れるのです。
最後に、「上皮内新生物」とは“初期で軽度のがん”のことです。「がん保険」の中には「がん(悪性新生物)」と「上皮内新生物」を区別し、悪性新生物と診断されなければ給付金が出ないルールにしていることもあります。
「上皮内新生物」の場合、悪性新生物の手術よりも治療費が安く済むため、「上皮内新生物」を対象外とすることで保険料が安くなっている「がん保険」があれば、それでもいいでしょう。しかし、軽度の「がん」でも必ず保障してほしい場合は、「上皮内新生物」にも対応する保険を選択してください。
「三大疾病保険」にも「定期タイプ」と「終身タイプ」がある。
「がん保険」よりも保険料が高額になるので慎重に選ぼう!
ここまで「がん保険」について解説してきましたが、続いて「三大疾病保険」の説明に移りたいと思います。「三大疾病保険」は「がん保険」と似ていて、「がん保険」と同様、「三大疾病保険」にも「終身タイプ」と「定期タイプ」があります。ただ、「がん」以外に「急性心筋梗塞」や「脳卒中」にも対応する点が異なります。
「三大疾病保険」の選び方は、「がん保険」と同じ考え方をすればいいでしょう。どうしても「三大疾病」の不安を一生涯軽減したければ「終身タイプ」、一定期間だけでよければ「定期タイプ」を選んでください。
◆どうしても生涯にわたって「三大疾病」の不安を軽減したい人
◆月数千円程度の負担が苦にならない人
⇒「終身タイプの三大疾病保険」を選択
◆「現在お金がなく、住宅ローンも返済しているから、急に『三大疾病』になったら困る」または「これからお金を貯めるから、保障は生涯続かなくてもいい」というように、期間限定で「三大疾病」に備えたい人
◆「三大疾病」には備えたいが、月々の保険料は極力抑えたい人
⇒「定期タイプの三大疾病保険」を選択
ただし、「がん保険」よりもカバーする病気が多い分、「三大疾病保険」のほうが保険料が多少高くなりがちなことは覚えておいてください。
次に、「三大疾病保険」のメリットとデメリットを整理しておきます。
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