<今回のまとめ>
1.アマゾン・ドットコムはAWS部門が好調
2.マイクロソフトは新しい開示方法でクラウド戦略を明確化
3.アルファベットも好調、自社株買戻しを発表
4.マクドナルドは店舗に活気が戻った
5.FOMCは利上げなしの線が濃厚
6.火曜日のアップルの決算に注目
先週の米国株式市場は大幅高
先週の米国株式市場は数々の好材料が重なり大幅高となりました。週間ベースでダウ工業株価平均指数は+2.52%、S&P500指数は+2.07%、ナスダック総合指数は+2.98%でした。
マーケットが強かった理由は(1)決算発表が好感されたこと、(2)欧州中央銀行のドラギ総裁が必要であれば緩和措置を取る用意があると発言したこと、(3)中国人民銀行が利下げを発表したこと、によります。
大型株が相次いで好決算を発表!
チャートの形がよい銘柄が続々出てきた
先週はナスダック総合指数が他の主要株価指数のパフォーマンスを上回りました。その理由はアマゾン・ドットコム(ティッカーシンボル:AMZN)、マイクロソフト(ティッカーシンボル:MSFT)、アルファベット(グーグルから社名変更、ティッカーシンボル:GOOGL)といった大型株が相次いで好決算を発表したことによります。
【アマゾン・ドットコムの決算】
アマゾン・ウェブ・サービスが好調
アマゾン・ドットコム(ティッカーシンボル:AMZN)の決算はEPSが予想-15¢に対し17¢、売上高が予想249.1億ドルに対し253.6億ドルでした。とりわけ営業マージンが今回もプラスだったことを投資家は好感しています。
ユニット成長率も底打ち後、さらに勢いを増している観があります。
また比較的マージンが高いことで知られるアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)部門の売上高は予想を上回る+78%の20.9億ドルでした。AWSの営業利益は+432%の5.21億ドルでした。
アマゾン・ドットコムの株価は新高値をつけました。
【マイクロソフトの決算】
予想を超える数値に株価は上昇
マイクロソフト(ティッカーシンボル:MSFT)の決算はEPSが予想57¢に対し67¢、売上高が予想204億ドルに対し216.6億ドルでした。
同社は今期からセグメント情報の開示の仕方を変えました。これは同社が最近、クラウド戦略を積極的に押し進めており、その進捗の様子をよりわかりやすく投資家に伝える意図があります。それらは(1)プロダクティビティ&ビジネスプロセス部門(「Office」など)、(2)インテリジェント・クラウド部門(サーバ製品とサービス、エンタープライズ向けサービス)、(3)モア・パーソナル・コンピューティング部門(「Windows」、「Surface」、スマホ、ゲーミング、サーチ)の三つです。
注目されたインテリジェント・クラウド部門の売上高は59億ドル(+8%)でした。為替要因を除いた成長率は+14%でした。
マイクロソフトの株価もきれいにブレイクアウトしています。
【アルファベット(Googleの新社名)の決算】
500億ドルの自社株買いを発表
アルファベット(ティッカーシンボル:GOOGL)はグーグルの新社名です。同社の決算はEPSが予想$7.20に対し$7.35、売上高が予想185.5億ドルに対し186.8億ドルでした。
売上高成長率は+13%でした。またドル高要因を除く売上高成長率は+21%でした。
アグリゲート・ペイド・クリックは+23%でした。(2Qは+18%)
広告単価の指標であるグーグル・ウェブサイトでのアグリゲート・コスト・パー・クリックは-16%でした。メンバー・ウェブサイトでのアグリゲート・コスト・パー・クリックは-4%でした。
トラフィック・アクイジション・コストは21%でした。これは2Qの23%から少し改善しました。
またアルファベットは500億ドルの自社株買戻しを発表しています。
アルファベットの株価は700ドル付近にあったこれまでの上値抵抗線を上に破っています。
【マクドナルドの決算】
過去2年間で米国の既存店売上比較は初めてプラスに
決算が良かったのはネット株だけではありません。先週、本コラムでとりあげたマクドナルド(ティッカーシンボル:MCD)の決算も立派でした。EPSは予想$1.28に対し$1.40、売上高は予想64.1億ドルに対し66.2億ドルでした。
グローバルでの既存店売上比較は予想+2%に対し、結果+4.0%でした。すべてのセグメントにおける既存店売上比較はプラスでした。
米国の既存店売上比較は+0.9%でした。これは過去2年で初めてです。
注目された「オールデイ・ブレックファスト」に関する経営陣のコメントですが、まず来店客からの反応は良かったです。キッチンの負担は増えたものの賃金のベースアップで店員の士気は高まっており、店舗に活気が戻ったそうです。
【今週の株式市場のみどころ】
28日のFOMCでは利上げなしと市場は予想
今週は10月28日(水)に連邦公開市場委員会(FOMC)が予定されていますが、市場参加者の中に利上げを予想している人はほとんどいません。これは今回のFOMCでは記者会見が予定されていないからです。
もうひとつの注目イベントは10月27日(火)引け後に予定されているアップル(ティッカーシンボル:AAPL)の決算発表です。コンセンサス予想はEPSが$1.87、売上高が509億ドルです。
前回の決算発表ではiPhoneの販売台数が予想を下回り、株価が売られました。今回は9月上旬に発表された新製品、iPhone6Sの売れ行きが注目されます。ちなみに発売最初の週末は1300万台売れました。これは予想の1000万台を上回りました。
その後、iPhone6Sにはデバイスによって電池の寿命にばらつきがある問題が発覚しました。とりわけ日本での売れ行きに前回ほどの勢いがないと報じられています。
【※米国株を買うならこちらの記事もチェック!】
⇒米国株投資で注意が必要な「為替」と「税金」とは?「特定口座(源泉徴収あり)」か「NISA口座」で投資をして、口座内に「米ドル」を残さないのがポイント!
※証券や銀行の口座開設、クレジットカードの入会などを申し込む際には必ず各社のサイトをご確認ください。なお、当サイトはアフィリエイト広告を採用しており、掲載各社のサービスに申し込むとアフィリエイトプログラムによる収益を得る場合があります。 |
【2024年12月2日時点】
「米国株」取扱数が多いおすすめ証券会社 |
◆マネックス証券 ⇒詳細情報ページへ | |
米国株の取扱銘柄数 | 取扱手数料(税込) |
約4900銘柄 | <現物取引>約定代金の0.495%(上限22米ドル)※買付時の為替手数料が無料/<信用取引>約定代金の0.33%(上限16.5米ドル) |
【マネックス証券のおすすめポイント】 外国株の取扱銘柄数はトップクラス! また、米国株の買付時の為替手数料が0円(売却時は1ドルあたり25銭)となるキャンペーンが長期継続しており、実質的な取引コストを抑えることができる。さらに、外国株取引口座に初回入金した日から20日間は、米国株取引手数料(税込)が最大3万円がキャッシュバックされる。米国ETFの中で「米国ETF買い放題プログラム」対象21銘柄は、実質手数料無料(キャッシュバック)で取引が可能。米国株の積立サービス「米国株定期買付サービス(毎月買付)」は25ドルから。コツコツ投資したい人に便利なサービス。米国株は、時間外取引に加え、店頭取引サービスもあり日本時間の日中でも売買できる。また、NISA口座なら、日本株の売買手数料が無料なのに加え、外国株の購入手数料も全額キャッシュバックされて実質無料! 企業分析機能も充実しており、一定の条件をクリアすれば、銘柄分析ツール「銘柄スカウター米国株」「銘柄スカウター中国株」が無料で利用できる。 |
|
【関連記事】 ◆【マネックス証券の特徴とおすすめポイントを解説】「単元未満株」の売買手数料の安さ&取扱銘柄の多さに加え、「米国株・中国株」の充実度も業界最強レベル! |
|
◆SBI証券 ⇒詳細情報ページへ | |
米国株の取扱銘柄数 | 取扱手数料(税込) |
約5300銘柄 | <現物取引>約定代金の0.495%(上限22米ドル)/<信用取引>約定代金の0.33%(上限16.5米ドル) |
【SBI証券のおすすめポイント】 ネット証券最大手のひとつだけあって、米国から中国、韓国、アセアン各国まで、外国株式のラインナップの広さはダントツ! 米国株は手数料が最低0米ドルから取引可能で、一部米国ETFは手数料無料で取引できる。また、2023年12月1日から米ドルの為替レートを「0円」に引き下げたので、取引コストがその分割安になった。さらにNISA口座なら米国株式の買付手数料が無料なので、取引コストを一切かけずにトレードできる。米国株を積立購入したい人には「米国株式・ETF定期買付サービス」が便利。また、米国株の信用取引も可能。さらに、リアルタイムの米国株価、48種類の米国指数および板情報を無料で閲覧できる点もメリットだ。米国企業情報のレポート「One Pager」、銘柄検索に使える「米国株式決算スケジュールページ」や「米国テーマ・キーワード検索」、上場予定銘柄を紹介する「IPOスピードキャッチ!(米国・中国)」など情報サービスも多彩。「SBI 証券 米国株アプリ」は「米国市場ランキング」「ビジュアル決算」「銘柄ニュース」などの機能が充実している。 |
|
【関連記事】 ◆【SBI証券の特徴とおすすめポイントを解説!】株式投資の売買手数料の安さは業界トップクラス! IPOや米国株、夜間取引など、商品・サービスも充実 ◆「株初心者&株主優待初心者が口座開設するなら、おすすめのネット証券はどこですか?」桐谷さんのおすすめは松井、SBI、東海東京の3社! |
|
◆楽天証券 ⇒詳細情報ページへ | |
米国株の取扱銘柄数 | 取扱手数料(税込) |
約4750銘柄 | <現物取引>約定代金の0.495%(上限22米ドル)/<信用取引>約定代金の0.33%(上限16.5米ドル) |
【楽天証券おすすめポイント】 米国、中国(香港)、アセアン各国(シンガポール、タイ、マレーシア、インドネシア)と幅広い銘柄がそろっており、米国株の信用取引も利用可能! 指定の米国ETF15銘柄については買付手数料が無料で取引ができるのもお得。さらに、2023年12月からは米ドル⇔円の為替取引が完全無料! NISA口座なら米国株の売買手数料が0円(無料)なのもメリットだ。米国株の注文受付時間が土日、米国休場を含む日本時間の朝8時~翌朝6時と長いので、注文が出しやすいのもメリット。米国株式と米国株価指数のリアルタイム株価、さらに米国決算速報を無料で提供。ロイター配信の米国株個別銘柄ニュースが、すぐに日本語に自動翻訳されて配信されるのもメリット。米国株の積立投資も可能で、積立額は1回3000円からとお手軽。楽天ポイントを使っての買付もできる。銘柄探しには、財務指標やテクニカル分析などの複数条件から対象銘柄を検索できる「米国株スーパースクリーナー」が役に立つ。 |
|
【関連記事】 ◆【楽天証券おすすめのポイントは?】トレードツール「MARKETSPEED」がおすすめ!投資信託や米国や中国株などの海外株式も充実! ◆【楽天証券の株アプリ/iSPEEDを徹底研究!】ログインなしでも利用可能。個別銘柄情報が見やすい! |
|
◆DMM.com証券(DMM株) ⇒詳細情報ページへ | |
米国株の取扱銘柄数 | 取扱手数料(税込) |
約2400銘柄 | 無料 |
【DMM.com証券おすすめポイント】 米国株の売買手数料が完全無料なので、取引コストに関しては割安! ただし、配当金が円に両替される際の為替スプレッドが1ドルあたり1円と高いので、配当狙いで長期保有する人は注意が必要だ。他社と違う点としては、外貨建ての口座がなく、売却時の代金や配当が自動的に米ドルから円に交換されること。米ドルで持っておきたい人には向かないが、すべて円で取引されるため初心者にとってはわかりやすいシステムと言えるだろう。また、米国株式と国内株式が同じ無料取引ツールで一元管理できるのもわかりやすい。米国株の情報として、米国株式コラムページを設置。ダウ・ジョーンズ社が発行する「バロンズ拾い読み」も掲載されている。 |
|
【関連記事】 ◆DMM.com証券「DMM株」は、売買手数料が安い!大手ネット証券との売買コスト比較から申込み方法、お得なキャンペーン情報まで「DMM株」を徹底解説! ◆【証券会社比較】DMM.com証券(DMM株)の「現物手数料」「信用取引コスト」から「取扱商品」、さらには「最新のキャンペーン情報」までまとめて紹介! |
|
【米国株の売買手数料がなんと0円!】 |
※ 本記事の情報は定期的に見直しを行っていますが、更新の関係で最新の情報と異なる場合があります。最新の情報は各社の公式サイトでご確認ください。 |