<今回のまとめ>
1.日銀のマイナス金利導入は世界で歓迎された
2.連邦公開市場委員会声明文は意外にタカ派的だった
3.米国の第4四半期GDPは弱かった
4.フェイスブックの決算は良かった
5.アマゾンの決算は悪かった
日銀のマイナス金利導入は
世界中の株式市場で歓迎された
先週金曜日、日銀がマイナス金利導入を発表しました。このニュースは日本だけでなく欧州市場、米国市場でも好感されました。先週を通じて一進一退を繰り返していたS&P500指数は金曜日に+2.48%、週間ベースでも+1.8%の上昇となりました。
このためNY市場はいわゆるフォロースルー・デーと呼ばれる、上昇トレンドが始まったことを確認する「ダメ押し」のサインが出ました。
ここは積極的に買い出動すべき局面です。
連邦公開市場委員会(FOMC)声明文は
意外にタカ派的だった
先週開催されていた連邦公開市場委員会(FOMC)では政策金利(0.50%)に変更はありませんでした。声明文の中には「世界の経済ならびに金融市場の動向を注意深く見守る」という記述が盛り込まれました。これは投資家を安心させる意図があります。
その反面、「力強い雇用の創出により、労働力が十分に活用されてなかったこれまでの状況は、解消されつつある」という表現が用いられ、一部投資家が抱いていた(次のアクションは、利上げではなく、むしろ利下げだろう)という予想は、期待を裏切られた格好でした。
米国第4四半期GDP速報値は悪かったものの
それほど酷い数字ではなかった
先週発表された米国の第4四半期GDP速報値は+0.7%と予想+0.8%を下回りました。
その細目のうち、個人消費支出(PCE)は+2.2%で第3四半期の+3.0%から鈍化しました。
このように第4四半期GDPの数字は決して良くありませんでしたが、一部投資家が懸念していたような酷い数字ではなかったので、「これでむしろここからは買って行ける」という声も聞かれました。
フェイスブックは好決算を発表
売上高成長率は前年比+50%超に
先週発表された決算では、良い企業とそうでない企業が明暗を分けました。
まず良い決算を出した企業ではフェイスブック(ティッカーシンボル:FB)があります。同社の第4四半期決算はEPSが予想68¢に対し79¢、売上高が予想53.7億ドルに対し58.4億ドルと大幅に予想を上回りました。特に売上高成長率は前年比+51.7%でした。
今回の決算ではR&D(研究開発)費用と営業マーケティング費用を絞り込むことに成功していました。
その結果、営業マージンは良い感じで急伸しました。
アマゾンの決算は売上高予想に達せず。
AWSの成長率鈍化に投資家は落胆
これと対照的に悪かったのがアマゾン(ティッカーシンボル:AMZN)の決算です。EPSは予想$1.58に対して$1.00でした。また売上高は予想359.8億ドルに対して357.5億ドルでした。売上高成長率は前年比+21.9%でした。
特に投資家の落胆を誘ったのはAWS(アマゾン・ウェブ・サービス)の成長率の鈍化です。同部門の営業収益は+186%の6.87億ドルでした。売上高は+69%の24億ドルでした。
ちなみに前期の営業収益は+432%、売上高は+78%でした。
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