マグロの返礼品を用意している自治体は約90カ所!
「ふるさと納税」でマグロのトロやカマなどを堪能しよう!
「好きな魚は?」「好きな寿司のネタは?」などと聞かれたら、マグロを挙げる人は多いだろう。つややかな赤い身で、食卓をパッと華やかに彩ってくれるマグロは、昔から日本人の大好物。一説によると、日本人は、縄文時代からマグロを食べていたそうだ。
しかし、昨今では、資源管理や環境保護といった観点から、国際的にマグロの漁獲を規制する動きが見られる。この影響もあり、年々、マグロの価格は上昇。晩酌のお供にマグロの刺し身を楽しんでいる人などは、以前よりもマグロの価格が高くなっていることから、少々、買うのをためらってしまうこともあるのではないだろうか。トロのような高級部位ともなれば、なおさら手を出しにくいだろう。
そこでおすすめしたいのが「ふるさと納税」だ。この制度を活用すれば、刺身用のマグロから、スーパーなどでは滅多にお目にかかれないレアな部位まで、多種多様なマグロを大量かつお得にゲットできる。
今回、ザイ・オンライン編集部では、昨年に引き続き、「ふるさと納税」の寄付額に対してもらえるマグロの量を調査。コストパフォーマンスが高い自治体をまとめた「ふるさと納税ランキング~マグロ編~」を作成したので、今年の「ふるさと納税」の参考にしていただきたい。
2017年4月に、総務省が各自治体へ「返礼品の価格を寄附金額の3割以下に抑えるように」との通知を出したことにより、「いまさら『ふるさと納税』をやったって、たいして得しないんじゃないの?」と思う人もいるだろう。しかし、昨年よりも今年のほうが、コストパフォーマンスが優れた自治体が増えているので、安心して「ふるさと納税」を活用してほしい。
さっそく、ランキング発表といきたいところだが、まずは「ふるさと納税」の仕組みについて改めて説明しておこう。
「ふるさと納税」とは、「納税」と銘打っているが、要するに各自治体への寄付金制度のことだ。寄付した翌年に、寄附金控除の適用下限額である2000円を超える部分は、一定の上限まで所得税・個人住民税から全額が控除の対象となる。例えば、控除の対象となる寄付金上限額が5万円の人の場合、適用下限額である2000円を引いた額、すなわち4万8000円が控除対象額となるのだ。
※2000円以外が戻ってくる上限額の詳細は下記の記事を参照!
⇒ふるさと納税の仕組みと始め方をわかりやすく解説!自己負担額たった2000円だけで返礼品をもらう方法や通信販売並みに便利に使いこなすワザを一挙紹介!
また、以前はサラリーマンであっても、寄附金控除を受けるために確定申告をする必要があったが、現在は、寄付先が年間5自治体までであれば確定申告が不要な「ワンストップ特例制度」も創設されている(「ワンストップ特例制度」を利用するためには、マイナンバーの記入と本人確認の書類が必要)。
※「ワンストップ制度」と「確定申告」の詳細は下記の記事を参照!
⇒ふるさと納税して確定申告が必要になる人とは?「ワンストップ特例」と「確定申告」の違いやそれぞれの注意点、用意すべき書類をまとめて紹介!
それではいよいよ、2017年の「ふるさと納税ランキング~マグロ編~」を発表しよう!(※寄付額が高額な特典は寄付できる方が限られてしまうため、今回のランキングでは寄付額が10万円以上の特典は除外しています)
【第1位】2万円の寄付でマグロ5kg!(1万円につき2.5kg)
身から皮まで無駄なく堪能できる
「びんちょうマグロ一節(ひとふし)」がもらえる「三重県尾鷲市」!

2017年の「ふるさと納税ランキング~マグロ編~」第1位に輝いたのは「三重県尾鷲市(おわせし)」。2015年と2016年の同ランキングでトップ10にランクインしていたが、今年はついに首位を射止めた。
三重県の南部にある「尾鷲市」は、熊野三山と伊勢神宮という2つの聖地を結ぶ「熊野古道」の一部になっている町。また、全国的にも珍しい「マグロの供養塔」が建てられているなど、昔からマグロと根深い関係にある地域だ。「尾鷲市」にある「須賀利町(すがりちょう)」では、江戸時代からマグロの網漁が行われていたそうで、1833年に天保の大飢饉が起こったときも、マグロの大漁に恵まれたおかげで難を逃れられたのだとか。
そんな「尾鷲市」に2万円の寄付をすると、「びんちょうまぐろ一節(ひとふし、約5kg)」がもらえる。つまり、寄附金額1万円あたり約2.5kgのマグロをもらえる計算だ。
ビンチョウマグロは、比較的にあっさりとした味なので、「トロよりも赤身派」という人にはうってつけ。また、この特典は、皮つきの状態で送られてくるというのもポイントだ。マグロの皮は、湯引きにしたり、カリカリに焼いたりと、ひと手間を加えれば酒のつまみに最高なのだとか。
ただし、この特典は、配送日が年末年始(12月29日~1月1日)に限られているので注意しよう。ピンポイントでの配送となるが、家族や親戚などで正月を祝う人には、むしろピッタリの特典と言えるだろう。
ちなみに、本記事の最後には「尾鷲市」の「ふるさと納税」担当者のインタビューを掲載している。2万円の寄付でもらえる「びんちょうまぐろ一節(約5kg)」にまつわる裏話も伺ったので、ぜひ最後まで読んでみてほしい。
【第2位】1万円の寄付でマグロ1.8kg!
マグロの部位の中でも脂がたっぷり乗った
「マグロのカマの焼き物セット」がもらえる「大分県津久見市」!

第2位にランクインしたのは、2016年の「ふるさと納税ランキング~マグロ編~」で第1位だった「大分県津久見市」だ。
人口1万8000人ほどの「津久見市」は、大分県と愛媛県の間にある「豊後水道」という海域に面した町。「津久見市」に属する「保戸島」という離島は、明治時代中期からマグロの遠洋漁業の拠点となっており、ここ最近は、「ヨコヅーナ」という名前のマグロの養殖にも取り組んでいるそうだ。
そんな「津久見市」に1万円の寄付をすると、「マグロのカマ400g×3個」「カマのスライス300g×2個」がセットになった「まぐろカマとカマのスライス焼き物セット(合計1.8kg)」がもらえる。エラの後ろにある「カマ」は、脂がたっぷりと乗っている部位。塩焼きや照り焼きといった焼き物にすれば、魚でありながら、高級和牛のような食べごたえを感じられるはずだ。
ちなみに、「津久見市」には、マグロの赤身をゴマダレで和えて、ご飯に乗せた「ひゅうが丼」という郷土料理がある。こちらは、2年連続で「おおいたグルメグランプリ」の金賞に選ばれるほど人気が高い一品。「津久見市」に1万円の寄付をすると、「まぐろ漁師飯セット」として「ひゅうが丼」の材料がもらえるので、気になる人は、こちらも申し込んでみてはいかがだろうか。
【第3位】1万円の寄付でマグロ1.7kg!
市場ではそうそう買えないほど貴重な
「メバチマグロのハチの身&カマ」がもらえる「神奈川県三浦市」!
続いて紹介するのは、第3位の「神奈川県三浦市」だ。
神奈川県の南東部に位置する「三浦市」の南端には、全国トップクラスのマグロ水揚げ量を誇る「三崎漁港」がある。漁港近くの下町には、マグロを用いたラーメンやカツ丼など、ユニークなメニューを扱った飲食店が点在しているそうだ。また、京急電鉄では、京急線往復とバス乗車券に加えて、食事券も付いた「みさきまぐろきっぷ(大人1人2850~3060円)」というお得な乗車券を販売しており、首都圏から日帰り旅行で訪れる人も少なくない。
そんな「三浦市」に1万円の寄付をすると、メバチマグロの「ハチの身350g×2パック」と「カマ1kg」がセットになった「目鉢鮪頭の希少部位刺身用+目鉢鮪カマ(合計1.7kg)」がもらえる。
「ハチの身」とは、「脳天」や「ツノトロ」とも呼ばれるマグロの頭の肉のことで、脂が多く、濃厚な味わいがする部位。しかし、「希少部位」と謳われるだけあって、マグロ1匹から2本しか取ることができず、スーパーなどでは、ほとんど入手できない貴重な部位とのこと。こちらの特典は「刺身用」となっているが、火を通しても、また違った口当たりを楽しめるそうだ。
このほかにも「三浦市」では、さまざまなマグロの特典を用意している。もっと珍しいマグロ食品を食べたい人は、1万円の寄付でもらえる、マグロを使った中華まん「とろまん」や「三崎のまぐろが入ったオリジナルカレー」などの特典に申し込んでみるのもおすすめだ。
【第4位】5000円の寄付でマグロ800g!(1万円につき1.6kg)
土佐の技術から生まれたブランドマグロの
「おとめマグロのカマ焼き」がもらえる「高知県室戸市」!
第4位には、「高知県室戸市」がランクイン。
高知県の東南部にある「室戸市」は、全国で初めて「海洋深層水」の研究を始めた町。日の光が届かないほどの深さから汲み上げた「海洋深層水」には、ミネラルが豊富に含まれており、調味料やスイーツ、お酒といったさまざまな商品開発に利用しているそうだ。
そんな「室戸市」に5000円の寄付をすると、「おとめ鮪カマ焼き(合計800g)」がもらえる。つまり、寄付金額1万円あたり1.6kgのマグロが手に入る計算だ。調理済みのカマ焼きを個別に包装したものが6~8個(合計800g)が送られてくるため、湯煎やレンジで加熱すれば、すぐに食卓に並べられるのも嬉しい。
「おとめマグロ」とは、2012年から「高知県まぐろ船主組合」がブランド化を進めているビンチョウマグロのこと。船の上でビンチョウマグロの血抜きやドレス加工(頭、内臓、エラを取り除くこと)を施して、-60℃の冷たさで急速凍結させることで、獲れたて同様の鮮度を実現しているそうだ。ちなみに、「おとめ」という名前は、土佐の英雄である坂本龍馬の姉・乙女が由来とのこと。
カマ焼きではなく、別の食べ方で「おとめマグロ」を味わいたいのなら、7000円の寄付でもらえる「土佐おとめまぐろハラス800g」がおすすめだ。こちらは、生食用として届くので、刺身にしてもムニエルにしても、おいしく食べられる。また、海洋深層水を使ったスイーツや調味料のほか、カツオや金目鯛などの特典も充実しているので、海の幸を味わいたい人は、「室戸市」の「ふるさと納税」ページをチェックしてみるといいだろう。
【第5位】1万円の寄付でマグロ1.5kg!
合計1.5kgの「天然メバチマグロ」に加えて、
500gの「天然メカジキ」がもらえる「千葉県船橋市」!
第5位には、2015年と2016年の「ふるさと納税ランキング~マグロ編~」ではランク圏外だった「千葉県船橋市」がランクイン。
東京都心まで20kmという利便性からベッドタウンとして栄えてきた「船橋市」は、約63万人が暮らしており、全国に48カ所ある中核市の中では、もっとも人口が多い。ゆるキャラの「ふなっしー」で知られるように、梨が名産であることが有名だが、同市にある東京湾の干潟「三番瀬」では、スズキやアサリなどが獲れるなど、ベッドタウンながら農業や漁業が盛んな町だ。
そんな「船橋市」に1万円の寄付をすると、天然メバチマグロの「切り落とし500g」「ネギトロ用のたたき500g」「カマ先500g」に加えて、天然メカジキの「切り落とし500g」がセットになった「旬鮮 天然目鉢まぐろ 三味(マグロの合計1.5kg)」がもらえる。もらえるマグロの量は1.5kgなので、今回のランキングでは第5位となってしまったが、メカジキ500gもセットになっていることを考えると、かなりお得な特典だろう。
メバチマグロの切り落としは刺身にして、たたきと一緒にご飯の上に乗せれば、それだけで極上のマグロ丼の完成だ。また、脂が乗っているカマ先は、塩焼きや煮付けにして食べるのがおすすめとのこと。
「船橋市」では、このほかにも、「三景」「三色」「三彩」といった名前で、メバチマグロの特典を用意しており、いずれも1万円の寄付で申し込める。メバチマグロのほほ肉のほか、ミナミマグロの中トロがセットになっているものもあるので、興味を持った人は「船橋市」のWebサイトをチェックしよう。
さて、改めて今回紹介した自治体をまとめると、以下の通りだ。
※ マークのものは、自治体がその特産品に関する「ふるさと納税」の受け付けを終了、もしくは一時的に中断しています。
◆2017年度 「ふるさと納税」で「マグロ」がもらえる自治体のお得度ランキング! (※2017年10月4日時点) |
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順位 | お得な特産品の商品と量 | 備考 | ||
寄付金の使い道 | ||||
1位 | 三重県尾鷲市 | |||
・2万円⇒びんちょうまぐろ一節 約5kg (びんちょうまぐろ約5kg) ・1万5000円⇒とろびんちょうまぐろ詰合せ 2kg (トロビンチョウブロック200~300g×8~9個) ・1万円⇒マグロ丼詰合せセット(合計880g) (まぐろの角煮100g×2袋、まぐろのど旨い漬け(ごま風味)80g×4袋、 まぐろのど旨い漬け(ピリ辛)80g×2袋、まぐろのカマ煮付200g) ・1万円⇒マグロお刺身・干物のコラボセット880g (もちもちまぐろサク170g×2、まぐろ味醂180g×3) |
ほか、1万円で「アワビ・サザエセット」(活きアワビ3~4匹、活きサザエ8匹)などがある | |||
【寄付金の使い道】産業の振興/福祉の充実/防災対策/教育の充実/都市基盤整備/その他 | ||||
2位 | 大分県津久見市 | |||
・1万円⇒まぐろカマとカマのスライス焼き物セット(合計1.8kg) (まぐろカマ400g×3、カマスライス300g×2) ・1万円⇒まぐろ漁師飯セット(合計780g) (ひゅうが丼120g×4、ネギトロ100g×3) ・1万円⇒まぐろほほ肉 ステーキ用セット(合計750g) (まぐろほほ肉250g×3) ・3万円⇒本まぐろ赤身 お刺身用800g |
ほか、1万円で「ぎょろっけ エビマルカツ セット」(冷凍揚げぎょろっけ10個×2袋、冷凍エビマルカツ10個)などがある | |||
【寄付金の使い道】安心して暮らせるまちづくり/地域資源を活かしたまちづくり/笑顔があふれるやさしいまちづくり/未来を拓く人づくり/指定なし | ||||
3位 | 神奈川県三浦市 | |||
・1万円⇒目鉢鮪頭の希少部位刺身用+目鉢鮪カマ(合計1.7kg) (メバチまぐろハチの身350g×2パック、カマ1kg) ・1万円⇒三崎港まぐろ 超人気の希少部位!大集合セット(合計1.3kg) (まぐろ大カマ400g、ほほ肉300g、アゴ身300g、 テールステーキ150g×2枚) ・2万円⇒三崎港まぐろ 超人気の希少部位!大集合セット(合計2.6kg) (まぐろ大カマ400g×2パック、ほほ肉300g×2パック、 アゴ身300g×2パック、テールステーキ150g×4枚) ・1万円⇒三崎のメバチまぐろ・本まぐろ詰め合わせ 大容量!1.23kg (メバチまぐろ頭身3~4本で550g、本まぐろ赤身120g、 ほほ肉320g、ネギトロ120g×2) |
ほか、1万円で「佃煮詰合せ・三味」(かじき角煮2袋、かじきしぐれ煮2袋、そぼろ味噌2袋)などがある | |||
【寄付金の使い道】使い道はおまかせ/三浦の伝統文化を守るために/観光に力を入れて魅力ある三浦市にするために/三浦の子どもたちのために/三浦国際市民マラソンのためになど | ||||
4位 | 高知県室戸市 | |||
・5000円⇒おとめ鮪カマ焼き800g ・1万円⇒高鮮度!!活〆キハダ鮪セット(合計1.2kg) (キハダまぐろサク3~5本で800g、ネギトロ200g×2パック) ・7000円⇒土佐おとめまぐろハラス800g ・1万円⇒天然マグロセット700g (まぐろ3種類合わせて700g) |
ほか、5000円で「青のりアイス(6個セット)」などがある | |||
【寄付金の使い道】地域資源の保全や整備/地場産業の振興やまちづくり/子どもたちの健全な育成/医療及び福祉の充実/市長におまかせする | ||||
5位 | 千葉県船橋市 | |||
・1万円⇒旬鮮 天然目鉢まぐろ 三味(合計1.5kg+α) (メバチまぐろ切り落とし500g、 ネギトロ用たたき500g、カマ先500g) ・1万円⇒旬鮮 天然目鉢まぐろ 三景(合計1.9kg) (メバチまぐろ切り落とし3パックで900g、 ネギトロ用たたき500g、ほほ肉2個で500g) ・1万円⇒旬鮮 天然みなみまぐろ・目鉢まぐろ 三色(合計1.1kg) (ミナミまぐろ中トロサク200g、 切り落とし400g、メバチまぐろカマ先2個で500g) ・1万円⇒旬鮮 天然みなみまぐろ・目鉢まぐろ 三彩(合計1kg) (ミナミまぐろ中トロサク200g、 メバチまぐろ切り落とし300g、たたき500g) |
ほか、1万円で「猪肉ロース・モモたっぷり1.2kgセット」(猪ロース200g×3袋、猪モモ200g×3袋)などがある | |||
【寄付金の使い道】ふるさとの自然環境を保護する事業/ふるさとの文化遺産を保存・整備する事業/ふるさとの青少年の健全育成に資する事業/障がい者・高齢者に優しいまちづくり事業/その他(市に発展に寄与する事業) | ||||
■以降のランキングはコチラ!⇒お得な「ふるさと納税」ランキング~マグロ編~特産品でもらえる「マグロ」で得する自治体は? |
ランキングの下位には、一本釣りしたマグロを1匹丸ごと送ってくれる自治体のほか、お得に大トロや中トロをもらえる自治体がいくつも名を連ねている。上位38自治体まとめた「お得な『ふるさと納税』ランキング~マグロ編~特産品でもらえる『マグロ』で得する自治体は?」も公開中なので、ぜひ、そちらもご覧いただきたい。
ちなみに、「ふるさと納税」を実施している自治体は1700以上に上るため、今回の調査でもすべての自治体を調べきるのは難しく、あくまで「ザイ・オンライン編集部調べ」となっている。
この記事を見て「ウチの特典の方がすごいぞ!」という自治体関係者の方や、「こっちのほうがお得だよ」という情報を持ちの方は、ぜひ下記メールアドレスまで情報をお寄せください。確認のうえ、追記させていただきます。
◆情報はコチラまで!(zol-furusato@diamond.co.jp)
2017年の「ふるさと納税ランキング~マグロ編~」で第1位に輝いた
「三重県尾鷲市」の「ふるさと納税」担当者にインタビュー!
2017年の「ふるさと納税ランキング~マグロ編~」の栄えある第1位は、2万円の寄付で約5kgのマグロがもらえる「三重県尾鷲市(おわせし)」。そこで今回は、「尾鷲市」の税務課・山本誠太さんにインタビューを行なった。
まず、今年は、「ふるさと納税」でどのくらいの寄付が集まっているのか伺った。
「8月末までにいただいた寄付は、件数で約1500件、金額で約3800万円です。2016年は、『ふるさと納税』の返礼品を40~50品目ほどご用意していたのですが、2017年は約100品目と倍以上に増やしまして、現在も順次追加しております。返礼品を増やしたおかげもあって、昨年を上回るペースで寄付をいただいています」
今年は、昨年の倍以上の返礼品を用意しているとのことだが、具体的にはどのような返礼品を追加したのだろうか。
「『尾鷲市』は、『ふるさと納税』で“食”を売り出していこうという方針でして、今までの返礼品のラインナップは、海産物が多かったんです。しかし今年は、実際に『尾鷲市』に訪れていただくために、『体験コース』の特典を増やしました。例えば、『尾鷲市』は磯釣りが有名なので、寄付者の方を船で磯まで送り迎えする『磯渡し』のコースのほか、漁師町のゲストハウスに宿泊後、朝ごはん作りを体験していただけるコースなどがございます」
自治体が誇る自慢の味覚だけでなく、町の魅力を実際に体感すれば、「尾鷲市」のファンになる人が続出しそうだ。
では、今回のランキングで第1位を獲得した「びんちょうまぐろ一節(約5kg)」の提供を始めたキッカケとは?
「『びんちょうまぐろ一節』は、市内でも人気のある商品なんです。そこで、『全国のみなさんにも味わっていただきたい』という思いから、事業者さんに『ふるさと納税』の返礼品として提供していただくことをお願いしました。こちらは年末年始限定の返礼品なので、当初は、『その時期は市内の方への対応で手一杯だ』と断られたそうです。しかし、担当者が『尾鷲市の魅力を多くの人に知っていただきたい』と熱弁したところ、業者さんに『そういうことなら』と納得していただき、今回の提供に至ったんです」
「ふるさと納税」担当者の熱意、そして事業者の英断が実を結び、今回のランキング制覇につながったというわけだ。
続いて、集まった寄付金はどのように活用しているのか伺った。
「例えば、発達障害などを持つお子さんを担当する『加配保育士』を増員する事業に寄付金を使わせていただきまして、親御さんからも『ありがたい』というお声をいただいております。過疎化や少子高齢化によって、今後も厳しい財政状況が見込まれる中、『ふるさと納税』で何千万円という大きな金額をいただけるのは非常に助かりますし、歳入不足に少しでも充当していけたらと思っております」
「ふるさと納税」の寄付金は、寄付者が想像する以上に、その自治体を支える力になっているようだ。
最後に、今後の「ふるさと納税」の抱負について伺った。
「ランキングの第1位を獲得したということで大変驚いておりますし、嬉しく思っております。今後もお得な特典を用意するとともに、来年以降は『ふるさと納税』でいただいた寄付金を、さらに『尾鷲市』の住民の方々に還元できるように尽力していきます」
「尾鷲市」の山本さんが語ったように、「ふるさと納税」の寄付金は、過疎化が進む地域などでは貴重な収入源となっている。自治体の助けになるだけではなく、寄付をすれば節税につながるお得な制度なので、面倒臭がったりせず、今後も「ふるさと納税」をどんどん活用していこう。
(取材・文/森井隆二郎[A4studio])
【2016年度版】
昨年に比べてコストパフォーマンスがさらにアップ!
日本人が大好きなマグロをお得にゲットできる自治体は!?
マグロと日本人は切っても切れない関係と言えるだろう。縄文時代の貝塚からマグロの骨が出土していることからわかるように、大昔から、日本人はマグロが大好きなのだ。
しかし、近年では、世界中で寿司が食べられるようになったことなどにより、マグロが乱獲され、漁獲量が激減。その結果、マグロの価格が高騰している。天然の本マグロは、高級寿司店などに行かなければ口にすることができないほどの高級食材になったため、「マグロが好きなのに、なかなか手を出せない」という人も少なくないだろう。
そんな人にぜひ利用してほしいのが、「ふるさと納税」だ。この制度を活用すれば、お得に大量のマグロを手にすることができるからだ。
しかし、どこの自治体に寄付すれば、お得にマグロがもらえるのかわからない人もいるだろう。そこで編集部では、昨年に引き続き、「ふるさと納税」の寄付額に対してもらえるマグロの量を調査し、コストパフォーマンスが高い自治体をまとめた「ふるさと納税ランキング~マグロ編~」を作成! このランキングを見れば、お得にマグロをもらえる自治体が一目瞭然だ。
さて、本題のランキング発表に移る前に、改めて「ふるさと納税」の仕組みについて解説しよう。
「ふるさと納税」とは、「納税」と銘打っているが、要するに各自治体への寄付金制度のことだ。寄付した翌年に、寄附金控除の適用下限額である2000円を超える部分は、一定の上限まで所得税・個人住民税から全額が控除の対象となる。例えば、控除の対象となる寄付金上限額が5万円の人の場合、適用下限額である2000円を引いた額、すなわち4万8000円が控除対象額となるのだ。
また、制度改正により、2015年からは控除額が約2倍にUP! つまり、2014年以前の控除額が3万円だった人は、今は6万円ほどになっている。さらに、制度改正前は、サラリーマンであっても、寄附金控除を受けるために確定申告をする必要があったが、現在は、寄付先が年間5自治体までであれば確定申告が不要な「ワンストップ特例制度」も創設されている。
要するに、控除対象額以内におさえれば実質負担額は2000円のままで、よりお得に、よりお手軽になったのだ。ただし、2016年から、「ワンストップ特例制度」を利用するためには、マイナンバーの記入と本人確認の書類が必要になったので注意しよう。
※2000円以外が戻ってくる上限額の詳細は下記の記事を参照!
⇒4月1日からふるさと納税のお礼品を申し込もう! 寄附できる限度額やワンストップ特例の解説、都城市など5つの人気自治体とお礼の品も紹介!
さて、いよいよ「ふるさと納税ランキング~マグロ編~」を発表! 今年も、「ふるさと納税ランキング~マグロ編~」を参考に、各地のおいしいマグロをお得に手に入れよう!(※寄付額が高額な特典は寄付できる人が限られてしまうため、今回のランキングでは、寄付額が10万円以上の特典は除外しています)
【同率1位】5000円の寄付でマグロ900g!
水揚高日本2位は伊達じゃない!
合計900gものマグロがもらえる「静岡県焼津市」!
昨年の覇者「高知県室戸市」を抑え、2016年の「ふるさと納税ランキング~マグロ編~」の第1位に輝いた自治体は、なんと2自治体! 1つ目は、「静岡県焼津市」だ!
「焼津市」に5000円の寄付をすると、「まぐろセット」として、ビン長マグロのスライス400gと練りマグロたたき500g、合計900gものマグロがもらえる。つまり、寄付額1万円あたり1.8kgのマグロがもらえる計算だ。
「焼津市」は、「千葉県銚子市」にある「銚子港」に次いで、日本で2番目に水揚高の多い「焼津港」を有する水産都市。「焼津港」には、-65℃の冷蔵室など、魚介の鮮度を維持する最新鋭の設備が整っているため、マグロの味も抜群だ。
また、「焼津市」には、カニやカツオなどの海産物に加え、サッポロビール静岡工場で作られた「プレミアムヱビスビール」など、1000品以上のお得な特典がラインナップされている。マグロ以外にもお得な特典がたくさんあるので、一度、「焼津市」のWebサイトをチェックしてみるのがおすすめだ。
なお、当記事の最後には「焼津市」の「ふるさと納税」担当者へのインタビューが掲載されているので、そちらもぜひご覧いただきたい。
【同率1位】1万円の寄付でマグロ1.8kg!
マグロの中で一番脂がのっている部位
「マグロのカマ」がもらえる「大分県津久見市」!
同率1位に輝いた自治体の2つ目は、「大分県津久見市」。
「津久見市」は、大分県の東海岸にあり、太平洋と瀬戸内海を結ぶ海域の「豊後水道」に面している町だ。その豊後水道上にある「津久見市保戸島」は、明治時代からマグロ遠洋漁業を行なっている島で、「ひゅうが丼」という漁師めしが有名だ。「ひゅうが丼」とは、マグロの切り身を生姜や胡麻を混ぜた醤油ダレに漬け込み、それをご飯にのせて食べる伝統料理。「保戸島」の漁師が、過酷な漁の合間に手早く食べられるようにと考案されたそうだ。
そんな「津久見市」に1万円の寄付をすると「まぐろカマとカマのスライス焼き物セット1.8kg」がもらえる。同特典の内容は、マグロのカマ400g×3個、カマのスライス300g×2個となっている。
マグロの首の部分であるカマは、最も脂がのっている部位だと言われている。刺身で食べてもおいしいが、塩焼きにして食べても絶品だ。カマは、身はしっかりしているのに脂がのっているため、塩焼きにすると、まるで高級なステーキを食べているかのような味わいを楽しめる。
ちなみに、「津久見市」の特典には、マグロのカマ以外にも、漁師めしの「ひゅうが丼」や特産品の柑橘類などが用意されている。それらの特典も気になる人は、「津久見市」のWebサイトをチェックしてみてほしい。
【第3位】1万円の寄付でマグロ1.5kg!
鮮度抜群なブランドマグロの
「土佐おとめマグロ」がもらえる「高知県室戸市」!
2016年の「ふるさと納税ランキング~マグロ編~」で第3位になったのは、「高知県室戸市」。昨年のランキングでは第1位だったが、残念ながら今年は順位を落としてしまった。
「室戸市」は、太平洋に突き出した「室戸岬」で知られ、水産業とホエールウォッチングが盛んな町。人口は約1万4000人で、北海道にある市を除くと、「室戸市」は日本で最も人口が少ない市でもある。
そんな「室戸市」に1万円の寄付をすると「土佐おとめマグロ1.5kg」がもらえる。「土佐おとめマグロ」とは、坂本龍馬の姉である坂本乙女にちなんで名付けられたマグロ。漁獲後、すぐに血抜きし、頭部やエラ、内蔵を丁寧に取り除いた後に、-60℃で急速凍結させているので、鮮度は抜群で、まったくと言っていいほどマグロの血生臭さがしないそうだ。
また、「室戸市」には、マグロの他にも、1万円の寄付でもらえる高知県の名物「カツオのたたき1.5kg」などのお得な特典がある。さらに、1万円の寄付でもらえる特典に、土佐おとめマグロ500gとカツオのたたき700gがセットになった「室戸の人気セット」があるので、マグロとカツオの両方を味わいたい人は、同特典に申し込むといいだろう。
【同率4位】5000円の寄付でマグロ600g!
特典の充実度は全国トップクラス!
「本マグロ入りネギトロ」がもらえる「高知県奈半利町」!
「ふるさと納税ランキング~マグロ編~」で第4位を獲得した自治体は全部で3つ。今回は、その中から編集部おすすめの2自治体を紹介しよう。まずは、「高知県奈半利町(なはりちょう)」だ。
「奈半利町」は、人口3000人ほどの小さな町で、ランキング第3位の「室戸市」とは隣同士。規模の小さい自治体ではあるが、肉や米、野菜や果物など、特典の種類が非常に充実している上に、どれもコストパフォーマンスの良いものばかりを取り揃えている。実際に、当サイトで公開している「ふるさと納税ランキング」の「牛肉編」や「お米編」、「鶏肉編」などにも、たびたび「奈半利町」がランクインしている。
そんなコストパフォーマンスに優れた「奈半利町」に5000円の寄付をすると、同町にある「ホテルなはり」が商品開発した「本マグロ入りネギトロ600g」がもらえる。つまり、寄付額1万円あたり1.2kgのマグロがもらえる計算だ。ご飯の上に「本マグロ入りのネギトロ」をのせて、醤油とネギをかけるだけで本格的なネギトロ丼を味わえるので、同特典をリピートする人もいるほど人気なんだとか。
なお、この特典は、ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」から寄付した場合のみもらえる限定特典なので注意しよう。
【同率4位】2万5000円の寄附でマグロ3kg!
全国有数の好漁場で獲れる至高の赤身
「キハダマグロ」が丸々1本もらえる「愛媛県愛南町」!
最後に紹介するのは、同率4位となった「愛媛県愛南町」だ。
「愛南町」は、愛媛県の南部に位置し、西に内海湾、南に宿毛湾という2つの湾に面している町。最上の赤身として愛されるキハダマグロや脂ののったカツオが獲れるのも、「愛南町」の近海が優れた漁場であることの証だ。
そんな「愛南町」に2万5000円の寄付をすると、7kg〜10kgのキハダマグロを丸々1本もらえる。可食部は30人前分とのことなので、1人前が約100gだとすれば、おおよそ3kgとなる。つまり、2万5000円の寄付でマグロ3kgとなるので、寄付額1万円あたり1.2kgのマグロがもらえる計算だ。
他の自治体でも、マグロ1本を特典として提供しているところは多数あるが、ほとんどは10万円以上の寄付を必要とする。しかし、「愛南町」の場合は、2万5000円の寄付でマグロ1本をもらえるので、リーズナブルに大トロや中トロ、カマなど、あらゆる部位を味わえるのが嬉しい。
ちなみに、「愛南町」には、2万5000円の寄付で「特大戻りカツオ1本」や1万5000円の寄付で「寒ブリ1本」など、魚を丸ごと1本もらえる特典が多数あるので、魚好きの人は「愛南町」に寄付するといいだろう。
さて、改めて今回紹介した自治体のランキングをまとめると以下のとおり。
※ マークのものは、自治体がその特産品に関する「ふるさと納税」の受け付けを終了、もしくは一時的に中断しています。
◆2016年度 「ふるさと納税」で「マグロ」がもらえる自治体のお得度ランキング! (※2016年11月15日時点) |
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順位 | お得な特産品の商品と量 | 備考 | |||
寄付金の使い道 | |||||
1位 | 静岡県焼津市 | ||||
・5000円⇒カク長 まぐろセット 合計900g (びん長マグロスライス400g、練りマグロたたき500g) ・5000円⇒マグロたたき身セット 合計800g【12月まで】 (まぐろたたき身300g×2、南マグロたたき身200g) ・1万円⇒ガッツリ1.5kgマグロ三種盛 合計1.5kg (メバチマグロ切り落とし500g、とんぼマグロ切り落とし500g、 ねぎとろ500g) ・5000円⇒マグロたたき身セット 合計700g (マグロたたき身300g×2、南マグロたたき身100g) |
ほか、1万円で「焼津かつをセット(刺身用冷凍かつを500g以上、刺身用冷凍かつをたたき250g以上、煮付・塩焼き用かつおはらも700g以上、かつを角煮120g×2パック)」などがある | ||||
【寄付金の使い道】焼津市の事業全般に活用/子育て支援事業、子どもの学習環境整備等に活用/観光、交流事業に活用 /健康増進支援、先端医療機器整備等に活用 | |||||
1位 | 大分県津久見市 | ||||
・1万円⇒まぐろカマとカマのスライス焼き物セット 合計1.8kg (まぐろカマ400g×3、カマスライス300g×2) ・1万円⇒まぐろほほ肉 ステーキ用セット 合計750g (まぐろほほ肉250g×3) ・1万円⇒まぐろ漁師飯セット 合計600g (ひゅうが丼まぐろ75g×4、調味料45g×4、ネギトロ100g×3) ・3万円⇒本まぐろ赤身お刺身用 合計800g (本まぐろ赤身800g) |
ほか、1万円で「津久見自慢!まぐろ海の幸セット(まぐろ餃子、まぐろ饅頭3個、ひゅうが丼2個、ねぎとろ2パック)」などがある | ||||
【寄付金の使い道】安心して暮らせるまちづくり/地域資源を活かしたまちづくり/笑顔があふれるやさしいまちづくり/未来を拓く人づくり/指定なし | |||||
3位 | 高知県室戸市 | ||||
・1万円⇒土佐おとめまぐろ 合計1.5kg (土佐おとめまぐろ(びん長マグロ)上サク1.5kg) ・1万円⇒天然マグロセット 合計700g (まぐろ3種類合わせて700g) ・5万円⇒まぐろセットE 合計3.5kg (本まぐろブロック2.5kg、土佐おとめまぐろ上サク1kg) |
ほか、2万円で「室戸産 新鮮地魚3種お造りセット(旬の地魚3種)」などがある |
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【寄付金の使い道】地域資源の保全や整備/地場産業の振興やまちづくり/子どもたちの健全な育成/医療及び福祉の充実/市長におまかせする | |||||
4位 | 高知県奈半利町 | ||||
・5000円⇒本マグロ入りネギトロセット【ふるさとチョイス限定】合計600g (本まぐろ入りネギトロ100g×6パック) ・3000円⇒本マグロ入りネギトロセット【ふるさとチョイス限定】合計300g (本まぐろ入りネギトロ100g×3パック) ・1万2000円⇒天然本マグロ赤身とネギトロセット 【ふるさとチョイス限定】合計1kg (本まぐろ赤身600g、ネギトロ400g) ・1万7000円⇒天然本マグロの赤身とネギトロセット 【ふるさとチョイス限定】合計1.4kg (本まぐろ赤身1kg、ネギトロ400g) |
ほか、2000円で「【土佐の黒潮の恵み!】釜揚げシラス500g」などがある | ||||
【寄付金の使い道】観光で賑わうまちづくり事業 /活力のあるまちづくり事業 /元気な人づくり事業 /その他、より良いふるさとのまちづくりに必要な事業 | |||||
4位 | 愛媛県愛南町 | ||||
・2万5000円⇒天然一本釣りキハダマグロ1本7~10kg(可食部は約3kg) | ほか、1万円で「イワシ丸干し&旬の魚開きセット(イワシ丸干し5パック、イワシのド干し、旬の魚の開き3パック)」などがある | ||||
【寄付金の使い道】美しいふるさとへ(生活環境事業)/活力あるふるさとへ(産業・観光事業)/豊かな文化を育むふるさとへ(人権・教育・文化事業)/優しさ溢れるふるさとへ(健康・福祉事業)/安心して暮せるふるさとへ(生活基盤事業) | |||||
※以降のランキングはコチラ!⇒お得な「ふるさと納税」ランキング~マグロ編~特産品でもらえる「マグロ」で得する自治体は? |
なお、今回紹介した5自治体よりも下位にランクインした自治体の中には、量ではやや劣るものの、大トロや中トロなどを用意し、品質や味においては上位をしのぐ自治体もあるので、以降のランキングをまとめた「お得な『ふるさと納税』ランキング~マグロ編~」も、ぜひチェックしていただきたい。
ちなみに、「ふるさと納税」を実施している自治体は1500以上にのぼるため、今回の調査でもすべての自治体を調べきるのは難しく、あくまで「ザイ・オンライン編集部調べ」となっている。
この記事を見て「ウチの特典の方がすごいぞ!」という自治体関係者の方や、「こっちのほうがお得だよ」という情報を持ちの方は、ぜひ下記メールアドレスまで情報をお寄せください。確認の上、追記させていただきます。
◆情報はコチラまで!(zol-furusato@diamond.co.jp)
2016年度「ふるさと納税ランキング~マグロ編~」で第1位の
「静岡県焼津市」のふるさと納税担当者にインタビュー!
2016年の「ふるさと納税ランキング~マグロ編~」では、寄附金額1万円あたり1.8kgのマグロがもらえる「静岡県焼津市」と「大分県津久見市」の2自治体が見事1位に輝いた。今回は、その2自治体の中から、特典数日本一を誇る「焼津市」のふるさと納税課・石原隆弘さんにインタビューを行なった。
「焼津市」は、5000円の寄付でビン長マグロのスライス400gと練りマグロたたき500g、合計900gのマグロがもらえるのが魅力的だが、マグロ以外の特典も充実しているのも特徴だ。なぜ、こんなにも多くの特典を用意できるのだろうか。
「『焼津市』が抱える焼津港は、水産業の振興のために特に重要であると政令に指定された『特定3種漁港』で、漁獲量も全国有数です。ちなみに、この『特定3種漁港』は、全国に13カ所しかありません。さらに、焼津港には、漁獲された海産物をすぐに加工できるように加工場が併設されており、鮮度を落とさずに水産加工品にすることができるんです。このように、他の地域よりも有利な条件が揃っているので、多くの特典を提供できているんです」
さすが、全国でもトップクラスの漁獲量を誇る水産都市だ。昨年、「焼津市」は、年間で38億円もの寄付金を集めたが、今年は、9月末時点でどのくらいの寄付が集まっているのだろうか。
「今年の4月から9月末までにいただいた寄付金額は、約13億円です。昨年は、9月末時点で約7億5000万円でしたので、上半期だけで考えると昨年を上回るペースですね。ただ、年間では、昨年と同程度の寄附金額になるのではと予想しています」
「ふるさと納税」が話題になり、魅力的な特典を揃える自治体が増える中で、「焼津市」がこれほど多くの寄付金を集められるのは、それだけ根強いファンが多いからだろう。
「『ふるさと納税』を始めて、いろいろなメディアで取り上げていただいたおかげで、多くの方に『焼津市』を注目してもらえるようになりました。また、事業者のみなさんに限らず、直接漁業に関わっていない市民のみなさんまで元気になっていると実感しています。今後も、『水産品といえば焼津市』と全国の方々に知っていただけるよう、引き続き積極的に『ふるさと納税』に取り組んでいきたいですね」
「ふるさと納税」の恩恵を受けるのは、特典を提供する事業者や寄付した人だけではない。自分が住む町の名が全国に広まることによって、今まで知らなかった地元の魅力に気づいたり、誇りを持てるようになったりする住民もいるはずだ。
それは、人口が多く、財源の豊かな自治体に限った話ではなく、例えば、「高知県奈半利町」のように、町の規模が小さいにも関わらず、「ふるさと納税」によって全国からたくさんのファンを獲得している自治体も多い。そして、「ふるさと納税」で集めた寄付金を活用すれば、町全体を元気にすることができる。
寄付者としても、「ふるさと納税」を利用する際には、寄付したい町の特徴やどんな問題に直面しているのかなどを調べてみると、寄付した自治体により親しみを持てるはずだ。そして、その町に思いを馳せつつ牛肉やマグロなどの特典をいただき、いつかは実際にその地を訪れてみるのも一興だろう。
(取材・文/増田理穂子、日下部貴士[A4studio])
【2015年度版】
「マグロ」を提供する自治体は少ないが、人気は高く、
お得度は他ジャンルに引けをとらない充実ぶり!
寿司や刺身などのネタで一番人気の「マグロ」は、いまや日本のみならず、海外でも人気となっている。しかし、この「マグロ」を「ふるさと納税」の特産品として提供している自治体は「牛肉」や「豚肉」と比較すると格段に少なくなってしまう。やはり、「マグロ」を特産品として用意できるのは大きな港がある自治体に限定されるためだろう。
とはいえ、その内容は還元率が高くてお得なものもかなり多いので、「ふるさと納税」の特典として「マグロ」をもらうのは狙い目かも。ただし、人気が高く、すぐに締め切られてしまうので要注意だ。
「ふるさと納税ランキング~マグロ編」を発表するに前に、ここで改めて「ふるさと納税」について簡単に説明しておこう。
「ふるさと納税」とは“納税”と銘打っているが、要するに各自治体への寄付金制度。寄付した翌年に、寄附金控除の適用下限額である2000円を超える部分は、一定の上限まで所得税・個人住民税から全額が控除の対象となる。例えば控除の対象となる寄付金上限額が5万円の人の場合、適用下限額である2000円を引いた額、すなわち4万8000円が控除対象額となるのだ。
さらに! 制度改正により2015年から控除額が約2倍にUP! つまり昨年までの控除額が3万円だった人なら、今年は6万円ほどを寄付しても、実質負担額は2000円で済むようになっている。
しかも! 2014年まではサラリーマンでも、寄附金控除を受けるために確定申告をする必要があったが、2015年からは寄付先が年間5自治体までであれば確定申告が不要な「ワンストップ特例制度」も創設されている。
要するに、控除対象額以内におさえれば実質負担額は2000円のままで、よりお得に、よりお手軽な仕組みに進化しているのだ。もはや「ふるさと納税」は「やらなきゃ損する」お得な節税対策と言えるだろう。
それでは、いよいよ「ふるさと納税」の特産品で「マグロ」がもらえるお得な自治体を発表していこう!
【第1位】1万円の寄付で「土佐おとめまぐろ1.5kg」!
船上で特別な高鮮度処理を施した「ビンナガマグロ」が
たっぷり1.5kgももらえる「高知県室戸市」
「2015年度版ふるさと納税ランキング~マグロ編」で第1位に輝いたのは、2位に500gもの大差をつけた「高知県室戸市」。太平洋につき出している「室戸岬」で有名な同市は、水産業はもちろん、山の幸にも恵まれており、食糧自給率は全国平均の2倍という食材の宝庫。
そんな「室戸市」に1万円を寄付するともらえるのは、「土佐おとめまぐろ(1.5kg)」だ。高知県出身の坂本竜馬の実姉・坂本乙女にあやかって名付けられた「土佐おとめまぐろ」とは、遠洋マグロ延縄漁業で漁獲される「ビンナガマグロ」を船上で即座に血抜きし、東部・エラ・内蔵を取り除く高鮮度処理をしてマイナス60℃で急速凍結した「マグロ」だけが名乗れる“ブランドマグロ”だ。特産品の中には「プロが教える上手なマグロの解凍方法」も同封されているとのことなので、鮮度が高い状態で保存された冷凍マグロを家庭でもおいしく食べることができそうだ。
「室戸市」では、ほかにも1万円以上の寄付で3種類の天然マグロを食べ比べることができる「天然マグロセット(天然メバチマグロ、天然南マグロ、天然とろびんちょうマグロの3種類合計で700g程度)」や「土佐の藁焼きカツオたたきセット(1.5kg)」など、海産系の特典が盛りだくさんあるので、海の幸を味わいたいなら「室戸市」の「ふるさと納税」サイトをチェックしてみよう!
なお、当記事の最後には「高知県室戸市」のふるさと納税担当者のコメントを紹介しているので、そちらもお見逃しなく。
【同率2位】1万円の寄付で「マグロの希少部位1kg」!
遠洋漁業の拠点・三崎港で水揚げされた「メバチまぐろ」の
「ホホ肉」などの希少部位が楽しめる「神奈川県三浦市」
惜しくも第2位となったのは、三浦半島の先端部に位置する「神奈川県三浦市」だ。
都心から2時間程度というアクセスのよさもあって人気が高い観光地だが、その中でも卸売市場や多くのマグロ料理のお店が軒を並べる「三崎漁港」は、遠洋漁業の拠点で日本を代表するマグロの水揚げ港となっている。これを考えれば、マグロ部門で「三浦市」がランキング上位に食い込んでくるのも当然と言えば当然だ。
そんな「三浦市」に1万円を寄付してもらえる特典の「三崎港まぐろ超人気の希少部位!大集合セット」は、「大カマ400g」「ホホ肉300g」「アゴ身300g」という一匹からわずかしか取れない部位の豪華なセット。これを食せば、赤身とはまた違ったマグロのポテンシャルを感じられるはずだ。
「三浦市」も1位の「室戸市」同様、海産品の特典はまだまだある。特に「メバチまぐろ」を使ったものが多いので、「三浦市」のふるさと納税サイトも要チェックだ!
【第3位】1万円以上の寄付で「天然マグロ980g」!
水産業で全国的に知名度が高い「静岡県焼津市」は
豪華な「天然まぐろ・かつおの詰合せ」がもらえる!
第3位となった「静岡県焼津市」も、上位2自治体と同じく漁業が盛ん。北に富士山、東には駿河湾を臨む「焼津市」にある「焼津漁港」は、「特定第三種漁港」という全国に13港しかない漁港に指定されており、マグロやカツオ、アジ、サバなどが日本有数の規模で水揚げされている。
「焼津市」ではこれらの海産物を数多く「ふるさと納税」の特典として用意しており、今回ランクインした「天然まぐろ・かつお詰合せ」はマグロだけで980gと大ボリューム。さらにカツオのたたきが330gも付いてくるのだから二度おいしい。
ちなみに「焼津市」は返礼品の数が豊富な自治体としても有名で、約500品の返礼品が用意されているので、必ず気に入る特典が見つかるはずだ。
【同率4位】1万円以上の寄付で「マグロ約600g」!
季節ごとに旬の魚が取れる知る人ぞ知る漁港の町
「もちもちまぐろ」などがもらえる「三重県尾鷲市」
第4位は同率で2つの自治体がランクイン。最初に紹介するのは「三重県尾鷲市」の「マグロ&カツオのお刺身セット」だ。
「尾鷲市」の「マグロ&カツオのお刺身セット」は、遠洋漁船の船元「長久丸」が獲った「もちもちまぐろ約200g×2」「トロビンチョウ200g~300g」とマグロだけでも約600gがもらえるのに加えて、「カツオタタキ250g~350g×2」ももらえるボリューム満点のセット。特に「もちもちまぐろ」は、「アルコールスラリーシステム」という-30℃のアルコールに漬ける冷凍保存方法によって、もちもち食感となっているそうで、マグロ好きなら一度は食べておきたい。
「尾鷲市」ではこの特典だけでなく、獲れる季節ごとにさまざまな旬の魚を特典として提供しており、それらも目玉特典となっている。「尾鷲市」にふるさと納税をして旬に合わせた海の幸を賞味するのもまた一興だろう。
【同率4位】1万円以上の寄付で「まぐろ600g」!
名物は海軍カレーやハンバーガーだけじゃない!
海の街「神奈川県横須賀市」の「中トロ」を堪能しよう
同率4位のもう一つの自治体は「神奈川県横須賀市」。幕末に黒船が来航したことから開国の街となり、いまも米軍の基地がある国際色豊かな土地柄。しかし、米軍や自衛隊の海軍基地がある「横須賀市」は海の街でもあり、海産物も豊富だ。
「横須賀市」1万円を寄付するともらえる「中トロ入りマグロ柵セット」の内訳は、「中トロ約300g」「赤身約300g」。名前のとおり、この特典の目玉はやはり「中トロ」だろう。鮮度、色、脂の乗り具合に優れた自慢の天然マグロが堪能できる。
「横須賀市」には、他にも「横須賀マグロセット」もあるのでチェックしてみよう。
さて、改めて今回紹介した「ふるさと納税ランキング~マグロ編」のトップ5をまとめると以下のとおり。
◆2015年度 「ふるさと納税」で「マグロ」がもらえる自治体のお得度ランキング! (※2015年12月25日時点) |
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順位 | お得な特産品の商品と量 | 備考 | ||
寄付金の使い道 | ||||
1位 | 高知県室戸市 | |||
・1万円⇒土佐おとめまぐろ (上サク約1.5kg) ・1万円⇒天然マグロセット (天然メバチマグロ、天然南マグロ、天然とろびんちょうマグロ、 合計700g) ・1万円⇒おとめまぐろスライス (スライス200g×3、特製漬けタレ20g×10、 加熱用養殖本鮪アラ300g) |
ほか、1万円で「まるごと1匹!金目鯛(金目鯛1匹(1.5kg程度)」などがある | |||
【寄付金の使い道】地域資源の保全や整備/地場産業の振興やまちづくり/子どもたちの健全な育成など | ||||
2位 | 神奈川県三浦市 | |||
・1万円⇒三崎港まぐろ超人気の希少部位!大集合セット (大カマ400g、ホホ肉300g、アゴ身300g) ・1万円⇒目鉢鮪のお刺身セット (赤身300g、うらホホ肉300g) ・3万円⇒めばち鮪ブロック (ブロック1kg) ・5万円⇒特選目鉢まぐろ堪能セット (トロ、中トロ、赤身、たたきあわせて1.2kg) ・10万円⇒豪華!!特選目鉢まぐろ食べつくしセット (大トロ、トロ、中トロ、赤身、たたき、合計約2.0kg) |
ほか、1万円で「元祖まぐろ漬 めかじき味噌漬・粕漬詰合せ(めかじき味噌漬 3切れ、めかじき粕漬3切れ)」などがある | |||
【寄付金の使い道】三浦の伝統文化を守るために/観光に力を入れて魅力ある三浦市にするためになど | ||||
3位 | 静岡県焼津市 | |||
・1万円⇒天然まぐろ・かつお詰合せ (目鉢鮪赤身180g、びんちょうまぐろ800g、かつおのたたき330g) ・1万円⇒南まぐろ赤身ブロック (赤身ブロック約900g) ・1万円⇒天然本まぐろ詰合せ (中トロ約150g、赤身約150g、たたき約100g×2) ・5万円⇒天然まぐろ贅沢セット (本マグロ大トロ約200g、中トロ約200g×2、 鉢まぐろ中トロ約150g×2、黄肌まぐろ中トロ約150g×2、 鉢まぐろ上赤身約150g×2) |
ほか、1万円で「焼津名産佃煮・炊き物・ご飯の素詰合せ(薄切りまぐろ大角煮180g×2、まぐろかぶと煮180g、ピリ辛まぐろ150g、まぐろのうま煮150g、まぐろかまトロ生姜風味500gなどのセット)などがある | |||
【寄付金の使い道】焼津市の事業全般に活用/みんなが安心して暮らせるまちづくり/安全で快適なまちづくりなど | ||||
4位 | 三重県尾鷲市 | |||
・1万円⇒マグロ&カツオのお刺身セット (もちもちまぐろ約200g×2、カツオタタキ250g~350g×2、 トロビンチョウ200g~300g) ・1万円⇒贅沢まぐろセット (ビンナガマグロ200g×2、まぐろのオイル漬け70g×3、 まぐろの角煮100g×2、まぐろのカマ煮付1個) |
ほか、1万円で「漁師町の味まるごとセット(鯛の贅沢茶漬け1袋、鰤の贅沢茶漬け1袋、〆さんま1尾×2、 漁師の魚めし200g×2、マグロステーキ100g)」などがある | |||
【寄付金の使い道】産業の振興/福祉の充実/防災対策/教育の充実/都市基盤整備など | ||||
4位 | 神奈川県横須賀市 | |||
・1万円⇒中トロ入りマグロ柵セット (中トロ約300g、赤身約300g) ・1万円⇒横須賀マグロセット (メバチマグロ赤身200g×2、メカジキ西京漬け1枚、 メカジキ味噌漬け1枚) |
ほか、1万円で「相模湾の旬の新鮮地魚セット」(相模湾で水揚げされたばかりの旬の地魚のセット )などがある | |||
【寄付金の使い道】子育て基金/いのちの基金/生涯現役基金/福祉基金/スポーツ基金/交通遺児奨学基金など | ||||
※特産品の有無や申込期限、発送時期については、実際に申し込む前に各自治体のホームページ等でご確認ください。 |
※第6位以下も含めたランキングはこちら!⇒「ふるさと納税ランキング~マグロ編 特産品で『マグロ』がもらえて得する自治体は?」
ちなみに、「ふるさと納税」を実施している自治体は1500以上に上るため、今回の調査でもすべての自治体を調べきるのは難しく、あくまで「ザイ・オンライン編集部調べ」となっている。
もし、この記事を見て「ウチの特典の方がすごいぞ!」という自治体関係者の方や、「こっちのほうがお得だよ」という情報を持ちの方は、ぜひ下記メールアドレスまで情報をお寄せください。確認の上、追記させていただきます。
◆情報はコチラまで!(zol-furusato@diamond.co.jp)
2015年度「ふるさと納税ランキング~マグロ編」第1位の
高知県室戸市の「ふるさと納税」担当者にインタビュー!
「ふるさと納税ランキング~マグロ編」を圧倒的なお得度で1位になった「高知県室戸市」。どうして「室戸市」は豪華なマグロの特典を用意できたのか、「室戸市役所総務課・ふるさと納税担当」の高崎正太さんを直撃してみた!
――「室戸市」が「ふるさと納税ランキング~マグロ編」で第1位となりました。
「ありがとうございます。『室戸市』にはいい特典がたくさんあるので、こういった形で全国の方々に知ってもらえるのはうれしい限りですね」
――ふるさと納税の特典を充実させるようになったのはいつ頃からでしょうか?
「室戸市の特産物のPRになるのではないかということで、2014年10月6日から『ふるさとチョイス』への掲載を始めました。掲載前の2014年4月から9月末までで寄付の件数が36件しかなかったのですが、掲載後の10月から3月で寄付件数は1万5946件、寄付額は約1億5000万円と跳ね上がりました。2015年度も4月から9月末までで寄付件数が1万2784件、寄付額が1億5500万円となっており、今年度、予算を計上した3億円を超える見込みとなってます」
――ものすごい反響ですね。その反響の表れか、「土佐おとめまぐろ」は現在、残念なことに受付中止となりました。
「そうですね。2015年度は半年ほどで在庫がなくなってしまいました。『土佐おとめまぐろ』は遠洋漁業で漁獲するんですが、漁船は一年に一度、3月にしか帰港しないんです。ですから再び受付ができるのが2016年の3月から、ということになります。また2016年度にご期待いただければ幸いです」
――寄付件数の激増以外に、何か市にとってメリットはありましたか?
「なかなか目に見えるものではないんですが、リピーターの方から『連休中に室戸市に観光に行きました』といったコメントをいただくことはあります。実際に観光者数も増えていますし、事業者さんの方でも若干の雇用効果が出ているという話は聞きます」
――では「土佐おとめまぐろ」以外に、おすすめの特産品は?
「海産物は基本的に人気があるんですが、野菜ですとサツマイモの『西山きんとき』ですね。収穫後、貯蔵しまして甘みが増す1月くらいのタイミングで送付していますので、ご好評いただいております」
――海にも山にも特産品に恵まれているということですね。それでは今後の目標をお聞かせください。
「室戸市の特産品はいいものが多い、ということは知ってもらえたと思いますので、今後は旅行プランなどを計画する際には室戸市も候補に加えていただければと。そして、こちらで室戸の味を堪能していただいたり、農業などを体験してもらえたりすれば……と考えています」
特産品のクオリティを知ってもらった次のステップとして、観光業にも潤いを与えるべく、実際に足を運んでもらいたいと考える自治体は少なくない。今後は食べ物だけでなく、さまざまな体験プランの特典なども増えていき、特典の幅は広がっていきそうだ。進化を続ける「ふるさと納税」という制度を上手に利用していこう。
(取材・文/武松佑季、日下部貴士[A4studio])
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【三菱UFJカードのおすすめポイント】 通常還元率は0.5%だが、セブン‐イレブンなどのコンビニのほか、オーケー、松屋、ピザハットオンライン、スシロー、くら寿司などでの利用分は還元率5.5%の高還元に!(※1)カード利用で貯まる「グローバルポイントは、スマートフォンアプリ「MUFGカードアプリ」を利用することで「Amazonギフトカード」「Apple Gift Card」「Google Play ギフトカード」などのギフトカードに“即時交換”できるのもメリット! また、2024年8月から年会費が“永年無料”になって、さらにお得なクレジットカードになった。 ※1「1ポイント=5円相当」の商品に交換した場合の還元率。還元率5.5%はセブン‐イレブンやローソンなどの対象店舗で利用した場合(AMEXブランドのみ一部加盟店が5.5%還元特典の対象外)。各社の利用金額は合算されず、各社単位の1カ月の利用金額合計1000円ごとにポイントを付与。なお、Apple PayはQUICPayでの利用が対象(Apple PayとQUICPayはMastercardまたはVisaのみ利用可能)。 |
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【関連記事】 ◆「オーケー」「オオゼキ」「東武ストア」などのスーパーでも5.5%還元になる「三菱UFJカード」は主婦にもおすすめ! コンビニや飲食店だけでなくスーパーでもお得! ◆「三菱UFJカード」の年会費が“永年無料”になり、最大5.5%還元の対象加盟店も大幅に追加! スシロー、くら寿司、オーケーなどでもお得にポイントが貯まる! |
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◆アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カード |
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0.3~1.5% (※1) |
3万9600円 | AMEX | - |
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【アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カードのおすすめポイント】 日本で最初に発行されたゴールドカード「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」の後継カードだけに、ステータス&付帯サービスは最高レベルで、カードが金属製という特別感もあって、一般的なゴールドカードとはケタ違い。たとえば、年間200万円(税込)以上を利用してカードを継続保有すると、国内40カ所以上の高級ホテルに無料宿泊できる「フリー・ステイ・ギフト」は、もはや一般的なプラチナカードすら凌駕するレベルの特典だ。さらに、高級レストランを2人以上で利用すると1人分が無料になる「ゴールド・ダイニング by 招待日和」や、世界1300カ所以上の空港ラウンジを年2回まで無料で利用できる「プライオリティ・パス」、最高補償額1億円の「海外旅行傷害保険」が付帯するなど、もはや「ゴールドカード」の枠組みを大きく飛び越えている。また、家族カードは2人目まで年会費無料でお得(3人目以降は年1万9800円・税込)。 ※貯まるポイントをマイルに交換した場合。1マイル=1.5円換算。 |
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【関連記事】 ◆アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カードは“プラチナ”を超える“ゴールド”! 日本初のゴールドカードを受け継ぐ「新生ゴールド」を解説! ◆【アメリカン・エキスプレス・カードを一覧で比較】アメックスが発行する15枚のカードの年会費や特典、還元率を比較して、自分にピッタリの1枚を探そう! ◆アメックスの新規入会キャンペーンをまとめて紹介!「アメリカン・エキスプレス」の入会特典で、ポイントやマイルをお得に獲得しよう! |
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還元率 | 年会費 (税込) |
ブランド | 電子マネー対応 (ポイント付与対象) |
カード フェイス |
◆三井住友カード ゴールド(NL) |
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0.5~7.0% |
5500円 (ただし、年100万円以上の 利用で次年度から永年無料) |
VISA Master |
iD |
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【三井住友カード ゴールド(NL)のおすすめポイント】 券面にカード番号が記載されていない“ナンバーレス(NL)”のゴールドカード。年会費5500円(税込)だが、年間100万円を利用すると(※1)、次年度から年会費が“永年無料”になるうえに、1万ポイントが「継続特典」としてもらえるのが大きな魅力! さらに、通常還元率は0.5%と一般的なクレジットカードと同等だが、Apple PayやGoogle Payに「三井住友カード ゴールド(NL)」を登録して「Visaのタッチ決済」または「Mastercardタッチ決済」を利用すれば、セブン-イレブン、ローソン、マクドナルド、サイゼリヤ、バーミヤンなど、対象のコンビニや飲食店では還元率7%に大幅アップ(※2)するなど、ポイントも貯まりやすくてお得! ※1 対象取引などの詳細は、三井住友カードの公式サイトで要確認。※2 一部店舗および一定金額を超える支払いでは指定の決済方法を利用できない場合、または指定のポイント還元にならない場合あり。カード現物のタッチ決済、iD、カードの差し込み、磁気取引による決済は7.0%還元の対象外。Google PayではMastercardタッチ決済は利用不可。 |
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【関連記事】 ◆「三井住友カード ゴールド(NL)」は、年100万円以上を使うと年会費が“永年無料”に! コンビニで7%還元、空港ラウンジや旅行保険などの特典も付帯してお得! ◆三井住友カード ゴールド(NL)のメリット・デメリットを解説! 同じく“実質”年会費が無料の「エポスゴールドカード」と付帯サービスなどを比較して魅力を解剖! |
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◆JCB CARD W(ダブル) |
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1.0~10.5% (※) |
永年無料 | JCB | QUICPay |
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【JCB CARD W(ダブル)のおすすめポイント】 39歳以下の人だけが申し込める、年会費無料のうえに通常還元率1%のお得な高還元クレジットカード!(40歳以降も継続して保有可能)さらに「ORIGINAL SERIESパートナー加盟店」の「ポイントアップ登録(無料)」をすれば、Amazonやセブン-イレブンなどでは還元率2%、スターバックスでは「スターバックスカード」へのチャージで還元率5.5%、「Starbucks eGift」の購入で還元率10.5%に! ※貯まったOki Dokiポイントを「JCB PREMO」に交換した場合の還元率。 |
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【関連記事】 ◆「JCB CARD W」は「楽天カード」などとほぼ同じ、年会費無料+還元率1~10.5%のJCBの入門カード!Amazonやスタバをよく利用する20~30代は注目! ◆「JCB CARD W」は、年会費無料で還元率1%以上のお得な高還元クレジットカード!「JCB CARD W」のメリット・デメリットを他のカードと比較して検証! ◆JCB CARD W(ダブル)のメリットを解説!「年会費無料」「常に還元率1.0%以上」「ポイントの使い勝手が良い」と三拍子そろった高還元クレジットカード! |
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◆楽天カード |
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1.0~3.0% | 永年無料 | VISA JCB Master AMEX |
楽天Edy (楽天Edyへの チャージ分は 還元率0.5%) |
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【楽天カードのおすすめポイント】 楽天市場や楽天ブックス、楽天トラベルを利用している人はもちろん、楽天ユーザー以外にもおすすめの「年会費無料&高還元」クレジットカードの代表格。通常還元率は1.0%だが、楽天市場や楽天ブックスでは最低でも還元率が3.0%以上に! また、「楽天ポイントカード」や電子マネーの「楽天Edy」との併用で、楽天グループ以外でも還元率は1.5~2.0%以上になる! ゴールドカードの「楽天プレミアムカード」も格安の年会費で「プライオリティ・パス」がゲットできてコスパ最強! |
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【関連記事】 ◆【クレジットカード・オブ・ザ・イヤー 2023年版】「おすすめクレジットカード」を2人の専門家が選出!全8部門の“2023年の最優秀カード”を詳しく解説!(最優秀メインカード部門) ◆「楽天ポイント」のお得な貯め方を解説!【2024年版】「楽天カード+楽天銀行+楽天証券」など、楽天市場のSPUでお得にポイントが貯まるサービスを活用しよう! |
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