「いろいろ頑張ってみたけれど、結局、公募に当たらなかった……」という人も、あきらめるのはまだ早い。なぜなら新規公開株の大半は、東証マザーズ上場の小型株や、創業からさほど年数が経っていない成長株ばかり。上場してから値を下げたところで買えば、大きく上昇する銘柄があるからだ。上場後の株価の上昇で儲ける「2匹目のドジョウ」狙いの鉄則を教えよう。
初値後の安値を狙って買って
上方修正や高値突破を待つ!
「公募では100株など限られた株数しか当たりませんが、いったん上場したら500株でも1000株でも買えます。その分、より大きな利益を狙うこともできるわけです」
と語るのは『IPOジャパン』編集長の西堀敬さん。では、上場後に上昇するのはどんな新規公開株か?
何といっても注目なのが、業績の上方修正を発表した銘柄だ。チャートは2015年3月に上場したシンデン・ハイテックス(3131)の値動きを示したものだが、2015年5月に上方修正を発表して以来、わずか1カ月ほどで株価が2倍超に急伸。しかも上方修正を確認してから翌日に買っても、大きな利益を手にすることができた。
業績好調な銘柄ほど買われやすいのは当然だが、上場後間もない銘柄の実力には、市場参加者のほとんどが疑心暗鬼になっている。特に株価が横ばい圏であればなおさらだ。そこに上方修正という安心材料が出ると、一気に株価が急騰するわけだ。
「上場審査は年々厳しくなっているので、新規上場企業の大部分は上場の段階でかなり保守的な業績予想を出しています。その分、上場直後に大幅上方修正をする銘柄も増えているようです」(西堀さん)
ここで紹介する4銘柄は、直近の業績が堅調でこの先、業績の上方修正が期待できる株。
たとえば不動産サイト運営のハウスドゥ(3457)のように、営業成績が好調で、通期の業績予想に対する進捗率が大きい銘柄は、上方修正を発表する可能性が非常に高いと言える。
また、保育所運営のグローバルグループ(6189)は、政府による待機児童問題への緊急対策という思わぬ追い風が吹いており、さらなる業績拡大が期待できる。
スマホゲーム市場の成熟化に着目したマイネット(3928)は、「ゲームの再生」という新たな市場ニーズを取り込んで躍進が濃厚。
ラクス(3923)は経費精算サービスが好調で2月の月次売上は過去最高を記録している。
アナタもこうした新規公開後の株で、2匹目のドジョウを狙ってみてはいかが。
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【2024年12月2日時点】
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◆SMBC日興証券 | ||||
主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) | ネット配分・抽選方法 | 口座数 | ||
2023 | 2022 | 2021 | ||
19社 52社 |
24社 47社 |
26社 80社 |
10%:1人1票の平等抽選 最大5%:「ステージ別抽選」※1 |
345万 |
【ポイント】 大手証券の中でもIPOに力を入れており、例年、主幹事数・取り扱い銘柄数ともに全証券会社中でトップクラス! また、国内五大証券会社のひとつだけあり「日本郵政グループ3社」や「JR九州」「ソフトバンク」などの超大型IPOでは、主幹事証券の1社として名を連ねることも多い。10%分の同率抽選では、1人1単元しか申し込めないので資金量に関係なく誰でも同じ当選確率となっているのがメリット。さらに、2019年2月からは、預かり資産などによって当選確率が変わる「ステージ別抽選」がスタート。平等抽選に外れた人を対象にした追加抽選で、最高ランクの「プラチナ」だと1人25票が割り当てられて当選確率が大幅にアップする。 ※1 預かり資産残高などによって決まる「ステージ」ごとに、別途抽選票数が割り当てられる。 |
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◆SBI証券 | ||||
主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) | ネット配分・抽選方法 | 口座数 | ||
2023 | 2022 | 2021 | ||
21社 91社 |
13社 89社 |
21社 122社 |
60%:1単元1票の平等抽選 30%:「IPOチャレンジポイント」順に配分 10%:知識・経験・資力と取引状況を踏まえて配分 |
1245万 ※ |
【ポイント】 ネット証券にもかかわらず、主幹事数、取扱銘柄数ともに大手証券会社に引けをとらない実績を誇る。特に取扱銘柄数がダントツで、2023年は全96社中91社と約95%のIPO銘柄を取り扱った。つまり、SBI証券の口座さえ持っていれば、ほとんどのIPO銘柄に申し込めると考えていいだろう。個人投資家への配分の100%がネット投資家へ配分されるのも魅力。1単元1票の抽選なので、多くの単元を申し込むほど当選確率は高くなる。当選確率がアップする「IPOチャレンジポイント」が、資金量・取引量と関係なく、IPOに申し込み続ければ誰にでも貯められるのもメリットだ。また、スマートフォン専用サイトでIPOの申し込みや情報確認ができるのも便利。 ※SBIネオトレード証券、FOLIOの口座数を含んだSBIグループ全体の口座数。 |
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※ 主幹事数、取扱銘柄数はREITを除く。口座数は2023年12月末時点。 |