IPO株の銘柄分析&予想

「デュアルタップ」のIPO情報総まとめ!スケジュールから幹事証券、注目度、銘柄分析、他の不動産販売企業との比較や予想まで解説![2016年8月4日 情報更新]

2016年6月16日公開(2022年3月29日更新)
ザイ・オンライン編集部
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会社名 デュアルタップ
市場・コード/業種 JASDAQスタンダード・3469/不動産業
上場日 7月21日
申込期間(BB期間) 7月4日~7月8日
おすすめ証券会社 SBI証券SMBC日興証券東海東京証券
フィスコ分析による
市場の注目度
★★★最高★5つ

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【目次】(クリックで該当する情報へ移動します)
▼いつ申し込んで、いつ購入する?(ブックビルディング期間、上場日など)
▼どこの証券会社で申し込める?(幹事証券会社)
▼いくらで買える?(仮条件・公募価格・予想PER・初値・初値騰落率など)
▼発行株数・単元数・公開規模は?

▼どんな会社?
▼業績データ/業績コメント
▼企業の詳細情報/銘柄紹介
▼投資のポイント

 

デュアルタップのIPOは、いつ申し込んで、いつ購入する?
(ブックビルディング期間、上場日など)

 

■スケジュール
仮条件提示 6月30日
ブックビルディング(抽選申込)期間 7月4日~7月8日
公開価格決定 7月11日
購入申込期間 7月13日~7月19日
払込日 7月20日
上場日 7月21日

デュアルタップのIPOは、どこの証券会社で申し込める?
(主幹事証券会社・幹事証券会社・委託販売証券会社など)

 

■取り扱い証券会社(2016年7月14日時点。割当は変更になる場合があります)
証券会社名
(※青文字はクリックで詳細ページへ)
引受シェア 口座開設
SBI証券(主幹事証券)
[最短2日で口座開設可能]
87.0
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SMBC日興証券
[最短5日で口座開設可能]
4.3
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東海東京証券
[最短5日で口座開設可能]
0.9
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ひろぎんウツミ屋証券 4.3  
エース証券 1.7  
東洋証券 0.9  
水戸証券 0.9  

デュアルタップのIPOは、いくらで買える? 割安/割高?
(仮条件・公募価格・予想PER・初値・初値騰落率など)

 

■価格情報
想定発行価格(※1) 1060円
仮条件
[予想PER(※2)
1010~1110円
4.9倍~5.4倍]
公募価格 1110円
初値 2520円
初値騰落率 +127.03%
予想トレーディングレンジ(※3) 900円~2000円
最新チャート 【クリックで最新チャートへ】
※1 有価証券届出書提出時。※2 予想EPS=今期(IPO時)予想純利益÷上場時発行済株式数、から計算したもの。※3 期間は上場後1年を想定。

 

■類似会社3社の予想PER(2016年6月29日終値の株価と会社側予想から計算)
会社名 ※クリックで最新チャートへ 予想PER
【3社平均】 7.7倍
アーバネットC<3242> 6.9倍(連)
プロパティA<3464> 7.1倍
シノケンG<8909> 9.1倍(連)

予想EPSから割り出した仮条件の予想PERと、類似会社3社の平均PERと比較すると、本銘柄の公開価格は類似会社より割安と判断できる。 

デュアルタップの発行株数・単元数・公開規模は?

 

■株数などに関する情報
発行済株式数(上場時) 104万株(予定)
公開株式数 公募20万株  売出24万株
(オーバーアロットメントによる売出6万6000株)
想定公開規模(※1) 5億3636万円(OA含む)
※1 有価証券届出書提出時における想定発行価格で計算。

デュアルタップは不動産関連のJQ小型案件

 不動産販売事業、不動産賃貸管理・仲介事業及び海外不動産事業を展開する。主に資産運用を目的とした自社ブランドマンション「XEBEC」シリーズを企画、開発し、個人を顧客として販売している。駅から10分以内を基本とした土地選定を行っているほか、デザイン性や機能性など物件の品質も意識して開発を行っている。

 不動産市況の軟化や不動産株の低パフォーマンスが意識されるうえ、IPO銘柄の初値買いを手控えるムードが広がっていることも逆風となる。ただ、需給妙味が大きい点やバリュエーション面の割安感などが材料視され、一定の初値買いを集めるだろう。

 公開規模については5億円強となる見込み。株主構成上も需給面は良好と言えるが、7/21はインソース<6200>が同時上場する予定で資金分散の影響を考慮する必要がある。

 

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デュアルタップの業績データ

 

■業績推移(単位:百万円・% )
決算期 売上高
(伸び率)
経常利益
(伸び率)
純利益
(伸び率)
2012/6 3,125
(―)
168
(―)
107
(―)
2013/6 3,742
(19.7%)
127
(-24.3%)
47
(-56.3%)
2014/6 4,757
(27.1%)
389
(205.8%)
193
(311.2%)
2015/6 5,967
(25.4%)
464
(19.4%)
286
(47.9%)

 

■連結業績推移(単位:百万円・% )
決算期 売上高(伸び率) 経常利益(伸び率) 純利益(伸び率)
2014/6 4,858
(―)
378
(―)
174
(―)
2015/6 6,029
(24.1%)
472
(24.9%)
293
(68.5%)
2016/6予 6,984
(15.8%)
335
(-29.1%)
213
(-27.5%)
2016/3 3Q 4,950
(―%)
254
(―%)
161
(―%)
予想EPS(※)
/配当
単独:-円、連結:204.81円/0.00円
予想EPSは「今期(IPO時)予想純利益÷上場時発行済株式数」で計算したもの

デュアルタップの業績コメント

 2016年6月期の業績は、売上高が前期比15.8%増の69.8億円、経常利益が同29.1%減の3.3億円と増収減益の見通しとなっている。

 足元の同社グループは、東京都心部において資産運用としての多彩なメリットを提供する自社ブランド「XEBEC(ジーベック)」シリーズの開発及び販売の拡大に注力し、ブランド力の強化を図ると共に、顧客サポート体制の充実に努めている。

 不動産販売事業では、販売人員が対前期末比13名増加、販売戸数は前期末比+11.7%、24戸増の229戸となる見通し。これに伴い、売上高は前期比+13.0%の増収の見通し。不動産賃貸管理は、期末時点の管理戸数を前期末比+26.6%の1,253戸を見込み、売上高は前期比+30.6%の増収の見通し。不動産仲介事業では、店舗集約の影響により賃貸仲介の売上高は減少するものの、売主・買主に積極的に提案していく能動的な営業活動の展開を想定し、売上高は前期比+16.3%の増収の見通しとなっている。

デュアルタップの詳細情報

 

■基本情報
所在地 東京都港区高輪二丁目16番41号
代表者名(生年月日) 代表取締役社長 臼井 貴弘(昭和52年7月23日生)
設立 平成18年8月4日
資本金 6620万円(平成28年6月16日現在)
従業員数 新規上場会社55人 連結会社64人(平成28年5月31日現在)
事業内容 不動産販売事業、不動産賃貸管理・仲介事業及び海外不動産事業

 

■売上高構成比率(2015/6期 実績)
品目 金額 比率
不動産販売事業:ワンルーム型マンション 5,020 百万円 83.3%
不動産販売事業:ファミリー型マンション 226 百万円 3.8%
不動産賃貸管理・仲介事業:不動産賃貸管理 721 百万円 12.0%
不動産賃貸管理・仲介事業:不動産仲介 53 百万円 0.8%
海外不動産事業 7 百万円 0.1%
合計 6,029 百万円 100.0%

 

■大株主上位10位
順位 株主名 保有株数 保有シェア
1 (株)Dimension 36万株 39.95%
2 臼井 貴弘 35万2000株 39.06%
3 デュアルタップ従業員持株会 4万8000 5.33%
4 坂東 多美緒 2万1000株 2.33%
5 臼井 英美 2万株 2.22
6 ライト工業(株) 1万株 1.11%
6 (株)アセットリード 1万 1.11%
6 (株)クラフトコーポレーション 1万 1.11
9 外山 昭弘 7500株 0.84%
10 横井 浩樹 1500株 0.17%
合計   84万 93.23%

 

■その他情報
手取金の使途 全額を不動産販売事業における運転資金として販売用不動産の仕入資金の一部に充当する予定。
関係会社 (株)Dualtap Property Management(連結子会社)不動産仲介事業
(株)Dualtap International(連結子会社)海外不動産事業
VC売却可能分(推定) 株(売出し・保有期間などの制限があるもの以外)
直近有償第三者割当 年月日 2014年5月27日
割当先 ライト工業(株)、(株)アセットリード、(株)クラフトコーポレーション(株)エリア・サポート
発行価格 405円 ※株式分割を考慮済

 

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デュアルタップの銘柄紹介

 同社グループは、同社及び子会社6社で構成されており、東京都心部及びその周辺で不動産販売事業を中心に展開している。

(1)不動産販売事業

 東京都心部及びその周辺を中心に、主として資産運用を目的とした自社ブランドマンション「XEBEC(ジーベック)」シリーズの企画、開発を行っている。主要顧客は国内外の個人としている。販売物件の大半は自社ブランドマンションだが、他社ブランドマンションも取り扱っている。

 「XEBEC(ジーベック)」シリーズは、不動産開発で長年の実績をもつ経験豊かなスタッフが、その時代のニーズに合ったワンルーム型マンションを開発している。提供するマンションの多くが投資用として賃貸に供されるため、利便性を重視し、駅から10分以内を基本とした土地選定を行っている。デザイン性や機能性も求められる時代であり、いかにして入居者のニーズに合った開発が出来るかなど、立地条件以外の物件の品質も意識して開発している。

 主力商材であるワンルーム型マンションの定義は、概ね専有面積40㎡未満の間取り1Kタイプの住宅をワンルーム型マンション、専有面積40平米以上の住宅をファミリー型マンションと位置づけている。

(2)不動産賃貸管理・仲介事業

 当該事業部門では(2A)自社販売物件を中心にマンションオーナーより一括賃借を行い、オーナーに対して賃料収入を保証すると共に一定の利潤を加算した家賃により一般に賃貸(転貸)するサブリース業務、(2B)集金代行など家賃に関する業務の代行や入居・退去に関する契約管理業務の代行などのマンションの管理業務受託業務、及び(2C)同社所有不動産の賃貸事業を行っている。

 また、子会社である株式会社Dualtap Property Managementは、都内で不動産仲介店舗「D-style Plus」を運営し、「XEBEC(ジーベック)」シリーズの賃貸住宅をはじめ、事務所、店舗等の商業施設などの不動産仲介業務を行っている。

(3)海外不動産事業

 同社グループでは、いち早く海外不動産投資ビジネスに目を向け、国内外の顧客が安心して投資できる環境づくりをめざしている。シンガポールやマレーシアなどの東南アジア諸国に対する注目度が高いことを背景に、子会社である株式会社Dualtap Internationalが当該地域を拠点として国内外の投資家に向けた事業活動を行っている。

 国内においては、海外不動産に関するセミナー等のイベントを開催し、国内投資家へ海外の投資用不動産を紹介する事業を行う一方、当該諸国においては、日本国内不動産の投資に関するセミナー等のイベントを企画し、海外投資家へ日本国内の投資用不動産を紹介する事業を行っている。

 また、企業の海外進出を支援する事業として、当該諸国でのビジネスに必要な法令、インフラ及び金融事情等の各種情報提供によるサポート業務を行っている。

デュアルタップの投資のポイント

 不動産市況の軟化や不動産株の低パフォーマンスが意識されるうえ、業績面でも減益予想のため期待は高まりにくい。株式市場の不安定感の高まりから、IPO銘柄の初値買いを手控えるムードが広がっていることも逆風となる。ただ、需給妙味が大きい点やバリュエーション面の割安感などが材料視され、一定の初値買いを集めるだろう。時価総額、公開規模ともに非常に小さく、少額の初値買い資金で値が飛びやすい点には注意が必要だが、過度な上値追いの動きは限定的だろう。

 同社グループは、東京都心部及びその周辺において不動産販売事業を中心に事業展開している。主に資産運用を目的とした自社ブランドマンション「XEBEC」シリーズの企画、開発を行っており、国内外の個人を主要顧客として販売している。利便性を重視して駅から10分以内を基本とした土地選定を行っているほか、デザイン性や機能性など物件の品質も意識して開発を行っている。また、不動産賃貸管理・仲介事業や海外不動産事業も手掛けている。

 業績面について、2016年6月期は売上高が前期比15.8%増の69.8億円、経常利益が同29.1%減の3.3億円と増収減益の見通しとなっている。不動産販売事業における販売戸数は同24戸増の229戸を計画している。ただ、建築費高騰等の影響を受けて売上原価も大きく増加する見込み。減益予想を反映し、想定仮条件水準の今期予想PERは5倍前後と類似企業より低い水準となっている。

 公開規模については5億円強となる見込み。白井社長とその関連会社が発行済株式の大半を保有しており、ベンチャーキャピタル株主が存在しないなど株主構成上も需給面は良好と言える。ただ、7/21はインソース<6200>が同時上場する予定となっており、新興市場の売買代金が細りつつあるなかで資金分散の影響を考慮する必要がある。

 

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主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) ネット配分・抽選方法 口座数
2023 2022 2021
19社
52社
24社
47社
26社
80社
10%:1人1票の平等抽選
最大5%:「ステージ別抽選」
※1
345万
【ポイント】
大手証券の中でもIPOに力を入れており、例年、主幹事数・取り扱い銘柄数ともに全証券会社中でトップクラス! また、国内五大証券会社のひとつだけあり「日本郵政グループ3社」や「JR九州」「ソフトバンク」などの超大型IPOでは、主幹事証券の1社として名を連ねることも多い。10%分の同率抽選では、1人1単元しか申し込めないので資金量に関係なく誰でも同じ当選確率となっているのがメリット。さらに、2019年2月からは、預かり資産などによって当選確率が変わる「ステージ別抽選」がスタート。平等抽選に外れた人を対象にした追加抽選で、最高ランクの「プラチナ」だと1人25票が割り当てられて当選確率が大幅にアップする。
※1 預かり資産残高などによって決まる「ステージ」ごとに、別途抽選票数が割り当てられる。
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主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) ネット配分・抽選方法 口座数
2023 2022 2021
21社
91社
13社
89社
21社
122社
60%:1単元1票の平等抽選
30%:「IPOチャレンジポイント」順に配分
10%:知識・経験・資力と取引状況を踏まえて配分
1245万
【ポイント】
ネット証券にもかかわらず、主幹事数、取扱銘柄数ともに大手証券会社に引けをとらない実績を誇る。特に取扱銘柄数がダントツで、2023年は全96社中91社と約95%のIPO銘柄を取り扱った。つまり、SBI証券の口座さえ持っていれば、ほとんどのIPO銘柄に申し込めると考えていいだろう。個人投資家への配分の100%がネット投資家へ配分されるのも魅力。1単元1票の抽選なので、多くの単元を申し込むほど当選確率は高くなる当選確率がアップする「IPOチャレンジポイント」が、資金量・取引量と関係なく、IPOに申し込み続ければ誰にでも貯められるのもメリットだ。また、スマートフォン専用サイトでIPOの申し込みや情報確認ができるのも便利。
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