世界投資へのパスポート

2017年の相場は、ドル高が米国株のマイナス要因に!
今週から始まる第4四半期の決算発表シーズンでは、
ドル高により下方修正する企業が続出する?

2017年1月10日公開(2017年11月29日更新)
広瀬 隆雄
facebook-share
twitter-icon
このエントリーをはてなブックマークに追加
RSS最新記事
印刷向け表示

2017年の相場展望はドルと日本株、欧州株が強気

 今回は2017年に入っての第1回目ですが、私は今年の相場展望を次のように考えています。

■2017年の相場展望
  2016年末の引け値 2017年の目標 スタンス
ドル/円相場(1ドル=) 117円 125.19円 強気
S&P500指数 2338.83 2081.60 弱気
日経平均株価 1万9114.37円 2万1025.80円 強気
ユーロストックス600 361.42 401.18 強気

 大まかに言うと、ドルには強気、米国株には弱気、日本株と欧州株には強気です。くわしく解説していきましょう。

米国長期金利は、長期低下トレンドからいよいよ脱出か

 米国の長期金利は、過去35年間に渡る長期低下トレンドを脱し、上昇に転じると予想しています。その理由は:

1)トランプ減税で景気が良くなること
2)減税は国債の増発を招く可能性がること

によります。

 一般に、市中金利と株式は「競争関係」にあり、金利が上昇する局面では、株式のバリュエーションは圧迫を受けます。

トランプの税制改革プランにより、ドル高の流れに

 共和党ならびにドナルド・トランプの税制改革プランには、法人減税が盛り込まれています。その代り、米国企業が海外に貯め込んだ利益は、アメリカに戻すことが要求されると思われます。米国企業が海外で稼いで利益の一部は、現地通貨建てで保管されており、それをアメリカに送金する場合、「ドル買い」がおきます。

 つまり、もしトランプのこの法案が実現すれば、ドル高になるでしょう。

今週からはじめる米国の決算発表は、
ドル高により下方修正が見込まれる

 今週から米国では、2016年第4四半期の決算発表シーズンに突入します。

 昨年11月8日の大統領選挙でドナルド・トランプが勝って以来、ドル高が起こっています。しかし、S&P500採用企業の売上高の約3割は海外で発生していますので、ドル高は利益圧迫要因となります。

 このため各企業は、今回の決算カンファレンスコールで2017年のEPS(1株あたり利益)予想を下方修正すると予想されます。現時点における2017年のS&P500全体のEPSは、下のグラフのように132.92ドルとなっていますが、この数字は高すぎるというわけです。

2017年の世界経済は、トランプによる政治リスクに晒される

 ドナルド・トランプは、中国やメキシコからの輸入品に関税をかけることを提唱しています。このような保護貿易主義が経済成長にマイナス効果をもたらすことは、広く経済学者に知られています。

 実際、ドナルド・トランプが保護しようとしている米国の製造業は、すでに国際競争力を失っています。競争力の無い産業を保護しても、それは生産性の向上にはつながりません。

 企業は限られた投資資金の中から、世界で最も投資効率の良い場所を選んで工場を建設するものです。それを政府が「国内で投資しろ!」と指図すれば、政府から民間のビジネスへの過剰な口出しで、企業の収益力の減退を招くリスクもあるのです。

 中国製品にアメリカが関税をかければ、中国は報復措置として米国製品に関税をかけるでしょう。このような貿易戦争のエスカレートは、世界の経済成長の足を引っ張ることになります。

 このように今年の世界経済は、トランプの誤解に満ちた経済政策のおかげで、かつてない不確実性に晒されているのです。

【今週のまとめ】
トランプ政策のポジティブ面だけでなく
ネガティブ面にも注意を払おう

 昨年11月8日にドナルド・トランプが当選して以来、マーケットではトランプのもたらす良い面ばかりが強調されてきました。しかし冷静に考えてみれば、トランプが提唱していることは、とんでもないことが多いです。

 投資家としては、ポジティブ面だけに気を取られるのではなく、バランス良くトランプの経済政策を評価してゆく態度が必要でしょう。

 今週の銘柄ですが、2017年はアメリカより欧州のパフォーマンスが良くなると考えているので、BP(ティッカーシンボル:BP)ドイツ銀行(ティッカーシンボル:DB)に注目したいです。

 また貿易戦争のターゲットになりにくい「どうしてもここを使うしかない」という企業に投資したいと思います。

 具体的には、ウランを提供しているカメコ(ティッカーシンボル:CCJ)、銅を生産しているサザンコッパー(ティッカーシンボル:SCCO)、ビジネスマンの出張に欠かせないアメリカン・エキスプレス(ティッカーシンボル:AXP)、原油価格の上昇で恩恵をこうむるトランスオーシャン(ティッカーシンボル:RIG)などが良いと思います。

【2019年8月1日時点】

「米国株」取扱数が多いおすすめ証券会社

◆サクソバンク証券 ⇒詳細情報ページへ
米国株の取扱銘柄数 取扱手数料(税抜)
5900銘柄以上 約定代金の0.2%
※最低手数料5米ドル、上限手数料15米ドル
【サクソバンク証券のおすすめポイント】
米国株は、取扱数が約6000銘柄と圧倒的に多いうえに、売買手数料が0.2%と業界最低水準なのが魅力。さらに、イギリス株が約1000銘柄、ドイツ株が約600銘柄、フランス株が約800銘柄と、他社では扱いの少ない欧州株に強いのも大きな特長だ。さらにCFDを使うことで外国株の売りポジションを取れるのもサクソバンク証券ならではの強み。外国株式もCFDもひとつのトレードツールで一元管理できるのも便利だ。外国株投資に力を入れたい個人投資家であれば、口座を開いておきたい証券会社だろう。
【関連記事】
◆【サクソバンク証券おすすめのポイントは?】海外株式に強みをもつ証券会社。米国株の売買手数料が0.2%と業界最低水準!
【米国株投資おすすめ証券会社】サクソバンク証券の公式サイトはこちら
◆マネックス証券 ⇒詳細情報ページへ
米国株の取扱銘柄数 取扱手数料(税抜)
3400銘柄以上 約定代金の0.45%
最低手数料0米ドル、上限手数料20米ドル
【マネックス証券のおすすめポイント】
米国株取引に力を入れており、取扱数3400銘柄以上! 成行注文や指値注文のほか、逆指値注文、連続注文、ツイン指値(OCO注文)など、多彩な注文方法が使えるのも魅力だ。取引手数料もお得で、米国株なら最低手数料0ドルから購入可能。さらに、外国株取引口座に初回入金した日から20日間は、米国株取引手数料(税抜)だ最大3万円がキャッシュバックされる。また、米国ETFの中で「ゼロETF」対象銘柄は実質手数料無料(キャッシュバック)で取引ができる。しかもNISA口座なら、日本株の売買手数料が無料なのに加え、外国株(海外ETF含む)の購入手数料も全額キャッシュバックされ、実質無料になるのもメリット!
【関連記事】
◆【マネックス証券おすすめのポイントは?】日本株手数料の低さ、ユニークな投資ツールが充実しているネット証券大手
【米国株投資おすすめ証券会社】マネックス証券の公式サイトはこちら
◆SBI証券 ⇒詳細情報ページへ
米国株の取扱銘柄数 取扱手数料(税抜)
2100銘柄以上 約定代金の0.45%
最低手数料0米ドル、上限手数料20米ドル
【SBI証券のおすすめポイント】
2019年7月の値下げにより、米国株は手数料が最低0米ドルから取引可能になった。あらかじめ設定した金額か株数(口数)で定期的に買付する「米国株式・ETF定期買付サービス」が便利。 NISA口座なら、日本株の売買手数料だけでなく、海外ETF(米国・中国・韓国)の買付手数料も無料に。また、米国株の情報入手には、各企業情報が1ページにまとまったレポート「One Pager」、米国株・米国ETFをテーマで検索できる「米国テーマ・キーワード検索サービス」、さらに銘柄検索やソートができる「米国株式決算スケジュールページ」が使いやすい。
【関連記事】
◆【SBI証券のおすすめポイントは?】IPOの多さ&夜間取引、銀行との連携など独自サービスも充実!
◆「株初心者&株主優待初心者が口座開設するなら、おすすめのネット証券はどこですか?」桐谷さんのおすすめは松井、SBI、東海東京の3社!
【米国株投資おすすめ証券会社】SBI証券の公式サイトはこちら
◆楽天証券 ⇒詳細情報ページへ
米国株の取扱銘柄数 取扱手数料(税抜)
2000銘柄以上 約定代金の0.45%
最低手数料0米ドル、上限手数料20米ドル
【楽天証券おすすめポイント】
米国株だけではなく、中国(香港)やアセアン各国(シンガポール、タイ、マレーシア、インドネシア)の株もラインナップ。海外ETFの取り扱い数も、米国ETF約300本を含む、約360本と業界トップクラス! 2019年7月の値下げにより、米国株式の取引手数料は最低0米ドルからになった。米国株式の注文は、最大90日先まで指値注文が有効で、「約定通知メール」サービスとあわせて利用すると便利。NISA口座なら買付手数料が無料(売却時の手数料は必要)なのもメリットだ。また、取引から情報収集までできるトレードツールの元祖「マーケットスピード」が有名で、数多くのデイトレーダーも利用。ツール内では日経新聞の記事を無料で読むこともできる。
【関連記事】
【楽天証券おすすめのポイントは?】トレードツール「MARKETSPEED」がおすすめ!投資信託や米国や中国株などの海外株式も充実!
◆【楽天証券の株アプリ/iSPEEDを徹底研究!】ログインなしでも利用可能。個別銘柄情報が見やすい!
【米国株投資おすすめ証券会社】楽天証券の公式サイトはこちら
本記事の情報は定期的に見直しを行っていますが、更新の関係で最新の情報と異なる場合があります。最新の情報は各社の公式サイトでご確認ください。


ANAアメックスならANAマルが無期限で貯められて還元率アップ! じっくり貯めて長距離航空券との交換を目指せ!
【クレジットカード・オブ・ザ・イヤー 2019年版】2人の専門家がおすすめの「最優秀カード」が決定!2019年の最強クレジットカード(全7部門)を公開! 最短翌日!口座開設が早い証券会社は? アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードは、 本当は“ゴールド”ではなく“プラチナ”だった!? 日本初のゴールドカードの最高水準の付帯特典とは? 高いスペック&ステータスを徹底解説!アメリカン・エキスプレスおすすめ比較 おすすめ!ネット証券を徹底比較!おすすめネット証券のポイント付き
ZAiオンライン アクセスランキング
1カ月
1週間
24時間
「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」付帯サービスはプラチナカード顔負け!最強ゴールドカード 実力を徹底検証 じぶん銀行住宅ローン SPGアメリカン・エキスプレス・カード 楽天カードは年会費永年無料で、どこで使っても1%還元で超人気! ANAアメックスならANAマイルが無期限で貯められて還元率アップ! じっくり貯めて長距離航空券との交換を目指せ!
ダイヤモンド・ザイ最新号のご案内
ダイヤモンド・ザイ最新号好評発売中!

10年持てる配当株
ふるさと納税
老後のおかね

9月号7月20日発売
定価730円(税込)
◆購入はコチラ!

楽天で「ダイヤモンド・ザイ」最新号をご購入の場合はコチラ!Amazonで購入される方はこちら!

10年持てる配当株&優待株

●減配しない! 増配しそう! ずーっと持てる安心感
10年配当株
配当利回り1.5%以上から厳選 「10年配当度
人気高配当株30銘柄の10年配当度 激辛診断!
儲けている個人投資家5人に聞く

安定高配当株
値動きも業績も安定の大型株
・食いっぱぐれない中小型株

配当成長株
10年売上増の不景気に強い
最高益達成のニッチ分野の株

生きるだけなら2000万円はいらない! 
それでも不安な人に送る

「老後のおかね」マニュアル
年金制度は破綻はしない。ただしもらえる額は減る
・老後の収入を計算しよう! 
老後の支出を想定するには家計の把握が必須! 
備える額で安心度が変わる

10年続く株主優待37銘柄
ひふみ投信藤野英人さんなど
人気投信10本のファンドマネージャーに公開質問! 

今度こそFXで儲ける!レンジ攻略で7割勝つ! 

【別冊付録・1】
2019年6月からの新制度対応! 

ふるさと納税人気7大サイト徹底比較

【別冊付録・2】
iDeCoつみたてNISAで実現
老後資金をゼロから1000万円つくる方法
------------------------------------------
【お知らせ】
定期購読者の皆様へ
台風10号の影響による定期購読誌お届けの遅れについて

------------------------------------------

定期購読を申し込むと500円の図書カードをプレゼントキャンペーン開催中!


>>「最新号蔵出し記事」はこちら!

>>【お詫びと訂正】ダイヤモンド・ザイはコチラ

【法人カード・オブ・ザ・イヤー2019】 クレジットカードの専門家が選んだ 2019年おすすめ「法人カード」を発表! 山本潤の超成長株投資の真髄で、成長株投資をはじめよう!(ザイ投資戦略メルマガ) 一番売れてる月刊マネー雑誌ザイが作った「老後のおかねの教科書」

ダイヤモンド不動産研究所のお役立ち情報